「NTFS」と「exFAT」のファイルシステムの違いを比較!フォーマット方法も紹介

この記事ではNTFSとexFATというファイルシステムについてを中心に特集していきます。USBメモリなどをフォーマットする際の形式として選択できるNTFSとexFATの違いを比較して、メリットとデメリットを理解しましょう。

「NTFS」と「exFAT」のファイルシステムの違いを比較!フォーマット方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1NTFSとexFATのファイルシステムについて
  2. ファイルシステムって何?
  3. 最大容量の制限について
  4. ファイルシステムの対応OSについて
  5. MacOSのデフォルトファイルシステムについて
  6. 2NTFSとexFATのファイルシステムの違いを解説
  7. NTFSについて
  8. exFATについて
  9. 2つのファイルシステムの詳細を比較
  10. 2つのファイルシステムのパフォーマンスの違い
  11. 3NTFSとexFATのどちらがおすすめ?
  12. NTFSでのフォーマットがおすすめのケース
  13. exFATでのフォーマットがおすすめのケース
  14. 4NTFS・exFATでフォーマットする方法
  15. 新規でNTFSのボリュームを追加する手順
  16. USBメモリなどをNTFSでフォーマットする手順
  17. exFATでフォーマットする手順
  18. 5NTFSやexFATの特徴を理解してフォーマットしよう

NTFSとexFATのファイルシステムについて

この記事ではNTFSとexFATのファイルシステムについてを中心に説明していきます。USBメモリやストレージを接続してパソコンで活用している方にとってはNTFSやexFATというキーワードを耳にすることが多くあります。とは言ってもNTFSやexFATについて知らないという方もいますので、ファイルシステムについて紹介します。

ファイルシステムって何?

ファイルシステムとは、ファイルを保存、管理する場合の仕組みのことをいいます。ファイルシステムが決められると、そのルールに基づいてファイルが保存されていくような流れになります。このファイルシステムにNTFSやexFATなどのフォーマットが存在するというわけです。ファイルシステムの特徴についても知っておきましょう。

同じファイル形式でないとファイルが見えない

ファイルシステムは決定したルールでファイルが保存されていきます。同じファイルシステムで統一されていないとファイルが閲覧できなかったり、保存などの操作が適切にできないというトラブルがあります。ファイルシステムは最初に決定したものでその後も管理されていきますので、その後長期で使えるフォーマットを選択しなければなりません。

最大容量の制限について

また、最大容量の制限についても解説しておきます。実は、ファイルシステムのフォーマットによって管理できる最大容量が異なっています。これを知らずに適当なフォーマットに初期設定してしまうと、自分の使い方に障害が出てくることがあります。NTFSとexFATの最大容量に関しては後ほど紹介しておきます。

最大容量の制限によるトラブルについて

最大容量を無視してしまうと、大容量のデータを保存したい場合に保存場所がなくなり、それぞれ圧縮するなどの処理を行ってから保存しなければならないなどのトラブルが発生します。特に動画ファイルは大容量になりがちですのでデータを保存する前に、フォーマットについて調べてから操作する必要があります。

ファイルシステムの対応OSについて

また、ファイルシステムの対応も異なりますので事前に把握しておくと、トラブルを未然に防ぐことが可能です。Windowsのパソコンでは主にNTFSに対応しています。一方でMacのパソコンの場合については、exFATに対応していることで知られています。普段使っているパソコンの種類に応じてフォーマットを指定する必要があります。

MacOSのデフォルトファイルシステムについて

WindowsのパソコンとMacのパソコンでの対応フォーマットについて解説しました。それでは、MacOSのデフォルトファイルシステムについて説明します。何もしない状態でMacを使い始めると、APFSやMac OS拡張と言ったようなファイルシステムになっています。端末によって若干異なりますので注意してください。

そのままフォーマットすると他のOSで認識されない

Macで一台のみ使い続けていく場合にはそれほど問題はありませんが、目的を考えずにそのままフォーマットしてしまうと、Windowsなど他のOSの場合で認識されないなどの問題が発生することもあります。MacとWindowsのパソコンを使い分けている場合には特にフォーマットについては気をつけましょう。

WindowsNT系全てのOSで使用可能

NTFSのフォーマットに関してはWindowsNT系の全てのOSで使用可能という特徴があります。またNTFSに関してはたくさんの機器に対応していることが多く、不自由をあまり感じることがありませんので、Windowsのパソコンのみを使っている方はNTFSにフォーマットする場合がよくあります。

