Windows10のUAC(ユーザーアカウント制御)を有効/無効にする設定方法!

Windows10でセキュリティの根幹として機能しているUAC(ユーザーアカウント制御)ですが、時折、過剰に防衛し、アプリケーションの仕様を妨げることもあります。今回はWindows10でUACを設定し、有効、無効にする方法をご紹介します。

目次

  1. 1Windows10のUACとは
  2. 【UAC】とは
  3. 2Windows10のUACは4つのレベルがある
  4. Windows10のUACのレベルと通知
  5. 3WIndows10のUACを有効/無効にする設定方法
  6. UACの設定画面を起動
  7. UACを有効にする場合
  8. UACを無効にする場合
  9. 4UACを設定してみよう

Windows10のUACとは

Windows10にはUAC「ユーザーアカウント制御 (User Account Control)」という機能が搭載されています。UACとは、Windows Vista以降に搭載されたセキュリティ機能のひとつで、管理者の意図しないプログラムの実行をダイアログなどで確認して、不正なプログラムのインストールや起動、削除などを防ぐ役割があります。

ここでは、Windows10のセキュリティの根幹を司るUACの設定と有効化、無効化についてご紹介します。

【UAC】とは

UACとは、User Account Controlの略称で、日本語に翻訳するとユーザーアカウント制御となります。難しく説明すると、Windows Vista以降のWindows OSではログイン時に、アカウントトークンを2つ発行し、ひとつは標準ユーザー権限、もう一つは完全な管理者権限を持ち、基本的には標準ユーザーの権限でプログラムを実行します。

ですが、セキュリティ上重要な変更をする時、実行を許可する為のダイアログが表示されます。ここで許可をすることで、ユーザー権限が昇格され、管理者として実行するという機能です。これでは、少々何を言っているのか分かり辛いので、噛み砕いて簡単に言うと、「大事なものはちゃんともう一度確認するよ、ちゃんと自分ですることだったら許可してね」という機能です。

このUACがなぜ必要で重要なのかと言えば、このダイアログを表示して確認する際に、外部から不正にアクセスしようとするのを防ぐ機能があり、このUACをすり抜けない限りは大事な変更はできなくなります。その為、万が一不正にアクセスされたとしても水際で大事なデータやPCを守れます。

管理者ユーザーアカウントとは

管理者ユーザーアカウント、もしくは単に管理者アカウントとは上記で説明した完全な管理者権限を持つアカウントのことです。重要な変更をする時にはこの権限を持っていないと、変更をすることはできません。基本的には、自分のWindows10搭載のPCに対しては、この権限を持っていて、基本的にはダイアログも許可をするだけで特別な操作をする必要はありません。

管理者ユーザーアカウントは個別のPCにおいて、そのWindows10PCの全機能を自由に操作できる権利者です。ですが、一般に使う分には、難しく考えず、アカウントを作成した本人がこの権限を持っていて、不正にアクセスする人間はこれを持っていないため、UACの機能で弾かれると覚えれば十分です。

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Windows10のUACは4つのレベルがある

Windows10のUACには、4つのレベルが存在します。これは、セキュリティのレベルに相当し、基本的にはデフォルトである2番目から変更する必要はありません。しかし、プログラムによってはこのUACと相性が悪く機能しないこともあります。

その様な場合や、デフォルトからよりセキュリティレベルをあげなければならない時にはUACのレベルが変更できることを知っていると便利です。

Windows10のUACのレベルと通知

Windows10のUACのレベルによって、防衛能力が変わります。Windows10では、基本的にデフォルトの2番目になっていて、これは「基本的には十分な防衛能力を持つが、いちいちどんなことにもダイアログを表示して確認はしない」というレベルで、この状態にしていればUACの防衛能力は問題ありません。

しかし、一部アプリケーションのインストールがUACの機能によって、うまくいかないときがあります。そんな時は、そのアプリケーションの安全性を十分に確認、吟味した上でUACのレベルを一時的に下げ、ダウンロードとインストールをして、UACのレベルを元に戻すことをおすすめします。

フリーソフトや公式ソフトでも、一部はUACの機能で弾かれてしまうことがあるので、UACのレベル変更方法を、覚えておくと便利です。

常に通知する

どんな機能の変更に対しても通知、確認をする最強のUACレベルです。この状態にすることで、セキュリティのレベル自体は非常に高いですが、いちいちダイアログが表示される→確認の手順を取らなければならないため、よっぽどセキュリティに不安がある時以外には不便です。

ですので、公式にも推奨されているのUACのレベルは、この下のものになります。

2番目(デフォルト)

デフォルトで設定されているUACレベルが、この2番目のUACレベルです。アプリケーションが、PCに変更を加えようとした時にダイアログを表示しUACによって、確認を取ります。具体的には、PCの設定に強い影響力を持つアプリケーションの起動時などに、ダイアログを表示し、そのアプリケーションが信頼できるものか問う、と言った動きをします。

これによって、ハッカーやクラッカーなどが不正にPCにアプリケーションをインストールするなどをUACの機能で、防げます。基本的にはこの2番目に設定しておけば問題ありません

3番目

あまり使用されることのないUACレベルの3番目、具体的には1番目、2番目ではダイアログ表示時に画面を暗転させます。この時、一時的に前述した権限の移行操作をしていて、外部からは基本的に操作不能になります。このUACレベルの3番目ではその画面を、一度暗転する機能がカットされ、ダイアログ表示がすばやく表示される反面セキュリティ的には劣ります

自分でPCを使用している時に、重要な変更だと気が付かずに変更してしまう、という事故を防ぐことはできますがセキュリティに劣るため、セキュリティに詳しく、自分で対処できるが操作ミスを防ぎたい、など特殊な状況でなければ使う必要は基本的にありません

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この記事のライター
nnB99
ライター初心者の未熟者です。 ご迷惑をおかけしてしまうこともあるかと思いますが、 精一杯努めますのでご教授ご鞭...

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