2019年07月26日更新
自分のPCがWindows10の32bit版か64bit版かを確認する方法と違いを解説!
Windows10には、32bit版と64bit版が存在します。自分のPCがWindows10の32bit版なのか64bit版なのかを確認する方法と、bit数が違うと何か違いがあるのかなどを解説していきます。そして、確認後の気になる点も紹介していきます。
目次
- 1自分のPCがWindows10の32bit版か64bit版かを確認する方法
- ・「設定」から「バージョン情報」で確認する方法
- ・「コントロールパネル」から「システム」画面で確認する方法
- ・「キーボード」を使って確認する方法
- 2Windows10の32bit版と64bit版の違い
- ・一度に処理できる量や速さが違う
- ・メモリの上限が違う
- ・OSをインストールしているドライブの制限が違う
- 3Windows10の32bit版と64bit版の確認後に気になること
- ・そもそも「bit」とは?
- ・32bit版は何のためにあるの?
- ・32bit版から64bit版に切り替えることはできる?
- 4自分のPCのbit数を知って適切に使おう!
自分のPCがWindows10の32bit版か64bit版かを確認する方法
自分のPCにインストールされているWindows10が「32bit版」なのか「64bit版」なのかを確認する方法を紹介していきます。
なぜ使用しているWindows10のbit数が32bit版か64bit版かを確認する必要があるのかというと、もし間違ってアプリケーションやドライバをインストールをしてしまうと、PCが正常に動作してくれなかったり、bit数が違うことでそもそもインストールすることができなかったりする場合があるからです。
「設定」から「バージョン情報」で確認する方法
Windows10は、スタートから「設定」を開くとWindowsの設定という画面が出てきます。「Windowsの設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの種類」の項目で、使用しているbit数が32bit版か64bit版か確認できます。
「コントロールパネル」から「システム」画面で確認する方法
Windows8からコントロールパネルがスタートの一覧に表示されなくなったので、もちろんWindows10もスタートの一覧に表示されていません。これによりコントロールパネルの場所が分からなくなっている方もいるかもしれません。しかし、設定よりもコントロールパネルの方が細かい設定ができるため、知っておいたほうが良いでしょう。
Windows10のコントロールパネルは、スタートの「Windowsシステムツール」の中にあります。この「コントロールパネル」の中の「システムとセキュリティ」をクリックして進みます。
次に「システム」をクリックして進んでください。
「システムの種類」で、Windows10にインストールされているbit数が32bit版か64bit版かを、この方法でコントロールパネルから確認することができます。
「キーボード」を使って確認する方法
Windows10では「Windowsボタン+i」キーで、Windowsの設定画面をショートカットで呼び出すことができます。後の操作は設定からと同じ流れです。「Windowsの設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの種類」から、使用しているbit数が32bit版か64bit版か確認できます。
Windows10の32bit版と64bit版の違い
Windows10の32bit版と64bit版の違いとは、どのようなところに影響を及ぼすものなのでしょうか。詳しくその違いを解説していきます。
一度に処理できる量や速さが違う
まずWindows10の32bit版と64bit版では、一度に処理できる量や速さに大きな違いがあります。では、どのくらいちがいがあるのでしょうか。
64bitの方が速く処理できる
一度に処理できる量を比べると、32bitは2の32乗で約42億、64bitは2の64乗で約1845京となります。64bitの方が一度に処理できる量が格段に多いため、理論的には速く処理することができます。
メモリの上限が違う
Windows10にインストールされているbit数が違えば、メモリの上限も大きく違ってきます。32bit版と64bit版でどれだけの違いがあるのでしょうか。
32bitの方が上限が低い
32bit版は搭載可能なメモリの上限は4GBまでですが、64bit版は搭載可能なメモリの上限が2TBまであります。ちなみに、WindowsHomeでは128GBが上限となっています。32bitの方がメモリの上限がかなり低いだけではなく、1つのアプリが使用できるメモリの上限が2GBという制約すらもありあす。もちろん64bitにはその制約はありません。
OSをインストールしているドライブの制限が違う
Windows10のOSをインストールしているドライブの制限も違いがあります。
32bitは上限が決まっている
32bit版と64bit版では、一度に処理できる情報の量や処理の速さにもちろん違いはあるのですが、具体的には32bit版は認識可能なストレージの上限は2TBまでですが、64bit版ともなると認識可能なストレージの上限はありませんので、32bit版と比べると64bit版はかなり早く処理することができると言えます。
Windows10など情報量が多くなっている現代では、2TBでは厳しいでしょう。
この「認識可能なストレージ」というのは、Windows10のOSをインストールするドライブで一般的にCドライブの制限の数値です。後から取り付けるHDDなどを使用する場合にはこれに限ったことではありません。処理速度が遅いなと感じた際には、後付けのHDDなども検討してみるのも良いでしょう。
Windows10の32bit版と64bit版の確認後に気になること
では、自分が使っているWindows10のPCが、32bit版と64bit版のどちらがインストールされているかを確認できた後に気になることとは一体何なのでしょうか。ここでは、PCに関する基本的な情報をまとめています。
そもそも「bit」とは?
