2019年03月20日更新
iTunesにCDを高音質で取り込む方法!取り込み後の音質変更方法も紹介!
iTunesではCDから簡単にiTunes内に取り込むことができます。しかし、取り込んで聴くのであれば高音質で聴いたり、音楽を聴く機器によって音質を変えたりしたいですよね。今回はiTunesでCDから高音質で取り込む方法や音質の変更について解説していきます。
目次
iTunesにCDを高音質で取り込むインポート方法
まずは、iTunesにCDを高音質で取り込む方法について解説していきます。冒頭で解説したようにiTunesを利用してCDを取り込む方法は簡単です。CDをPCに入れると自動的にiTunesが起動し、CD内の曲リストが表示されます。あとはインポートのボタン1つでインポートが開始されます。
インポートが終わると緑のチェクマークが表示されます。CDからインポートされた曲がiTunesの【ミュージック】に入っていれば取り込みは無事完了しています。取り込む方法自体はシンプルで簡単ですが、音質を高音質にするには取り込みファイルの形式を変える必要があります。
iTunesにCDを取り込む際のファイル形式の設定を変更する
iTunesにCDから高音質で取り込むためには、上記でも解説したように、取り込む際のファイル形式の設定をiTunes上で変更する必要があります。音質は高音質であるほど“ピットレート(kbps)"という単位が高く表されます。“kbps”とはデータ量を表しています。つまり、高音質であるほどデータ量が大きいということです。
それでは、iTunesでの設定変更について解説していきます。まずはiTunesを起動し、左上の【iTunes】→【環境設定】を選択してください。
環境設定を開いたら、次に【読み込み設定】を選択してください。
【読み込み設定】を選択すると【読み込み方法】などの設定画面が開かれます。【読み込み方法】からエンコードするエンコーダを選択して上記で解説したピットレート(kbps)を変更することで曲が高音質で取り込まれるようになります。
iTunesでは通常のCDプレイヤーではできない無圧縮での読み込みができます。CDプレイヤーで読み込むよりもiTunesに無圧縮エンコーダでエンコードをすることによって、100%のデータを読み込むことができるため高音質で再生できるという仕組みになっています。
取り込み(インポート)方式の種類
上記で解説したようにCDから高音質で音源の取り込みをするには無圧縮のエンコーダを設定してエンコードを行う必要があります。エンコーダとはデータを圧縮したりコードの変換を行うソフトウェアです。iTunesで設定できるエンコーダは5種類あります。次に、各エンコーダの特徴などについて解説していきます。
AACエンコーダ
AACエンコーダはiTunesで初期設定として設定されている圧縮エンコーダです。下記で解説しているMP3エンコーダの改良版として開発されたもので、MP3と同等の圧縮ができることに加えて、MP3よりも高音質でエンコードができます。また、iTunesではピットレートを320kbpsまで上げることが出来ます。
AIFFエンコーダ
AIFFエンコーダとは下記で解説しているWAVと同じ無圧縮のエンコーダです。WAVがWindowsでの無圧縮フォーマットであるのに対して、AIFFエンコーダはMacの標準エンコーダです。無圧縮でデータ量が大きくなりますが、高音質でCD音源そのまま取り込むことが出来ます。
ただし、AIFF形式のデータをWindowsのコンピュータで扱う場合はWAV形式にエンコードしなければ使えないソフトもあるので、エンコードして、様々なソフトで扱えるようにすると良いでしょう。
Apple Losslessコーダ
Apple Losslessコーダ(ALAC)とは、AIFFなどと同じくAppleによって開発された無圧縮のエンコーダです。無圧縮でデータ容量を抑えられることに加え、音質の劣化もないので非常に便利なエンコーダです。以前まではApple製品のみでしか使うことの出来なかったのですが、オープンソース化されてからは、製品問わず利用できるようになりました。
MP3エンコーダ
MP3エンコーダは一番有名な形式です。多くの音楽ファイルはMP3で再生されていることが多いでしょう。MP3エンコーダは圧縮エンコーダで音質は他より少し劣りますが、多くのソフトウェアで再生することができるので一番使いやすい形式です。また、Windowsで使うのであれば、AACではなくMP3を使う方が良いでしょう。
