2019年10月15日更新
Outlookにサインイン/ログインできない時の原因と対処法まとめ!
Office365やOutlook.comなどを利用していると、Outlookにサインインできない不具合が発生することがあります。アカウントが停止されている可能性もあり、注意が必要です。Outlookにサインインできない原因や対処法などをまとめました。
目次
- 1Outlookにサインインできない原因を知る方法
- ・ブラウザ版のOutlookにログインする
- 2Outlookにサインインできない場合の対処法(アカウント)
- ・Outlookアカウントが停止されていないか確認する
- 3Outlookにサインインできない場合の対処法(ブラウザ)
- ・キャッシュ・クッキーを削除する
- ・キャッシュ・クッキーの設定を変更する
- ・別のブラウザでログインしてみる
- 4Outlookにサインインできない場合の対処法(パスワード)
- ・使用しているメールアドレスとパスワードを確認
- 5Outlookにサインインできない場合の対処法(二段階認証)
- ・二段階認証を無効にしなければならない理由
- ・アプリパスワードを発行する方法
- ・アプリパスワードを使ってログイン
- 6Outlookにサインインできない場合の対処法(Outlookの不具合)
- ・Outlook側に不具合があることを知るには
- 7Outlookにサインインできない時は慌てずに対処しよう!
Outlookにサインインできない原因を知る方法
Microsoft Outlookとは、Windowsを開発しているMicrosoft社によって提供されているメールサービスのことです。Outlook.comというサイトにアクセスすれば、無料でOutlook用のアカウントを取得し、Outlookの各種サービスを利用することができます。
Outlookは、メールの送受信だけでなく連絡先やスケジュール管理機能にも対応しています。社会人にとって必要不可欠なサービスと言っても過言ではないでしょう。
Microsoftが販売しているOfficeシリーズにもアプリ版のOutlookが含まれており、無料版と有料版を比較すると以下の表のような違いがあります。基本機能さえ使えれば十分という方には、Outlook.com(旧hotmail)をおすすめします。
無料版Outlook Outlook.com(旧hotmail) |
有料版Outlook Office 365 Solo |
|
---|---|---|
料金 | 永年無料 | 月額1,274円または年額12,744円 (1か月無料期間あり) |
広告表示 | あり | なし |
メールストレージ容量 | 15GB | 50GB |
メールデータの保存先 | Microsoft社のサーバ | 自分の端末 |
アクセス方法 |
|
Windows PC、Mac、タブレット、スマートフォンなどの端末でOutlookアプリを起動してログイン/サインイン |
基本機能 |
|
|
プレミアム機能 | 無し |
|
なんかうまいことOutlookにログインできない
— 不知火 (@f_ITF19) October 7, 2019
しかし、メールや予定表などをチェックするためにOutlookにサインインしようとすると、何故かOutlookにログインできない場合があります。
Outlookにサインイン/ログインできない不具合が発生した場合、一時的な原因なのか恒久的な原因なのか、正確な原因を早急に突き止めなければ情報管理に支障が出ることは必至です。
ここでは、Outlookにサインイン/ログインできない時にとるべき初期対応について解説していきます。
ブラウザ版のOutlookにログインする
Outlookにサインイン/ログインできない時には、まず複数のWebブラウザを使ってOutlookにログイン/サインインできるか試してみましょう。
普段EdgeやInternet Explorerでログイン/サインインしている方は、Google ChromeやFirefoxなどのブラウザも使ってOutlookにサインインできないか実験してみてください。
以下のリンクにアクセスして「サインイン」をクリックし、メールアドレスやパスワードを入力すればログイン/サインインできます。
サインインできるなら問題はメールアプリ
もしもOutlookにログイン/サインインできるWebブラウザがあるなら、Outlookにサインインできないのは特定のブラウザまたはアプリ側の原因だと判断することができます。
