2020年12月13日更新
DirectX エンドユーザーランタイムとは?インストール方法を解説!
Windows10でDirectXエンドユーザーランタイムが必要だと言われてしまったら、どのようにインストールすればいいのでしょうか。この記事では、DirectXエンドユーザーランタイムとはどういったもので、インストールするにはどうしたらいいのか解説します。
目次
- 1DirectXエンドユーザーランタイムとは?
- ・Windows10でゲームなどを利用するのに必要なプログラム
- 2DirectXエンドユーザーランタイムの仕組み
- ・基本ランタイムとは?
- ・追加ランタイムとは?
- 3DirectXエンドユーザーランタイムをインストールしよう
- ・インストーラーをWebから入手する
- ・インストーラーを展開してインストールする
- 4DirectXエンドユーザーランタイムをインストールしたのにDirect9が必要だと言われたときには?
- ・Windows10にインストールされているバージョンを確認する
- ・古いバージョンのDirectXを入手する
- 5DirectXエンドユーザーランタイムは必要に応じてインストールしよう!
DirectXエンドユーザーランタイムとは?
Windows10でゲームや動画ソフトなどをインストールしようとすると、「DirectXエンドユーザーランタイムがないのでインストールできない」という表示が出る場合があります。
この記事では、Windows10にインストールされていないと、ゲームや動画が楽しめないDirectXエンドユーザーランタイムとはどういったもので、どのようにインストールすればいいのか解説します。
Windows10でゲームなどを利用するのに必要なプログラム
DirectXエンドユーザーランタイムとは、Windows10でゲームや動画、音楽などのマルチメディア用のソフトを処理するために必要なプログラムです。もともとWindowsのPCというのは、Wordなどのワープロでの文書作成とExcelなどの表計算ソフトの利用を主な目的として開発されてきたものでした。
そのために、動画や音楽、高度なグラフィックと音楽が融合したゲームなどの処理はもともと苦手としている分野でした。しかし、WindowsのPCでもゲームをプレーする人が増えて、動画や音楽を楽しむ人も多くなったことで、音声と動画を高速処理するための1995年頃からDirectXエンドユーザーランタイムの仕組みを搭載するようになりました。
現在のWindows10に搭載されているDirectXエンドユーザーランタイムはDirectX12が標準的です。
ゲームをインストールするときに一緒にインストールされる
DirectXエンドユーザーランタイムがWindows10に入っていなくても、通常はゲームなどDirectXエンドユーザーランタイムが必要なソフトウェアをインストールするときに、一緒にダウンロードされてインストールされます。
まれに自分でWebから入手しなくてはいけないこともある
しかし、まれにですがDirectXエンドユーザーランタイムを、一緒にダウンロードするように設定されていないソフトがあります。DirectXエンドユーザーランタイムを同時にインストールしないソフトを利用するときには、自分でWebから入手してインストールしなくてはいけません。
しかし、DirectXエンドユーザーランタイムのインストール方法はそれほど難しくはないので、安心して対処していきましょう。
DirectXエンドユーザーランタイムの仕組み
DirectXエンドユーザーランタイムはどのような仕組みになっているのか、簡単にその仕組についてお伝えします。DirectXエンドユーザーランタイムは基本ランタイムと、追加ランタイムに別れています。それぞれどういったものなのか解説します。
基本ランタイムとは?
現在のWindows10には基本的にDirectXがインストールされています。また、Updateが必要であれば、DirectXのUpdateもWindows Updateで行われています。しかし、Windows10にインストールされているのは、Direct Xの基本ランタイムだけです。
PCでYouTube動画などを再生したり、それほど高度なマルチメディアを利用していないゲームなどを利用するのには基本ランタイムだけで全く問題はありません。しかし、DirectXの基本ランタイムだけでは利用できないゲームや動画処理ソフトなどもあります。
追加ランタイムとは?