WAVエンコーダ
WAVエンコーダはWindowsの無圧縮エンコーダです。CDからデータをそのまま無圧縮で取り込むため、高音質で取り込むことが出来ます。しかし、iTunesでも使えますがアルバム情報の読み込み、WAVタグの表示や編集は出来ないので注意する必要があるでしょう。iTunesで使うためには他のエンコーダにエンコードしておきましょう。
取り込み(インポート)方式の選び方
上記で解説したように、取り込み方は用途や利用するコンピュータやOSによって使い分ける必要があります。ここからは、用途によってオススメの取り込み方式の選び方について解説していきます。
音質重視
まず、音質重視の場合について解説します。音質重視の方はAIFFエンコーダ、WAVエンコーダ、Apple Losslessコーダ(ALAC)の3種類の中から選ぶと良いでしょう。AIFFエンコーダ、WAVエンコーダは無圧縮、Apple Losslessは可逆圧縮のためデータ量が多いです。また、再生機器がAppleの場合はApple Losslessを選ぶと良いでしょう。
日々、通勤や作業時に多くの楽曲を音楽プレーヤーなどで聞く場合はデータ量を消費せずに音楽を多く入れられる下記の方法をオススメしますが、イベントやコンピュータを音楽再生のプレーヤーとして使用する場合は、音質重視のこのやり方の方が良いでしょう。
高音質で容量も押さえたい
日常的に音楽は欠かせないものですがせっかく聴くのであれば高音質で聴きたいですよね。次に高音質かつ容量も押さえられる取り込み方法について解説していきます。容量を押さえたい方や通勤や作業時に音楽プレーヤーを持ち歩く人はAACエンコーダかMP3エンコーダで取り込みましょう。
MP3やAACでも高音質で聞けるように設定を変更することが出来ます。まず冒頭の方で解説したエンコーダを変更する設定画面を開いてください。【インポート設定】の下に【設定】があるのでそこを選択してください。設定を選択すると【高音質】や【iTunes Plus】などが表示されます。その一番下の【カスタム】を選択してください。
【カスタム】を選択すると、“ビットレート”を変更することが出来ます。冒頭で解説したように“ビットレート”が高いほど高音質で再生することが出来ます。MP3エンコーダではビットレートを最大320kbpsまで上げることができるので最大で設定しておきましょう。あとは【OK】を選択して設定完了です。
MP3エンコーダやAACエンコーダでもビットレートを上げることにより高音質で聴けるようになります。容量も押さえて聴くことができるので携帯や音楽プレーヤーで聴く際はこの方法を試してみてはいかがでしょうか。
取り込み(インポート)後の音質の変更方法
ここまではCDから楽曲を取り込む際の音質変更方法を解説してきましたが、既に取り込まれている楽曲の音質変更方法をここからは解説していきます。注意点として、これから解説する方法では上記で設定したエンコーダ形式で変換されるので曲によって変換したい場合は設定を変更する必要があります。
iTunesで取り込んだファイルをエンコードする
iTunesで既に取り込まれているファイルをエンコードするには、まず曲を選択してください。次に上部の【ファイル】を選択してください。ファイルを選択すると自動的に【新規】や【ライブラリに追加】など項目が表示されます。下部の方に【変換】が表示されるので選択してください。
選択すると【AACバージョンを作成】と表示されるのでそこを選択すると変換が始まります。ここで変換されるエンコーダは上記で解説したように自身で設定したエンコーダ形式で変換されるので注意してください。
iTunesの音質をグレードアップしてもっと音楽を楽しもう
iTunesに無圧縮でインポートしておくことで、iTunesそのものを音楽プレーヤーとして使い高音質で再生することもできます。また、iTunesの音質をグレードアップする設定方法は一見すると難しいように見えるかもしれませんが、簡単に行えます。
既に取り込まれている音源に関しても一括選択で変換もできますし、一度設定しておくとそれ以降は用途によって使い分けない限りインポートの都度変更する必要もないので、iTunesを使って高音質の音楽を楽しみましょう。