Amazon Echoシリーズは、Amazonが発売するスマートスピーカーです。本記事では、Google HomeやApple HomePodと比較されるAmazon Echoシリーズの、販売中の9機種を比較して、あなたにおすすめの機種をお教えします。
Amazon Echoシリーズは、Amazonが発売するスマートスピーカーです。スマートスピーカーは、話しかけるとネットで繋がったAIによってその会話内容を解釈し、それに対する返事を返したり、その会話内容に沿ってコマンドを実行したりします。聴きたいジャンルの曲を流したり、ニュースを聞いたり、電子書籍を音読したりするためによく使われます。
また、スマートスピーカーは単体で完結するのではなく、Wi-Fiや赤外線を利用して、照明やエアコン、お風呂や各種電気機器とも接続して、あなたの家をスマートホーム化することも可能です。そのため、ベッドに入ってからAmazon Echoに話しかけて明かりを消したり、リビングにいてお風呂にお湯を張らせたりといったことも可能です。
Amazon Echoには、スマートフォンの音声AIである、SiriやOK Googleと同じ機能がスピーカーに内蔵されていると考えてください。実際にAppleやGoogleもSiriやOK Googleを使ったスマートスピーカーとして、Apple HomePodやGoogle Homeを発売しています。Amazon Echoにおいて、このSiriやOK Googleと同じ働きをするAIがAlexaです。
そのため、SiriやOK Googleと同様、Amazon Echoを使う際にはAIのAlexaに呼びかける形で、「アレクサ、××して」というふうに話しかけます。そしてiPhoneの音声AIがSiriだからといって、iPhoneをSiriとは呼ばないように、Amazon EchoもAIがAlexaだからといって、Alexaと呼ばれることはありません。Amazon Echo本体とAIとは区別してください。
なお、スマートスピーカーのことをAIスピーカーと呼ぶ場合もありますが、本記事ではスマートスピーカーとAIを分けて説明しますので、AIスピーカーという表現は使いません。その旨をご了承下さい。
2019年10月現在、予約できるものも含めてAmazonでは9機種のEchoが販売中です。基本はAIとスピーカーが一体化された形ですが、なかにはスピーカー自体はほかのものを利用して音声入力と外部への出力だけに特化したものや、逆にモニタを内蔵したものなど、外観には大きな違いがあります。以下にその9機種の特徴と違いを挙げていきます。
2019年10月16日より1万1980円で発売される、Amazon Echoシリーズの基本形の第3世代にあたります。360度全方向にいい音を流せるよう3インチウーファーと0.8ツイーターによるDolbyデュアルスピーカーを内蔵し、第3世代のEcho同士か第2世代のEcho Plusと組み合わせると、Amazonミュージック(のみ)をステレオサウンドで楽しめます。
あと、これはほかのAmazon Echoシリーズでも同様なのですが、Alexaを搭載していますから、話しかけるだけで音楽やニュースを聞くことが可能です。加えてスマートホーム化を進めれば音声でさまざまなコントロールが可能になりますし、ほかの部屋のAmazon Echoに「ご飯ができたよ」などといった一斉通知もできます。
また次章「【比較】Amazon Echoにできることと使い方」で詳しく説明するように、スキルを使ってクイズを出してもらったり銀行残高を確認したりもできます。
Amazon Echoと比べて、半径50mmのサイズは同じですが、高さが148mmから43mmへとコンパクトになったのがAmazon Echo Dotです。現在第3世代が5,980円で発売されています。小さくなった分、Dolbyデュアルスピーカーからウーファーが削除され、音質、特に低音部が犠牲になっていますが、Alexaの性能に違いはありません。
また、2019年10月16日からは時計のついたAmazon Echo Dot with Clockも6,980円で登場します。こちらもDolbyデュアルスピーカーではありません。いずれも、スマートスピーカーをはじめて体験するのに購入してみたい人や、スマートスピーカーの便利さを知った上で安く2台目3台目を設置したい人におすすめです。
スピーカー性能は最小限ですが、コンセントに直付けできてUSB-A端子でスマートフォンの充電をしたり、別売りのモーションセンサーやナイトライトを取り付けたりできる、Amazon Echo Flexが2019年11月14日から発売されます。もちろんAlexa対応には違いがありませんから、家中どこでもAlexaを使いたいという人におすすめです。
また、モーションセンサーを取り付けて、Alexaに実行させるスキルを作成すれば、車庫に車を入れれば玄関に明かりが灯り、部屋のエアコンが起動する、といった使い方もできます。ただし、Dolbyデュアルスピーカーはもちろん、Amazon Echo Dotほどのスピーカーも搭載されていませんから、この機種で音楽を聴くのはおすすめできません。
基本形のAmazon Echoが持つDolbyデュアルスピーカーをはるかに上回る、5つのスピーカーを備え、Dolby Atomosによってその部屋に最適な音場を設定してくれるため、部屋のどこに置いても高音質のオーディオを楽しめるのが、2019年12月5日より2万4980円で発売されるAmazon Echo Studioです。
スマートスピーカーのスピーカー部分に力を入れた製品で、Amazon Music HDが提供する高音質なロスレスオーディオも再生できる、純粋スマートスピーカータイプの最上位機種です。もちろんAlexa対応についてはほかのAmazon Echoシリーズと同等です。
5.5インチのスマートフォンサイズのスクリーン付きで、9,980円で発売中スマートスピーカーがAmazon Echo Show 5です。スピーカー部分は1.65インチフルレンジで、Amazon EchoのようなDolbyデュアルスピーカーは搭載していませんが、代わりにモニタとカメラがついているため、To-Doリストやレシピを音だけでなく画像でも確認できます。
また、映画を流したり、動画のニュースを見たり、同じAmazon Echo ShowシリーズやスマホのAlexaアプリとテレビ電話することも可能です。もちろんAlexaにもフル対応しています。のちほど取り上げるAmazon Echo Spotの後継機種に相当し、スクリーン付きのスマートスピーカーを手軽な価格で手に入れたい人におすすめです。
Amazon EchoのDolbyデュアルスピーカーどころか、Amazon Echo DotのフルレンジスピーカーやAmazon Echo Flexほどのスピーカーすら搭載しておらず、シンプルにAlexaの入力機能しか持たないで、出力は手持ちのスピーカーに頼り切りという、異色のスマートスピーカーがAmazon Echo Inputです。
Amazon Echoシリーズの音では不満だったり、それなりのオーディオシステムがある部屋にAlexaの利便性を導入したりするのであれば、わずか2,980円で購入できるこの製品がおすすめです。
10.1インチの大型スクリーンを持ち、Dolbyデュアルスピーカーではないものの、Dolby対応のパワフルなスピーカーを搭載した、Amazon Echoシリーズの最上位機種が2万7980円のAmazon Echo Showです。同じスクリーン付きのAmazon Echoといっても、Amazon Echo Show 5とはスクリーンの面積が4倍違い、音響性能も大きく違います。
Alexaを利用する際にも画面が大きいので、各種情報が見やすく、レシピや買い物カタログを見た時の一覧性が段違いです。
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