2019年11月12日更新
【Mac】USキーボードでの日本語と英字の切替方法!設定手順を解説!
MacでUSキーボードを使った日本語と英字の切替方法を解説します。MacのUSキーボードは日本語版キーボードと比べるとキー配列が異なるため、かな入力切替ができるように敢えて設定を行う必要があります。また、アプリを使って入力切替を行うこともできます。
目次
- 1MacのUSキーボードの標準性能は?
- ・USキーボードの特徴を紹介
- ・USキーボードでのかな入力はできない
- 2MacのUSキーボードでの日本語入力への切替方法
- ・配列キーボードの入力切替方法(日本語)
- ・US配列キーボードの入力切替方法
- ・アプリを使用しての英字・かなの切替
- ・フリーソフトKarabinerダウンロードしての切替方法
- ・Karabinerの設定方法
- ・Macの標準設定を無効化する
- ・Commandの2回押しでの無変換入力
- 3MacのUSキーボードを使う上でのメリット
- ・シンプルなキーの配置バランス
- ・リターン・スペースキーの利便性
- ・快適なタッチタイピング
- 4MacのUSキーボードを使う上でのデメリット
- ・リターンキーの縮小化
- ・英字・かなキーが存在しない
- ・かな入力の不可
- ・慣れるまで不便
- 5MacのUSキーボード切替を使って利便性を向上しよう
MacのUSキーボードの標準性能は?
国内で市販されているMacのキーボードは、通常日本語対応のキーボードですが、海外で販売されているMacは当然、日本語対応のキーボードではなく、キー配列が異なります。
日本人であれば日本語対応のキーボードのMacを使用するのが通例ですが、諸事情により海外版のキーボードのMacを使用することがあるかもしれません。
今回は、MacのUSキーボード(海外版キーボード)のキー配列の特徴や標準性能についてレビューします。
USキーボードの特徴を紹介
まず、MacのUSキーボード(海外版キーボード)のキー配列の特徴について以下に列挙しました。
USキーボードのキー配列の特徴 (日本語対応キーボードとの比較) |
---|
かな切替キー・英字切替キーが存在しない |
キーボードにひらがなの印字がない |
deleteキーのサイズがやや大きい |
returnキーのサイズが小さい |
いくつかのキーの位置が異なる |
USキーボード(海外版キーボード)は日本語対応キーボードと比べて、かな切替キー・英字切替キーがない分、他のキーの大きさや位置が若干異なります。
USキーボードでのかな入力はできない
USキーボード(海外版キーボード)を使った日本語入力は、できることとできないことがあります。
カタカナ・ひらがな入力はできる
USキーボード(海外版キーボード)では、ローマ字入力によるカタカナ・ひらがな入力は可能です。日本語版キーボードでもローマ字入力で文字入力を行っている人は、USキーボード(海外版キーボード)でも同様のタイピングで日本語を入力できます。
かな入力はできない
USキーボード(海外版キーボード)では、キーボードにひらがなの印字がないように、いわゆる「かなキー入力」(1つのキーで1つのかな文字を打つ入力)ができません。「かなキー入力」に慣れているユーザーにとっては、USキーボード(海外版キーボード)は向かないキーボードといえます。
MacのUSキーボードでの日本語入力への切替方法
次に、MacのUSキーボード(海外版キーボード)で日本語入力へ切り替える方法を解説します。
配列キーボードの入力切替方法(日本語)
まず、おさらいですが、通常の日本語版キーボードでかな入力・英字入力を切り替える場合は、スペースキーの左右に位置している「かなキー」「英字キー」を使用します。
US配列キーボードの入力切替方法
USキーボード(海外版キーボード)でかな入力・英字入力を切り替える場合は、専用キーがないので他のキーを入力切り替え用の代用キーとしてあてがうように設定する必要があります。
設定するにはまず、Mac画面の上方のメニューバーにある「アップルマーク」をクリックし、表示されたメニューから「システム環境設定」を選びます。
開いた「システム環境設定」のウインドウ内の「キーボード」アイコンをクリックします。
「キーボード」設定の画面で「ショートカット」タブに切り替え、左側のメニュー項目で「入力ソース」を選び、右側のメイン画面に表示されている「前の入力ソースを選択」の項目の左隣にあるチェックボックスにチェックを入れます。
「前の入力ソースを選択」の項目にチェックを入れると、「Ctr」キー + スペースキーで入力切替ができるようになります。「Ctr」キーを押しながらスペースキーを押すたびに、「カタカナ・英字・ひらがな・半角カタカナ」を順番に切り替えられます。切り替えは画面で確認しながら行えます。
アプリを使用しての英字・かなの切替
また、USキーボード(海外版キーボード)で日本語入力切替を行う他の方法として、専用アプリを利用するやり方があります。Karabinerというアプリを利用すると、コマンドキーで英字・かなキーを切り替えられるようにキーボードを設定できます。