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NTFSとexFATのファイルシステムの違いを解説

ここまでファイルシステムについてと、NTFS、そしてexFATに関して説明してきました。2つは似ているようであっても異なる部分があります。こちらでは、NTFSとexFATのファイルシステムの違いについて解説していきます。NTFSとexFATそれぞれの仕組みについて違いを理解し比較できるようにしておきましょう。

NTFSについて

NTFSとexFATの違いを知るために、まずはNTFSについてから説明していきます。NTFSのフォーマットの特徴と、メリットとデメリットまでまとめていきますので、これからどのフォーマットで利用していきたいのか悩んでいる方は、是非参考にしておいてください。exFATは後ほど説明していきますのですべて目を通してから比較しましょう。

NTFSの特徴

NTFSのと特徴について説明します。先ほども説明しましたように、NTFSはWindows系統のパソコンでデフォルト設定のフォーマットになっていることが多くあります。そのため、何もしなくてもWindowsのパソコンのストレージがNTFSと表記されている場合がほとんどになります。また、他の機種についても対応しているものが多くあります。

NTFSのメリット

NTFSのメリットについてですが、他のフォーマットと比較して見ると、強いフォーマットとして挙げられます。使えなくなったセクタに関してわかるようになっていますので、それを使用しないと言った処理が可能になります。

NTFSのデメリット

NTFSを使うことのデメリットについても紹介します。デメリットは、Macなどのパソコンでストレージを認識させた時に、初期状態ではファイルの読み取りのみしかできないなどの制限があります。WIndowsのパソコン以外にもストレージをMacでも使っているという方にとっては不便に感じてしまうことが予想できます。

exFATについて

NTFSの特徴、メリットとデメリットについて説明してきました。もう1つのフォーマットであるexFATについても併せて知っておきましょう。ここからは、exFATについて解説しておきます。exFATについても理解しましたら比較することで、どちらが自分に適しているのかがわかります。

exFATの特徴

それでは早速exFATの解説に入っていきます。exFATの特徴として挙げられるのが、WindowsやMacなど幅広い端末で使用できる有名なフォーマットであるということです。exFATであればとりあえず基本的な操作はできてしまいますので、それほどストレスに感じることはありません。exFATについては容量制限についてもメリットがあります。

exFATのメリット

exFATのメリットとしては、1データあたりの容量制限がないということです。長編の動画ファイルなども圧縮せずにそのまま保存できるようになりますので快適に使えます。Macにおいても使用できるフォーマットですので、複数端末と併せて使っている方にとってはかなり便利なフォーマットであるといえます。

exFATのデメリット

最後にexFATのデメリットについて解説します。exFATのデメリットはWindowsの古いバージョンのパソコンでは対応していないという点です。例えばWindowsXPを使用している方にとっては認識できないなどの問題があります。とはいえ最近のパソコンであれば心配する必要はありません。以上がデメリットになります。

2つのファイルシステムの詳細を比較

2つのファイルシステムについて特徴と、メリット、そしてデメリットについて説明してきました。NTFSとexFATに関して理解できましたら、比較しておきましょう。表にまとめましたので何が自分にとってメリットかを把握しておくことをおすすめします。

フォーマットタイプ NTFS exFAT
対応OS Windows(Macでは読み込みのみ) Windows/Mac
利用できる1ファイルあたりの最大容量 無し 無し

2つのファイルシステムのパフォーマンスの違い

次に、2つのファイルシステムのパフォーマンスの違いについて説明しておきます。NTFSもexFATにおいてもそれぞれ一長一短が挙げられますので、どちらがよいということは一概には言えません。パフォーマンスの速度については、実はあまり違いはありませんのでその他で比較し、好きな方を選んでフォーマットしていきましょう。

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NTFSとexFATのどちらがおすすめ?

