2019年03月19日更新
Windows7の起動時のスタートアッププログラムの有効/無効設定方法!
Windows7が起動すると同時に立ち上がるスタートアッププログラムは、常時使うプログラムを始めから立ち上げられる便利な機能です。スタートアッププログラムを入れ替えたい、削除したいなど、Windows7の設定変更について熟知し上手に使いこなしましょう。
目次
- 1スタートアッププログラムとは?
- ・PC起動時に自動で起動するプログラム
- ・プログラムによっては自動的に登録される
- 2Windows7のスタートアップを設定する
- ・Windows7のスタートアップを有効にする方法
- ・Windows7のスタートアップを無効にする方法
- 3Windows7のスタートアップにプログラムを追加する方法
- ・ログイン中のユーザー
- ・全ユーザー
- 4Windows7のスタートアップにあるプログラムを削除する方法
- ・ログイン中のユーザー
- ・全ユーザー
- ・削除しても起動する場合
- 5Windows7のスタートアッププログラムが起動しない対処法
- ・プログラムが正常に起動しない
- ・特定のプログラムが起動しない
- 6Windows7のスタートアップでプログラムを起動させよう!
スタートアッププログラムとは?
Windows7を起動したとき、自動で起動するのがスタートアッププログラムです。スタートアッププログラムとは、いったいどんな働きを持っているのでしょう。スタートアッププログラムの使い方を知り活用することで、パソコン生活がより快適になります。
PC起動時に自動で起動するプログラム
スタートアッププログラムは、パソコンを起動したときに自動的にプログラムを起動するプログラムシステムのことです。いつも使用しているプログラムをスタートアップに追加設定しておくと、パソコン起動時にプログラムも自動的に起動するので、毎度プログラムを立ち上げる作業が省けて便利です。
プログラムによっては自動的に登録される
プログラムによっては、インストールした時にWindows7のスタートアッププログラムに自動敵に追加設定されるタイプもあります。これにより、Windows7起動時に設定されたプログラムも自動的に立ち上がってしまいます。常に使用しているプログラムなら問題はありませんが、頻繁に使わないプログラムならパソコンに負担がかかるだけです。
負担がかかりすぎると、パソコンの立ち上がりが遅くなるなどのトラブルが発生します。自動起動が面倒な時は、起動しないよう設定を直さなくてはなりません。
Windows7のスタートアップを設定する
Windows7を起動すると自動的にプログラムが起動する、スタートアッププログラムを実際に設定し活用してみましょう。
Windows7のスタートアップを有効にする方法
設定を有効にするため、Windows7の手順を加えます。まず、キーボード上の「Windowsマーク」と「R」を押してください。キーボードのタイプにより、多少マークの形が変わっているものもありますが、大抵は左下の方にWindowsマークがあります。
「ファイル名を指定して実行」が起動するので、名前ボックスに「shell:startup」と入力してOKを押してください。
フォルダーボックスが、「Windows→スタートメニュー→プログラム→スタートアップ」となっているかを確認してください。「スタートアップ」となっているようでしたら、「このフォルダーは空です」となっている部分に、スタートアップに追加設定したアプリケーション一覧が出てきます。
アプリケーション名の前にあるチェックボックスにレ点が入っているものは、現在スタートアッププログラムとして有効になっています。チェックボックスにレ点が入っていないものは、Windows7のスタートアッププログラムに有効設定されていません。有効にしたい場合はレ点をチェックしましょう。アプリケーションの追加方法は後ほどご説明します。
Windows7のスタートアップを無効にする方法
次に、自動的にプログラムを起動しないよう無効にする設定方法を教えます。まず、上記スタートアップを有効にする方法と同じく、キーボード上の「Windowsマーク」と「R」を押します。
「ファイル名を指定して実行」というボックスが左下に出現します。そこに、「msconfig」と入力してOKボタンを押しましょう。
Windows7のシステム構成が立ち上がるので、スタートアップというタブをクリックしてください。すると、現在登録されているスタートアッププログラムの一覧が出てきます。スタートアッププログラムで、使用しないものは全てチェックを外しましょう。チェックされているものはスタートアップとして設定されたまま残り、チェックを外されたものは起動時に立ち上がらなくなります。
ただし、ここで出来る作業はあくまでプログラムの起動を有効にするか無効にするかのみです。無効にしてもプログラム自体が削除されたわけではありませんので、Windows7のスタートアップ内にプログラム名は残ります。プログラムを削除する方法は、追加する方法の後に教えますので参考にしてください。
Windows7のスタートアップにプログラムを追加する方法
Windows7のスタートアッププログラムに、新たにプログラムを追加設定するには対象となるプログラムのショートカットが必要になります。ショートカットは、対象となるプログラム上で右クリックして、操作ボックスの「ショートカットの作成」で作れます。Windows7のデスクトップにショートカットを作った状態で、以下の手順を参考にしてください。
ログイン中のユーザー
キーボードの「Windowsマーク」と「R」ボタンを押し、「ファイル名を指定して実行」のボックスを出します。名前ボックスに「shell:startup」と入力してください。すると、スタートアッププログラムのボックスが出てくるので、そこに対象となるアプリのショートカットをドラッグ&ドロップで入れ込みましょう。
全ユーザー
キーボードの「Windowsマーク」と「R」ボタンを押し、「ファイル名を指定して実行」を起動しましょう。名前ボックスに「shell:common startup」と入力します。この「shell:common startup」というのが、全ユーザー用の共通フォルダにつながっています。
このフォルダーは空ですと書かれている欄に、スターアップに設定したいショートカットをドラッグして入れ込みます。これでWindows7のスタートアッププログラムに設定されました。
追加できるプログラムに上限はありませんが、ここに設定されたプログラムはパソコン起動時に全て起動されます。それだけパソコン自体に負荷が掛かりますので、登録数によっては起動に時間が掛かってしまう場合もあります。必要最低限のプログラムに絞って登録するようにしましょう。
Windows7のスタートアップにあるプログラムを削除する方法
