2019年04月17日更新
写真のExif情報の削除方法!フリーソフトの有り・無しでの消し方を解説!
写真を整理するときに便利なのが、撮影日時や撮影場所からカメラの情報までが収められたExif情報です。しかし、ネット上に写真をアップロードするとなると、こうした情報は削除しないと個人情報が危険に晒されます。そこで今回はそんなExif情報の削除方法をお教えします。
目次
Exif情報をPCでフリーソフト無しで削除する方法
写真に付随するExif情報は情報の宝庫です。特にカメラに凝っている人には、こんなレンズで、この焦点距離で、この絞りとシャッター速度で撮影したのか、ということから、この場所からベストアングルが狙えるのか、ということまで、まさに宝の山と言って過言ではありません。
しかし、このことは逆に言えば、あなたがいつどこにいたかを第三者に知られてしまうということを意味します。そのため、ネットに写真をアップする際には、そんな個人情報の山であるExif情報を削除する必要があります。
そこで、以下ではまずOSの標準機能でExif情報を削除する方法をお伝えし、そののちフリーソフトを使ってExif情報を削除する方法とスマートフォンでExif情報を削除する方法を、それぞれMacとWindows、iPhoneとAndroidと、機種ごとに分けて説明します。
Macの手順
Macを使って写真からExif情報を削除するには、まず位置情報だけを削除する方法をお伝えした上で、位置情報のみならずExif情報を丸ごと消す方法をお教えします。
写真の位置情報だけを消す場合
Macで写真から位置情報のみを消す場合は、まずプレビューで位置情報を消す写真を開いて、インスペクタを表示します。インスペクタを表示するにはツールバーから「ツール」→「インスペクタを表示」を選ぶか、Command+Iのショートカットキーを使います。
インスペクタを開いたら「i」タグで「GPS」の子タグを選択します。
「GPS」タグを開いたら「位置情報を削除」をクリックします。
これで写真からGPS情報を消すことができました。
しかし、Exif情報自体は削除していませんので、撮影日時は残っています。写真から場所がわかるようだと、それによっていつどこにいたかが判明してしまいます。
Exif情報をまるごと消したい場合は画像形式を変更する
Mac上で、GPS情報だけでなく、Exif情報を丸ごと消すのであれば、プレビューでPNG形式で書き出すのがおすすめです。今回使った写真で3.2MBが17.8MBに膨れ上がりますが、Exif情報は削除されます。
ただし、2019年4月現在、macOS Mojaveを使用した限りではPNGで書き出したデータにもExif情報やGPS情報が残っています。PNGにJPEGファイルを合成した、Macならではの特殊フォーマットらしく、このPNGデータをWindows上で確認してもExif情報やGPS情報は確認できませんが、MacやiOSデバイスでは位置情報などが確認できます。
したがってどうしてもMac上でExif情報を削除したいのであれば、WindowsのBMPに相当するTGAなどのファイルに書き出したのち、あらためてJPEGに書き出し直す必要があります。なお、プレビューを使ったTGAへの書き出し方については、以下のリンク先の記事を参考にしてください。
Windowsの手順
Windowsを使って写真からExif情報を削除するには、Macの場合とは違ってアプリを使う必要すらありません。
まずはExplorerでExif情報を消す写真を選択し、右クリックでコンテキストメニューを開いて「プロパティ」を選びます。そして「詳細」タブを開くとExif情報が表示されますので、ポップアップウインドウの下のほうにある「プロパティや個人情報を削除」の部分をクリックします。
すると「プロパティの削除」のポップアップウインドウが開きますので、「このファイルから次のプロパティを削除」を選びし、「すべてを選択」をクリックして、「OK」を選択します。
この方法で、Windows上の写真からExif情報をまとめて削除できます。
複数の画像をまとめて処理することもできる
上記の方法は、複数の写真からExif情報を消すときにも使えます。違いは、最初に写真を選択する際に1枚だけではなく、複数の写真を選択するだけです。あとはまったく同じ方法でWindows上の写真からまとめてExif情報を消すことができます。
Exif情報をフリーソフトを使って削除する方法:Macの場合
前章ではMacとWindowsのそれぞれの標準機能でExif情報を削除しましたが、フリーソフトを使えばもっと簡単にExif情報が削除できます。まずは、Mac用のフリーソフトから紹介します。
おすすめは「ImageOptim」
ImageOptimは、Exif情報などの画像自体には関係のないメタ情報を削除することで、元の画像を劣化させることなく画像のサイズを小さくするフリーソフトです。使用するには、まず下のリンク先の公式サイトからImageOptimをダウンロードして、Macにインストールしてください。
ImageOptimを起動すると、シンプルなドラッグ&ドロップ用のウインドウが表示されますので、そこにExif情報を削除したい写真をまとめてドラッグ&ドロップするだけです。するとExif情報を含むメタ情報が削除され、先ほどのウインドウに並んだ写真類に緑色地に白抜きのチェックマークがつけば終了です。
