2019年04月05日更新
Windows10の仮想デスクトップで複数画面を作成・切り替える方法を解説!
Windows10の仮想デスクトップはマルチタスクをするのに便利な機能です。Windows10の仮想デスクトップのショートカットキーや使い方、カスタマイズ方法、複数画面の活用方法をご紹介します。画面の追加や切り替えが面倒だと思っている人におすすめの機能です。
目次
- 1Windows10の仮想デスクトップとは?
- ・仮想デスクトップとは
- ・メリット
- ・デメリット
- 2Windows10の仮想デスクトップの使い方
- ・キーボードの使い方(ショートカット)
- ・仮想デスクトップ作成方法
- ・仮想デスクトップの切り替え方
- ・アプリを仮想デスクトップ内移動する方法
- ・仮想デスクトップを追加/削除する方法
- ・仮想デスクトップの設定方法
- 3Windows10の仮想デスクトップをカスタマイズする方法
- ・Windows10 Virtual Desktop Enhancerの使い方
- ・SylphyHornの使い方
- 4Windows10の仮想デスクトップの活用方法を紹介!
- ・仮想デスクトップを利用していない場合
- ・仮想デスクトップを利用している場合
- ・おすすめな人
- 5Windows10の仮想デスクトップを複数作成して作業効率をアップさせよう!
Windows10の仮想デスクトップとは?
Windowsでは、仮想デスクトップ機能は装備されていませんでしたが、Windows10から仮想デスクトップ機能が標準装備として搭載されています。まず、仮想デスクトップとはどんな機能なのか、メリット・デメリットからご説明します。
仮想デスクトップとは
仮想デスクトップとは、Windows10のPCのデスクトップ環境を拡張できるソフトウェアです。デスクトップ環境を増やすことで、具体的にどう便利になるのかを見ていきましょう。
デスクトップ画面を複数作れる機能
仮想デスクトップとは、PCのデスクトップを仮想環境で複数作成できる機能です。仮想デスクトップは、ウィンドウやアプリの切り替えの必要がなく、閉じたり消したりせずに、デスクトップ画面を切り替えながら操作できます。
Windowsを終了すると、開いているウィンドウは閉じられますが、Windows10仮想デスクトップは、開いたウィンドウは維持されるので、用途に合わせて、仕事用・プライベート用・家庭用で使い分けと切り替えるなどマルチ操作ができます。
メリット
Windows10の仮想デスクトップのメリットにはどんなことができるのか、詳しく説明します。
マルチタスクで作業効率がアップ
1つのデスクトップ画面で作業しているのと変わらない状態で、複数の仮想デスクトップ画面を操作できます。切り替えなどで起動のストレスがないのでマルチタスクの場面で作業の効率がアップします。
- 「仮想デスクトップ1」執筆活動
- 「仮想デスクトップ2」ブラウザで検索
- 「仮想デスクトップ3」画像の加工
- 「仮想デスクトップ1」PowerPoint
- 「仮想デスクトップ2」Excel
- 「仮想デスクトップ3」Word
- 「仮想デスクトップ4」メール
上記のようなWindows10仮想デスクトップの使い方ができます。WordやPowerPoint、メールソフトを1つのデスクトップで開くと複数の画面の切り替え/追加するなどで、マルチタスクでの情報の整理や確認に時間がかかります。仮想デスクトップでは、切り替えはショートカットキーで簡単に切り替えができるので画面移動がスムーズに行えます。
作業スペースがいらない
PCのディスプレイを置けない場合に仮想デスクトップは便利な機能です。作業スペースがないとき、ノートPC画面でマルチ作業を行わないといけない場合にディスプレイいらずで操作できます。ショートカットキーやマウス操作で画面を切り替えできます。ノートPCや作業するスペースがない人にメリットがあります。
ディスプレイを増設する必要がないので、1台のPCで同時に複数のウィンドウを切り替えて作業ができます。別のデスクトップに移動させたりもできるのでおすすめです。
デメリット
Windows10の仮想デスクトップのデメリットには、どんな不満な点があるのかご説明します。
移動先がわからない
仮想デスクトップは背景が同じのため、現在作業しているWindows10のデスクトップがどこなのか分からないということが起きます。背景は、Windows10のフリーソフトを使うことで変更することができます。
Windows10の仮想デスクトップの使い方
Windows10の仮想デスクトップのショートカットのキーや仮想デスクトップの作成方法、デスクトップの切り替え方、アプリを複数のデスクトップに表示させる方法、追加/削除、設定変更方法を説明します。
キーボードの使い方(ショートカット)
Windows10のショートカットのボタンを説明します。
「Windows」+「Tab」ータスクビューを表示します。
「Windows」+「Ctrl」+「D」新しいデスクトップを作成します。
「Windows」+「Ctrl」+「←」前の仮想デスクトップに切り替えます。
「Windows」+「Ctrl」+「→」次の仮想デスクトップに切り替えます。
「Windows」+「Ctrl」+「F4」ー仮想デスクトップを削除します。
「Windows」+「←」or「→」ー仮想デスクトップのウィンドウを画面左右に表示させます。