Windows7のスタートアッププログラムは、上記のようにチェックボックスをつけたり外したりすることで有効か無効を切り替えられます。しかし、スタートアッププログラム内からプログラムは消えません。Windows7のスタートアッププログラム内にも表示しないようにするには、プログラムを削除する必要があります。
ログイン中のユーザー
ログイン中のユーザーのスタートアッププログラムを削除するには、エクスプローラーを使用します。
エクスプローラーを左クリックして立ち上げ、「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」を入力します。ユーザー名の部分は、自分のユーザー名を入力してください。これでWindows7の、自分のアカウントのスタートアッププログラムが起動します。Windows7からプログラムを削除する方法は、全ユーザーと変わりません。以下、全ユーザーの作業手順を参考にしてください。
全ユーザー
「Windowsマーク」と「R」ボタンを押し、ファイル名を指定して実行に「shell:startup」か「hell:common startup」と入力します。
先ほど追加設定したプログラムのショートカットが出てきます。プログラム名の上で右クリックを押すと、操作ボックスが出てきます。その中の削除を選び左クリックで実行します。
削除されると、Windows7のスタートアッププログラム内からも消えます。これでWindows7のスタートアップからプログラムを完全に削除できました。削除されるのはプログラムのショートカットなので、プログラム元には何の影響もありません。
削除しても起動する場合
Windows7のスタートアッププログラム上にあるアプリケーションを削除しても、パソコン起動時に自動的に起動することがあるそうです。これはレジストリを削除することで解決します。しかし、レジストリはいわゆるパソコンの大脳みたいなものです。手順を間違えれば、最悪パソコンが動かなくなるというトラブルに見舞われますので、扱いには注意が必要です。
レジストリを削除する方法
レジストリを削除する手順を踏む前に、パソコンが起動しないという最悪の事態を避けるため、必ず復元ポイントを手動で作成するのと、レジストリのバックアップを取るのを忘れないでください。
Windows7の「Windowsマーク」と「R」ボタンを押し、ファイル名を指定して実行に「regedit」と入力します。すると、ユーザーアカウントの制御画面が出てきます。本当にレジストリエディターを立ち上げて良いかの確認画面がでますので「はい」を押します。
左側がレジストリキーになり、右側が各フォルダーに入っているデータになります。Windows7は一つずつフォルダーを開き、対象となるプログラムを削除しないといけません。
各レジストリの位置は以下のようになります。
【ログイン中のユーザー】
- ログイン時に自動起動するプログラム→HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
- ログイン時に1度のみ起動するプログラム→HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→RunOnce
【全ユーザー共通レジストリ】
- ログイン中に自動起動するプログラム→HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
- ログイン時に1度のみ起動するプログラム→HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→RunOnce
- ログイン時に自動起動するプログラム(※64bitのパソコンで32bitのプログラムを動かしている場合)→HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→WOW6432Node→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
各対象プログラムのレジストリを見つけたら、フォルダーをたどってRunフォルダーを開きます。対象となるプログラム名を右クリックすると、操作ボックスが出てくるので、削除を左クリックします。削除するかのボックスが出てくるので、はいを押しましょう。これで削除完了です。自動で追加されるタイプのプログラムもここから削除して起動しないよう設定できます。
Windows7のスタートアッププログラムが起動しない対処法
Windows7のスタートアッププログラム内に正常にプログラムを設定できても、起動しないというトラブルに見舞われることがあります。スタートアッププログラムに登録したプログラム全てが、必ずしも起動するというものではありません。
プログラムが正常に起動しない
プログラムはプログラム単体で動かせるタイプと、他のシステムファイルをもとに動かせるタイプの2パターンに分かれます。プログラム単体で動かせるものは、コピーしてスタートアッププログラムに設定することも可能です。しかし、他のシステムファイルと共に起動するタイプのプログラムは、そのままスタートアップに設定しても正常に起動しません。
同じフォルダ内にシステムファイルがあるタイプのプログラムは、プログラムそのものをスタートアップに入れ込んでも、システムファイルが無いため起動しないことを覚えておきましょう。そのため、スタートアッププログラムに入れ込むプログラムは、必ずショートカットを作成する必要があります。
ショートカットは、そのプログラムに対する近道と考えると良いでしょう。ショートカットをスタートアッププログラムに設定することで、どちらのタイプのプログラムでもスムーズにスタートアップを活用でき、起動しないというトラブルを防げます。
特定のプログラムが起動しない
ほとんどのプログラムはスタートアップに設定することで起動しますが、スタートアップが起動しないというトラブルも無いとは言い切れません。スタートアップが起動しないプログラムを、どうにかしてスタートアップに設定したい時は、タスクスケジューラーを使うことで解決することがあります。
Windows7のスタートアップでプログラムを起動させよう!
パソコンを起動したときに必ず使用するプログラムがあるなら、スタートアッププログラムに登録すると便利です。パソコンを起動したときに、登録したプログラムも立ち上がるので余計な手間が省け、時短になります。
追加の方法も簡単ですし、不必要になりスタートアッププログラムから外したい時も簡単に外せます。しかし、スタートアップにプログラムを追加しすぎると、パソコン起動時に負担がかかり起動が遅くなる場合もあります。
本当に必要なプログラムを厳選し追加、時に変更をするなどして自分が使いやすいようにカスタマイズをしましょう。そうすることで、パソコンでの作業時間の効率を上げられます。