2019年04月12日更新
Windows10のCortanaとは?Cortanaを無効(停止)する方法と有効にする方法を解説!
Windows10には、音声認識で反応するCortanaと呼ばれる機能が搭載されています。今回はWindows10のCortanaとは何かと、機能について解説をしていきます。Cortanaを有効にする方法と、オフにして機能を無効(停止)にする方法も紹介します。
目次
- 1Windows10のCortanaについて
- ・Cortanaとは
- ・Cortanaの主な機能
- ・Cortanaの危険性
- 2Windows10でCortanaを無効にすることのメリット
- 3Windows10でCortanaを無効化することができない?
- ・正攻法では無効化できない
- ・Cortanaの表示をオフにする
- 4Windows10でCortanaを無効化(停止)する方法
- ・バージョン別のCortana無効化手順
- ・フリーソフトを使ってCortanaを無効化する手順
- 5Windows10でCortanaを有効にする方法と使い方
- ・Cortanaを有効にする方法
- ・Cortanaの主な機能
- ・Cortanaの使い方
- ・Cortanaの活用例
- 6セキュリティ対策の為にもCortanaの無効化方法は覚えておこう!
Windows10のCortanaについて
Windows10のパソコンには、Cortanaの部分がデスクトップに表示されるようになっています。従来のパソコンでは、スタート画面に検索枠が表示され、そちらから目的のプログラムやファイルを入力して呼び出すような動作を行っていました。しかし、Windows10ではスタート画面からそのような方法で呼び出しを行いません。
検索枠は、Cortanaの部分として独立して表示されるようになりました。お使いのパソコンのタスクバーをご覧ください。タスクバーにはスタートボタンなどの他に、検索枠が表示されています。この部分がCortanaということになります。検索枠に今までのように入力して検索をかけることができる他、これまでの機能より便利になりました。
Cortanaとは
まず、Cortanaとは一体どのようなものなのかということについて説明しておきます。Windows10から新たに搭載されているAI機能であるCortanaは、ユーザーの声を認識して、あらゆる動作を行ってくれるというインテリジェント機能です。最近話題になっているAIスピーカーのWindows10バージョンのようなイメージです。
先ほども触れましたが、検索枠と一体化になるような形でWindows10には存在しています。検索枠を普段から使用している方はそれほど違和感がありませんが、なんとなく使用している方はCortanaでどのようなことができるのかということを知っておくと、今後Cortanaをより便利に使用することができ、快適にパソコンが使えます。
Cortanaの主な機能
Cortanaは、Windows10のタスクバーに表示されているAI機能だということがわかりましたら、Cortanaどのようなことができるのかを具体的に解説していきます。まずは、従来通り検索枠としての機能が声でも使用できます。パソコンに向かって「コルタナさん」と声をかけることで機能が開始されます。キーワードを声で調べさせることができます。
次に、リマインダーとしての機能を発揮します。「土曜日の6時にリマインドして」などと話しかけることで、Cortanaはリマインド機能を実行します。ツールを使用したい場合は、そのプログラムの名称を言って起動させることができます。プログラムの保存場所がなかなか思い出せない場合には声だけで呼び出せるため効率的です。
AIスピーカーと同じように、天気予報も利用することが可能です。例えば「明日の天気を教えて」といったようにCotrtanaに話しかければ、天気情報を教えてくれます。作業が忙しい場合など、パソコンでいろいろなことを完結させることができますので、慣れてしまえば非常に快適に作業を進めることができます。
Cortanaの危険性
Cortanaとは何なのかと、Cortanaの機能とはどのようなものなのかについて説明しましたが、便利な反面危険性も指摘されていました。危険性とはどんなものかというと、お使いのWindows10のパソコンのロックを誰でも解除することができるという危険性がありました。席を外している際に誰かがあなたのパソコンを開くこともできてしまいます。
Cortanaの危険性が指摘されてからは、セキュリティ対策の更新が提供されるようになりましたので、最新の状態にしておけばリスクは軽減できます。また、あなたの声のみを認識するような機能が搭載されていますので、あらかじめ設定をしておくか、確実に使うことはないという方は、機能をオフに切り替え、停止しておいても結構です。
Windows10でCortanaを無効にすることのメリット
Windows10のAI機能であるCortanaは、声の認識であらゆる動作をしてくれるため、便利に使うことができる反面、上記のような危険性が潜んでいたこともわかりました。では、Cortanaを普段全く使用しない方が無効にして機能を停止することのメリットに関してここからは説明しておきます。まずはノートパソコンの方のメリットです。
ノートパソコンで、Cortanaの音声認識をオンにしたままで作業を行うとバッテリーの消費が早くなります。使わないのであれば、オフに切り替えて、機能を停止しておくことでバッテリー消費を抑えることが可能です。また、外部の音声を誤認識してしまい、意図しない時にCortanaが起動してしまうという問題も回避することが可能です。
Windows10でCortanaを無効化することができない?
