Internet ExplorerをMacで使う方法!Mac版のIEはダウンロードできる?
Internet ExplorerをMacで使う方法を解説します!無料、有料の方法がありますが、有料の方法は上級者向けです。お手軽な無料の方法をマスターして有効活用してください。現在でもMacでInternet Explorerが必要なときがあります。
目次
- 1Mac版でInternet Explorer(IE)は無料で使える?
- 2MacでInternet Explorerを無料で使う方法
- ・SafariでInternet Explorerを疑似的に表示
- ・ChromeでInternet Explorerを疑似的に表示
- 3MacでInternet Explorerが必要な理由
- ・Internet Explorerを推奨しているサイトの閲覧に
- ・web製作のときの表示確認用に
- 4Macにほぼ完全な環境でInternet Explorerを導入するなら
- ・【上級編】有料でMacにWindows OSを導入して仮想環境を作る
- 5Internet ExplorerをMacで使ってみよう
- ・Internet Explorerの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Mac版でInternet Explorer(IE)は無料で使える?
Macの標準ブラウザといえばSafariですが、Internet Explorer(IE)がMacの標準ブラウザだった時代がありました。Mac OS 8.1~Mac OS X 10.2までの5年間はMacでInternet Explorer(IE)を使用するのが基本でした。
Macの標準ブラウザがSafariになった後も、しばらくはMac用のInternet Explorer(IE)は開発・公開されていましたが、2006年1月に供給が終了しています。
しかし、オフィシャルなMac用のInternet Explorer(IE)の供給が終わった現在でも、MacでInternet Explorer(IE)を利用する方法があります。今回はその方法(無料・有料)と、MacでInternet Explorer(IE)を使う理由について解説します。
MacでInternet Explorerを無料で使う方法
MacでInternet Explorer(IE)を無料で使う方法について説明します。具体的にはユーザーエージェント (User agent)を使う方法です。ユーザーエージェント (User agent)とは、閲覧者がホームページにアクセスした際、ホームページに対して開示する自分のOSやブラウザなどの情報のことです。
この情報をもとに、ホームページはその閲覧者に合ったホームページ画面を供給してくれるのですが、このときに疑似的に情報を調整することで、実際のブラウザとは違うブラウザのホームページ画面を表示させられます。
端的にいえば、例えばSafariで閲覧していても、ホームページ側に「私が使っているブラウザはInternet Explorer(IE)です」と便宜上伝えることで、Internet Explorer(IE)の画面を閲覧できます。
SafariでInternet Explorerを疑似的に表示
SafariでInternet Explorer(IE)を疑似的に表示させる方法を説明します。
環境設定から表示可能
まず、Safariを立ち上げ、画面左上のメニューバーにある「Safari」をクリックし、開いたメニューウインドウから「環境設定」を選択します。
環境設定の画面の右端にある「詳細」をクリックすると、詳細の画面の最下方に「メニューバーに開発を表示」という項目があるので、チェックを入れます。
画面上方のメニューバーに表示された「開発」をクリックして、開いたメニューウインドウから「ユーザーエージェント」を選択します。ユーザーエージェント (User agent)を選択できるブラウザの一覧が表示されるので、その中からInternet Explorer(IE)を選ぶと、SafariでInternet Explorer(IE)の画面を表示させられます。
ChromeでInternet Explorerを疑似的に表示
次に、ChromeでInternet Explorer(IE)を疑似的に表示させる方法を説明します。
デベロッパーツールから表示可能
Chrome画面右上の「メニューマーク」をクリックし、開いたメニューウインドウから「その他のツール」→「デベロッパーツール」を選択します。
「デベロッパーツール」の画面に切り替わったら、「メニューマーク(三点マーク)」より「More tools」→「Network conditions」を選択します。
画面下方に「User agent」のウインドウが表示されるので、「Select automatically」のチェックを外します。
