2019年09月20日更新
iPhoneのiOS12.2のアップデート内容!新機能・変更点・不具合情報を解説!
iPhoneのiOS12.2のアップデート内容・新機能・変更点を解説します。iOS12.2の新機能としてはアニ文字・Apple Pay・Safariなどで機能追加があります。機能追加の内容に関しては大きな変更はありませんが、より便利に使える内容になっています。
目次
- 1【iPhoneのiOS12.2アップデート】新機能や変更点とは
- ・アニ文字の追加
- ・AirPlayの機能追加
- ・Apple Payの機能追加
- ・スクリーンタイムの機能追加
- ・Safariの機能追加
- ・Apple Musicの機能追加
- ・AirPodsの機能追加
- ・その他の改善・バグ修正・変更内容
- 2iPhoneのiOS12.2の不具合情報は?
- ・大きな不具合の情報は今のところなし
- 3iPhoneをiOS12.2へアップデートする前にすること
- ・iOSのバックアップを作成
- 4iPhoneをiOS12.2へアップデートする方法
- ・Wi-Fi接続でアップデート
- ・PCを使ってiTunes経由でアップデート
- ・アップデートの所要時間
- 5iPhoneをiOS12.2へアップデート後に動きが遅いと感じたら
- ・設定内容を変更してみよう
- 6【iPhoneのiOS12.2アップデート】バッテリーの減りが速いと感じたら
- ・Wi-Fiをオフにしてみる
- ・Bluetoothをオフにしてみる
- ・AirDropを【受信しない】に変更してみる
- ・位置情報サービスを【このAppの使用中のみ許可】に変更してみる
- ・低電力モードを活用する
- 7iPhoneをiOS12.2へアップデートする前に詳細の確認を!
【iPhoneのiOS12.2アップデート】新機能や変更点とは
iPhoneのOSは「iOS12」より大幅に設定の項目などの再編成が行われましが、今回はその「iOS12」のセカンドアップデート版「iOS12.2」の内容や新機能、変更点・不具合点についてレビューします。
アニ文字の追加
「iOS12.2」では、まず、新規のアニ文字が追加されています。新規のアニ文字は全てのiPhoneに追加されているわけではなく、iPhone X以降・iPad Pro 12.9インチ(第3世代)・iPad Pro 11インチに、4種類の新規のアニ文字が追加されました。新規アニ文字のラインナップの内容は、「フクロウ・イノシシ・キリン・サメ」となっています。
アニ文字とは
元々、アニ文字はiPhone X以降の機種で利用できるようになった文字機能です。アニメの動物などのキャラクターが自分の声で表情を変えながらしゃべるという新しいスタイルの絵文字です。
iOS 12からは「ミー文字」という自分でデザインをカスタマイズできるアニ文字も利用できるようになっています。アニ文字は当初、全部で20種類用意されていましたが、今回の追加で、アニ文字のラインナップは24種類になっています。
アニ文字・ミー文字は、iMessageを使って編集します。もちろん作成したアニ文字・ミー文字はiMessageに添付して送信できますが、ビデオ画像として保存すれば、LINE・Twitter・Facebookなどの投稿に添付することも可能です。
AirPlayの機能追加
「iOS12.2」では、AirPlayで機能追加されています。その内容は、まず、コントロールセンター・ロック画面に「Apple TV Remote」(TVコントローラーアイコン)が設置されました。また、マルチタスク機能が追加され、他のAppの同時閲覧が可能になりました。
他には、端末に保存されている短時間の音楽ファイル・動画ファイルであれば、AirPlayの接続を切らなくても再生できるようになりました。
接続機能の強化としては、コンテンツ内容に合わせてグループ化することで、コンテンツの再生デバイスをより速く探知して接続できるようになりました。
Apple Payの機能追加
「iOS12.2」のApple Payの機能追加の内容としては、Apple Pay Cash(Apple Payで電子送金できる電子マネー)のユーザーはVisaデビットカードを活用することにより、Apple Payで銀行口座へ送金できるようになりました(ただし、現時点では、Apple Pay Cashを利用できるのは米国ユーザーのみです)。
また、Apple Payの管理アプリ、「Walletアプリ」の画面で、クレジットカード・デビットカードの下方に直近のApple Payでの利用履歴が表示されるようになりました。
Apple Pay Cashは米国ユーザー以外でも利用できるように、早くApple Pay Cashの利用環境が整えられることが切望されています。
一方、日本国内ではPayPayをはじめとする、送金に便利な電子マネー決済サービスが盛り上がりをみせているので、Apple Pay Cashも早期に日本国内でサービス展開しないと、Apple Pay Cashの知名度が低くなることが危ぶまれます。
スクリーンタイムの機能追加
