2019年03月22日更新
Windows10のスペック確認方法!自分のPCの性能の調べ方を解説!
使用しているWindows10のスペックはご存知でしょうか。様々なソフトウェアには推奨スペックが提示されており、使用前に確認を推奨しています。本記事ではCPUやメモリ、グラフィックボードの解説や、Windows10のスペック確認方法をまとめました。
目次
Windows10で確認しておきたいスペック
Windows10が搭載されたPCは様々なパーツで構成されています。ケース、マザーボード、CPU、メモリ、HDDやSSD、グラフィックボード、CD・DVDドライブ、電源ユニットを組み合わせたものがPCです。そのPCにWindows10という「OS(オペレーティングシステム)」がインストールして、使用するWindows10になります。
それぞれのパーツは、メーカーや型式によって大きく性能が異なります。家電量販店やネットショップではPCの性能が記載していますが、数字やアルファベットで何を意味や調べ方が分からない方も多いと聞きます。そのような際に確認しておきたいスペックをご紹介します。
OS
OSは「Operating System」の略で、Windows7、10、MacOS、Linuxなどが該当します。OSの役割は「基本動作システム」であり、マウスやキーボードの入力デバイス処理、音声コントロール、ソフトウェアの起動終了にかかわる処理、ファイル管理など役割は多岐にわたります。
現在の主流である「Windows10」にも様々な種類があります。homeモデルは32bit版と64bit版がありますので確認しましょう。どちらか悩む場合は64bit版がおすすめです。
Windows10 home edition | 一般的な使用形態のユーザー向けのモデル |
Windows10 pro | 高度な機能が追加された上級者やビジネス向けのモデル |
windows Enterprise等 | 企業向けで、Proよりも更に専門的な機能が追加されたモデル |
CPU
CPUは「Central Processing Unit」の略で、PCの制御や演算処理を担当します。CPUはパソコンの基本スペックを決定する一番の要素で、マウスやキーボードから入力された情報、ソフトウェアを処理する「頭脳」に当たる部分です。CPUの性能は「Hz(ヘルツ)」で記載されており、数値が高ければ性能が良いといえます。Windows10のスペックを確認する場合、最初に見る項目になります。
CPUのコアとは?
CPUのスペックに「コア」の表記があります。シングルコアが脳1つとした場合、デュアルコアは2つ、クアッドコアは4つと単純に性能が高くなる認識で問題ありません。OSの進化に伴い、シングルコアでは処理対応が難しくなってきたため、CPUのマルチコア化がすすめられました。
Windows10を使用する場合、最低でもデュアルコア、できればクアッドコアのPCを選択するとストレスなく動作します。格安PC等はシングルコアで販売している場合もありますので、十分注意してください。
CPUの種類はどのようなものがあるのか?
現在使用されている代表的なCPUは以下になります。
デュアルコアCPU | intel Core i3、Pentium G |
クアッドコアCPU | intel Core i5、I7、Ryzen 5 |
ハイエンドCPU | Core i9(10~18コア)(Ryzen Threadripper(32コア) |
メモリ
CPUを人間の脳に例えましたが、メモリは「CPUが作業する机」になります。机が広ければ多くの作業を同時に実行できます。メモリのスペック表示は「GB(ギガバイト)」で、「メモリ」や「RAM」で記載していますのでご確認ください。以前は256MBなどもありましたが、現在は使用されていません。CPUのスペックが高くても、メモリ量が少なければ作業するための場所がありませんので、十分な性能を発揮できません。
OSの項目でWindows10には32bit版と64bit版があるとお伝えしましたが、32bit版ではメモリを4GBまでしか使用できず、64bit版では8GBを超えるメモリを使用できます。最近は推奨メモリも高いソフトウェアが増えていますので、64bit版のWindows10でメモリ搭載量が多いか確認が必要になります。
32bit版のWindows10はシステムだけで1GB、64bit版では2GBのメモリを使用します。システム利用外で余ったメモリがソフトウェアなどを動かす机の役割となります。64bit版のWindows10を使用する上で望ましいメモリ量は「8GB」以上です。16GBあれば様々なソフトウェアをストレスなく動かせます。Windows10のスペックを決定する重要な要素になるので確認しましょう。
グラフィックボード
グラフィックボードは映像処理を担当するパーツです。PCのスペック表では「GPUやVRMA」とも表記されており、GB(ギガバイト)で記載があります。動画エンコードや3D処理をする場合、かなりのスペックが要求されますので注意してください。CPUやメモリは必ずどのようなWindows10にも搭載していますが、グラフィックボードは違います。
オンボードグラフィックボードとは
ビデオカードはCPUやメモリと同様に別途マザーボードに挿しています。しかし大変高価なパーツであるため、ノートPCや安価なデスクトップPCのWindows10には搭載されていません。そのようなPCには「オンボードグラフィックボード」というマザーボードに直接組み込まれたパーツが使われています。別途挿すグラフィックボードと比較して性能は劣ります。
Windows10で高画質出力をしたい方、高いスペックを要求するソフトウェアを使用する方は、オンボードグラフィックボード搭載のPCは避けましょう。
グラフィックボードの種類はどのようなものがあるのか?