「Custom」と表示された選択欄のプルダウンマークをクリックすると、ユーザーエージェント (User agent)を選択できるブラウザの一覧が表示されます。その中からInternet Explorer(IE)を選び、ページを更新すると、ChromeでInternet Explorer(IE)の画面を表示させられます。
MacでInternet Explorerが必要な理由
現在は、MacでもSafari以外のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)を使用することは可能です。また、EdgeがMac用をリリースすることが2018年12月に発表されました。そんな中、今特にInternet Explorer(IE)でホームページを閲覧する必要があるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。
ところが、現在でもInternet Explorer(IE)でホームページを閲覧しなくてはいけない状況があります。Mac上で、Internet Explorer(IE)を通してホームページを閲覧する必要性について、以下にまとめました。
Internet Explorerを推奨しているサイトの閲覧に
現在でもInternet Explorer(IE)での閲覧を推奨しているホームページがたまにあります。地方銀行のホームページなどでよく見かけます。そんなとき、Macユーザーの場合は純正Mac用のInternet Explorer(IE)が搭載されていないので、Windows PCで見直すなどの策を講じなくてはいけません。
Internet Explorer(IE)推奨のホームページを、Internet Explorer(IE)以外のブラウザで閲覧しても問題なくページが表示される場合もあるでしょう。しかし、ページ上のボタンをクリックしても反応しない、ダウンロードリンクをクリックしても正しくダウンロードされないということは起こりえます。
今回紹介した方法を使うことで、疑似的にInternet Explorer(IE)を装うことができ、いつでもMac OSからInternet Explorer(IE)環境で見たホームページの画面を閲覧できます。
web製作のときの表示確認用に
ホームページ制作の段階で、Internet Explorer(IE)の表示画面の確認が必要な場合もあるでしょう。ホームページ開発者は今回紹介した方法を使うことで、Macからでも簡単にInternet Explorer(IE) の表示画面を確認することが可能です。
現在はレスポンシブデザインといって、閲覧するブラウザや端末に合わせてホームページの画面を切り替えて表示するホームページデザインが主流になってます。スマートフォン・タブレットの利用者が増え、ホームページの閲覧環境が多角化したため、ホームページデザインもそれに対応しています。
レスポンシブデザインでホームページを作成したとき、ブラウザによってホームページの見え方が違うことはもちろんですが、場合によっては機能すべきコンテンツがブラウザが変わると機能しないことも起こりえます。これは実際にそのブラウザで閲覧してみないと確認ができないことです。
ホームページの見え方・操作性を確認するには、実際に閲覧するブラウザ環境を用意しなくてはいけません。ユーザーエージェント (User agent)を利用した閲覧方法を使えば、無料でMacからInternet Explorer(IE)で見たホームページ画面を閲覧できます。
Macにほぼ完全な環境でInternet Explorerを導入するなら
前述の、ユーザーエージェント (User agent)を利用した無料でInternet Explorer(IE)画面を閲覧する方法以外に、Mac上に完全な状態でInternet Explorer(IE)を再現する方法があります。こちらの方法は有料になります。
【上級編】有料でMacにWindows OSを導入して仮想環境を作る
Mac上にWindows OSを起動させる仮想環境を作り、その仮想OSでInternet Explorer(IE)を利用する方法があります。こちらの方法は、Windows OSや仮想環境ソフトを購入してインストールする必要があるため有料です。
どうしても完全なInternet Explorer(IE)環境が必要で、有料でも用意しなくてはいけないときに考える選択肢なので上級者向けの方法です。
Internet ExplorerをMacで使ってみよう
MacでInternet Explorer(IE)を使うには無料、有料の方法がありますが、ユーザーエージェント (User agent)を利用した無料の方法を使えば、簡単にMacからInternet Explorer(IE)でホームページを閲覧できます。
無料で使えるこの閲覧方法は、少し古い作りのホームページ、官公庁や金融機関のフォーマルなホームページなどを閲覧するときに役に立つことがあります。また、ホームページ開発者はぜひ知っておくべきスキルです。ユーザーエージェント (User agent)を使った疑似閲覧の方法を有効活用しましょう!