フリーソフトKarabinerダウンロードしての切替方法
Karabinerはフリーソフトで、専用サイトからインストーラーをダウンロードできます。インストーラーをダウンロードしたらダブルクリックで立ち上げ、インストールウイザードの手順に沿ってインストールを進めます。特別な設定は必要ないので、簡単にインストールできます。
Karabinerの設定方法
インストールが完了したら、アイコンをクリックしてKarabinerを立ち上げます。
コマンドキーで英字・かなキーを切り替えられるように設定する
Karabinerの画面が表示されたら、画面上部に表示されている「Complex Modifications」タブに切り替え、画面左下に表示されている「Add rules」ボタンをクリックします。
次の画面で、上方に表示されている「Import more rules from the Internet」ボタンをクリックします。
メニューブラウザが開き、メニュー項目一覧が表示されるので、その中から「International (Language Specific)」のリンクをクリックします。
次に、日本語入力設定の画面に切り替わるので、画面右上に表示されている「Import」ボタンをクリックします。
ポップアップで、日本語入力設定の画面を表示することに許可を求めてくるので「Allow」をクリックします。
再度、日本語入力設定を取り込むことを確認するポップアップが表示されるので「Import」をクリックします。
取り込んだ日本語入力設定の項目が一覧で表示されるので、その中から「コマンドキーを単体で押したときに英数・かなキーを送信する」の項目の右隣に表示されている「enable」ボタンをクリックすると、設定が完了します。設定した後は、コマンドキーを押すだけで、英数・かな入力を切り替えられます。
Macの標準設定を無効化する
Karabinerを利用してコマンドキーで、英数・かな入力を切り替える場合は、前述した「Ctr」キー + スペースキーで入力を切り替える設定は、操作の重複で混乱しないように無効にしておきましょう。
無効化の手順は、有効にするときと同じ様に、「システム環境設定」からキーボード設定に進み、「前の入力ソースを選択」のチェックボックスのチェックを外します。
Commandの2回押しでの無変換入力
通常の日本語版キーボードの場合は、「英数キー」を2回連続で押すと無変換入力ができます。例えば、かな入力モードのときに、本来は英数入力モードに変換して入力するところを、誤ってかな入力モードで入力したときに、「英数キー」を2回連続で押すとかなに変換せずに英数モードで入力できます。(「Mあc」→「Mac」と入力できる)。
この仕様をKarabinerでも再現できます。日本語入力設定の項目で2つあるコマンドキーのどちらかかを「英数キー」に設定すれば、設定したコマンドキーを2回押すことで無変換入力ができます。
MacのUSキーボードを使う上でのメリット
次に、MacのUSキーボードを使う上でのメリットをレビューします。
シンプルなキーの配置バランス
USキーボードは、日本語版キーボードに比べてキーの数が少なくシンプルなキー配置なので、バランスが取れていて慣れると使いやすくなります。
リターン・スペースキーの利便性
また、USキーボードはキーの数が少なくキー配置バランスが整っているため、リターンキーとスペースキーの配置距離が近く、タイピングしやすいというメリットがあります。
快適なタッチタイピング
USキーボードは上記の特徴に加え、1つのキーが賄っている機能が少ない点や、類似の記号キーが隣接して配置されているという点もあり、タイピングしやすいキーボードといえるでしょう。
MacのUSキーボードを使う上でのデメリット
次に、MacのUSキーボードを使う上でのデメリットをレビューします。
リターンキーの縮小化
USキーボードでは、キーボードデザインをシンプルに整えているため、リターンキーが日本語版キーボードに比べて、小さめにデザインされています。そのため、コンパクトではありますが、逆に打ち間違いを引き起こす可能性もあります。
英字・かなキーが存在しない
USキーボードでは、前述で説明してきた通り、英字・かなキーが存在しないので、日本語版キーボードに慣れたユーザーにとっては少し違和感があるでしょう。
かな入力の不可
USキーボードでは、前述したた通り、「かなキー入力」(1つのキーで1つのかな文字を打つ入力)ができません。
慣れるまで不便
USキーボードは、日本語版キーボードに慣れたユーザーが使いこなすには、慣れるまで不便さを感じるかもしれません。使い始めたばかりのころは、キー配列で迷うことがあるでしょう。
MacのUSキーボード切替を使って利便性を向上しよう
MacでUSキーボードを利用する場合は、敢えて入力切替設定を行う必要があります。MacのUSキーボードは日本語版キーボードと比べるとキー配列が異なるので、入力切替機能を任意のキーに割り当てる必要があります。標準設定を利用する場合は、「Ctr」キー + スペースキーで切り替えられます。また、Karabinerという無料アプリを活用すればコマンドキーに入力切替機能を付加できます。