iPhoneのiOS12.2のアップデート内容・新機能・変更点を解説します。iOS12.2の新機能としてはアニ文字・Apple Pay・Safariなどで機能追加があります。機能追加の内容に関しては大きな変更はありませんが、より便利に使える内容になっています。
iPhoneのOSは「iOS12」より大幅に設定の項目などの再編成が行われましが、今回はその「iOS12」のセカンドアップデート版「iOS12.2」の内容や新機能、変更点・不具合点についてレビューします。
「iOS12.2」では、まず、新規のアニ文字が追加されています。新規のアニ文字は全てのiPhoneに追加されているわけではなく、iPhone X以降・iPad Pro 12.9インチ(第3世代)・iPad Pro 11インチに、4種類の新規のアニ文字が追加されました。新規アニ文字のラインナップの内容は、「フクロウ・イノシシ・キリン・サメ」となっています。
元々、アニ文字はiPhone X以降の機種で利用できるようになった文字機能です。アニメの動物などのキャラクターが自分の声で表情を変えながらしゃべるという新しいスタイルの絵文字です。
iOS 12からは「ミー文字」という自分でデザインをカスタマイズできるアニ文字も利用できるようになっています。アニ文字は当初、全部で20種類用意されていましたが、今回の追加で、アニ文字のラインナップは24種類になっています。
アニ文字・ミー文字は、iMessageを使って編集します。もちろん作成したアニ文字・ミー文字はiMessageに添付して送信できますが、ビデオ画像として保存すれば、LINE・Twitter・Facebookなどの投稿に添付することも可能です。
「iOS12.2」では、AirPlayで機能追加されています。その内容は、まず、コントロールセンター・ロック画面に「Apple TV Remote」(TVコントローラーアイコン)が設置されました。また、マルチタスク機能が追加され、他のAppの同時閲覧が可能になりました。
他には、端末に保存されている短時間の音楽ファイル・動画ファイルであれば、AirPlayの接続を切らなくても再生できるようになりました。
接続機能の強化としては、コンテンツ内容に合わせてグループ化することで、コンテンツの再生デバイスをより速く探知して接続できるようになりました。
「iOS12.2」のApple Payの機能追加の内容としては、Apple Pay Cash(Apple Payで電子送金できる電子マネー)のユーザーはVisaデビットカードを活用することにより、Apple Payで銀行口座へ送金できるようになりました(ただし、現時点では、Apple Pay Cashを利用できるのは米国ユーザーのみです)。
また、Apple Payの管理アプリ、「Walletアプリ」の画面で、クレジットカード・デビットカードの下方に直近のApple Payでの利用履歴が表示されるようになりました。
Apple Pay Cashは米国ユーザー以外でも利用できるように、早くApple Pay Cashの利用環境が整えられることが切望されています。
一方、日本国内ではPayPayをはじめとする、送金に便利な電子マネー決済サービスが盛り上がりをみせているので、Apple Pay Cashも早期に日本国内でサービス展開しないと、Apple Pay Cashの知名度が低くなることが危ぶまれます。
「iOS12.2」のスクリーンタイムの機能追加の内容としては、休止時間管理を曜日ごとに設定できるようになりました。
また、アプリ制限の切り替え操作が改良され、ワンタッチ切り替えで制限のオン・オフを切り替えられるようになりました。
「iOS12.2」のSafariの機能追加の内容としては、パスワードの自動入力機能が追加され、Safari上で一度認証情報を入力すると、次回よりSafariで同じサイトにアクセスしたときに自動でログインできるようになりました。
また、Safariで暗号化されていないサイトにアクセスしたときは、警告メッセージを表示します。
他には、Safariの「スマート検索フィールド」(Safari画面上方にある、URLや検索ワードを入力する枠)でワード検索した際に、下に表示された検索候補の行の矢印アイコンをタップすると、さらに類似検索候補ワードを展開できるようになりました。
「iOS12.2」のApple Musicの機能追加の内容としては、画面下方のメニューバーにある「見つける」アイコンで、1つのページ上にハイライト情報を多く表示し、より新しい音楽・プレイリストをみつけやすくなりました。
「iOS12.2」では、AirPodsの次世代機種(第2世代)に対応しました。
「iOS12.2」では、その他にも細かい改善点・修正点・変更点があります。その変更内容をいくつかピックアップします。
例えば、「設定」に、端末の保証期間に関する情報を表示するようになりました。また、「メッセージ」アプリで録音する音声録音の品質が向上しました。
他にはiOSで操作する、Apple TVのリモートコントロールの操作性がより安定するようになりました。「マップ」アプリでは、アメリカ・イギリス・インドの空気質指数に対応しています。
Safariのサイト閲覧に関しては、非HTTPS(SSL未対応)サイト(http〜から始まるアドレスのサイト)にアクセスした際に「安全ではありません」というメッセージがSafariのアドレスバーに表示されるようになりました。
これまでのSafariでは、個人情報を入力する内容のサイトに限り警告メッセージを表示していましたが、「iOS12.2」からSafariで閲覧する全てのサイトが警告メッセージの対象になっています。
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