これで他人の目に触れても安心できる写真となります。
Exif情報をフリーソフトを使って削除する方法:Windowsの場合
続いてWindows用の、Exif情報を削除するフリーソフトを紹介します。
おすすめは「F6 Exif」
F6 Exifは、元々はニコンの銀塩カメラF6で撮影した写真をスキャンして、そのデータにExif情報を付与するために作られたフリーソフトです。その後機能が拡張され、Exif情報全般を編集できるフリーソフトとなりました。もちろん、付与や編集のみならず、Exif情報の削除も簡単に行えます。
F6 ExifでExif情報を削除するには、まず下のリンク先にアクセスしてソフトをダウンロードします。その上でF6 Exifを起動したら、Exifを削除したいファイルを開き、メニューから「編集」→「EXIF削除」を選択し、ポップアップウインドウから「EXIF領域のみを削除」を選び「OK」ボタンをクリックします。
F6 Exifは、写真をまとめてExif情報で検索抽出が可能なので、撮影時の焦点距離や絞りで写真を選択することもできる面白いフリーソフトです。Exif情報の書き換えもできますから、Exif情報の削除以外にもいろいろと利用して楽しめます。
Exif情報をスマホで削除する方法
スマートフォンで撮影した写真にはほぼ間違いなくGPS情報を含むExif情報が付加されています。そんな写真をSNSなどにアップするのに、いちいちノートパソコンでExif情報を削除したり、家に帰ってから削除したりするのは面倒な話です。そこで以下では、スマートフォンで撮影したあとで、スマートフォン上でExif情報を削除するためのアプリを紹介します。
iPhoneのExif情報編集アプリ
まずはiPhone用のExif削除・編集アプリを2点紹介します。
位置情報の削除アプリ「Photo Secure」
Photo Secureは、写真から位置情報を削除するiPhone用のアプリです。位置情報付きの写真の情報が赤字で表示されるため、位置情報付きの写真が一目瞭然になる上に、複数の写真からまとめて位置情報を削除できるという、非常に使い勝手のいいアプリです。
位置情報やExif情報を削除する場合は、下のリンク先からPhoto Secureをダウンロード・インストールして、アプリを立ち上げたら、画面下の「Load」でカメラロールを開きます。そして位置情報やExif情報を削除したい写真を選び、人のシルエットに×マークの入った「プライバシー削除」ボタンを選択すれば完了です。
また、位置情報を削除した写真をそのままSNSで共有する場合は、写真を選択したところで共有アイコンの「プライバシー削除して共有」ボタンをタップし、共有先を選択すれば安全に写真を共有できます。
日時なども削除したいなら「HashPhotos」
HashPhotosは、GPS情報やExif情報を変更するだけでなく、写真の日付・時間情報まで変更できる高機能のiPhone用アプリです。高機能な分だけ無料で使えるのは3回までとなっており、それ以上利用するには480円の課金が必要ですが、それに見合う価値のあるアプリです。ただし、GPSやExif情報、日時は変更のみで削除はできません。
写真の日時を変更するには、下のリンク先からHashPhotosをダウンロード・インストールして、アプリを立ち上げたら、日付を変えたい写真を選び、画面下左端の「共有」ボタンを選択、共有メニュー下段から「Adjust Date/Time」をタップします。すると、日時を指定できるので、適当な日時に変更したら「Adjust」で決定します。
HashPhotosは複数の写真をまとめて、GPS情報を変更したり、撮影日時を変更したりできます。表示がすべて英語ではありますが、非常にわかりやすいインターフェースなので、安心して使用できます。
AndroidのExif情報編集アプリ「Photo exif editor」
Photo exif editorは、Android用のExif情報の閲覧・編集アプリです。Android上で写真の各種情報を確認できる上に、GPS情報やカメラのデータなどの各種Exif情報を編集できます。もちろん、Exif情報の削除も可能です。
Exif情報を削除する場合は、下のリンク先からPhoto exif editorをダウンロード・インストールして、アプリを立ち上げたら、Exif情報を削除したい写真を選び、「Exif」の文字に取り消し線の入ったアイコンを選択します。
するとExif情報が一覧表示されますので、その中から削除したい情報を選択(GPS情報であれば「地理位置情報」)し、フロッピーディスクアイコンの「保存」ボタンをタップします。これで不要なExif情報を削除した写真ができ上がります。ただし写真は上書きされるので、Exif情報付きの写真も必要でなら、あらかじめ写真をコピーしておく必要があります。
Exif情報の削除は意外と簡単にできる
以上でお伝えしたように、GPS情報やExif情報はMacやPCの標準機能でも各種フリーソフトでも、簡単に削除できます。個人情報が不用意に漏れないように、ネット上に写真をアップロードする前には、確実にExif情報を削除することをおすすめします。