「このサイトは安全に接続できません」エラーの原因と対処法

Chromeなどで「このサイトは安全に接続できません」とERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーが表示されて、サイトにアクセスできない場合があります。「このサイトは安全に接続できません」のエラーが起こる原因と対処法についてこの記事では詳しく解説します。

目次

  1. 1Chromeで「この サイトは安全に接続できません」のエラーが出る原因とは?
  2. サイト側のSSL証明書に問題がある場合が最も多い
  3. エラーが出る主な原因について
  4. 2「この サイトは安全に接続できません」への対処法
  5. ユーザー側のERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーへの対処法
  6. サイト運営側がやるべきERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーへの対処法
  7. 3「この サイトは安全に接続できません」は基本的にサイト側の対処を待つべきエラー

Chromeで「この サイトは安全に接続できません」のエラーが出る原因とは?

Chromeなどのブラウザでサイトにアクセスすると、ERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーが表示されて、「このサイトは安全に接続できません」となってしまう場合があります。この記事では、「このサイトは安全に接続できません」の原因と、対処法について解説します。

サイト側のSSL証明書に問題がある場合が最も多い

「このサイトは安全に接続できません」のエラーが起こる原因には、サイト側の原因が考えられる場合と、ユーザー側に原因があると考えられる場合があります。「このサイトは安全に接続できません」のサイト側の原因とは、サイトのSSL証明書がChromeの基準を満たしていないか、SSL証明書を導入してサイトの通信を暗号化していないことにあります。

ユーザー側に考えられる原因とは、ブラウザのセキュリティ設定に問題があることが考えられます。しかし、「このサイトは安全に接続できません」の原因を考えた場合、サイト側とユーザー側のどちらの原因の方が多いかというと、圧倒的にサイト側の原因に問題がある場合の方が多いでしょう。

「このサイトは安全に接続できません」のエラーの場合には、サイト側の対応が求められます。

httpsのプロトコルでのアクセスに対応していない可能性が

「このサイトは安全に接続できません」のエラーのサイト側の問題というのは、httpsのプロトコルでの接続に対応した暗号化を施していないことにあります。以前からインターネットを利用していた方は、以前のWebサイトのURLは「http」から始まっていたのに、最近では「https」から始まるようになっていることに気が付いている方もいるでしょう。

「http」と「https」の違いは、そのサイトから発信される情報が、暗号化されているか暗号化されていないかにあります。インターネット上のセキュリティの強化が求められる中で、以前はWebサイトの暗号化はされていませんでした。しかし、現在では標準仕様として暗号化した上での接続が求められるようになっています。

「このサイトは安全に接続できません」と表示されるサイトは、Chromeが求めるレベルの暗号化をしていないか、正しいSSL証明書を取得していないかのどちらかのエラーが起きているということです。

エラーが出る主な原因について

「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまう場合には、具体的にどのような原因があるのでしょうか。ERR_SSL_PROTOCOL_ERRORの原因と考えられるものを解説します。

SSL証明書の有効期限切れ

「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまう場合によくある原因が、SSL証明書の有効期限切れです。SSL証明書とは、Webサイトの運営者が実在することを証明して、通信を暗号化するための電子証明書です。

通常は、SSL証明書は有効期限が1年間で、サイト運営者は有効期限内に更新手続きが必要です。更新手続きを忘れてしまうと、「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまい、ユーザーがサイトにアクセスできなくなります。

SSL証明書が自己署名である

「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまう場合にもう一つよくある原因が、SSL証明書の署名がWebサイトの運営者の自己署名になっている場合です。

SSL証明書はインターネット通信の安全性を保証するためのものなので、第三者機関である認証局の認証が必要です。自己署名のSSL証明書は、認証局の認証を受けずに自分で作成しているものなので、ブラウザ側から安全性の低いサイトとして警告が表示されてしまいます。

コモンネームと入力ドメインが一致しない

「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまう場合には、コモンネームと入力ドメインが一致しないことが原因である場合もあります。

コモンネームとは、SSL証明書を発行したWebサイトのドメインのことです。実際にユーザーが入力したURLのドメインが証明書のドメインと一致していなければ、何らかの問題があるWebサイトだと判定されてしまい、警告のエラーが表示されます

多くの場合は、Webサイトの運営者による設定ミスが原因です。

SSL証明書が無効化された

「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまう場合には、SSL証明書が無効化されてしまったことも考えられます。

有効期限切れとは別に、何らかの理由で有効期限内であってもSSL証明書が無効化されてしまうことがあります。他の理由の場合には、警告のエラーが表示されてもWebサイトへのリンクが表示されますが、SSL証明書の完全無効化の場合にはリンクも表示されません。

Webサイトのコンテンツに非暗号化アイテムがある

「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまう場合には、Webサイト内に暗号化されていないアイテムが配置されている可能性があります。

Webページ全体はhttpsから始まる暗号化されているページなのに、動画や画像などのコンテンツにhttpから始まる暗号化されていないコンテンツが紛れ込んでしまっている可能性があります。

非暗号化コンテンツは攻撃されやすいので、警告のエラーが表示されて接続がブロックされてしまいます。

セキュリティ対策ソフトが原因

上記の5つの原因はWebサイトの運営側の原因です。Webサイトを利用するユーザー側の原因としては、セキュリティ対策ソフトが考えられます。

セキュリティ対策ソフトは、それぞれのソフトごとに設定されたポリシーに従って、疑わしいサイトへのアクセスをブロックする働きがあります。ポリシーの安全性のレベルを高く設定しすぎていた場合には、安全なサイトまで「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」の警告が出て「このサイトは安全に接続できません」と表示されてしまう場合があります。

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「この サイトは安全に接続できません」への対処法

ERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーで「このサイトは安全に接続できません」になってしまう場合の対処法について解説します。

ユーザー側のERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーへの対処法

ユーザー側がERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーに対処する方法をみていきましょう。

ERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのエラーは基本的にサイト側での対処を待つ

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K.C
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