Linuxのaliasコマンドで別名(エイリアス)を登録する方法!便利な使い方を紹介!

Linuxは、コマンドを打ち込むだけでさまざまな操作が可能ですが、反面コマンドやオプションを延々と入力するデメリットもあります。そこでおすすめするのが便利なaliasコマンドです。Linuxではaliasを登録して、コマンドやオプションを楽に入力できるのです。

目次

  1. 1Linuxにおけるaliasコマンドとは?
  2. aliasは別名に置き換えることができるコマンド
  3. aliasコマンドの有効期間
  4. 2Linuxのaliasコマンドで別名を登録する方法
  5. 別名(エイリアス)を登録するには.bashrcに記述
  6. 3Linuxのaliasコマンドの便利な使い方
  7. 既存のaliasを確認する方法
  8. 複数コマンドを一度に実行する
  9. 変数を使用する
  10. aliasコマンドは上書き可能
  11. aliasコマンドは元のコマンド名も指定できる
  12. 4Linuxのaliasコマンドを解除する方法
  13. unaliasコマンドの使い方
  14. 5Linuxのalias・unaliasコマンドのオプション
  15. aliasコマンドで使えるオプション
  16. unaliasコマンドで使えるオプション
  17. 6Linuxのaliasコマンドで別名(エイリアス)を登録してみよう!

Linuxにおけるaliasコマンドとは?

Linuxにはaliasというコマンドがあり、これを使うことでコマンドやオプションを別名(エイリアス)で登録できます。aliasで別名を設定することで、長いコマンドとオプションをタイプミスすることなく、短いコマンド名の別名で便利に利用できるのです

aliasは別名に置き換えることができるコマンド

Linuxのaliasを利用すると、各種コマンドを別名(エイリアス)で登録できます。このとき、1行コマンドであれば、どんなに長いコマンドであっても登録できるので、実質的には複数のコマンドをひとつのaliasに設定することも可能です。しかも、変数を与えることもできますから、Linuxのaliasは、Windowsのbatファイルのように利用できます

aliasコマンドの有効期間

aliasコマンドで別名(エイリアス)を設定するには、ふたつの方法があります。ひとつはコマンドラインからaliasコマンドで登録する方法で、もうひとつは「.bashrc」で設定する方法です。このうち、コマンドラインからaliasコマンドで登録した場合には、登録された別名(エイリアス)を利用できる期間が限定されています

リセットされるタイミング

Linuxのaliasコマンドで設定した別名(エイリアス)は、以下のタイミングでリセットされます。
 

  • ターミナルの画面を閉じる
  • ログアウトする
  • コンピュータをシャットダウンする

この状態で次にターミナル画面を開いたときには、前回設定したエイリアスを使おうとすると、あらためてaliasコマンドで設定し直さなければなりません

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Linuxのaliasコマンドで別名を登録する方法

Linuxにおいてaliasで各種コマンドを別名(エイリアス)で設定するには、以下のように入力します。
 

  • alias ll='ls -l'

するとそれまで存在しなかった「ll」というコマンドが新たに設定され、「ll」と入力することで、「ls -l」を入力したのと同じ結果が返されます。

別名(エイリアス)を登録するには.bashrcに記述

しかし、Linuxのターミナルを立ち上げるたびに、こうした別名(エイリアス)コマンドをaliasで入力するのは面倒なものです。そこでおすすめするのが、「.bashrc」にaliasコマンドを登録することです。

「.bashrc」にaliasコマンドを記述することで、ターミナルが起動するたびに「.bashrc」内のaliasコマンドが読み込まれるので、毎回aliasコマンドを入力することなく、設定したaliasコマンドを便利に利用できます。Linuxで「.bashrc」にaliasコマンドを設定するには、viエディタを利用します。

Linuxのターミナルを立ち上げ「vi ~/.bashrc」と入力し、「i」を入力してインサートモードに入り(画面下に「-- INSERT --」と表示されます)、エイリアスを入力します。今回は「cls」に画面をクリアする「clear」コマンドを設定するので、「alias cls='clear'」と入力します。

viエディタを終了するには、「Esc」キーを押してインサートモードから抜け、「:wq」(write & quitの意)と入力してファイルを保存・終了します。このとき、「:q」(quitの意)と入力すると、ファイルを保存せずにviを終了します。ただしこの上で、Linuxでは立ち上げ時に「.hashrc」を読み込むように「.hash_profile」で指定する必要があります。

「.hashrc」を作成したのと同様にターミナル画面で「vi ~/.bash_profile」と入力して、「i」を入力してインサートモードに入り、最下行に「source ~/.bashrc」と追加し、「Esc」キーを押してインサートモードから抜け、「:wq」と入力してファイルを保存・終了します。そして、あらためてターミナルで「~/.bash_profile」と実行します。

これで、「.hashrc」が読み込まれ、「cls」がエイリアスとして読み込まれます。もちろん、ターミナルを終了して立ち上げ直しても、「cls」はエイリアスと設定されたまま利用し続けられます。

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Linuxのaliasコマンドの便利な使い方

ここまで、Linuxでの基本のaliasコマンドの使い方について触れましたが、ここからはaliasコマンドをさらに便利に使う方法をお伝えします。

既存のaliasを確認する方法

まずはLinuxで、既にaliasコマンドで登録された別目(エイリアス)を確認する方法です。既に登録した別名(エイリアス)を確認するには、ただaliasコマンドを単独で入力するだけです。すると、既にaliasコマンドで登録した別名(エイリアス)が一覧表示されます。

このとき確認できるのは、コマンドラインでaliasコマンドを使って登録したものだけではなく、「.hashrc」内でaliasコマンドを使って登録したものも一緒に確認できます。

複数コマンドを一度に実行する

Linuxのaliasでは、1行にまとめられてさえいれば、複数のコマンドであっても一度に実行が可能です。たとえば、「applica」というサブディレクトリを作成し、そのなかに「applica.txt」というファイルを作り、ちゃんとファイルが作成されたかを確認する、というコマンドを「a1」というエイリアスで作成することを考えます。この場合、
 

  • alias a1='mkdir applica;touch applica/applica.txt;ls applica'

と、各Linuxコマンドを1行にまとめて、aliasで「a1」に別名(エイリアス)登録します。

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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