ゲームや高度な動画処理を実行するために必要なDirectXを追加ランタイムといいます。ゲームや動画ソフトのドライバーになる部分です。追加ランタイムが必要なのに、ゲームなどのソフトのインストール時に同時にインストールされない場合には、手動でWebから入手しなくてはいけません。
DirectXエンドユーザーランタイムをインストールしよう
DirectXエンドユーザーランタイムが必要だと表示された場合には、まずはDirectXエンドユーザーランタイムを手動で入手してインストールしましょう。
DirectXエンドユーザーランタイムをインストールしなければ、ゲームなどのDirectXエンドユーザーランタイムを必要としているソフトのインストールが進みません。こちらでは、DirectXエンドユーザーランタイムのインストール方法を解説します。
インストーラーをWebから入手する
まずはDirectXエンドユーザーランタイムのインストーラーをWebから入手します。
ダウンロードページへアクセスして日本語を選択してダウンロード
「言語」で「日本語」を選択して、「ダウンロード」をクリックします。するとインストーラーがダウンロードされます。
インストーラーを展開してインストールする
インストーラーのダウンロードができたら、インストーラーを展開してDirectXエンドユーザーランタイムをWindows10へインストールしましょう。
ダウンロードしたDirectXエンドユーザーランタイムをダブルクリックして開きます。セットアップの開始画面が開くので、「同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
次の画面でBingバーをインストールするか尋ねられる場合があります。必要なければ「Bingバーをインストールする」からチェックを外して「次へ」をクリックします。
するとDirectXエンドユーザーランタイムのインストールが始まります。終了するまで少し時間がかかるので待ちましょう。
DirectXエンドユーザーランタイムのインストールが完了したら、「完了」をクリックして終了です。DirectXエンドユーザーランタイムがなくてインストールできなかったゲームなどのソフトのインストールができるようになったか、インストールして確認してみましょう。
DirectXエンドユーザーランタイムをインストールしたのにDirect9が必要だと言われたときには?
時々、DirectXエンドユーザーランタイムをインストールしたのに、DirectX9が必要だということでゲームなどがインストールできずに困る方がいるようです。こちらでは、DirectXエンドユーザーランタイムをインストール後に、Direct9が必要になった場合の対処法についてお伝えします。
Windows10にインストールされているバージョンを確認する
Windows10のタスクバーの検索ボックスに「dxdiag」と入力します。表示された検索結果ら「dxdiag コマンドの実行」をクリックします。
するとDirectX診断ツールが起動します。「システム」のタブにPCにインストールされているDirectXのバージョンが記載されています。こちらからDirectXのバージョンが確認できます。通常はWindows10であればDirectX12がインストールされているはずです。
古いバージョンのDirectXを入手する
DirectXエンドユーザーランタイムは下位互換できるはずなので、通常はDirectX12がインストールされていれば、DirectX9が必要なソフトも利用できるはずです。しかし、理由はわかりませんが、DirectX9向けに作成されたゲームや動画ソフトの中には、DirectX12では動作できないものがあります。
その場合には、DirectX9 (June 2010)をインストールする必要があります。DirectX9をインストールしましょう。
上記のリンクをクリックすると、DirectX9のインストーラーをダウンロードできます。DirectX9は英語版しかありません。
利用規約への同意を求められます。「Yes」をクリックします。
次にファイルを展開する場所を決めます。適当にフォルダを作成して入力します。フォルダを指定すると、ファイルがそのフォルダの中に展開します。
展開したフォルダの中の「DXSETUP.exe」をダブルクリックして実行します。するとDirect9のインストーラーが起動して、インストールが開始します。あとは、ダイアログに従ってインストールを進めてください。
DirectXエンドユーザーランタイムは必要に応じてインストールしよう!
この記事では、DirectXエンドユーザーランタイムとはどういったもので、インストールするにはどうしたらいいのか解説してきました。DirectXエンドユーザーランタイムはゲームなど、高度なマルチメディアソフトを利用するのに書かせません。必要だと言われたら、自分でインストールできるようにしておきましょう。