2019年03月19日更新
Windows10へのアップグレードに失敗!エラーの原因と対処法を解説!
こちらは、Windows10のアップグレード中に、エラー表示が出るなど何度試しても失敗してお困りの方に読んでいただきたい記事です。なぜWindows10にアップグレードできないのか、その失敗の理由と、対処法についてご紹介します。
目次
- 1Windows10のアップグレードに失敗した時まず確認すること
- ・Windows10のアップグレード要件
- 2Windows10のアップグレードに失敗した時の対処法
- ・デバイスやメディアの取り外し
- ・管理者権限で実行
- ・セキュリティソフトウェアの無効化
- ・クリーンブートを実行
- ・ドライバを最新バージョンにする
- ・ドライブの空き容量を増やす
- ・モニタの確認
- ・環境のクリーンアップ
- ・Windows Updateトラブルシューティングツールを使う
- ・ベーシックディスクへの変換
- ・Windowsメディアからアップグレード
- ・BITSトラブルシューティングツールを使う
- ・システム更新準備ツール ・DISMコマンドの実行
- ・システムファイルチェッカーを実行
- ・ネットワーク環境の見直し
- ・Windows10に非対応のアプリをアンインストール・アップデート
- ・新規ユーザーアカウントの作成
- 3それでもWindows10のアップグレードに失敗する場合は
- ・Windows7や8.1を初期化する
- ・Windows10を新規にクリーンインストール
- 4Windows10のアップグレードに失敗した時は焦らず対処法を試そう
Windows10のアップグレードに失敗した時まず確認すること
現在お使いのPCはWindows7でしょうか?それともWindows8,1でしょうか?Windows7やWindows8,1はMicrosoft(マイクロソフト)によるサポート期限が設けられており、サポート期限をすぎるとセキュリティ対策なども含む更新が一切されなくなります。(Windows7は2020年1月14日まで、Windows8,1は2023年1月10日まで)
いずれはWindows10へのアップグレートを余儀なくされるのですが、Windows10に早くアップグレートしておくことに越したことはありません。しかし、Windows10にアップグレートした時に何らかの問題が原因でWindows10へのアップグレートが完了しない(エラーが表示される)場合があるようです。
Windows10のアップグレード要件
Windows10へアップグレートする前提として、お使いのPCがWindows10に対応できるか基本要件の確認が必要です。もしお使いのPCが以下の基本要件に該当しなかった場合は、残念ですが新しいPCの購入が必要になります。
Windows10のアップグレート要件
・プロセッサ:1ギガヘルツ (Ghz)以上のプロセッサまたはシステム・オン・チップ(SoC)
・RAM:32ビット版では1GB、64ビット版では2GB
・ハードドライブの空き領域:32ビット版OSでは16GB、64ビット版OSでは32GB
・グラフィックスカード:DirectX9以上(WDDM1.0ドライバー)
・ディスプレイ:800x600
エラーコード「0xC1900202~0x20008」が表示される場合は、お使いのPCが要件を満たしていないことを示しています。
Windows10のアップグレードに失敗した時の対処法
「Windows10のアップグレート要件を満たしているはずなのにアップグレートが進まない」「エラーが表示される」という場合は、何か別のところにWindows10にアップグレートができない原因(エラー表示の原因)があります。アップグレートできない原因を見つけて、それにあった対処法をしましょう。
デバイスやメディアの取り外し
お使いのPCに接続している外部デバイスやメディアがWindows10へのアップグレードを邪魔していることが原因かもしれません。アップグレードに失敗した時は、お使いのPCの周辺機器やメディア(外付けHDD、プリンター、無線マウス、USBデバイスなど)は一旦取り外してから再度試してください。
管理者権限で実行
アカウントプロファイルに不具合が生じていることが原因の失敗かもしれません。管理者権限では、セキュリティ設定の変更、ソフトウェアとハードウェアのインストール、コンピューター上にあるすべてのファイルへのアクセス、および他のユーザーアカウントを変更することができます。
管理者権限でログオンし、もう一度Windows10へのアップグレードを試してみてください。
セキュリティソフトウェアの無効化
お使いのPCに入っているセキュリティソフトウェアが原因で、Windows10へのアップグレードに失敗しているかもしれません。Windows10のデータをインストールする間、Windows10アップグレードの間だけ、セキュリティソフトを無効化してください。