「iOS12.2」のスクリーンタイムの機能追加の内容としては、休止時間管理を曜日ごとに設定できるようになりました。
また、アプリ制限の切り替え操作が改良され、ワンタッチ切り替えで制限のオン・オフを切り替えられるようになりました。
Safariの機能追加
「iOS12.2」のSafariの機能追加の内容としては、パスワードの自動入力機能が追加され、Safari上で一度認証情報を入力すると、次回よりSafariで同じサイトにアクセスしたときに自動でログインできるようになりました。
また、Safariで暗号化されていないサイトにアクセスしたときは、警告メッセージを表示します。
他には、Safariの「スマート検索フィールド」(Safari画面上方にある、URLや検索ワードを入力する枠)でワード検索した際に、下に表示された検索候補の行の矢印アイコンをタップすると、さらに類似検索候補ワードを展開できるようになりました。
Apple Musicの機能追加
「iOS12.2」のApple Musicの機能追加の内容としては、画面下方のメニューバーにある「見つける」アイコンで、1つのページ上にハイライト情報を多く表示し、より新しい音楽・プレイリストをみつけやすくなりました。
AirPodsの機能追加
「iOS12.2」では、AirPodsの次世代機種(第2世代)に対応しました。
その他の改善・バグ修正・変更内容
「iOS12.2」では、その他にも細かい改善点・修正点・変更点があります。その変更内容をいくつかピックアップします。
例えば、「設定」に、端末の保証期間に関する情報を表示するようになりました。また、「メッセージ」アプリで録音する音声録音の品質が向上しました。
他にはiOSで操作する、Apple TVのリモートコントロールの操作性がより安定するようになりました。「マップ」アプリでは、アメリカ・イギリス・インドの空気質指数に対応しています。
Safariのサイト閲覧に関しては、非HTTPS(SSL未対応)サイト(http〜から始まるアドレスのサイト)にアクセスした際に「安全ではありません」というメッセージがSafariのアドレスバーに表示されるようになりました。
これまでのSafariでは、個人情報を入力する内容のサイトに限り警告メッセージを表示していましたが、「iOS12.2」からSafariで閲覧する全てのサイトが警告メッセージの対象になっています。
iPhoneのiOS12.2の不具合情報は?
次に、iPhoneのiOS12.2の不具合情報に関してレビューします。
大きな不具合の情報は今のところなし
「iOS12.2」に関しては、現在、大きな不具合の情報は挙がっていません。「iOS12.2」ではそれまでに挙がっていた細かいバグ修正・不具合にも対応しています。
iPhoneをiOS12.2へアップデートする前にすること
次に、iPhoneを「iOS12.2」へアップデートする前に行っておくべきことについてレビューします。
iOSのバックアップを作成
iPhoneを「iOS12.2」へアップデートする場合は、不具合対策として事前にバックアップをとっておくと安心です。バックアップをとっておけば、万が一不具合が発生してデータが破損するようなことがあっても、いつでもデータ復旧が可能だからです。
マイナーアップデートが進めば「iOS12.2」も全体的に安定し、不具合も少なくなってくると予想されますが、リリースされたばかりの時期であれば、不具合対策としてバックアップをとっておくのが賢明です。
iPhoneのバックアップのとり方は、iTunesを使う方法、iCloudを使う方法があります。iTunesを使う方法はiPhoneをPC・Macにライトニングケーブル(有線)でつないで、iTunes上で操作してバックアップをとります。iCloudを使う方法はiPhoneの「設定」から操作して、無線通信でバックアップをとります。
iCloudでバックアップ
iCloudでバックアップをとる手順は、iPhoneのホーム画面から、「設定」→「(自分のユーザー名)」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」まで進み、「iCloudバックアップ」のトグルをオンに切り替えます。
「iCloudバックアップを開始」のポップアップが表示されるので「OK」をタップするとバックアップ作成を開始します。
iTunesでバックアップ
iTunesでバックアップをとる手順は、まず、iPhoneをPC・Macにライトニングケーブル(有線)でつないで、iTunesを立ち上げ、iPhoneの管理画面に切り替えます。
iTunes画面左側のメニュー列で「概要」を選択し、画面中央の「手動でバックアップ/復元」の項目下の「今すぐバックアップ」をクリックすると、バックアップの作成を開始します。作成したバックアップデータはPC内に保存されます。
iPhoneをiOS12.2へアップデートする方法
次に、iPhoneのバックアップをとった後に、iPhoneを「iOS12.2」へアップデートする方法を解説します。
「iOS12.2」へアップデートする方法も、Wi-Fi接続でアップデートする方法と、iTunes経由でアップデートする方法があります。
