MacのおすすめFTPクライアント5選！無料で使えるフリーソフトは？

FTPは「File Transfer Protocol」の略で、日本語訳は「ファイル転送プロトコル」となります。FTPとは、ファイルを転送するときの通信規約・ルールを意味しています。

FTPクライアントソフトとは、インターネットを通してクライアント（ユーザー）がサーバー内にファイルを転送したり、サーバー内のファイルを削除したりするためのアプリと考えてください。MacやWindows用に多数、無料・有料のFTPクライアントソフトが用意されています。

ただ、Windows用のFTPクライアントソフトは、Mac用のFTPクライアントソフトに比べてソフト数も多く、有名なソフトもたくさんありますが、Mac用のFTPクライアントソフトはWindows用のFTPクライアントソフトに比べると比較的品薄な印象です。

しかし、その中でもMacユーザーの評価を得ているMac用のFTPクライアントソフトはあります。今回はそんなMacユーザーの評価を得ているMac用のFTPクライアントソフトを紹介します。

FTPクライアントソフトは、個人もしくは会社でレンタルサーバーを契約したときなどによく使用されます。なじみのない人にとっては、一見難しい機能ととられがちですが、理屈を知ってしまえば簡単な機能です。

イメージとしては、サーバーの場所（URLのようなもの）・ID・パスワードなどの情報をFTPクライアントソフトに設定してサーバーとアクセスし、PCのハードディスク内のデータを管理するように、サーバー内のデータを管理するということです。

また、サーバーに自分のホームページを実装するときにも使用します。例えば自分のブログをWord Pressで運営するときは、サーバー内のフォルダを指定してWord Pressをインストールします。

（Word Pressとは無料で提供されているサーバー専用のブログ運営アプリと考えてください。最近はレンタルサーバーの管理ページからインストールできるようになっています）。

以下、Mac用のおすすめのFTPクライアントソフトを紹介します。今回紹介するMac専用FTPクライアントソフトのラインナップは「Yummy FTP」「Transmit5」「Cyberduck」「FileZilla」「Flow」となっています。順を追って紹介します。

Mac用のフリーFTPクライアントソフトとしてまず初めに紹介するのが、「Yummy FTP」というFTPクライアントソフトです。バージョンは2つあり、ラインナップはプロフェッショナル版の「Yummy FTP Pro」と簡易版の「Yummy FTP Lite」となっています。

ダウンロードは、現在（2019年3月時点）海外サイトから行うようになっています（https://www.yummysoftware.com/store/）。また、フリーで使用できるのは30日限定なので、気に入って使用を継続する場合は有料になります。

「Yummy FTP」の特徴は大きく分けて3つあります。1つは「高速転送」です。他のFTPクライアントソフトに比べて高速でデータのやり取りができます。

2つ目の特長は「機能が豊富」である点です。同期機能・ブックマーク機能・zip圧縮機能などが搭載されています。Dropboxと同期して使用することもできます。FTP・SFTP・FTPSに対応しています（SFTP・FTPSはFTPに暗号化技術を組み合わせたファイル転送方式です）。また作業画面はカラム表示で整理され、機能的なデザインになっています。

3つ目の特長は「日本語対応」していることです。評判のいいアプリは海外アプリでも使用したくなるものですが、いざ使用してみると英語のコマンド表示に慣れるのに一苦労することもあるでしょう。「Yummy FTP」は日本語対応しているFTPクライアントソフトなのでそうした苦労もありません。

次に紹介するMac用のフリーFTPクライアントソフトは、「Transmit 5」というFTPクライアントソフトです。大好評だったMac用のフリーFTPクライアントソフト「Transmit 4」の後継バージョンとして「Transmit 5」の提供が始まりました（「Transmit 4」の開発・サポートは終了しました）。

ダウンロードは、現在（2019年3月時点）、Mac App Storeから無料でダウンロードできます。ただ、専用サイトでダウンロードすると、フリーで使用できるのは7日限定でそれ以降は有料なので、今後Mac App Storeでも有料に切り替わる可能性はあります。

「Transmit 5」は「Transmit 4」の機能を継承しつつ更にアップグレードしています。新たにGoogle DriveやDropboxなどの11のサービスでファイル管理が行えます。

FTP・SFTP・WebDAV（サーバー管理技術の1つ）に対応しています。Amazon S3（クラウドストレージ）にも対応しています。アプリのオペレーションもドラッグ＆ドロップで簡単に行えます。

「Transmit 5」も複数のファイルを高速でサーバーに転送できる機能を持っています。また、サーバー内のファイルを同期管理することが可能です。

3つ目に紹介するMac用のフリーFTPクライアントソフトは、「Cyberduck」というFTPクライアントソフトです。「Cyberduck」は現在（2019年3月時点）、公式サイト（https://cyberduck.io/）からダウンロードすると無料ですが、Mac App Storeからダウンロードすると有料になります。

「Cyberduck」は元々無料で提供されていたアプリですが、寄付も募っています。そうした背景が現在上記のようなダウンロード状況になっているのでしょう。

「Cyberduck」の特長は「エラーが少ない」ことです。フリーソフトですが安定した作業が行えるという評価を得ています。主な機能として、同期機能・アーカイブ作成機能・外部エディタ編集機能が搭載されています。FTP・SFTP・Amazon S3に対応しています。作業画面のシンプルなデザインも好評です。

4つ目に紹介するMac用のフリーFTPクライアントソフトは、「FileZilla」というFTPクライアントソフトです。無料版は公式サイト（https://filezilla-project.org/）からダウンロードできます。Mac App Storeでは有料プロフェッショナル版の「FileZilla PRO」が紹介されています。プロフェッショナル版はクラウド管理などの拡張機能が追加されています。

「FileZilla」の特徴は「転送状況が確認できる」ことです。PC側とサーバー側のファイル状況を2面表示で並べて管理するので、転送エラーがあった際はすぐに気づくことができます。FTP・SFTP・FTPSに対応しています。また、フリーアプリでありながらWindowsやLinux版も用意されているので、利用者が多いのも特徴です。

最後に紹介するMac用のフリーFTPクライアントソフトは、「Flow」というFTPクライアントソフトです。こちらは有料のFTPクライアントソフトですが、好評を博したFTPクライアントソフトで、多くのユーザーが利用しています。ただ、残念ながら現在はサービスの提供が終了しています。

「Flow」の特長は「シンプルな操作性」です。機能を必要最小限におさえているのでアプリ自体も軽く、スピーディーな操作が可能です。ブックマーク機能によって複数のサーバーに簡単にアクセスできます。簡易な内部エディタ機能があり、外部エディタを使用できるように設定することも可能です。FTP・SFTPに対応しています。

自分にあったMacのFTPクライアントソフトを利用しましょう！機能が充実しているもの、シンプルなデザインのものなどFTPクライアントソフトによって様々な特徴がありますが、情報をよく吟味すれば自分のニーズにあったFTPクライアントソフトが見つかるはずです。

また、期間限定の無料ソフトは一度試してみてトライアル期間中に使用を継続するか判断すれば、トライアルコストはフリーです。