ローカル環境を見直す対処法を実行すれば十分に改善できるので、Outlookにサインインできない状況をそこまで心配する必要はありません。
サインインできないなら問題はアカウント
もしもOutlookにサインイン/ログインできるWebブラウザが一つも無い場合、Outlook・Microsoftアカウントそのものに原因がある可能性が高いです。
最悪の場合、自分のOutlookアカウントが何らかの理由で停止処分をくらっている恐れがあります。可及的速やかに後述の対処法を実行してください。
Outlookにサインインできない場合の対処法(アカウント)
Outlookにサインイン/ログインできない原因が「アカウント」にある場合、ユーザー側は簡単に対応できないため非常に厄介です。
自分のアカウントが停止されていないか、Microsoftに確認しましょう。
Outlookアカウントが停止されていないか確認する
アカウントの不正利用からユーザーを保護するため、Outlook.comではアカウントに様々な制限が設けられています。以下のような事柄に心当たりがないかチェックしてください。
- Microsoftのサーバに極端に負担をかけるような通信を行った
- 複数のアカウントを使ってログイン/サインイン情報を偽装した
- ログイン情報の入力を所定回数以上連続で間違えた
- スパム・マルウェア・フィッシングなど有害な活動を行った
Microsoftの利用規約に違反するようなOutlookの使い方をすると、それが原因でアカウントが停止されることがあります。また、アカウントを第三者に乗っ取られた場合にも、一時的にアカウントが停止されてOutlookにサインインできない状態になる可能性があります。
長期間ログインしないと削除される場合がある
何一つ反社会的な使い方をしていないにもかかわらず、自分のOutlookアカウントが停止してサインインできない状況に陥ってしまうことがあります。その原因は、Outlookに長期間ログイン/サインインしていないせいかもしれません。
実はMicrosoftのサービス規約には、「Outlook.comの受信トレイに年に1回もサインインがなければ、Microsoftはお客様のOutlook.comを停止します。」という記載があります。
1年以上ログインしていないだけでもアカウントが停止してしまうので、Outlookには定期的にサインインするように気を付けてください。
確認方法
自分のアカウントが停止されていないか確認したい時は、Outlook.comの公式サイトにアクセスして「サインイン」をクリックしてください。
もしもアカウントが停止している場合、メールアドレス・パスワードを入力した際に「アカウントが一時的にブロックされています」などのエラーメッセージが表示されてOutlookにサインインできないはずです。
一時的な停止なら、Microsoftのサポートに連絡することでアカウントを復活させることが出来る可能性があります。以下のリンクにアクセスして、Microsoftのサポートに問い合わせしてみてください。
あるいは、Outlook用のアカウントを新規に作り直すのも一つの手です。多少の手間はかかりますが、Outlookにサインインできないまま放置するよりはマシでしょう。
Outlookにサインインできない場合の対処法(ブラウザ)
Outlookにサインイン/ログインできない原因が「ブラウザ」にある場合、ブラウザを最新バージョンにアップデートすることでOutlookにサインインできない症状が改善する場合があります。
ブラウザを更新してもサインインできない状況が続く場合、あるいはすでに最新版のブラウザを使用している場合は、以下のような対処法を試してみましょう。
キャッシュ・クッキーを削除する
Webブラウザには、読み込んだコンテンツデータ等を一時ファイルとして保存しておく機能があります。
「キャッシュ」や「クッキー」と呼ばれる一時データはブラウザの表示速度を上げるために欠かせない存在ですが、溜まり過ぎるとブラウザが正常に動作できない状態に陥る原因になります。
WebブラウザでOutlookにサインイン/ログインできない場合は、キャッシュやクッキーを削除しましょう。
ここでは、Google ChormeとMicrosoft Edgeでの一時ファイルの削除方法について説明します。他のブラウザをお使いの方は、ブラウザのヘルプ等を参照してください。
Google Chromeの場合
- Google Chromeを起動してCtrlキー+Hキーを押す
- 「閲覧履歴データの削除」をクリックする