もちろん、Windows10へのアップデートが完了次第、セキュリティソフトウェアを有効化に戻しましょう。
クリーンブートを実行
クリーンブートとは、最小限のドライバー及びスタートアッププログラムでPCを起動させることです。これにより、不要なプログラムが干渉しているかどうかの判断が可能です。起動中に作動してる他のプログラムが原因でアップグレードが失敗している場合は、クリーンブートを実行した状態で、再度Windows10へアップグレードしてみましょう。
クリーンブートの実行方法は、以下の通りです。
1.管理者としてPCにログオン。
2.「スタート」を開き「msconfig」と入力し。検索結果の「システム構成」をクリック。
3.「サービス」タブを開き、「Microsoft のサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、「すべて無効」をクリック。
5.「スタートアップ」タブを開き、「タスクマネージャーを開く」をクリック。
6.タスクマネージャー画面を確認し、「スタートアップ」タブの「無効」をクリック。
7.タスクマネージャー画面を閉じ、「システム構成」の「スタートアップ」タブで「OK」をクリックし、PCを再起動。
ドライバを最新バージョンにする
お使いのPCのドライバーが更新されていないことが原因で、Windows10へのアップグレードに失敗しているのかもしれません。お使いのPCのドライバーを最新バージョンに更新してから、再度グレードアップしてみてください。
ドライブの空き容量を増やす
Windows10へのアップグレードが失敗するのは、お使いのPCにWindows10へのアップグレードができる分の空き容量がないことが原因かもしれません。PCのドライブ空き容量を増やしてから、再度アップグレードを試してください。
ドライブの空き容量を増やすには、「ディスククリーンアップを使う」「不要なアプリやフアィルを削除する」といった方法があります。
エラーコード「0x800F0922」が表示される場合は、ディスクの空き容量が足りないことを示しています。
モニタの確認
Windows10へのアップグレードが失敗するのは、モニタの出力先が間違っていることが原因かもしれません。特に、アップグレード中にPC画面が黒くなる場合は、モニタによる失敗の可能性が大きいです。
モニタの出力先を変更し、画面表示されるかどうか確認してください。
環境のクリーンアップ
Windows10へのアップグレードが失敗するのは、アップグレード中に何か問題が発生しているのが原因かもしれません。一度環境をクリーンアップすることで、Windows10のアップグレードができるようになるかもしれません。
Windows Updateトラブルシューティングツールを使う
Windowsでは、インストールやアップグレードで起こるエラーの多くを「Windows Updateトラブルシューティングツール」で解決できます。
「Windows Updateトラブルシューティングツール」の実行方法は、以下の通りです。
1.「http://go.microsoft.com/?linkid=9830262」を開き、「ファイルを開く」をクリック。
2.ダイアログに従って、ツールの実行。
ベーシックディスクへの変換
Windows10のディスク管理には、「ベーシックディスク」と「ダイナミックスディスク」の2種類があります。従来からあるディスク管理の「ベーシックディスク」に対し、「ダイナミックスディスク」はWindows2000以降のディスク管理になります。
お使いのPCのディスク管理がダイナミックスディスクだと、Windows10へのアップグレードができない場合があります。ディスク管理を「ベーシックディスク」に変換してから、再度アップグレードを試してください。
Windowsメディアからアップグレード
Windowsメディアとは、マイクロソフトが推進するオーディオやイメージのフォーマットのことです。ダウンロードしたWindows10のイメージでWindows10へのアップグレードを試します。
Windows10イメージのダウンロード・アップグレード方法は、以下の通りです。
1.Windows10を「https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10」からダウンロード。
2.ダウンロードページの「ツールを今すぐダウンロード」をクリック。(お使いのWindowsバージョンに合わせて、32ビットもしくは64ビットを選択。)
3.実行の確認画面を確認し、「実行」をクリックし、ユーザーアカウント制御画面を確認。「はい」をクリック。