Wi-Fi接続でアップデート
Wi-Fi接続でアップデートする場合は、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進み、「ダウンロードとインストール」をタップすると、「iOS12.2」へアップデートが始まります。
PCを使ってiTunes経由でアップデート
iTunesでバックアップをとる場合と同じように、iPhoneをPC・Macにライトニングケーブル(有線)でつないで、iTunesを立ち上げ、iPhoneの管理画面に切り替えます。
iTunes画面左側のメニュー列で「概要」を選択し、画面中央の「アップデートを確認」をクリックします。
iOSのアップデートがある場合は「ダウンロードしてアップデート」のボタンが表示されるので、クリックすればアップデートを開始します。
アップデートの所要時間
「iOS12.2」へのアップデートの所要時間は、15分~30分を目安にしましょう。通常のアプリインストールなどと比べると、かなりの長時間になるので、充電は十分行っておくかもしくは電源につないだ状態でアップデートを行うと安心です。
「iOS12.2」へのアップデートは、時間に余裕があるときを選ぶか、就寝時などを利用して行いましょう。
iPhoneをiOS12.2へアップデート後に動きが遅いと感じたら
次に、iPhoneを「iOS12.2」へアップデートした後にiPhoneのシステムの動きが遅いと感じたときの対処法を紹介します。
設定内容を変更してみよう
「iOS12.2」へアップデートした後にiPhoneのシステムの動きが遅いと感じたときは、「設定」で各種設定項目を変更してみましょう。動きが改善する場合があります。
【視差効果を減らす】をオンにしてみる
まず、変更するべき設定項目は「視差効果を減らす」をオンにする設定です。
iOSでは、デフォルト設定で「視差効果」が有効に設定されており、iPhone画面全般に対して、奥行きのあるグラフィック効果をもたらしていますが、その分メモリを多く消費するので、システムに負担がかかっています。
「視差効果を減らす」をオンにする設定することで、「視差効果」を極力抑え、システムのパフォーマンスを向上させます。設定の手順は、「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」→「視差効果を減らす」まで進み、「視差効果を減らす」のトグルをオンに切り替えます。
【メッセージエフェクト自動再生】をオフにしてみる
次に、「メッセージエフェクト自動再生」をオフに設定変更してみましょう。
「メッセージエフェクト自動再生」とは、iMessegeのメッセージに対して適用された「吹き出しエフェクト・フルスクリーンエフェクト」というアニメーションなどを使ったおもしろ効果(メッセージエフェクト)を自動再生する機能です。この機能はオフに設定しても、手動で再生できます。
「メッセージエフェクト自動再生」をオフに設定することで、さらにiOSのパフォーマンスが向上します。
設定の手順は、「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」→「視差効果を減らす」まで進み、「視差効果を減らす」のトグルをオンに切り替えると、その下方に「メッセージエフェクト自動再生」の項目が新たに表示されるので、そのトグルをオフに切り替えます。
【透明度を下げる】をオンにしてみる
次に、「透明度を下げる」をオンに設定してみましょう。これもiOSのグラフィック効果を抑える設定で、「透明度を下げる」をオンに設定すると、画面タップに対するリアクション速度が向上します。
設定の手順は、「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」→「透明度を下げる」まで進み、「透明度を下げる」のトグルをオンに切り替えます。
【Siri】をオフにしてみる
AI機能「Siri」を普段利用しないユーザーは、「Siri」関係の設定をオフに設定しておくとシステムのパフォーマンスが向上します。
設定の手順は、「設定」→「Siriと検索」まで進み、「Hey Siriを聞き取る・ホームボタンを押してSiriを使用・ロック中にSiriを許可」の3つの項目をオフに設定します。必要な項目はオンにしておきましょう。例えば、普段「Siri」は利用しないが、必要な時には呼び出したいというのであれば、「ホームボタンを押してSiriを使用」をオンにしておきましょう。
【検索の候補】をオフにしてみる
次に、Siriの「検索の候補」をオフに設定すると、さらにシステムのパフォーマンスを向上させます。Siriの「検索の候補」とは、iPhoneのホーム画面を右方向にスワイプすることで、「検索の候補」を表示して、素早く検索を行えるという機能ですが、この「検索の候補」を利用していないのであれば、オフに設定しましょう。
設定の手順は、「設定」→「Siriと検索」まで進み、「検索の候補」のトグルをオフに切り替えます。
また、ワードを長押しするとワンタッチでワードの意味を調べられるSiriの「調べる」機能を利用していないのであれば合わせてオフに設定することで、システムのパフォーマンスをさらに上げます。