「Windows」+「←」or「→」の操作後に、「Windows」+「↑」or「↓」ー仮想デスクトップ画面を4分の1表示にします。
「Windows」+「↑」ー仮想デスクトップのウィンドウを全画面表示にします。
「Windows」+「↓」ー仮想デスクトップのウィンドウを最小に表示させます。
「Alt」+「Tab」ー仮想デスクトップのウィンドウの切り替えをします。
「Windows」+「I」のショートカットでWindowsの設定画面を起動します。設定画面の「システム」から「マルチタスク設定」に進むことができます。
「Windows」+「A」ーアクションセンターの開閉ができます。
仮想デスクトップ作成方法
新規の仮想デスクトップの作成方法は「タスクバー」から「タスクビュー」のボタンをクリックします。
「+新しいデスクトップ」をクリックします。
「Ctrl」+「Windows」+「D」のショートカットでも、新規のデスクトップの追加ができます。
仮想デスクトップの切り替え方
「タスクビュー」から「デスクトップ」をクリックして、切り替えることができます。開いている仮想デスクトップが表示されていますので、開きたい仮想デスクトップをクリックします。
切り替えのショートカットキーは「Ctrl」+「Windows」+「方向キー(左右)」です。
アプリを仮想デスクトップ内移動する方法
「仮想デスクトップ1」で使用しているアプリを、「仮想デスクトップ2」でも表示することができます。
「タスクビュー」を表示します。
別の仮想デスクトップに移動させるアプリを、起動させている仮想デスクトップにマウスを移動させます。表示されるメニュー一覧から「移動」を選択して、移動させるデスクトップを選びます。
複数の仮想デスクトップにアプリを表示させる場合は「このウィンドウをすべてのデスクトップに表示する」を選択します。
仮想デスクトップを追加/削除する方法
仮想デスクトップを追加する方法は、「+新しいデスクトップ」作成を繰り返すことで仮想デスクトップを追加できます。仮想デスクトップの確認方法は、PCごとに位置が異なります。上部にある場合や下部にある場合があります。
仮想デスクトップを削除する方法は、タスクバーから「タスクビュー」をクリックします。削除する仮想デスクトップのアイコンにマウスを移動して右上の「×」をクリックします。仮想デスクトップが削除されます。
仮想デスクトップの設定方法
Windowsのスタートボタンを右クリックします。メニューから「設定」をクリックします。
設定から「システム」をクリックします。
左の一覧から「マルチタスク」を選択します。
マルチタスクから仮想デスクトップの設定ができます。
Windows10の仮想デスクトップをカスタマイズする方法
windows10の仮想デスクトップをカスタマイズして、使いやすいディスプレイにする方法をご紹介します。
Windows10 Virtual Desktop Enhancerの使い方
Windows10の仮想デスクトップのデメリットをストレスフリーにしてくれるのが「Windows10 Virtual Desktop Enhancer」のフリーソフトをご紹介します。以下の機能を使用できます。
- 現在の仮想デスクトップの番号を表示
- ショートカットキーで切り替え/移動
- 仮想デスクトップごとに背景壁紙の変更設定
以下のサイトからWindows10 Virtual Desktop Enhancerをダウンロードできます。
設定方法
サイトからダウンロードしたら、zipファイルがダウンロードされます。解凍したファイルの中から「Virtual desktop enhancer.exe」をクリックで起動します。
壁紙を設定する
- 「Windows10 Virtual Desktop Enhancer」のフォルダを開きます。
- 「settings.ini」をメモ帳で開きます。
- 中央の[wallpapers]1~10までの部分に仮想デスクトップごとに設定したい画像のルートをコピーペーストすます。(番号が仮想デスクトップの番号です)
- 表示できない場合は画像ルートのミスが多いです。
- 編集が終了したら、ファイルを上書き保存します。
- Reload Settingsを選択して設定が完了です。
[wallpapers]が空欄の場合は背景の変更は行われず、背景は全て同じのままです。
SylphyHornの使い方
Windows10の仮想デスクトップを使いやすくできるフリーソフト2つ目をご紹介します。仮想デスクトップのデメリットを克服しましょう。
インストール方法
以下のマイクロソフトのストアで「SylphyHorn」を無料で入手できます。
正常にインストールされたら、「起動」をクリックします。SylphyHornの設定画面から、言語の選択ができます。切り替えや通知などの設定ができます。
追加される機能
- 仮想デスクトップの切り替え通知
- 仮想デスクトップへの移動
- 新しいデスクトップへの移動
- ショートカットキーでウィンドウのピン止め
- 仮想デスクトップの背景の壁紙の変更
上記の機能が追加されます。Windows10仮想デスクトップでのデメリットであるデスクトップの位置の把握など役に立ちます。背景が異なるだけで、何番目の仮想デスクトップにいるのか分かりますので便利です。
Windows10の仮想デスクトップの活用方法を紹介!
