Macのメールが文字化けする時の対処法!送信・受信時のエンコードを確認!
Macの「メール」アプリで受信したメールが、文字化けして読めなかった経験はありませんか?今回は、文字化けメールが発生する原因の解説と、Macで文字化けしたメールを受信した時の対処法、文字化けしないメールの送信方法について紹介します。
目次
Macのメールが文字化けするのはなぜ?
Macで受信したメールを開いた時、「%E3%81%8A」などの意味不明な文字が表示されて、解読できなかった経験はありませんか?それは文字化けです。ほとんどの場合、文字化けは送信側と受信側のメールソフトで、文字コードの設定が違うことによって発生します。
今回は、Macで文字化けしたメールを直す対処法を紹介します。ちなみに、文字化けが発生したメールは、ウィルスではありません。そのため、文字化けたメールを受信してもウィルスに感染する訳ではないため、安心してください。
送信側と受信側の文字コードの違いが原因!
Macでのメールの文字化けは、送信側と受信側のメールソフトで、文字コードの設定が違うことによって発生します。私たちがよく目にする文字は、コンピューターの世界では文字1つ1つに番号が割り当てられており、コンピューターの内部は、その番号で文字を記憶しています。
また、文字1つ1つの番号は文字コード毎に違っており、例えば「UTF-8」と「Shift-JIS」の文字コードで「あ」という文字をコンピューター内部の番号で表した場合、以下のようになります。
- 「UTF8」 ・・・ 「U+E38182」
- 「Shift-JIS」 ・・・ 「82A0」
上の例を見てもらえれば一目瞭然ですが、同じ文字でも文字コードが違うとコンピューター内部では、まったく違うものになってしまいます。これが文字化けが発生する原因です。
文字コードの種類
文字コードは全世界で100種類以上も存在しますが、日本でよくメールで使われる文字コードは、以下の4種類です。
- ISO-2022-jp
- UTF-8
- Shift-JIS
- EUC-JP
この時、送信側と受信側で文字コードの設定が違った時に、文字化けが発生します。
macOS High Sierraではエンコードの変更ができない!
Mac OS High Sierraでメールをする場合、Mac付属の「メール」アプリを使っている人が多いそうです。この「メール」アプリですが、実は文字コードの設定を変更することができません。自動的に「UTF-8」という文字コードが適用されます。
Mac OS High Sierraの「メール」アプリに限らず、最近のメールソフトは文字コードに「UTF-8」を使うのが主流になっています。そのため大半のメールは文字化けしません。しかし、古いメールソフトは「UTF-8」に対応していない事が多いため、古いメールソフトにメールの送受信をする時に、文字化けが発生する可能があります。
Macのメールが文字化けする対処法〜送信する〜
Macでメール送信時に発生する、文字化けの対処法について紹介します。先程も述べたように、Mac OS High Sierraの「メール」アプリでは、文字コードには「UTF-8」しか使用できません。「UTF-8」に対応していない古いメールソフトに、Macの「メール」アプリから送信すると、相手のメールソフトがUTF-8のメールをうまく解釈できず、文字化けが発生する可能性があります。
プラグインをインストール
送信時の文字化けは、「LetterFix for Mac OS X Mail.app」という「メール」アプリのプラグインをMacにインストールする事で解決できます。このプラグインは、Macの「メール」アプリで送信されるメールの文字コードを、「UTF-8」から、「ISO-2022-jp」という文字コードに変換して、相手にメールを送信してくれます。
「ISO-2022-jp」という文字コードは、古いメールソフトから最近のメールソフトまで、ほとんどのメールソフトで解釈できるため、文字化けを起こさずメールを送信できます。では、プラグインの使い方を紹介していきます。まず以下のサイトからディスクイメージをダウンロードします。
ダウンロードしたディスクイメージを、クリックします。
パッケージをクリックして、プラグインをインストールします。
プラグインのインストールは、これで完了です。これで、今後Macの「メール」アプリからメールを送信する時、自動的に「ISO-2022-jp」の文字コードに変換されて送信されます。
Webメールを使う
プラグインをインストールしたくない場合、Webメールを使うのも1つの対応法です。GMailなどのWebメールで、メール送信時の文字コードを「ISO-2022-jp」に設定する事で、文字化けのないメールを送る事が可能です。
Macのメールが文字化けする対処法〜受信する〜
今度は、Macで受信したメールが文字化けしている場合の対処法について紹介します。
オンラインデコードサービスを使う
文字化けしたメールを、元の文字に復号化してくれるオンラインサービスがあります。使い方はとても簡単です。まず、以下のサイトを開きます。
文字化けしたメールを、テキストボックスに貼り付けます。
上のイメージの通り、右側のテキストボックスに、復号化した文章が表示されます。これで、ちゃんと読めるようになりました。
テキストエディットを使う
Mac付属の「テキストエディット」アプリでも、文字化けしたメールを復元する事ができます。まず、Macの「メール」アプリを開き、文字化けしたメールを選択して、別名で保存します。保存すると、拡張子「.eml」のファイルが指定したフォルダーに作成されます。
次に、Macの「テキストエディット」アプリを起動して、メニューより[環境設定]を選択して、以下のキャプチャーの通り操作します。
「テキストエンコーディングリストをカスタマイズ」の画面で「日本語(ISO 2022-JP)」をチェックして画面を閉じます。
環境設定の画面に戻ったら、「ファイルを開くとき:」の項目に、先程追加した「日本語(ISO 2022-JP)」を選択します。
設定が完了したら、Macの「メール」アプリで保存した、拡張子「.eml」のファイルを「テキストエディット」アプリで開くと、文字化けしたメールの内容が確認できます。
Safariを使う
Macの標準ウェブブラウザーのSafariでも、文字化けしたメールを復号化する事ができます。まず、Safariメニューから、エンコードの設定を日本語(ISO 2022-JP)に設定します。
次に、以下のようなHTMLファイルを作成します。「文字化けしたメールを」という部分に、Macの「メール」アプリから文字化けした本文を貼り付けます。
<!DOCTYPE html><html><head><title></title></head>
<body>
<pre>文字化けしたメールを</pre>
</body>
</html>
ファイルを作成したら、作成したHTMLファイルをMacのSafariで開きます。すると、文字化けしたメールが復元され、本来の文字でメールの内容が確認できます。うまくいかない場合は、Safariのメニューの、エンコードの設定を日本語(Shift-JIS)に変えるなど、いろいろ試してみてください。
Macのメールの文字化けを解消しよう!
今回は、Macで文字化けしたメールを受信した場合の対処法と、Macで文字化けしないメールを送るための方法について紹介してきました。文字化けしたメールを送ってしまうと、相手に失礼になったり、送ったつもりの情報が相手に伝わっていないなど、トラブルの原因になる可能性があります。あなたのMacの設定を見直して、文字化けしないメールを心がけましょう。