写真を整理するときに便利なのが、撮影日時や撮影場所からカメラの情報までが収められたExif情報です。しかし、ネット上に写真をアップロードするとなると、こうした情報は削除しないと個人情報が危険に晒されます。そこで今回はそんなExif情報の削除方法をお教えします。
写真に付随するExif情報は情報の宝庫です。特にカメラに凝っている人には、こんなレンズで、この焦点距離で、この絞りとシャッター速度で撮影したのか、ということから、この場所からベストアングルが狙えるのか、ということまで、まさに宝の山と言って過言ではありません。
しかし、このことは逆に言えば、あなたがいつどこにいたかを第三者に知られてしまうということを意味します。そのため、ネットに写真をアップする際には、そんな個人情報の山であるExif情報を削除する必要があります。
そこで、以下ではまずOSの標準機能でExif情報を削除する方法をお伝えし、そののちフリーソフトを使ってExif情報を削除する方法とスマートフォンでExif情報を削除する方法を、それぞれMacとWindows、iPhoneとAndroidと、機種ごとに分けて説明します。
Macを使って写真からExif情報を削除するには、まず位置情報だけを削除する方法をお伝えした上で、位置情報のみならずExif情報を丸ごと消す方法をお教えします。
Macで写真から位置情報のみを消す場合は、まずプレビューで位置情報を消す写真を開いて、インスペクタを表示します。インスペクタを表示するにはツールバーから「ツール」→「インスペクタを表示」を選ぶか、Command+Iのショートカットキーを使います。
インスペクタを開いたら「i」タグで「GPS」の子タグを選択します。
「GPS」タグを開いたら「位置情報を削除」をクリックします。
これで写真からGPS情報を消すことができました。
しかし、Exif情報自体は削除していませんので、撮影日時は残っています。写真から場所がわかるようだと、それによっていつどこにいたかが判明してしまいます。
Mac上で、GPS情報だけでなく、Exif情報を丸ごと消すのであれば、プレビューでPNG形式で書き出すのがおすすめです。今回使った写真で3.2MBが17.8MBに膨れ上がりますが、Exif情報は削除されます。
ただし、2019年4月現在、macOS Mojaveを使用した限りではPNGで書き出したデータにもExif情報やGPS情報が残っています。PNGにJPEGファイルを合成した、Macならではの特殊フォーマットらしく、このPNGデータをWindows上で確認してもExif情報やGPS情報は確認できませんが、MacやiOSデバイスでは位置情報などが確認できます。
したがってどうしてもMac上でExif情報を削除したいのであれば、WindowsのBMPに相当するTGAなどのファイルに書き出したのち、あらためてJPEGに書き出し直す必要があります。なお、プレビューを使ったTGAへの書き出し方については、以下のリンク先の記事を参考にしてください。
Windowsを使って写真からExif情報を削除するには、Macの場合とは違ってアプリを使う必要すらありません。
まずはExplorerでExif情報を消す写真を選択し、右クリックでコンテキストメニューを開いて「プロパティ」を選びます。そして「詳細」タブを開くとExif情報が表示されますので、ポップアップウインドウの下のほうにある「プロパティや個人情報を削除」の部分をクリックします。
すると「プロパティの削除」のポップアップウインドウが開きますので、「このファイルから次のプロパティを削除」を選びし、「すべてを選択」をクリックして、「OK」を選択します。
この方法で、Windows上の写真からExif情報をまとめて削除できます。
上記の方法は、複数の写真からExif情報を消すときにも使えます。違いは、最初に写真を選択する際に1枚だけではなく、複数の写真を選択するだけです。あとはまったく同じ方法でWindows上の写真からまとめてExif情報を消すことができます。
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