Cortanaを使わないという方は、機能を停止することにメリットがあると解説しましたが、Cortanaを無効化して機能停止するにあたり、Windows10のバージョンによっては完全に停止させることが困難になってしまう場合があります。初期のバージョンでは、Cortanaを無効化することは比較的簡単に行うことができました。
しかし、Windows10のバージョンが更新されるにあたり、Cortanaの機能を完全に停止することができないといった問題も出てくるようになりました。バージョンが初期のものでなければ少し難しい手順でオフにしていく必要があるわけです。
正攻法では無効化できない
Cortanaの完全停止を行いたいのであれば、Windows10のパソコン内の設定から行うことが不可能になっていますので、少し別の手段を使用してオフにすることになります。グループポリシーエディタを使ってCortanaの編集を行うことができます。グループポリシーエディタとはご自身でプログラムの編集・設定を行うことができる機能です。
Cortanaの表示をオフにする
Cortanaの表示をオフにすることは簡単にできます。表示をオフにするとは、機能を停止せず、有効状態のままでタスクバーから表示を無くすという方法です。タスクバーに検索枠が不要だという場合はこの部分を消してスペースをすっきりさせることができます。これを行うにはまずタスクバーを右クリックしてください。メニューが表示されます。
「Cortana」という項目がありますので、マウスオーバーするとさらにメニューが表示されます。この中から「表示しない」を選択すれば完了です。Cortanaの表示が無くなります。しかし気を付けておきたいのが、機能は停止されていませんので、有効のままだということです。
Windows10でCortanaを無効化(停止)する方法
Cortanaの機能と危険性、そして無効にすることのメリットについて解説してきました。Cortanaの表示のみタスクバーから非表示にすることはできますが、どうしても気になってしまうという方はCortanaを無効化して、完全停止状態にしておきましょう。ここからはCortanaを無効化(停止)する方法を解説していきます。少し難易度は上がります。
バージョン別のCortana無効化手順
先ほども説明の中で触れましたように、Cortanaを完全停止させる方法は、バージョンによって異なっています。無効化する手順に入る前に、お使いのパソコンのバージョンを確認してから進めていきましょう。「バージョン1607以前」「1607」「1703と1708」の3タイプでの無効化手順について説明していきます。
Windows10 Anniversary Update(バージョン1607)以前
まずは「Windows10 Anniversary Update (バージョン1607」以前のものを使用している方に向けて無効化の手順を紹介します。このバージョンを使用している方は、簡単に無効化することが可能です。まずはCortanaをクリックでメニュー画面を表示させてください。次にこの画面上にある「歯車アイコン」をクリックしてください。
次に表示される画面からチェックを外していくことで有効から無効へと切り替えることができます。この部分から無効化できない場合は、お使いのバージョンがこれよりも新しいものを使用しているということですので下で紹介する方法で無効化してください。
Windows10 Anniversary Update(バージョン1607)
それでは、バージョン1607を使用している方の無効化手順を解説していきます。このバージョンではグループポリシーエディタを使用することになります。Cortanaの検索枠に「gpedit.msc」と入力しMicrosoft Console Documentを起動後「コンピューターの構成」をクリックし「管理用テンプレート」の「Windowsコンポーネント」に進みます。
次に「Cortanaを許可する」から無効にすることで有効状態のCortanaが完全に停止します。少し難易度が高い方法ではありますが、この手順を覚えてしまえば、再度有効にする場合でも簡単に切り替えることができます。ただし、Homeエディションではできませんので注意してください。
Windows10 Creators Update(バージョン1703)・Windows10 April 2018 Update(バージョン1803)
