2019年03月10日更新
WindowsXPの初期化方法!PCのリカバリーディスクなしで実行できるかも解説!
WindowsXPの初期化方法を解説します!WindowsXPのリカバリーディスクなしで初期化が実行できるかについても解説します。リカバリーディスクなしで行える方法は、オフィシャルな方法と応用した方法があるのです。リカバリーディスクなしでも初期化ができます。
目次
WindowsXPの初期化する
数あるWindowsOSの中で、メーカーのサポートが終了しているにかかわらず、いまだに多くのユーザーが存在するWindowsXPですが、やはりその使い安さが根強い人気の理由のようです。今回はそんなWindowsXPの初期化の方法について解説します。
初期化とは?
初期化とは、PCを再フォーマットして出荷前状態に戻すことです。リカバリーともいいます。PCを初期化すると、今までに自分が保存した全てのデータが消去されます。
初期化するメリット・デメリット
PCを初期化するにあたって、メリット・デメリットがあります。PCを初期化するメリットは、不用なデータが消去されてハードディスクが軽くなるので、PCの情報処理も早くなるため、PCのリアクションも早く、操作が快適になります。
また、自分の気づかない内にPCがウイルス感染していても、OSがリカバリーされるのでクリーンな状態でPC作業を再開することができます。
PCを初期化するデメリットは、様々な作業の手間とデータ移行のトラブルが挙げられます。PCを初期化する際は前述の通り自分の保存データが消去されるので、事前にバックアップをとる必要があります。
このバックアップ作業が意外に手間がかかることもあり、またデータのコピーがうまく保存されていなかったというアクシデントが起こる可能性がないとはいえません。
また、各種アカウント情報やパスワードは、一度PCに入力すればPCが情報を記憶するので次回以降入力することはありませんが、こうした設定情報もPCを初期化した後に再度入力する手間が発生します。
また、アカウント情報やパスワードも正確に憶えていればいいですが、一度しか入力したことがないようなアカウントやパスワードは記憶もおぼつかないでしょう。こうした情報も初期化作業に取りかかる前に、控えを取っておいた方がいいでしょう。
初期化の注意点
PCを初期化するにあたっての注意点は、まず第一に、自分でPCに保存したデータ(アプリ・写真・動画・音楽・文書など)の内、消去されては困るデータについては、外付けハードディスクもしくはDVD・CDなどにバックアップとしてコピーを保存しておく必要があります。
次に、ノートPCを初期化する場合は、電源コードを電源につないだ状態で初期化作業を行いましょう。バッテリーだけの電力では初期化作業の途中で電力不足になる可能性があります。初期化作業の途中でバッテリーが切れ、中断した場合は、ソフトウエア・ハードウェアともにトラブルを発生する可能性があるので注意しましょう。
また、PCを初期化する際は、周辺機器(プリンターやスキャンなど)との接続は外した状態で行いましょう。周辺機器を接続した状態で初期化を行うと、思わぬアクシデントが起こる場合もあります。
WindowsXPの初期化の種類
次に、WindowsXPの初期化の種類について解説します。WindowsXPの初期化の方法は2つの方法があります。1つはハードディスク自体を再フォーマットして初期化する方法です。もう1つはOSを初期化することでPCをリカバリーする方法です。
HDDを初期化する
ハードディスクを初期化するということは、ハードディスク自体を一度まっさらなクリーン状態に再フォーマットするという作業です。そのため、必要なデータも、不用なデータも根こそぎ消去します。一切をやり直すようなイメージになります。
また、新しくハードディスクを増設したときも同様のフォーマット作業を行う必要があります。
OSを初期化する
それに対してOSを初期化するということは、ハードディスクの状態はそのままにして、ソフト環境のベースになっているOS(WindowsXP)のみを再インストール(リカバリー)するという作業です。ハードディスク環境は保持し、OS(WindowsXP)の不具合だけが改善されます。
また、OS(WindowsXP)を再インストール(リカバリー)すると、バックグラウンドに残っていた不用なデータがリセットされるので、PC操作がスムーズになります。ウイルスに感染していた場合はウイルス除去の効果もあります。
WindowsXPのHDDの初期化の方法
WindowsXPのハードディスクの初期化の方法を説明します。
HDDをフォーマットする手順
WindowsXPのハードディスクの初期化作業は大きく分けて2段階あります。
管理ユーティリティ作業
Windows XPに管理者ユーザー(Administratorもしくはそのグループ)としてログインします。「スタートメニュー」→「マイコンピュータ」の右クリックメニューから「管理」をクリックします。
「コンピュータの管理」のウインドウが開くので、右メニューから「記憶域」項目の「ディスクの管理」を選択します。
次に、初期化するハードディスクにカーソルを合わせ、右クリックメニューから「ディスクの初期化」をクリックします。
「ディスクの初期化」のポップアップが開くので、「OK」をクリックします。
パーティション作業
