iPhoneのイコライザ設定のおすすめを解説！高音質に調整するには？

iPhoneでは、「イコライザ」の設定ができます。イコライザとは、音楽の周波を調整し、低音や高音を強めたり弱めたりできる機能のことをいいます。イコライザを設定することによって、普段何気なく聴いている音楽を簡単に、いつもよりグレードアップした音質へ変化させることができます。

曲のジャンルに合わせて、自分の好みに合わせて、再生する機材に合わせて…様々なシーン別にイコライザを設定することで、より一歩踏み込んだ音楽の楽しみ方ができるようになります。今回は、iPhoneで使えるイコライザについて、その設定方法やおすすめの音質についてご説明していきます。

それでは早速、iPhoneでイコライザを設定する方法についてご説明していきます。方法として、iPhoneデバイスの機能を使う場合とアプリを使用する場合の2パターンがあります。

まずは、iPhoneをお持ちの方であれば今すぐに試せる、イコライザの設定方法をご紹介します。はじめに、ホーム画面より歯車マークの「設定アプリ」を開きます。下にスクロールをしていくと「ミュージック」という項目があるので、続けてタップします。

「ミュージック」画面を開き、さらに下にスクロールすると、「イコライザ」という項目が出てきますので、ここを選択します。

デフォルトではイコライザは「オフ」になっています。下にずらっと並んだ音質から1つを選択し、イコライザを設定します。ここで選べる音質の種類は、全部で23種類あります。

ここで選択した音質はiPhoneのミュージックに適用されます。この設定をするだけで、iPhoneのミュージックアプリで音楽を再生するときにイコライザが反映され、高音質で曲を楽しむことができます。

先ほどの設定では、iPhone内臓のミュージックアプリでのイコライザの設定についてご紹介しました。しかし中には、ミュージックアプリを使わずに「Spotifyで音楽をよく聴く！」という方も多くいます。実は、音楽ストリーミングサービスの「Spotify」でも同様にイコライザの設定をすることで、高音質で音楽を楽しむことができます。

それでは、Spotifyでイコライザ設定をするための手順をご紹介します。まずは、Spotifyのホーム画面右上の歯車のマークを選択します。

設定画面に移りますので、下に表示されている項目の中から「再生」を選択します。

再生ページの中に「イコライザ」という項目があるので、ここをタップします。

イコライザ画面を開くとグラフのようなものとイコライザのオンオフボタン、選べる音質が表示されます。

Spotifyのイコライザ設定では、22種類の音質から選択ができます。さらに、iPhoneのイコライザ設定にはない「グラフィックイコライザ」機能があり、グラフのように表示されている部分をそれぞれ直感的に動かすことで、音質を自在に変化させることができます。

イコライザを設定する際には、まず好みに近い音質を選択肢の中から選び、そこからグラフィックイコライザを少しずつ調整し、より理想に近い音質に近づけていくとよいでしょう。このような適度なカスタマイズ性が、音楽好きには嬉しい機能です。

ここまで、iPhoneによるイコライザ設定方法をご紹介してきました。これらの簡単なステップを踏むだけで、高音質の音楽を聞けるようになるということがお分りいただけたでしょう。しかし、いきなり「好みの音質に設定する！とはいってもなかなかイメージしにくい…」という方が多いのも事実です。

続いては、iPhone内臓イコライザの全23種類ある音質の中から、より自分に合った音質を叶えるおすすめイコライザ設定をご紹介していきます。

「低音を楽しみたい！」「ライブのような迫力ある音質で音楽を聴きたい！」そのような方には「Base Booster」がおすすめです。Base Boosterとは、低音を強調させる音質設定であり、ベース音やドラム音がより響くようになります。

また、イヤホンで曲を聴くことが多い方にも、「Base Booster」をおすすめしています。特に、インナーイヤー型のイヤホンを使用する場合には閉塞感が少ない分、音が軽く聞こえてしまう傾向があるためです。イヤホンを使う場合は重低音を強調させるようなイコライザ設定をすることで、バランスのいい音質を楽しむことができます。

ボーカルの声がメインになるような楽曲を聴く場合には、「Vocal Booster」がおすすめです。Vocal Boosterとはその名の通り、ボーカルの声を中心に音質調整をする機能です。周りの雑音が多く、歌声がうまく耳に入ってこない状況などでは、ボーカルの声を強調することによって、より情緒的に音楽を楽しむことができるでしょう。

ヘッドフォンやスピーカーはそもそもの性能が高く、曲自体が持つ元の音をそのまま表現できるものが多くあります。その場合、アーティストが提供する元の音をそのまま楽しむことのできる「Flat」がおすすめです。「Flat」とはその名の通り、高音も低音も特に強調せず、まったくのフラットな状態で曲を聴くことができる設定です。

加工しなくても十分な音質を確保できる場合には、まず「Flat」を試してみることをおすすめします。

「Base Boosterでは低音が強すぎる…でも、Flatよりは迫力が欲しい…」そんな場合には、「Dance」がおすすめです。こちらも名前通りダンスミュージックやEDMに適しているとされており、低音と中音を強調するイコライザ設定です。

その他にも、「Jazz」や「Rock」など、音楽のジャンル名がそのまま音質の種類になっているものも多くあります。聴きたい曲のジャンルに合ったものを選ぶことで、最適な音質に設定できます。

イコライザ設定をすることで、同じ音楽でも音質の違いによってさまざまな楽しみ方を見つけることができます。さらに音楽を楽しむためにおすすめなのが、イコライザ機能に特化したアプリを活用することです。一歩踏み込んだ音質調整で、より自分好みの高音質を作りあげましょう。

まずご紹介するのは、イコライザアプリの「Equalizer+ HD music player」です。こちらはApple storeから無料でダウンロードができます。手軽に音質の調整ができるのが特徴で、iPhoneのイコライザ設定からステップアップしたい！と考えている方におすすめです。※1週間の無料トライアル期間の後は、月額費用が発生しますのでご注意ください。

Equalizer+ HD music playerでは、iPhoneのミュージックアプリの音楽をイコライザ設定によってアレンジを加えることができます。低音、中音、高音をそれぞれ手動で調整できるので、好きな音質を作り上げていく過程を楽しみたい方におすすめです。

その他にも標準で搭載されている音質の種類もたくさんあるので、簡単にイコライザ設定したい方からこだわりたい方まで幅広く活用できるアプリとなっています。

次にご紹介するのが「Denon Audio」というイコライザアプリです。こちらも同じく無料アプリとなりApple storeからダウンロードができます。他のイコライザアプリに比べて、より細かく音質の設定ができるので、「さらにこだわって調整したい！」という方におすすめです。

Denon Audioでは、細かく音域の調整ができるということはもちろん、通常だと劣化しがちな音質が高音質のまま楽しめるという点が特徴です。また、音楽だけではなくインターネットラジオ「TuneIn Radio」にも対応しており、ラジオも同様にイコライザ機能によって好みの音質に設定できます。

イコライザとは、普段何気なく聞いている音楽を、簡単な設定ひとつで音質を豊かに変化させてくれる機能です。今までご覧いただいたように、iPhoneで設定する手順はとても簡単なので、まずはおすすめの音質から試してみて、徐々に自分好みの音質を見つけていきましょう。

細かく音質を調整できるアプリを使ってみたり、イヤホンやヘッドフォンを変えてみたりと、音楽をより楽しむきっかけとして、イコライザを試してみてください。