次にバージョン1703と1803を利用している方の場合の無効化手順を説明します。先ほどはグループポリシーエディタから完全無効化ができましたが別の方法で無効かします。スタートメニューを右クリックして「ファイル名を指定して実行」の部分に「regedit」と打ち込みます。
エディタ画面の「HKEY_LOCAL_MACHINE」から、「SOFTWARE」、「Policies」まで進めてください。次に「Microsoft」をクリックし「Windows」から「Windows Search」を右クリックし、値の追加部分に「AllowCortana」と打ち込み、「0」にします。ただし、この方法はトラブルのリスクもありますので慣れた方が行ってください。
フリーソフトを使ってCortanaを無効化する手順
また、フリーソフトを使用してCortanaを無効化することも可能です。この場合はフリーソフトとして配布されている「Windows10 設定変更ツール」を使用します。お使いのパソコンにダウンロードすることで使用可能です。Cortanaを無効化してくれる機能がソフトに搭載されていますので、難しい手順を踏まずに無効化することができます。
Windows10でCortanaを有効にする方法と使い方
では、Cortanaを無効化してしまった場合から元の有効な状態に戻す場合はどのようにすればよいのかをここからは解説していきます。オフにしても後から有効化できますので安心してください。また、ここでは有効化の方法と、Cortanaの主な機能を具体的に紹介した後、使い方までを併せて紹介しますので、使いたい方は参考にしてください。
Cortanaを有効にする方法
まずはオフ状態のCortanaを有効にする方法です。タスクバーの検索枠をクリックしてください。するとCortanaの画面が起動します。この中から「設定アイコン」をクリックし、「Cortanaさん」と言ったらCortanaが応答するようにする」の項目を「オン」にすることで有効化ができます。
Cortanaの主な機能
先ほども触れましたが、Cortanaの主な機能について紹介します。CortanaではMicrosoft Edgeの純正ブラウザを使用して、音声認識したキーワードを検索してくれます。カレンダーなどスケジュール管理を行うことはもちろんのこと、雑談まで行うことができます。
Cortanaの使い方
ここからはCortanaの使い方について解説していきます。普段オフにしている方でも一度は使用してみることをおすすめします。Cortanaの使い方としては、初期設定を完了させることで後は話しかけるだけということになります。初期設定から音声認識まで解説しますので、まずはご自身で設定を行ってみましょう。
初期設定
初期設定とはいっても基本的な項目ばかりですので、難しくはありません。Cortanaをオンにした場合は「許可します」「後で」と選択肢が表示されますので「許可します」を選択します。次に音声の設定に入っていきましょう。
マイクの設定
Cortanaの音声認識を利用するにはマイクが必須になります。マイクの認識を行ってください。「マイクをチェックする」をクリックすることでマイクの設定ができます。
音声認識の設定
セキュリティを高めるためには、あなたの声をCortanaに認識させる必要があります。そのままでも使用はできますが、誰の声からでもCortanaが操作できてしまうのは少しリスクがあるので不安だという方は設定しておきましょう。「自分だけに反応する」にチェックを入れることで発音の認識が行われていきます。
Cortanaの活用例
Cortanaの日常生活での活用例とすれば先ほど紹介したリマインダー機能が非常に役立ちます。この他に株のチェックもできますので、情報をすぐに知りたい場合はCortanaを通してレートをすぐに確認することが可能です。また、わからない外国語があれば翻訳機能を呼び出せますので、辞書代わりにすることもできます。
セキュリティ対策の為にもCortanaの無効化方法は覚えておこう!
Cortanaは声で機能を呼び出せる便利な機能ですが、セキュリティ面には気を付ける必要があります。バージョンによって異なりますが、Cortanaを使っていない方は機能をオフにするか、無効化ができるようにやり方を覚えておくことが大切です。