ここまでNTFSとexFATのファイルシステムの比較をしてきました。ではNTFSとexFATはどちらがおすすめなのかということについて説明していきます。パフォーマンスの速度についてはほぼ変わりませんので、それ以外の点から考えていきましょう。おすすめなシチュエーションごとに1つずつ紹介していきますのでチェックしてください。

NTFSでのフォーマットがおすすめのケース

最初に2つのファイルシステムからNTFSでのフォーマットがおすすめのケースについて紹介していきます。これからNTFSを利用しようと考えている方は、是非こちらを最初に理解した上でフォーマットしていきましょう。

Windowsだけで使用する場合

NTFSのフォーマットがおすすめなケースとして最初に紹介するのは、Windowsのパソコンのみを使っている場合です。Macなど他のパソコンを利用している方はあまりおすすめできません。将来的にもWindowsのみで使っていくという場合には、NTFSを使っていきましょう。

exFATでのフォーマットがおすすめのケース

NTFSの形式では、Windowsのパソコンだけを使っている場合においては便利ですが、他の端末からストレージを認識させて何らかの作業をするという場合にはexFATをおすすめします。ここからはexFATの形式でフォーマットすることがおすすめのケースについて解説していきます。exFATについては5つのケースについて説明します。

Macとデータ共有する場合

exFATの形式でフォーマットするのがおすすめのケースとして次に紹介するのが、Macとデータ共有する場合です。自宅のパソコンではWindowsを使用していて、外出する際にはMacbookを持ち運ぶとったライフスタイルの方は特にexFATの方がおすすめできます。これで端末での制限なく操作できます。

ディスクやメモリを頻繁に抜き差しする場合

exFATの形式でのフォーマットをおすすめできるケースとして次に紹介するのは、ディスクやメモリを頻繁に抜き差しする場合です。exFATでは抜き差しをしてもNTFSに比べてあまり不具合などが発生しにくいという点があります。だからといってメモリに負担のかかるような操作はできるだけしないようにしましょう。

フラッシュメモリをフォーマットする場合

exFATの形式でフォーマットすることがおすすめなケースとして次に紹介するのがフラッシュメモリをフォーマットする場合です。フラッシュメモリなどのUSBメモリでは、持ち出して外部のパソコン機器に接続することが多くあります。この際にできるだけ対応できるexFATにしておけば、それほど問題なく利用できます。

USBメモリをフォーマットする場合

exFATをおすすめするケースとしてはUSBメモリをフォーマットする場合についても挙げられます。USBメモリに関しても外に持ち出して、出先で作業をするということが多くなってきます。exFATの形式にしておくことで、急なデータ読み込みの際も問題なく使えて、効率がアップしていきます。

外付けHDDをフォーマットする場合

USBメモリだけでなくハードディスクにも同じことが言えます。ハードディスクでも外付けの場合は、経年でパソコンが変わることが予想できます。この際に対応している形式にフォーマットする必要がなくなりますので、すぐに使えます。基本的には外に持ち出すUSBメモリ形式の物についてはexFATを強くおすすめします。

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NTFS・exFATでフォーマットする方法

フォーマットの形式としてNTFSとexFATそれぞれでフォーマットをおすすめするケースについて説明してきました。客観的に見るとNTFSよりもexFATの方が利便性が高いと思われます。ここからはNTFSやexFATの形式にフォーマットする方法について解説していきます。USBメモリなどを実際に自分の使いたい形式にしていきましょう。

新規でNTFSのボリュームを追加する手順

ディスクの管理

USBメモリなどで新規でNTFSのボリュームを追加するには、検索枠に「フォーマット」もしくは「ディスクの管理」と入力してメニューを起動します。まだ割り当てしていないストレージをクリックして「新しいシンプルボリューム」から追加できます。

USBメモリなどをNTFSでフォーマットする手順

フォーマット

次にUSBメモリなどをNTFSでフォーマットする手順について解説します。まずはパソコンにUSBメモリを接続してください。エクスプローラーで接続されたUSBメモリを右クリックして「フォーマット」からNTFSを選択することで簡単にフォーマットできます。ただしデータが全て削除されることになりますのでバックアップをしてから行いましょう。

exFATでフォーマットする手順

eXFATにフォーマットする場合も上記と同じです。USBメモリーを選択して「フォーマット」からexFATを選択してください。メリットとデメリットなど違いを比較した上であまりこだわりがない方は、exFATでフォーマットしてみましょう。

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NTFSやexFATの特徴を理解してフォーマットしよう

今回はNTFSとexFATのファイルシステムの違いについて特集してきました。違いとしてメリットやデメリットを把握した上でお使いのストレージをフォーマットしていきましょう。また、比較しても自分にとってあまりどちらが適しているのかわからない場合についてはexFATを選択してみてください。

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この記事のライター
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