LinuxでIPアドレスを確認する方法!グローバルアドレスをコマンドで取得する方法も解説!
Linux Ubuntuでインターネットを利用するには、Linux UbuntuのIPアドレスの取得や設定は、避けて通れません。グローバル、ローカルを問わずネットワークの設定は、Linuxの肝です。IPアドレスの設定には、本記事を熟読して、お役立てください。
目次
- 1Linuxのipコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法
- ・ipコマンドでIPアドレスを表示する
- ・ipコマンドでIPアドレスを表示させる手順
- ・ipコマンドでUbuntuのアドレスを表示する
- 2Linuxのhostnameコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法
- ・hostnameコマンドでIPアドレスを表示する
- ・hostnameコマンドでIPアドレスを表示させる手順
- 3Linuxのnetworkctlコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法
- ・IPアドレスの確認をする
- ・IPアドレスを確認する手順
- ・IPアドレスを固定する
- ・IPアドレスを固定させる手順
- 4グローバルアドレスをコマンドで取得する方法
- ・コマンドラインからグローバルを取得する
- ・コマンドラインからグローバルを取得する手順
- 5LinuxのCent OSを使ったIPアドレスの変更方法
- ・コマンドを使いcentosネットワークの設定をする場合
- ・ネットワークの設定をする
- ・ネットワーク設定の手順
- ・nmtuiを使って設定する場合
- ・nmuiの設定の手順
- ・nmcliを使って設定する場合
- ・nmcliの設定手順
- 6LinuxでIPアドレスを確認する方法を覚えよう!
Linuxのipコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法
今回のLinuxのipコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法では、「IPアドレスの確認方法」「グローバルアドレスの取得方法」をLinux Ubuntuのコンソール(端末)でコマンドを使い行います。
システムはLinux「Ubuntu」を主に使用しますが、Linux「centos」にも少し触れています。
$␣ifconfig
PCの「IPアドレス」を確認したいとき、今までは「ifconfig」コマンドを使用することが殆どでしたが、最近は「ip」コマンドの使用が、Linuxから推奨されています。
まだまだLinuxのコマンドを紹介するサイトでは、「ifconfig」の使用が多く見られますが、徐々に減少していくようです。
ipコマンドでIPアドレスを表示する
$␣ip␣address
※「␣」は半角スペースです。「address」は「a」に省略できます。
Linuxのコンソール上で「ip」コマンドを入力しますと、ご使用PCの「IPアドレス」が確認できます。下の図の中で「inet」に続く、ピリオドに区切られた4つの数字が「IPアドレス」になります。
上段にも「inet」が見られますが、そちらはloopbackというアドレスで、違います。IPアドレスを見分けるポイントは、同じ行の後方が「 scope global」となっていることです。
ipコマンドでIPアドレスを表示させる手順
上記の画面は表示文字数が多く、見にくいというときは、下記のようにIPアドレスを「ipv4」に絞って表示させることもできます。
$ ip -4 a
2: enp6s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
inet 192.168.0.40/24 brd 192.168.0.255 scope global dynamic noprefixroute enp6s0
valid_lft 67751sec preferred_lft 67751sec
ipコマンドでUbuntuのアドレスを表示する
上はLinux「ubuntu」のターミナル画面です。Linux ubuntuのターミナルを開くのはUbuntuのアプリケーションメニューで「terminal」と検索します。もう一つの方法は「Alt」+「Ctr」+「t」のショートカットで表示させられます。
※Ubuntuでターミナルを起動させるのは他にもあります。Ubuntuのランチャーからも起動できます。
$ ip address show
Linuxのhostnameコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法
Linux(Ubuntu)で、「IPアドレス」を確認する方法は、いくつかあります。上記で挙げた「ifconfig」コマンドや、「ip」コマンド、その他、「host」コマンドもIPアドレスを出力でき、hostコマンドによく似た、「hostname」コマンドも、IPアドレスを表示できます。
