2019年05月17日更新
Windows ADKとは?Windows10にインストールする方法を解説!
Windows ADKとは、WindowsOS導入作業の大規模展開を自動化するのに役立つ、IT管理サポートアプリケーションです。今回はWindows ADKをWindows10にインストールする方法を解説します。インストールはオフラインでも可能です。
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目次
Windows ADKとは
Windows ADK(Windowsアセスメント&デプロイメントキット)とは、Windows10をコンポーネントを含めて組織に導入する際に、効率よく導入できるようにIT管理者をサポートするアプリケーションです。
IT担当者に便利なツール
IT管理者が目的のPCにWindows10を導入する際、Windows ADKに用意されているOS導入サポート環境を利用して、各種コンポーネントソフトウェア(Windows10インストーラーなど)を組織規模でインストールできます。
Windows ADKは、Windows Vistaの時代からサービス提供されており、現バージョンのWindows ADKのコンテンツラインナップは「Windows SIM」「Sysprep」「WinPE」「DISM」となっています。
Windows ADKのコンテンツラインナップはどれも有用な機能ですが、中でも「WinPE(Windows Preinstallation Environment)」は、ハードディスクからWindowsを作動できないという緊急時にWindowsのランタイム環境を提供する重要なツールです。
Windows10の大規模展開を自動化するのに活躍
Windows ADKには、組織単位で行うWindowsOSの導入作業をサポートする機能が揃っているので、大規模展開の導入作業を自動化する際に役に立ちます。
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Windows10にWindows ADKをインストールする方法
次に、Windows10にWindows ADKをインストールする方法を解説します。
Windows ADKをインストールするには
Windows ADKは、基本的にインターネットと接続したオンライン環境でインストールします。公式サイト(docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/get-started/adk-install)からインストーラーをダウンロードできます。Windows10用以外にもWindows7用・Windows8用が用意されています。
Windows ADKをオフラインでインストールするには
Windows ADKは、オフライン環境でPCにインストールすることも可能です。
Windows ADKをオフライン環境でPCにインストールするには、Windows ADKをインストールするPC(オフライン)以外に、インターネット接続しているもう1台のPC(オンライン)が必要です。またこのインターネット接続しているPCは「Windows ADKが未だインストールされていない」という条件を満たしている必要があります。
手順としては、まずオンラインPCで公式サイトからWindows ADKのインストーラー(adksetup.exe)をダウンロードし、インストーラーをダブルクリックで実行します。
インストールウイザードを進めるとWindows ADKをインストールする場所を設定する「場所の指定」という画面が表示されます。この画面で設定が2択用意されており、このPCにインストールするか別のPCにインストールするか選択できます。
別のPCにインストールする方を選択し、「次へ」をクリックしてそのままインストールを進め、Windows ADKのデータを保存します。
次にWindows ADKのデータ保存先まで移動してWindows ADKのデータをフォルダごとコピーし、オフラインPCがアクセスできるストレージにコピーしたフォルダを保存します。
ここからオフラインPCの操作になります。オフラインPCで保存したフォルダを開くとWindows ADKのインストーラーファイルがあるので、ダブルクリックして実行します。その後はインストールウイザードの指示に従って進めればWindows ADKのインストールが完了します。
オフラインPCでインストールウイザードを進める過程の中にも「場所の指定」の画面は表示されますが、選択肢は1択で、単純にデータのインストール先を指定するのみになります。
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Windows ADKのバージョンの確認方法
次に、Windows ADKのバージョンの確認方法を解説します。
「コントロール パネル」から確認可能
Windows ADKのバージョンはコントロールパネルから確認できます。「スタートメニュー」→「Windows システムツール」→「コントロールパネル」をクリックして画面を開き「プログラム」を選択します。
切り替わった画面で「プログラムと機能」をクリックするとインストールされているプログラムの一覧が表示されるので、その中からWindows ADKを探します。行の右端に表示されている数列がバージョン番号です。現在(2019年5月時点)の最新バージョンは「10.1.17763.1」です。
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Windows ADKを使ってみよう!
WindowsOSの大規模な設置を行う際は、Windows ADKを使ってみましょう。組織単位でWindowsOSを導入する予定があるIT管理者はWindows ADKの活用をおすすめします。