設定の手順は、「設定」→「Siriと検索」まで進み、「”調べる”の候補」のトグルをオフに切り替えます。
【Appのバックグラウンド更新】をオフにしてみる
「Appのバックグラウンド更新」の項目で、バックグラウンド更新が必要ないアプリを選んで、アプリごとにバックグラウンド更新をオフ設定すると、システムのパフォーマンスをさらに上げます。
設定の手順は、「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド」まで進み、「Appのバックグラウンド」で表示されているアプリ一覧で、バックグラウンド更新が必要ないアプリのトグルをオフに切り替えます。
オフ設定にするアプリの選び方の基準は、通知表示を有効にしておきたいSNS関係アプリやメッセンジャーアプリはオン設定のままにし、それ以外のあまり使用頻度が少ないアプリを優先的にオフ設定にすると良いでしょう。
【iPhoneのiOS12.2アップデート】バッテリーの減りが速いと感じたら
次に、iPhoneで「iOS12.2」にアップデートした後に、バッテリーの減りが速いと感じる場合の対処法を紹介します。
Wi-Fiをオフにしてみる
まず、Wi-Fi接続をオフにして様子を見てみましょう。環境によっては、自分が気づかないときにこまめにWi-Fi接続のオン・オフを繰り返している場合があります。そのような状況では、無駄なバッテリーを消耗するので、Wi-Fi接続をオフ設定にしておくと良いでしょう。
設定の手順は、「設定」→「Wi-Fi」まで進み、「Wi-Fi」のトグルをオフに切り替えます。
Bluetoothをオフにしてみる
上記のWi-Fi接続に関する条件は、Bluetooth接続にも言えます。Bluetooth接続も同じ様にオフにして様子を見てみましょう。
設定の手順は、「設定」→「Bluetooth」まで進み、「Bluetooth」のトグルをオフに切り替えます。
AirDropを【受信しない】に変更してみる
次に、AirDropを使用していない場合は「受信しない」に設定変更しておきましょう。AirDropの場合も「受信しない」に設定しておかないと無駄な通信を行ってバッテリーを消耗する可能性があります。
設定の手順は、「設定」→「一般」→「AirDrop」まで進み、「受信しない」にチェックを入れます。
位置情報サービスを【このAppの使用中のみ許可】に変更してみる
位置情報サービスを許可しているアプリが多いと、自分が気づかないときに無駄な通信を行ってバッテリーを消耗する可能性があります。位置情報サービスを許可するアプリの設定を個別に行うことで、無駄な通信をオフに設定してバッテリー消耗を抑えられます。
設定の手順は、「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」まで進み、表示されているそれぞれのアプリの設定を「使用中のみ」に設定しましょう。ただし、バックグラウンドで稼働する必要があるアプリ(例えば通知表示を有効にしておきたいアプリなど)は「常に許可」にしておきましょう。
低電力モードを活用する
単純に、iPhoneのバッテリー消費を抑えたい場合は、低電力モードを活用しましょう。
低電力モードを活用すると、通信の反応が鈍くなり、メールデータの取得が遅れたりする不都合はありますが、無駄なバッテリー消費を抑えたエネルギー効率の良いパフォーマンスに切り替わるので、特にネットワーク関係で急ぎの要件がない場合は、低電力モードを利用するとバッテリーのもちを長くできます。
設定の手順は、「設定」→「バッテリー」まで進み、「低電力モード」のトグルをオンに切り替えます。
iPhoneをiOS12.2へアップデートする前に詳細の確認を!
iPhoneをiOS12.2へアップデートする前に新機能の詳細確認を行いましょう。iOS12.2では、アニ文字・Apple Pay・Safariなどで新機能の追加があります。追加された機能内容に大きな変更はありませんが、より便利に使えるように、細かい不具合・バグにも対応しています。
Apple Payでは、Apple Pay Cashで銀行送金できるようになりました。益々便利になるApple Payですが、Apple Pay Cashの利用は現在米国ユーザーのみなので、日本国内でのサービス利用開始が大望されます。
Safariでは、パスワードの自動入力機能が追加され、Safariで一度アクセスしたサイトには自動でログインできるようになりました。また、Safariで非HTTPSサイト(暗号化されていないサイト)にアクセスすると「安全ではありません」という主旨の警告メッセージが表示されるようになりました。
他に注意点として、iPhoneをiOS12.2へアップデートする場合は、不具合対策としてバックアップをとっておきましょう。
バックアップがあれば、仮に不具合が起きて端末のデータを復旧できなくなっても、バックアップを使っていつでもデータを再現できます。「iOS12.2」の利用が進めば、細かい不具合点も改善され、操作が安定してくると推測しますが、利用されてまだ日が浅いうちは、バックアップを不具合対策として活用しておくと安心です。