Windows10の仮想デスクトップの活用方法を具体的にご紹介します。冒頭でメリット・デメリットを説明してきましたが、Windows10の仮想デスクトップについて活用方法を知りましょう。
仮想デスクトップを利用していない場合
Excel、Word、PowerPoint、フォルダ、ブラウザ、メールを開いた1つデスクトップ画面は、切り替えや作業画面が小さくて使いにくい状態です。何重にも重なった状態です。
仮想デスクトップを利用している場合
仮想デスクトップ1に、「GoogleChrome」で検索します。
仮想デスクトップ2に、「PowerPoint」を追加します。PowerPointでは、プレゼンの資料などを作ります。
仮想デスクトップ3に、「Excel」を追加します。Excelでは、表の作成を行います。
仮想デスクトップ4に、「ペイント」を開きます。画像の簡単な加工を行います。
おすすめな人
Windows10の仮想デスクトップがおすすめな人をご説明します。
ウィンドウを複数使う人
1つのデスクトップに、いつも複数のウィンドウで複数の作業をしている人におすすめです。ブラウザのタブが増えることを避けることができます。
マルチタスクが多い人
複数のウィンドウを使いながら、マルチタスクをこなすことが多い人におすすめです。ディスプレイを増設することなく、作業スペースを広げることができます。
「作業用のデスクトップ」「Word用のデスクトップ」「ブラウザ検索用のデスクトップ」「メール・ツイッターなどSNS閲覧用デスクトップ」と役割分担ができます。
デザインをする人
- 「仮想デスクトップ1」Photoshop(画像加工)
- 「仮想デスクトップ2」illustrator(画像作成)
- 「仮想デスクトップ3」テキストエディタ(コーティング)
- 「仮想デスクトップ4」ブラウザ(確認用)
- 「仮想デスクトップ5」VisualStudio
デザインをする人なら、上記の仮想デスクトップを5つ作成/追加することができます。どの製品も開くまで時間がかかり、フルスクリーンで使用ますので、Windows10の仮想デスクトップは追加ショートカットキーで移動して、作業効率があがります。
執筆する人
- 「仮想デスクトップ1」ブラウザ(調べ物)
- 「仮想デスクトップ2」執筆メモ確認(小説の設定など)
- 「仮想デスクトップ3」テキストエディタ
執筆する内容は、ブログや小説を書く人などがいますが、「仮想デスクトップ4」に画像加工でペイントやPhotoshop、illustratorを追加して使用しても効率がいいでしょう。
Windows10の仮想デスクトップを複数作成して作業効率をアップさせよう!
Windows10の仮想デスクトップはどんな機能であり、メリット・デメリット、仮想デスクトップの使い方、ショートカットキー、フリーソフト、活用方法について紹介しました。Windows10の仮想デスクトップを作成して、ショートカットとマルチタスクを駆使して作業効率を向上させてましょう。閉じたり開いたりする作業を行わずに画面移動ができるので、フルスクリーンを使用するアプリケーションにも大変役に立ちます。
Windows10で仮想デスクトップを使用していて、移動先がわからないなら、フリーソフトで背景を変えることができます。細かい機能も追加できるのでおすすめです。この記事を参考にして、Windows10の仮想デスクトップを作成してお仕事をしてみましょう。