Windows ADKとは?Windows10にインストールする方法を解説!

Windows ADKとは、WindowsOS導入作業の大規模展開を自動化するのに役立つ、IT管理サポートアプリケーションです。今回はWindows ADKをWindows10にインストールする方法を解説します。インストールはオフラインでも可能です。

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目次

  1. 1Windows ADKとは
  2. IT担当者に便利なツール
  3. Windows10の大規模展開を自動化するのに活躍
  4. 2Windows10にWindows ADKをインストールする方法
  5. Windows ADKをインストールするには
  6. Windows ADKをオフラインでインストールするには
  7. 3Windows ADKのバージョンの確認方法
  8. 「コントロール パネル」から確認可能
  9. 4Windows ADKを使ってみよう!

Windows ADKとは

Windows ADK(Windowsアセスメント&デプロイメントキット)とは、Windows10をコンポーネントを含めて組織に導入する際に、効率よく導入できるようにIT管理者をサポートするアプリケーションです。

IT担当者に便利なツール

IT管理者が目的のPCにWindows10を導入する際、Windows ADKに用意されているOS導入サポート環境を利用して、各種コンポーネントソフトウェア(Windows10インストーラーなど)を組織規模でインストールできます。

Windows ADKは、Windows Vistaの時代からサービス提供されており、現バージョンのWindows ADKのコンテンツラインナップは「Windows SIM」「Sysprep」「WinPE」「DISM」となっています。

Windows ADKのコンテンツラインナップはどれも有用な機能ですが、中でも「WinPE(Windows Preinstallation Environment)」は、ハードディスクからWindowsを作動できないという緊急時にWindowsのランタイム環境を提供する重要なツールです。

Windows10の大規模展開を自動化するのに活躍

Windows ADKには、組織単位で行うWindowsOSの導入作業をサポートする機能が揃っているので、大規模展開の導入作業を自動化する際に役に立ちます。

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Windows10にWindows ADKをインストールする方法

次に、Windows10にWindows ADKをインストールする方法を解説します。

Windows ADKをインストールするには

Windows ADKは、基本的にインターネットと接続したオンライン環境でインストールします。公式サイト(docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/get-started/adk-install)からインストーラーをダウンロードできます。Windows10用以外にもWindows7用・Windows8用が用意されています。

Windows ADKをオフラインでインストールするには

Windows ADKは、オフライン環境でPCにインストールすることも可能です。

Windows ADKをオフライン環境でPCにインストールするには、Windows ADKをインストールするPC(オフライン)以外に、インターネット接続しているもう1台のPC(オンライン)が必要です。またこのインターネット接続しているPCは「Windows ADKが未だインストールされていない」という条件を満たしている必要があります。

手順としては、まずオンラインPCで公式サイトからWindows ADKのインストーラー(adksetup.exe)をダウンロードし、インストーラーをダブルクリックで実行します。

Windows ADKのインストーラー

インストールウイザードを進めるとWindows ADKをインストールする場所を設定する「場所の指定」という画面が表示されます。この画面で設定が2択用意されており、このPCにインストールするか別のPCにインストールするか選択できます。

別のPCにインストールする方を選択し、「次へ」をクリックしてそのままインストールを進め、Windows ADKのデータを保存します。

Windows ADKのインストール方法

次にWindows ADKのデータ保存先まで移動してWindows ADKのデータをフォルダごとコピーし、オフラインPCがアクセスできるストレージにコピーしたフォルダを保存します。

ここからオフラインPCの操作になります。オフラインPCで保存したフォルダを開くとWindows ADKのインストーラーファイルがあるので、ダブルクリックして実行します。その後はインストールウイザードの指示に従って進めればWindows ADKのインストールが完了します。

オフラインPCでインストールウイザードを進める過程の中にも「場所の指定」の画面は表示されますが、選択肢は1択で、単純にデータのインストール先を指定するのみになります。

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Windows ADKのバージョンの確認方法

次に、Windows ADKのバージョンの確認方法を解説します。

「コントロール パネル」から確認可能

Windows ADKのバージョンはコントロールパネルから確認できます。「スタートメニュー」→「Windows システムツール」→「コントロールパネル」をクリックして画面を開き「プログラム」を選択します。

Windows ADKのバージョン確認方法

切り替わった画面で「プログラムと機能」をクリックするとインストールされているプログラムの一覧が表示されるので、その中からWindows ADKを探します。行の右端に表示されている数列がバージョン番号です。現在(2019年5月時点)の最新バージョンは「10.1.17763.1」です。

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Windows ADKを使ってみよう!

WindowsOSの大規模な設置を行う際は、Windows ADKを使ってみましょう。組織単位でWindowsOSを導入する予定があるIT管理者はWindows ADKの活用をおすすめします。

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この記事のライター
KOUSUKE
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