hostnameコマンドでIPアドレスを表示する
$ hostname -i
192.168.0.1
本来「hostname」コマンドは、ホスト名を取得、表示するためのコマンドですが、「-i」オプションをつけることで、IPアドレスを確認することができます。情報の取得が目的ではなく、単にIPアドレスの確認でしたら、「hostname」コマンドで足りるでしょう。
※loopbackアドレスは表示されません。
hostnameコマンドでIPアドレスを表示させる手順
$ hostname -I
192.168.0.210
先ほどの「-i」オプションで目的のIPアドレスが確認できないときには、大文字の「I」をオプションにしますと、より確実にIPアドレスが表示されます。複数設定している場合すべてのIPアドレスが、表示されます。
$ hostname -I
192.168.0.210 192.168.0.211 192.168.0.212
上は複数のIPアドレスが確認できます。
$ hostname -I | cut -d ' ' -f1
192.168.0.210
一番目のIPアドレスだけ表示したいときには、上のコマンドのように、オプションを追加すると、1つだけの出力になります。
Linuxのnetworkctlコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法
Linuxの「networkctl」コマンドを使って、IPアドレスを確認する方法をこの章で解説します。
IPアドレスの確認をする
IPアドレスを確認できるコマンドに、「networkctl」というコマンドがあります。早速入力してみましょう。
[user@localhost~]# networkctl
IPアドレスを確認する手順
[user@localhost~]# networkctl
IDX LINK TYPE OPERATIONAL SETUP
1 lo loopback carier unmanaged
2 eth0 ether routable configured
3 eth1 ether routable configured
3 links listed.
[user@localhost~]#
デバイス(インターフェース)の一覧が、表示されますので、デバイスのインデックス(ここではeth0)を、指定して再度「networkctl」で実行します。
上図の様にIPアドレスが出力されました。
IPアドレスを固定する
LInuxのIPアドレスを固定させる方法は「GUI」でマウスを使い設定する方法と、Linuxの「端末(terminal)」でコマンドを入力して設定する方法があります。
IPアドレスを固定させる手順
# nmcli networking connectivity
※ネットワークが有効か無効か確認できます。「connectivity」は「C」に省略できます。
Linuxの端末コンソールで、IPアドレスを固定させる手順は、上図の様にLinuxコマンドの「nmcli」を、使用して設定します。本記事の後半に、設定の手順を紹介していますので、そちらをご参照ください。
グローバルアドレスをコマンドで取得する方法
この章では、グローバルアドレスをコマンドで、取得する方法を解説します。すでに上記で「ip」コマンドで、グローバルアドレスの確認手順は紹介済みですが、今までユーザーに多用されてきた、「ifconfig」について簡単に解説します。
コマンドラインからグローバルを取得する
$ curl ifconfig.io
アクセスする際、グローバルアドレスを確認するとき、コマンドラインよりグローバルアドレスが、取得できれば便利ですので、上記のように入力して取得します。
コマンドラインからグローバルを取得する手順
$ curl https://ifconfig.io
また、上のように入力しても「HTTPS」から、グローバルアドレスを取得できます。ブラウザをわざわざ開かなくても、グローバルアドレスが取得できるので便利です。
LinuxのCent OSを使ったIPアドレスの変更方法
この章から、LinuxのCent OSを使ったIPアドレスの、変更方法を図解を交え説明していきます。
コマンドを使いcentosネットワークの設定をする場合
Linuxには「centos」と「Ubuntu」という、人気のディストリビューションが揃っています。ネットワークに強い「centos」、ユーザーの使いやすさで人気の「Ubuntu」とそれぞれ特徴があります。
上記では「Ubuntu」での設定でしたから、この章は少し「centos」の設定の仕方を紹介します。
ネットワークの設定をする
user@loocalhost:~$ su -
この設定では、一時的に「スーパーユーザー(root権限)」としてネットワークの設定をする方法をとってみます。
user@loocalhost:~#
すると「コマンドプロンプト」が「#」に変化します。
# nmtui
「#」に続いて「nmtui」コマンドを入力します。
ネットワーク設定の手順
