iTunesへのFLAC音楽の変換取り込み方法!ハイレゾ音源で再生!
FLACという言葉を聞いたことはありますでしょうか。FLAC形式の音声ファイルをiTunesに取り込むことで、iPhoneでも今までよりも高品質な音楽を楽めるようになります。FLACファイルをiTunesに取り込む方法について紹介します。
目次
iTunesへのFLAC音楽の変換!そもそもFLACとは?
みなさんは"FLAC"という言葉を見たり聞いたりしたことはありますでしょうか。こちらのページでは、FLAC形式の音楽ファイルをMacのiTunesへ取り込む方法について紹介します。
そもそもFLACファイルとは?
FLACファイルという言葉を初めて聞いたという方も少なくないかもしれません。FLACファイルとは、mp3やwavなどと同じ"音声データをファイルに変換するための方法"の1つです。
「Free Lossless Audio Codec」の略
FLACは"Free Lossless Audio Codec"を略称です。簡単に説明すると、音声データの品質を損なうことなく、音声ファイルのサイズを少なくできる方法です。
ハイレゾのためにFLACファイルが使われる
FLACファイルは"ハイレゾ"な音楽を作成する際によく採用されるファイル形式です。ハイレゾというのは、CDよりも音声データの情報量が多く、CDよりも生の音声に近いサウンドを再現できる技術のことを言います。
生の音声をそのままの情報量でデータ化してしまうと、データ量がすごく大きくなってしまい、1枚のCDに納めるられないので、CDに収まるサイズまで縮小させる処理が行われます。一般的な方法では、サイズを縮小すればするほど音質や臨場感が損なわれてしまいます。
しかし、FLACの形式で音声をデータ化することによって、生の音質を極力損なうことなく、サイズを縮小できるようになりました。
具体的なiTunesへのFLAC音楽の変換取り込み方法!
FLAC形式で作成された音声ファイルをiTunesに取り込む方法について紹介します。
「FLAC2iTunes」の準備
FLAC形式のファイルをMacのiTunesに取り込む為には"FLAC2iTunes"というツールを使用するのが簡単です。FLAC2iTunesを使用すると、FLACファイルを変換してiTunesに取り込むところまで一括で行えます。
FLAC2iTunesを使用する為に、まずは以下のサイトからFLAC2iTunesをダウンロードしてください。
本記事を執筆している時点では"FLAC2iTunes-0.1.9.zip"というファイルが最新になっていました。ダウンロードが完了したらzipファイルを解凍します。解凍されたファイルをダブルクリックすることでFLAC2iTunesが起動します。
"開発元が未確認"というメッセージが表示された場合は"開く"をクリックしてください。その後、アップデートがあるかチェックするかどうかのメッセージが表示されることがあります。アップデートを確認したい場合には"Install Update"をクリックしてください。以下のような画面が表示されたら起動は完了です。
iTunesの準備
FLAC2iTunesの起動が完了したら、iTunesを開いてください。FLACファイルを取り込む為の準備をします。iTunesを開いたら、画面上のメニューから"環境設定"をクリックします。
"一般"から"読み込み設定"を選択します。
"読み込み設定"で"Apple Losslessエンコーダ"を設定します。"OK"をクリックして設定は完了です。
変換する
iTunesの設定が完了したら、再度FLAC2iTunesの画面を表示し、変換したいFlacファイルをFLAC2iTunesの画面にドラッグ&ドロップします。
変換したいFLACファイルがFLAC2iTunesに表示されたら、画面上部にある"Convert"ボタンをクリックしてください。変換が開始され、Statusが"Done"になったら完了です。再度iTunesの画面を表示してみると、変換したファイルがiTunesに表示されています。
「QuickTime」を使ってmp4に変換
ここまでFLAC2iTunesというツールを使用してFLACファイルをiTunesに取り込む方法について紹介してきましたが、余計なツールはなるべくインストールしたくないという方も少なくないかもしれません。その場合は、Macに標準でインストールされている"QuickTIme"というアプリケーションを使用することで同じことができます。
QuickTimeを起動してiTunesに取り込みたいFLACファイルを開き、"ファイル→書き出す→オーディオのみ..."をクリックしてください。そうすることでmp4というファイルに変換されますので、そのファイルをiTunesに取り込めば完了です。
「QuickTime」はFLACに対応していて再生できる
実は、QuickTimeはFlac形式のファイルに対応しているので、MacでFlac形式の音声ファイルを再生するだけであればQuickTimeを使用すれば問題ありません。
iTunesでFLACの再生は可能?
QuickTimeでFlac形式の音声ファイルを再生できるのであれば、同じMacに標準インストールされているiTunesでも同じことが可能なのではと感じる方も少なくないかもしれません。
iTunesでは現状FLACの再生は不可能
現状のiTunesではFlac形式に対応していない為、音声ファイルを再生することはできません。やはりiTunesにFlacファイルを取り込む為には上で紹介したような方法で音声ファイルを変換する必要があります。
最新のiPhoneならFLACに対応
iTunesはFLACファイルに対応していませんが、iPhoneであればiOS11から対応しています。執筆時点の最新OSは12なので、お使いのiPhoneがiOS11未満であれば、最新のOSにバージョンアップすることでFLACファイルで音楽を楽めるようになります。
フリーウェアに頼るのもあり
QuickTimeは標準でインストールされているツールなので、iTunesへFlACファイルを取り込みたい場合には安心して使用できますが、少々手間がかかります。ツールをインストールすることに抵抗がない方はフリーウェアに頼ってしまうというのも1つの方法です。
Macだと「X Lossless Decoder」がある
今回使用方法を紹介したFLAC2iTunesの他にも、無料で使用できる"X Lossless Decoder"というフリーウェアもあります。こちらは"ターミナル"というコマンドラインツールを使用することでいろいろと細かい設定が行えるツールです。専門知識をお持ちの方はこちらのツールの方が便利に感じるかもしれません。
iTunesへのFLACの変換取り込みで音楽を楽しもう!
FLAC形式のファイルは従来の形式の音声ファイルよりも音質や臨場感を感じることのできる画期的な音声ファイルです。現在iTunesは対応していませんが、変換方法が用意されていますし、QuickTimeでもiPhoneでも対応されてきているので、今後iTunesでも対応されることが予想できます。
積極的にFLACファイルを生活に取り入れて、今までにない音質で音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。