- 「詳細設定」タブをクリックし、「閲覧履歴」・「Cookieと他のサイトデータ」・「キャッシュされた画像とファイル」の3つにチェックを入れて「データを削除」をクリックする
Microsoft Edgeの場合
- Edgeを起動して右上の三点アイコンをクリックする
- 「設定」を選択する
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択し、「クリアするデータの選択」をクリックする
- 「閲覧の履歴」・「Cookieと保存済みのWebサイトデータ」・「キャッシュされたデータとファイル」の3つにチェックを入れて「クリア」をクリックする
キャッシュ・クッキーの設定を変更する
Outlookにサインイン/ログインできない原因がGoogle Chromeの一時ファイルにある場合、「object ReadableByteStream」というエラーメッセージが表示されます。
Google Chrome右上の三点アイコン→「シークレットウィンドウを開く」を選択してシークレットモードでOutlookにアクセスすれば、object ReadableByteStreamエラーを防ぐ対処法として機能する可能性があります。
あるいは、以下の手順を実行してGoogle Chromeのキャッシュ・クッキーの設定を変更する対処法もおすすめです。
Google Chromeの場合
- Ctrlキー+Shiftキー+Iキーを押して「デベロッパーツール」を起動する
- 「Network」タブの「Disable cache」をオンにする
- Google Chromeの画面右上にある三点アイコン→「設定」を選択する
- 「詳細設定」をクリックする
- 「プライバシーとセキュリティ」欄の「サイトの設定」をクリックする
- 「Cookieとサイトデータ」をクリック
- 「Chromeの終了時にCookieとサイトデータを削除する」をオンにする
設定が完了したらGoogle Chromeを再起動して、対処法が機能しているかチェックしてみてください。
別のブラウザでログインしてみる
Outlookでは、以下のブラウザの最新版が推奨環境として挙げられています。
- Internet Explorer 11
- Microsoft Edge
- Safari
- Google Chrome
- Firefox
ブラウザの更新や一時ファイルの削除などの対処法を試してもOutlookにサインイン/ログインできない不具合が改善されない場合は、ブラウザのファイル破損が原因になっている可能性があります。
ブラウザをアンインストールしてから再インストールするか、いっそのこと別のブラウザに乗り換えてOutlookにサインインするのも一つの手です。
Outlookにサインインできない場合の対処法(パスワード)
Outlookにサインイン/ログインできない原因として意外に多いのが、「メールアドレスやパスワードの入力ミス」です。
Outlook.comのようなWebサービスを複数利用していると、メールアドレス・パスワード等のログイン情報を混同してしまうことが珍しくありません。正確に入力出来ているのか、もう一度しっかり確認しましょう。
使用しているメールアドレスとパスワードを確認
Outlook.comの公式サイトにアクセスし、「サインイン」ページでメールアドレス・パスワードを入力してください。
特にパスワードを入力する際には、CapsLockがかかっていないか、全角モードで入力していないか、などもチェックしてケアレスミスに気を付けましょう。
パスワードが違うならリセットする
間違ったメールアドレス・パスワードを入力した場合、「アカウントまたはパスワードが正しくありません。」というエラーメッセージが表示されてOutlookにサインインできないはずです。
何度試しても正確なパスワードを思い出すことができない場合は、パスワードをリセットしましょう。パスワードの再設定という対処法を実行すれば、アカウントを作り直さなくてもサインインできるようになります。
パスワードのリセット方法
- アカウントの回復(パスワードのリセット)ページにアクセスして、メールアドレスを入力する
- パスワードリセットの項目を選択する
- アカウント情報の入力と画像認証を行う
- 登録してある電話番号またはメールアドレスにセキュリティコードを送信する
- パスワードリセットの入力欄にセキュリティコードを入力する
- パスワードリセットのページにて新しいパスワードを設定する
OutlookのPOPパスワードなんか覚えてないわ馬鹿たれーーーー!!!
