2019年07月13日更新
Windows Updateが「0x800705b4」エラーでアップデートできない対処法!
Windows10でWindows Updateを実行すると、「0x800705b4」というエラーが出てアップデートできない状況に陥ることがあります。Windows10で0x800705b4エラーが出る原因とその対処法についてまとめました。
目次
- 1【Windows10】Windows Update(0x800705b4)エラーとは
- ・大型アップデートで途中で止まって更新できないケース
- ・【Windows10】エラー コード(0x800705b4)の意味
- ・【Windows10】(0x800705b4)の原因について
- 2【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法1:クリーンブート
- ・PC再起動・Windowsのクリーンブート
- 3【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法2:ソフトの停止
- ・Windows Defenderなどのウィルス除去ソフトの停止
- ・(他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手)チェックを外す
- 4【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法3:ドライバ更新を一時停止
- ・wushowhide.diagcabを使用しドライバ更新を一時停止
- ・プリントキューに印刷ジョブがあればキャンセル
- ・デバイスマネージャで(不明なドライバ)があれば更新
- 5【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法4:コマンドの実行
- ・【Windows 10】イメージ修復コマンドを実行
- 6【Windows10】(0x800705b4)エラーを対処しよう
【Windows10】Windows Update(0x800705b4)エラーとは
Windows10には、OSやドライバ等を自動的にアップデートしてくれる「Windows Update」という機能が搭載されています。基本的にユーザーが何もしなくてもWindows Updateは完了しますが、「0x800705b4」というエラーコードが出力されてアップデートできない場合があります。
この「0x800705b4」というエラーは、何らかのプログラムによってWindows Updateのプロセスの進行が遅れている状態を表しています。
放っておけば自然と直ることもありますが、いつまで経っても0x800705b4エラーが続いてアップデートできない状況が改善されないケースもあります。Windows10のセキュリティホールに繋がりかねないので、長引くようなら適切な対処が必要です。
大型アップデートで途中で止まって更新できないケース
Windows10で0x800705b4エラーが起こりやすいのは、メジャーアップデートに失敗した時です。
年に2~3回程度予定されているWindows10 OSの大型アップデートでは数十GBのファイルサイズをダウンロード・インストールしなければならないため、アップデートの途中で通信が途切れたり間違って「延期」ボタンを押してしまったりすると、膨大なデータファイルが正常に処理できないため0x800705b4エラーの原因になります。
Windows10パソコンの再起動でアップデートが再開される場合もありますが、一時ファイルが中途半端に残ったままだと0x800705b4エラーが続きます。
その場合は、Windowsロゴキー + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を呼び出し、「cleanmgr」と入力して「ディスクのクリーンアップ」からメジャーアップデートのダウンロードファイルを全て削除してください。
その後、以下の手順で「%systemroot%\SoftwareDistribution」のデータを削除すれば、Windows Updateを正常にやり直すことが出来ます。
- スタートメニューの「Windowsシステムツール」を開き、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する
- 以下の12種類のコマンドを順番にコピペ+エンターキー押下
- net stop usosvc
- net stop dosvc
- net stop wuauserv
- net stop bits
- move %SystemRoot%\SoftwareDistribution %SystemRoot%\SoftwareDistribution.old
- del %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Network\Downloader\qmgr0.dat
- del %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Network\Downloader\qmgr1.dat
- net start bits
- net start wuauserv
- net start dosvc
- net start usosvc
- %SystemRoot%\system32\usoclient.exe StartScan
【Windows10】エラー コード(0x800705b4)の意味
Windows10は、何らかのエラーが発生した時にその原因を突き止めて対処しやすくするために、数桁からなるエラーコードを出力します。
