Linux exportコマンドでの環境変数の設定やリストの表示方法など基本的な使い方を解説!
本記事では「Linux」OSの【export】コマンドでの環境変数の設定・リストの表示方法など基本的な使い方を解説していきます。「Linux」のexportコマンドは環境変数を外部公開するために必要なコマンドです。基本的なコマンドの使い方をマスターしましょう。
目次
- 1Linuxのexportコマンドとは?
- ・環境変数を設定するsh・bashの内部コマンド
- ・環境変数とシェル変数とは
- ・exportコマンドの書式
- ・exportコマンドの主なオプション
- 2Linuxのexportコマンドの使い方
- ・exportコマンドで環境変数を追加する方法
- ・exportコマンドで環境変数を削除する方法
- ・環境変数の設定とexportを使う順序
- ・exportコマンドの設定を保存して永続的に有効にする
- 3Linuxのexportで設定した環境変数をリスト表示で確認する
- ・echoコマンド
- ・printenvコマンド
- ・setコマンド
- ・envコマンド
- 4Linuxのexportコマンドをつかって環境変数を設定しよう
Linuxのexportコマンドとは?
本記事冒頭の本章では、「Linux」OS・ディストリビューションのexportコマンドとはどのような目的で利用するのかを紹介していきます。「Linux」でexportコマンドを利用したいことがない人は、本記事の解説をしっかりと確認しておきましょう。
環境変数を設定するsh・bashの内部コマンド
「Linux」のexportコマンドは【環境変数を設定するsh・bashの内部コマンド】とおぼえましょう。指定した変数を、「環境変数」として外部に公開するという目印をつけるものなので、sh・bashのコマンドも同時に覚えておく必要があります。「環境変数」や「シェル変数」を設定するコマンドでもあるということを認識してください。
環境変数とシェル変数とは
環境変数 | シェル実行したコマンドから引き継がれる変数=環境変数 |
シェル変数 | 現在実行中のシェルのみに有効な変数 |
環境変数とシェル変数の定義は上記の通りです。「Linux」のexportコマンドを利用する際に重要なポイントなので覚えておきましょう。
exportコマンドの書式
export 「オプション」 「変数名[=値]…」 |
exportコマンドの主なオプション
省略オプション | 役割と意味 |
---|---|
-p | エクスポート済みの全変数と関数を一覧表示するコマンド (注意:変数名の指定は不可) |
-n | 指定した【環境変数】を【シェル変数】に変えるコマンド |
-f | 【シェル関数】を参照するときに利用するコマンド |
「Linux」exportコマンドの主なオプションは上記の通りです。exportコマンドを利用する上で、覚えておくと便利なので、しっかりと確認しておきましょう。
Linuxのexportコマンドの使い方
Linuxのexportコマンドの使い方1 | exportコマンドで環境変数を追加する |
Linuxのexportコマンドの使い方2 | exportコマンドで環境変数を削除する |
Linuxのexportコマンドの使い方3 | exportコマンドの設定を保存して永続的に有効にする |
exportコマンドで環境変数を追加する方法
すでにシェル変数が定義されている場合、exportコマンドと変数名を設置すれば、シェル変数を環境変数に追加することが可能です。
既存のシェル変数を環境変数に変更する方法
1. | $ シェル変数="値" |
2. | $ export シェル変数 |
$ export -p |
冒頭の章でも述べた通り、設定されている環境変数やシェル変数を確認する場合は【-p】コマンドを使ってください。
exportコマンドで環境変数を削除する方法
exportコマンドで環境変数を削除する方法は下記の通りです。
オプションその1 | nオプション |
オプションその2 | unsetコマンド |
nオプション
冒頭でも述べた通り、指定した【環境変数】の削除は【-nオプション】できます。bashのみに対応しているので、それ以外の場合は、次の項目に進んでください。まずは下記の【-nオプションコマンド】の使用例を確認していきましょう。
$ export -n 【環境変数】 |
指定した変数を、「環境変数」として外部に公開するという目印を外す場合はnコマンドを利用してください。
unsetコマンド
export済みの環境変数は【unsetコマンド】で削除します。unsetコマンドの使い方とコマンド例は下記を確認してください。
1. | $ FOO="BAR" |
2. | $ export FOO |
3. | $ printenv FOO |
4. | BAR (FOO=BARという変数が表示・判明する) |
5. | .$ unset FOO |
6 | $ printenv FOO |
環境変数の設定とexportを使う順序
1. | $ export FOO |
上記のようにexportコマンドを利用してから、変数を表示し、unsetコマンドで変数を削除することも可能です。
exportコマンドの設定を保存して永続的に有効にする
exportコマンドの設定を保存して永続的に有効にすることも可能です。ターミナルを立ち上げると変数が変更されるのが面倒なので、exportコマンドの設定保存を有効にする方法を覚えておきましょう。
1. | # .bash_profile |
2. | NAME="Taro" |
3. | export NAME |
4 | $ source ~/.bash_profile |
Linuxのexportで設定した環境変数をリスト表示で確認する
echoコマンド | 環境変数のみ対応するコマンド。 引数を使用せずに実行すれば環境変数一覧を表示できます。 |
printenvコマンド | 環境変数のみ対応するコマンド。 引数を使用せずに実行すれば環境変数一覧を表示できます。 環境変数名を引数に渡せば中身を表示・確認できます。 ($は不要)。 |
setコマンド | シェル変数・環境変数の一覧を表示・確認ができます。 |
envコマンド | 環境変数のみ対応するコマンド。 引数を使用せずに実行すれば環境変数一覧を表示できます。 |
Linuxのexportで設定した環境変数をリスト表示で確認するコマンドは、上記の通りです。いずれも覚えておくと便利なexportコマンドのオプションなので、確認しておきましょう。
echoコマンド
$ echo $NAME |
printenvコマンド
$ printenv |
setコマンド
$ set |
envコマンド
$ env |
Linuxのexportコマンドをつかって環境変数を設定しよう
本記事では「Linux」OSのexportコマンドの使い方を紹介しました。「Linux」のexportコマンドは、環境変数の設定や環境変数の削除に利用します。本記事で紹介したexportコマンドの使い方や、コマンドの利用例を参考にして、exportコマンドを使いこなしていきましょう。