2020年08月28日更新
svchost.exeプロセスとは?Windowsが重い/CPU使用率が高い時の停止方法を解説!
Windows10が重くて困っている時に、svchost.exeプロセスがバックグラウンドでCPUの使用率を消費していることがあります。この記事では、svchost.exeとはどのようなもので停止しても良いのか詳しく解説します。
目次
svchost.exeとは?
Windows10のPCを利用していると、CPUに大きな負荷をかけるソフトやゲームを起動しているわけではないのに、なぜかPCが重い時があります。
タスクマネージャーでCPUの使用率の調べて、PCが重い原因を確認してみると、svchost.exeがCPUの使用率を多く使っていることがあります。
この記事では、Windows10が重い時の原因の1つになるsvchost.exeとはどのようなもので、PCが重いときには停止しても大丈夫なのかどうか、お伝えします。
Windows PCで実行される様々なサービスを動かすためのプログラム
svchost.exeとはexeファイルなのでプログラムの実行ファイルだということがわかります。svchost.exeとは、実際にどのような時に動作するプログラムなのかというと、WindowsのPCのシステムで、様々なサービスを動かすために必要なプログラムです。
svchost.exeが動かすサービスプログラムとは、ユーザーが操作をしなくても、Windowsのシステムを正常に稼働できるようにするために、バックグラウンドで起動して動作しているプログラムのことです。
svchost.exeは、Windowsのバックグラウンドで稼働しているサービスプログラムを動かすためのプログラムで、Windows10を正常に利用するためには欠かせないものです。
PCの起動時には100以上も稼働する
PCに電源を入れて、Windows10を起動する時には、ユーザーは特に細かい操作をしなくても、Windows10のシステムが次々と起動して、利用できる状態になっています。
PCの起動時には、svchost.exeは100以上も稼働することがあります。svchost.exeは、Windows10の動作を影で支える、影武者のようなプログラムなのです。
svchost.exeがCPUの使用率を上げてPCが重いときの対処法
svchost.exeがCPUの使用率を上げていて、PCが重い時には、使いたいソフトの動作も重いことがあり、PCの使用に支障をきたすことがあります。このようなときには、どのような対処法を取ったらいいのか、具体的な対処法をお伝えします。
まずはタスクマネージャーで確認
まずはPCが重い原因が本当にsvchost.exeなのかどうかを、タスクマネージャーで確認してみましょう。
タスクマネージャーを起動する方法は、Windows10のスタートボタンを右クリックすると、表示されるメニューの中にあります。
タスクマネージャーを開いたら、プロセスのタブを開来ましょう。PCが重いときには、CPUかメモリの使用率が高くなっているはずです。CPUとメモリの使用率を確認して、使用率を上げているプロセスがsvchost.exeなのか確認します。
Windows Updateのプロセスを停止
「Windowsキー」と「R」を同時に押します。「ファイル名を指定して実行」のウインドウが表示されたら、「名前」に「services.msc /s」と入力して「OK」をクリックします。
Windowsのサービスの一覧が表示されます。この中から「Windows Update」を見つけてダブルクリックします。すると「Windows Update」のプロパティが開くので、「停止」をクリックして「OK」を押します。これでsvchost.exeによってCPUの使用率が上がる減少がかなり改善されるはずです。
注意!全てのsvchost.exeを停止するとWindowsが動かなくなる恐れが
ここで注意しなければいけないことは、PCが重くなる原因が、svchost.exeであったとしても、svchost.exeのプロセスを全て停止してはいけないという点です。
svchost.exeで停止しても特に支障がないのは、上記でお伝えしたWindows Updateのプロセスだけです。Windows Updateは自動での更新はできなくなりますが、手動で更新すればOKです。
しかし、svchost.exeで稼働するサービスプログラムの中には、Windowsのシステムの基幹に関わるプログラムもあります。svchost.exeを停止してしまうと、システムが正常に動かなくなり、Windowsが動作しなくなる可能性があります。Windows Update以外のsvchost.exeはむやみやたらに触らないように気をつけましょう。
svchost.exeという名前のウイルスに要注意!
svchost.exeがPCのプロセスを重くしている場合には、ウィルスの可能性もあります。svchost.exeは常にWindowsのバックグラウンドで、何かしらのプロセスが走っています。
タスクマネージャーで確認した時に、svchost.exeが動いているのは何も不思議なことではありません。実は、そのsvchost.exeの性質につけこんだ、svchost.exeという名前のウイルスがあります。
svchost.exeというプログラムがCPUの使用率を上げていたとしても、本物のsvchost.exeなのか、偽物のウイルスのsvchost.exeなのか、プロセス名を見ただけでは判別つかないこともあります。svchost.exeがウイルスの可能性がある場合の対処法について解説します。
フリーソフトを使ってチェックしよう!
svchost.exeがウイルスなのか、本物のsvchost.exeなのか見分ける方法は、フリーソフトを使って判断するしかありません。svchost.exeの正体を見分けるために利用できるフリーソフトには次の3つのソフトがあります。
Svchost Process Analyzer
こちらのソフトは、svchost.exeで動作しているプログラムの詳細を確認できるソフトです。ソフトをダウンロードしてダブルクリックするだけで、すぐに利用できます。
このソフトを実行すると、画面の上部にsvchost.exeで実行されているプログラムが一覧として表示されます。プログラムを一つずつクリックしていくと、画面の下にそれぞれのプログラムの詳細が表示されます。
怪しいsvchost.exeがある場合には、こちらに表示されるかどうかで、ウイルスかどうかを確認できます。
svchost Viewer
こちらのソフトも、svchost.exeと関連づいているサービスを一目で確認できるソフトです。ソフトをダウンロードして実行するだけで、svchost.exeに紐付いているプログラムがツリー表示で確認できます。
こちらのソフトでは、メモリの使用率が確認できるので、svchost.exeのそれぞれのサービスがPCにどれだけ負荷をかけているかもわかります。
停止しても大丈夫かどうかも確認できるので、PCのプログラムに関する知識があまりない方でも利用しやすいソフトでしょう。
Process Explorer
こちらのソフトは、Microsoftのエンジニアが開発したものなので、より安心して利用できます。svchost.exeだけではなくて、Windows上でどのようなプロセスが走っているのかの詳細を確認できます。
タスクマネージャーと同じような機能ですが、タスクマネージャーよりも詳細な情報を確認できます。svchost.exeがウイルスかどうかを確認するのにはオーバースペックですが、タスクマネージャーの代わりに利用するのに便利です。
svchost.exeは必要に応じて部分的に停止しよう!
この記事では、svchost.exeの詳細についてお伝えしてきました。特にスペックがあまり高くないPCを使っている場合には、svchost.exeのせいでPCが重くなると本当に困ってしまいます。
しかし、svchost.exeはWindowsを正常に動作させるのに大切なプログラムなので、停止しても大丈夫かどうかは、よく確認しましょう。できれば、ウイルスの心配がない場合でも、フリーソフトを使ってsvchost.exeの詳細をこまめに確認して、必要に応じて部分的に停止しましょう。