0x800705b4は、Windows Updateを実行した際にWindows Updateサーバーから応答がなかったことを意味するエラーコードです。0x800705b4はタイムアウト時にも表示されるため、単にアップデートプロセスが一時的に遅延しただけなのか、完全にストップしてしまったのか、一目で判断できないのが厄介なところです。
【Windows10】(0x800705b4)の原因について
Windows10パソコンで0x800705b4エラーが発生する原因として、メジャーアップデートの失敗・中断が考えられます。それ以外では、以下のような原因もあり得ます。
- セキュリティソフトがWindows Updateの動作を妨げている
- Officeソフトの更新など、イレギュラーなアップデートでコンピュータの処理が追い付かなくなった
- ドライバの更新時にシステムに不具合が発生した
- プリンタに不要なデータが溜まっている
【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法1:クリーンブート
Windows10で0x800705b4エラーが出た時の一つ目の対処法は、PCの再起動です。一時的な不具合でアップデートできない状態に陥っているだけなら、再起動で0x800705b4エラーが解消されます。
単なる再起動では改善しない場合、不要なサービス・プログラムを一旦停止させてWindows10を起動させる「クリーンブート」を対処法として試すと良いでしょう。クリーンブートを行うと標準サービス・プログラムだけの最小限の構成でWindows10を起動できるため、システムの異常を回避できる可能性が高いです。
PC再起動・Windowsのクリーンブート
Windows10を再起動させる方法は簡単です。デスクトップ画面の左下にあるスタートボタンをクリックし、電源アイコンをクリックしてください。表示された電源メニューの中から「再起動」を選択すれば、Windows10の再起動が開始されます。
Windowsのクリーンブートは、以下の手順を実行してください。
- Windowsロゴキー + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を表示する
- 「msconfig」と入力して「OK」を押す
- 「スタートアップ」タブを選択して「タスクマネージャー」を開く
- Windowsで競合が発生している可能性がある不要なスタートアッププログラムを一つずつ選択し無効にする(後で戻さなければならないので、どれを無効にしたかメモしておくこと)
- 「サービス」タブを選択し、「Microsoftのサービスをすべて隠す」チェックを入れる
- 「すべて無効」を選択し、表示されているサービス全てのチェックを外す(後で戻さなければならないので、どのサービスを無効にしたかメモしておくこと)
- 「適用」を押す
- 「OK」を押してPCを再起動させる
再起動後、Windowsアップデートが正常に作動したら、もう一度msconfigを起動して変更した箇所を元に戻しましょう。そしてWindows10を再起動すればOKです。
【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法2:ソフトの停止
Windows10で0x800705b4エラーが出た時の二つ目の対処法は、特定のソフトウェアに関連する動作を停止させることです。0x800705b4エラーは、常駐プログラムとの競合などが原因で発生することがあります。Windows10の動作に大きな影響を及ぼしているソフト・サービスを一旦ストップさせて様子を見ましょう。
Windows Defenderなどのウィルス除去ソフトの停止
Windows10には、Windows Defenderというウイルス対策ソフトが標準でインストールされています。Windows Defenderは優れていますが、リアルタイム保護が機能しているとWindows Updateが妨害されてしまうことがあります。一旦オフにしましょう。
- Windowsロゴキー + Iキーを押して「Windowsの設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」を選択する
- 「Windowsセキュリティ」に進む
- Windows Defenderのリアルタイム保護をオフにする
他のウイルスソフトを使用している場合も、設定画面からリアルタイム保護をオフにすることが出来ます。
sl(tatsumi83)WindowsUpdateが何度やっても0x800705b4がでて失敗するという怪奇現象が発生したけど、Kasperskyのプロテクションを無効にしたら、回避できた。ATOKのUpdateを邪魔したりいろいろ大活躍だな、Kaspersky。
— カスペルスキーのつぶやき (@kaspersky_tweet) July 12, 2011
(他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手)チェックを外す
Word、ExcelなどのOffice製品をWindows10パソコンにインストールしている場合、Windows Update時にOfficeソフトのアップデートも実行されます。
便利なサービスですが、更新ファイルが膨大な量になるため、アップデートできない不具合に発展する場合があります。一旦Officeソフトのアップデートを止めることで、0x800705b4エラーに対処できる可能性があります。
- Windowsロゴキー + Iキーを押して「Windowsの設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」を選択する
- 「Windows Update」を選択する
- 「詳細オプション」をクリックする
- 「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」のチェックを外す