— 黒鉄 狂志 (@grd26TB) October 12, 2019
第三者が容易にログイン/サインイン情報を推測できないようにするためには、出来るだけ長い文字数のパスワードを設定することが大切です。しかし、あまりにも複雑すぎるパスワードを設定すると、自分ですら記憶できない問題が発生します。
どうしてもOutlookのパスワードを正確に覚えることができない方は、「1Password」などのパスワード管理ツールを利用すると良いでしょう。
Outlookにサインインできない場合の対処法(二段階認証)
アカウントが停止されているわけではなく、100%正しいパスワードを入力しているにもかかわらず、何故かデスクトップ版アプリのOutlookにサインイン/ログインできないケースがあります。
この場合、Outlookにサインイン/ログインできない原因が「二段階認証」にある可能性が考えられます。
二段階認証を無効にしなければならない理由
二段階認証とは、ID・パスワードの入力だけでなく、セキュリティコードの入力や指紋認証といったもう一つのプロセスを組み合わせて本人確認を行うシステムのことです。
二段階認証は多くのSNSで導入されており、Microsoftアカウントでも二段階認証を設定することができます。
以下のリンクからMicrosoftアカウントにサインインし、「二段階認証」セクションにて「二段階認証のセットアップ」を選択すれば有効に、「二段階認証の無効化」を選択すれば無効にすることが可能です。
二段階認証は、アカウント乗っ取りを防ぐ対処法として非常に重宝するセキュリティサービスです。
しかし、一部の環境ではセキュリティコードを使用することができないため、第三者どころか自分自身でさえアカウントにログイン/サインインできない状況に陥ってしまうリスクがあります。
Microsoftアカウントの二段階認証機能を無効にしておくか、あるいは「アプリパスワード」呼ばれる特殊なパスワードを発行して入力することで、Outlookにサインイン/ログインできない問題を解決することが可能です。
アプリパスワードを発行する方法
まずは以下のリンクにアクセスしてMicrosoftアカウントでサインインし、「セキュリティの基本」ページに移動してください。
- 「その他のセキュリティオプション」をクリックして再度パスワードを入力する
- 「追加のセキュリティオプション」ページにて「アプリパスワード」の「新しいアプリパスワードの作成」をクリックする
- 「このアプリパスワードでサインインします」と表示された画面に16桁のアプリパスワードが表示される
アプリパスワードを使ってログイン
アプリパスワードを取得出来たら、後の作業は簡単です。
ログイン/サインイン画面のパスワード入力欄に、本来のパスワードではなく先程発行したアプリパスワードを入力して「OK」をクリックしてください。(入力ミスを防ぐためにコピーアンドペーストすることを推奨。)
これでOutlookにサインイン/ログインできない問題が解決するはずです。
なお、アプリパスワードは二段階認証のために発行される一時的なパスワードに過ぎません。Outlookにログイン/サインインする度に同じ手続きを踏まなければならないので、なるべくMicrosoftアカウントの二段階認証は無効化しておいた方が良いでしょう。
Outlookにサインインできない場合の対処法(Outlookの不具合)
アカウント停止処分の有無・ブラウザの一時ファイル・パスワードの再設定・二段階認証の無効化など、ここまで紹介した全ての対処法を試してもOutlookにサインイン/ログインできない状態が続くケースもあります。
ユーザー側があらゆる対処法を講じても事態が改善しない場合、Outlookにサインイン/ログインできない原因が「Microsoftのサーバ」にある可能性が高いです。
Outlook側に不具合があることを知るには
つい最近までOutlookにサインイン出来ていたのに突然サインインできない状態になった場合、Outlook.com等でシステム障害が発生している恐れがあります。
Microsoftのサーバの活動が停止したら、Outlookを含め多くのクラウド系サービスが停止してしまいます。以下のリンクにアクセスして、Outlook.comが正常に稼働しているかチェックしてみてください。
できることは限られる
ブラウザの不具合や二段階認証の設定などが原因でOutlookにサインイン/ログインできない場合は、自分で対処することが可能です。
しかし、Outlook側でトラブルが発生している場合、私達ユーザーにはどうすることもできないのが実情です。
Outlookにサインインできない不具合が解消されるまで気長に待ちましょう。Microsoftの公式サイトやSNSを定期的にチェックして、Outlook関連の情報を収集するのもおすすめです。
Outlookにサインインできない時は慌てずに対処しよう!
今回は、Outlookにサインインできない原因と対処法をご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- 複数のブラウザでOutlookへのサインインを試し、特定のブラウザでだけOutlookにサインインできない場合は一時ファイルの削除・再インストール等の対処法を実行する
- どのブラウザ・アプリでもOutlookにサインインできない場合、サポートに連絡してアカウントを復活させるか別のアカウントを作り直す必要がある
- 「アカウントまたはパスワードが正しくありません。」と表示されてOutlookにサインイン/ログインできない場合、パスワードのリセットを行う
- デスクトップ版アプリでOutlookにサインインできない場合、アカウントの二段階認証を無効化するかアプリパスワードを発行する
- Outlookのサーバの不具合が原因でOutlookにサインインできない場合は、直るまで待つことしかできない
Outlookにサインインできないと「何故Outlookを使用できないのか」とパニックになってしまいますが、原因さえ分かれば適切な対処法を実行することができます。
もしも自分のOutlookアカウントにサインイン/ログインできない場合は、ぜひ本記事を参考にしてOutlookの不具合に対応できるようになってください。