ディスクを初期化したハードディスクの欄に「未割り当て」と表示されるので、カーソルをあてて右クリックメニューから「新しいパーティション」をクリックします。
「新しいパーティション ウィザード」のウインドウが開きます。「次へ」をクリックします。
次に、作成するパーティションの種類を選択するウインドウに切り替わります。基本的に「プライマリ パーティション」を選びます。「プライマリ パーティション」とは、システム起動が可能なパーティションになります。選択したら「次へ」をクリックします。
次に、パーティションサイズを設定します。パーティションサイズとはディスク容量のことです。基本的に最大容量を設定します。設定したら「次へ」をクリックします。
次に、「次のドライブ文字を割り当てる」を選び、任意のアルファベットを設定します。設定したら「次へ」をクリックします。
最後にパーテーションのフォーマット設定を行います。「このパーティションを以下の設定でフォーマットする」を選び、「ファイルシステム」を「NTFS」に、「アロケーション ユニット サイズ」を「既定値」に設定します。「クイックフォーマットする」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
最後に設定完了の画面が表示されるので「完了」をクリックして終了です。
WindowsXPのOSの初期化方法
WindowsXPのOSの初期化方法について説明します。
OSのリカバリーのかけ方
WindowsXPのOSのリカバリーは、基本的にPC購入時に付属しているリカバリーディスクを使用して行います。リカバリーディスクを起動させるには、PCが起動したときのデータの読み込み先を、ハードディスクからDVDに変更する必要があります。この変更設定はBIOSというコマンド画面で行います。
まずWindowsXPのスタートメニューより、PCを再起動します。PCの電源が一旦落ちたら「DELETE」キーを連打します(この連打はOSが立ち上がる前に行ってください)。うまくいくとBIOSという青いコマンド画面に切り替わります。BIOSが表示されないときは再度同じ手順で操作してください。
矢印キーを使うと画面上段のタグを選択できます。タグの中から「BOOT」を選択し、「Boot Settings」の項目の「Boot Device Priority」を選んで、「ENTER」キーを押します。
切り替わった画面で「1st Boot Device」を選びます。ここで設定されているデバイスが、PCが起動したときに初めにデータを読み込むデバイスであり、デフォルトではハードディスク(HDD)に設定されています。「Enter」キーを押すとデバイスが選択できるので「DVD」に変更します(デバイスは型番で表示されます)。
次に、矢印キーで一段カーソルを下げ、「2nd Boot Device」を選びます。同じ要領で、「2nd Boot Device」のデバイスを「ハードディスク(HDD)」に設定します。「2nd Boot Device」に設定されたデバイスは、PCが優先順位として2番目にデータを読みにいくデバイスです。両方のデバイスが設定されたら「ESC」キーを押します。
次に矢印キーで画面上段のタグを移動させ、一番右側のタグ「Exit」を選択し、「Exit & Save Changes」を選んで、「ENTER」キーを押します。
このタイミングで、リカバリーディスクをDVDドライブに設置します。設置した後、画面上で「OK」を選んで「ENTER」キーを押すと画面が暗転し、画面に表示されるメッセージに従って「スペース」キーを数回押すとリカバリーディスクが起動します
この後は画面の指示に従って操作します。PCメーカーによっては、リカバリーディスクにマニュアルが添付されているので参照しましょう。
リカバリーディスクなしで初期化したい場合の対処法
リカバリーディスクなしで初期化したい場合の対処法を紹介します。
HDDリカバリー領域からの方法
PCの機種によっては、ハードディスク自体にリカバリーアプリケーションが内蔵されている場合があります。リカバリーアプリケーションの起動の方法は電源を入れた後、すぐに特定のキーを押し続けるという操作を行いますが、この特定のキーはPCメーカー・機種によって違います。詳細はPCメーカーのマニュアルを参照してください。
リカバリーアプリケーションが起動した後は、画面の指示に従って操作します。
Windowsインストールディスクを使用した方法
WindowsXPのOSのリカバリーを行う際、リカバリーディスクではなく、Windowsインストールディスクを使用してリカバリーすることもできます。
Windowsインストールディスクの起動の方法はリカバリーディスクの手順と同様、再起動からBIOSコマンド画面を立ち上げ、読み込みデバイスの優先順位を変更した後、DVDドライブにWindowsインストールディスクを挿入して行います。
WindowsXPのPCを正しく初期化しよう
WindowsXPの初期化の方法をマスターして、PCを正しく初期化しましょう!リカバリーディスクなしでも、Windowsインストールディスクがあれば初期化できます。また、自分のPCのハードディスクにリカバリー機能が内蔵されているか確認しましょう。リカバリー機能が内蔵されていればリカバリーディスクなしでWindowsXPの初期化可能です。