【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法3:ドライバ更新を一時停止
Windows10で0x800705b4エラーが出た時の三つ目の対処法は、ドライバ関連のプログラムを見直すことです。
各種デバイスをWindows10パソコンにセットする際には、デバイスを動作させる「ドライバ」というプログラムをインストールする必要があります。しかし、最新版のWindows10 OSと相性が合わないドライバも少なからず存在しており、ドライバを無理に更新させようとしているせいでアップデートできない事態に陥っている可能性も考えられます。
特に、グラフィックカード、プリンタ、USB関連のドライバは要注意です。Windows Update経由ではなく、自分で公式サイトにアクセスして最新版のドライバを手動インストールしましょう。
wushowhide.diagcabを使用しドライバ更新を一時停止
Microsoftが公式提供している「wushowhide.diagcab」というコンポーネントリセットツールを利用すれば、Windows Updateで自動配信される更新プログラムを個別に取捨選択できます。wushowhide.diagcabは、Windows10 Home版でも利用可能です。ドライバ関連の更新があれば、一時的にキャンセルして0x800705b4エラーに対処しましょう。
以下のリンクにアクセスし、ページの下の方にある「Microsoftダウンロードセンターからトラブルシューターをダウンロードします。」をクリックしてwushowhide.diagcabをダウンロードしてください。
wushowhide.diagcabを起動し、「次へ」をクリックしてください。
「Hide updates」を選択し、インストールしたくない更新プログラムにチェックを入れましょう。そして「次へ」をクリックすれば、指定した更新プログラムの非表示設定が完了します。
以後、非表示にした更新プログラムはWindows Updateのリストから除外され、自動的にインストールされなくなります。なお、後で「Show hidden updates」から非表示の更新プログラムを再表示させることも出来ます。
ドライバ関連の更新を止めて、アップデートできないエラーが改善されるかどうかチェックしてみてください。
プリントキューに印刷ジョブがあればキャンセル
Windows10パソコンにプリンタのドライバをインストールしている場合、印刷ジョブ(現在印刷待ちのデータ)がパソコン内に溜まっているとドライバの更新が進まず、アップデートできない原因になります。0x800705b4エラーが出た時は、印刷ジョブの有無を確認しましょう。
- Windowsロゴキー + Pauseキーを押し、画面左上の「コントロールパネル」をクリックする
- 「デバイスとプリンターの表示」をクリックする
- 使用中のプリンターを右クリックして「印刷ジョブの表示」をクリックする
- もしもデータが溜まっていたらキャンセルを実行する
デバイスマネージャで(不明なドライバ)があれば更新
Windows10のデバイスマネージャーを見れば、異常のあるドライバが一目で分かります。
- スタートボタンを右クリックする
- メニューの中から「デバイスマネージャー」を選択する
- 「!」マークが付いているドライバがないかチェックする
- ドライバーの更新を行う
- デバイスを無効にする
- デバイスのアンインストールを行う
不明なドライバが片付いたら、Windows Updateを再実行してみましょう。
【Windows10】(0x800705b4)エラーの対処法4:コマンドの実行
Windows10で0x800705b4エラーが出た時の四つ目の対処法は、システム修復コマンドの実行です。コマンド入力にはある程度専門知識を必要としますが、ここでは初心者の方でも比較的簡単に実行できるイメージ修復コマンドの手順をご紹介します。
【Windows 10】イメージ修復コマンドを実行
- スタートメニューから「Windowsシステムツール」を開く
- 「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する
- コマンド入力画面で「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と入力(コピペ)してエンターキーを押す
- Windows10のイメージ修復コマンドが実行される
- 完了したら右上の×ボタンをクリックしてウィンドウを閉じる
- Windows Updateを再実行する
【Windows10】(0x800705b4)エラーを対処しよう
今回は、0x800705b4エラーが出てWindows10がアップデートできない時の原因・対処法をご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- 0x800705b4とは、何らかのプログラムが原因でWindows Updateが止まっているエラーのこと
- メジャーアップデートの失敗、セキュリティソフトの干渉、ドライバの不具合などが原因として考えられる
- まずは、パソコンの再起動、Windowsのクリーンブート、ウイルスソフトの一時停止などを試してみる
- それでもダメなら、Microsoft製品の更新停止、ドライバの更新・削除、プリンタの印刷ジョブキャンセルなどを試してみる
- それでもダメなら、管理者権限のコマンドプロンプトでイメージ修復コマンドを実行してみる
Windows10がアップデートできない事態に陥ると焦ってしまいますが、クリーンインストールしなくても対処できる可能性は十分にあります。ぜひ本記事を参考にして、0x800705b4エラーに対処できるようになってください。