現在使用されている代表的なグラフィックボードは以下になります。
GeForceシリーズ | PCゲームはGeForceを基準に作られていることが多く、ゲームをプレイ場合におすすめ |
Radeonシリーズ | 動画再生や処理に強く、高画質でマルチメディアを閲覧する場合におすすめ |
Windows10の基本的なスペックの確認方法
Windows10のスペックを見る上で押さえておきたい項目は「OS」「CPU」「メモリ」「グラフィックボード」であると説明しました。次はWindows10のスペックを確認する方法をご説明します。
Windows10のエディション
OSの調べ方を解説します。画面左下のWindowsマークをクリックして設定を開きましょう。設定ボタンがない場合、検索ウインドウから「設定」と入力しても問題ありません。
左のメニューを「バージョン情報」クリックしてください。Windowsの仕様欄にエディションの表記があります。画像では「Windows10 Home」となっています。
CPU性能
次にCPU性能の調べ方をご紹介します。確認場所は前項同様に設定の「バージョン情報」です。デバイスの仕様の項目に「プロセッサ」がありますので、そちらから確認しましょう。画像では「Intel(R) Core(TM) i7-6700HQ CPU」までがCPUの型式、「@2.60GHz」が性能を示しています。
メモリ
メモリはCPUと同じ項目で確認できます。デバイスの仕様欄にある「実装RAM」がメモリです。画像では16.0GBとなっています。
Window10のグラフィックボードのスペックの確認方法
Windows10でグラフィックボードの調べ方をまとめます。グラフィックボードにはディスプレイの詳細設定とコマンドから確認する、2種類の調べ方があります。
ディスプレイの詳細設定から調べる方法
まずディスプレイ詳細設定からグラフィックボードを確認する方法をご紹介します。設定を開き、左側のウインドウにあるディスプレイをクリックしてください。赤丸の「ディスプレイの詳細設定」を選択します。
ディスプレイの情報では、グラフィックボードの名称および基本的なスペックが確認できます。調べ方として、赤丸部分に表示された名称をWeb検索をします。画像のグラフィックボードについて検索すると、オンボードタイプではありますが性能は優秀、しかし処理に特化したグラフィックボードと比較するとまだ劣る部分が多いと分かります。
コマンドでDirectX診断ツール起動させ調べる方法
次にコマンドを使った調べ方をご紹介します。まずコマンドとは「コマンドプロンプト」と呼ばれるキーボード入力のみで操作するモードです。コマンドプロンプトを起動「dxdiag」と入力して決定します。DirectX診断ツールについての警告が表示されますので、「はい」を押しましょう。
DirectX診断ツール起動後、赤丸のディスプレイ1のタブを選択します。デバイスの項目を確認してください。環境設定と同様に名前が表示されますが、表示メモリ(VRAM)が別で記載されます。このVRAMがグラフィックボードの性能になりますので、数字をご確認ください。
コマンドを使用したグラフィックボードの調べ方は、VRAMの数値が確認できる利点があります。アプリの推奨スペックに適しているか確認する際に役立ちます。手順は簡単ですので、是非コマンド入力を実行してください。
タスクマネージャーを使ってもWindows10のスペックを調べることができる!
Windows10ではタスクマネージャーからスペックを確認できます。タスクマネージャーは「Ctrl+Alt+Del」を同時に押すと起動します。ブログラムの強制終了などで使用した経験がある方も多いでしょう。タスクマネージャーでは、現在のCPUやメモリの使用率、どのようなソフトウェアの処理をしているかが確認できます。
CPU性能
タスクマネージャー起動後、タブをパフォーマンスに切り替えます。この画面ではCPUやメモリ、GPUなど複数の情報を視覚的に確認できます。波形が大きければよりWindows10に負担がかかっているとわかるため、動作が多い場合にはこの情報を確認してください。CPUのタブでは赤丸部分にCPUの型式、下には使用率などが記載されています。
メモリ
メモリのタブをクリックしましょう。メモリもCPUと同様に現在の使用量が確認できます。赤丸部分にはWindows10にメモリがどの程度搭載しているか表示されています。
Window10のスペックを確認自分のPCの性能を把握しよう
Windows10の必要スペックは使用用途によって大きく変わります。今回ご紹介した手順でCPUやメモリ、グラフィックボードについて一度確認してください。また新しいパソコン購入時も表示されたスペックを理解し、必要な作業がストレスなくできるパソコンを選びましょう。