ネットワークの設定方法には、「HDCP」で自動でIPアドレスを取得する方法と、「手動」で取得する方法があります。はじめに「HDCP」で自動的に取得する方法を、次に「手動」で、IPアドレスを取得する方法を解説します。
nmtuiを使って設定する場合
# nmtui
nmtuiを使って設定する場合、コンソール上で、「GUI」(グラフィカルユーザーインターフェース)で行います。上の様にコマンドを入力します。
画面上に「ネットワークマネージャー」が表示されます。接続の編集を、選択して「OK」をクリックするか「Enter」を押してください。
編集するデバイスを選択します。
「IPv4」設定で「自動」を選択して、「OK」をクリックか、「Enter」を叩けば、「HDCP」でのIPアドレスの設定は終了です。あとはHDCPサーバーが、自動でIPアドレスを割り当てます。
nmuiの設定の手順
次は「手動」でnmuiの設定の手順を解説します。
「手作業」を選択して「OK」をクリックします。
「設定をアクティベートする」を選択して「OK」をクリックします。
設定するデバイスを選択します。
「アクティベート」を選択して、「Enter」キーを押します。これで終了です、コンソールで確かめてみましょう。
# ip address show
上のように「ip」コマンドを入力します。「show」は省略できます。
$ ip address show
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether XX:XX:XX:XX:XX:XX brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.0.9/24 brd 192.168.0.255 scope global dynamic noprefixroute enp3s0
valid_lft 82292sec preferred_lft 82292sec
「192.168.0.9」と表示されて成功です。
nmcliを使って設定する場合
次はLInuxの「nmcli」コマンドを使ってネットワークを「有効化」「無効か」「DNSサーバー」の設定を行います。このLinuxのネットワーク設定をマスターできると、インターネットの世界が広がります。
nmcliの設定手順
# nmcli networking on
上のようにコマンド入力すると「ネットワーク」を有効化できます。
# nmcli networking connectivity
Linuxのネットワークが「有効」になっているか、確認するコマンドです。
# nmcli networking off
Linuxのネットワークを「無効」にします。
- HDCPの場合
# nmcli connection modify enp0s3 ipv4.method auto
# nmcli connection modify enp0s3 ipv4.addresses “"
# nmcli connection modify enp0s3 ipv4.dns “" ipv4.dns-search “"
- 固定IPアドレスの場合
# nmcli connection modify enp0s3 ipv4.method manual
# nmcli connection modify enp0s3 ipv4.addresses “192.168.100.10/24 192.168.100.1"
# nmcli connection modify enp0s3 ipv4.dns “192.168.100.1"
# nmcli connection modify enp0s3 ipv4.dns-search “qwertyu.com"
上のLinuxのネットワークの設定を変更してみます。
- 追加したいDNサーバー
# nmcli connection modify enp0s3 +ipv4.dns “192.168.100.2"
すでに設定されているデバイスを、設定し直すか交換する場合には、「+」「-」を項目名の前に付加します。
- 削除したいDNSサーバー
# nmcli connection modify enp0s3 -ipv4.dns 0
削除したい場合は、上図のように「-」マイナスをつけます。「DNS 0」の「0」はインデックス番号で、「0」から始まります。
- 0----192.168.100.1
- 1----192.168.100.2
# systemctl restart NetworkManager restart
LInuxを再起動させて設定を反映させます。
# ip address show
LinuxのIPアドレスを表示させる、「ip」コマンドで確認してみます。
上記のLinux画面に「設定したアドレス」が、表示されているのが確認できます。デバイス名(enp0s3)と「inet」アドレスの後方に、「global(グローバル)」と表記されているか、が目印です。
LinuxでIPアドレスを確認する方法を覚えよう!
LinuxのIPアドレスをコマンドで出力する方法は、慣れると時間の節約になり能率が上がります。Linuxのネットワークの設定に、「IPアドレス」の取得、変更の知識は絶対です。ぜひ身に着けましょう。