「bit」という言葉を聞いたことはあるけれど、それが何を意味しているのか知らない人も多いです。bitとは何なのかを紹介します。
PCが扱うデータの単位のこと
そもそも「bit(ビット)」とは、PCが取り扱うことができる最小単位のことです。データの単位は、ビット(b)<バイト(B)<キロバイト(KB)<メガバイト(MB)<ギガバイト(GB)<テラバイト(TB)と大きくなっていきます。bitが多ければより扱える情報の量も増えるため、高性能ということになります。
CPUによって32bit版か64bit版か決まる
全てのPCに内蔵されているCPUは、PCの心臓部ともいえるものです。CPUの内部には「レジスタ」と呼ばれるメモリーがあり、このレジスタが32bit対応か64bit対応かによってインストールするbit数は決まるのです。
レジスタが大きければ一度に処理できる量が増え、計算結果を一時的に保持したり、プロセッサや周辺機器の動作状態を保持・変更したりなどという処理が高速化されます。
32bit版は何のためにあるの?
64bitの方が高性能で使い勝手が良いことが分かりました。現在販売されているPCは、64bitに対応したものがほとんどです。しかし、それならばなぜWindows10にはわざわざ性能の低い32bit版というものも存在しているのでしょうか。
CPUの性能によって処理できるbit数に制限があるため
元々PCに組み込まれているCPUの性能によって、処理可能なbit数に制限があるためです。CPUはPCにとって中心部なので、このCPUの性能が低いと処理可能なbit数もそれに応じて小さくなってしまいます。
例えば、コスト重視で性能を抑えたPCや,そもそもCPUが古い型のものを長年愛用しているユーザーなどを考慮すると、32bitという低いbit数のものも時には必要になる場合があるため存在しているのです。
32bit版から64bit版に切り替えることはできる?
自分のPCが古いとはいえ、パーツの買い替えをすることでPCの性能を上げ、インストールするWindows10を32bit版から64bit版に切り替えることもできます。
別物なので設定やデータを書き換えるだけでは完了しない
既に保存済みのデータは、基本的に32bit版と64bit版とでは全くの別物となりますので、設定を変更したり、一部のデータを書き換えるだけでは完了しません。
初期化してから新たにインストールし直す必要がある
OSにインストールされているドライブに関しては、初期化してから新たにWindows10をインストールし直すことになりますので、保存しておきたいデータは必ずバックアップを取っておくか、別のドライブに転送しておかなければなりません。
自分のPCのbit数を知って適切に使おう!
Windows10のbit数に違いがあることを知っておくことで、アプリやプリンタなどの周辺機器を購入する際にも役立ちます。bit数の違いによって、必要な環境というものが変わってくるためです。
そのため、もしWindows10のbit数の変更を行うようであれば、今まで使用していた機器が使えなくなってしまうケースもあるので事前に注意し、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。自分のPCにインストールされているWindows10のbit数を知って適切に使いこなしましょう。