4.「このPCを今すぐアップグレードする」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。
5.「ライセンス条項」の表示を確認し、「同意する」をクリック。.アップグレード終了後、ユーザーログイン画面を確認。
6.「簡単設定」にチェックを入れる。
BITSトラブルシューティングツールを使う
何らかのエラーでWindows10にアップグレードできないときは、「BITSトラブルシューティングツール」を使うことで解決できる場合があります。「BITSトラブルシューティングツール」をダウンロードし、実行後にもう一度Windows10へのアップグレードを試してください。
「BITSトラブルシューティングツール」の実行方法は、以下の通りです。
1.「http://download.microsoft.com/download/F/2/2/F22D5FDB-59CD-4275-8C95-1BE17BF70B21/BITSDiagnostic.diagcab」を開き、「ファイルを開く」をクリック。
2.ダイアログに従って実行。
システム更新準備ツール ・DISMコマンドの実行
システム更新準備ツール ・DISMコマンドを実行すると、Windows10へのアップグレードができるかもしれません。システム更新準備ツール ・DISMコマンドの実行方法はWindows8,1とWindows7で異なります。
Windows 8.1 の場合
1. 「スタート」ボタンの上で右クリック し、 「コマンドプロンプト (管理者)]」をクリック。
2.表示されるプロンプト画面に「dism /online /cleanup-image /restorehealth」と入力して、「 Enter」 キーを押す。
Windows 7 の場合
1.お使いの Windowsバージョンに合わせて、以下のページを開く。
32 ビット「 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=3132」
64 ビット「 http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=20858」
2.「ダウンロード]」をクリックし、 「ファイルを開く」 をクリック。
3.ダイアログに従って実行。
システムファイルチェッカーを実行
システムファイルチェッカーとは、システムファイルの破損を調べるためのユーティリティです。Windows10へのアップグレードに失敗するときは、システムファイルチェッカーを実行してから、再度アップグレードを試してください。システムファイルチェッカーの実行方法は、Windows8,1とWindows7で異なります。
エラーコード「0x80073712」が表示される場合は、アップデートに必要なファイルの破損を示しています。
Windows 8.1 の場合
1.「スタート」 ボタンの上で右クリック し、「コマンドプロンプト (管理者)」をクリック。
2.表示されるプロンプト画面に「sfc /scannow 」を入力し、「Enter」キーを押す。
Windows 7 の場合
1.「スタート」ボタンをクリックし、検索ボックスに「コマンド」と入力。
2.表示された「コマンドプロンプト」の上で右クリックし、「管理者として実行」をクリック。
3.表示されるプロンプト画面に「sfc /scannow 」を入力し、「Enter」キーを押す。
ネットワーク環境の見直し
ネットワーク環境が不安定だと、Windows10へのアップグレードに失敗する場合もあります。Wi-Fi接続の時は有線に変更して再度アップグレードを試してください。
エラーコード「0xC004FC03」が表示される場合は、インターネットに接続していないことを示しています。
Windows10に非対応のアプリをアンインストール・アップデート
お使いのPCにWindows10非対応のアプリがあると、それが原因でWindows10のアップグレードに失敗する場合があります。Windows10非対応のアプリはアンインストールする、Windows10対応への更新がある場合はアップデートする、Windows10対応版をインストールするなどしましょう。その後、再度アップグレードを試してください。
エラーコード「0xC1900208~0x4000C」が表示される場合は、Windows10と互換性のないアプリが存在することを示しています。
新規ユーザーアカウントの作成
ユーザープロファイルに関する何らかの問題が原因で、Windows10のアップグレードに失敗する場合があります。新しいユーザーアカウントを作成し、新しいアカウントから再度アップグレードを試してください。
それでもWindows10のアップグレードに失敗する場合は
これまでご紹介した対処法でもWindows10へアップグレードできない、エラーが表示される時は、奥の手を出すしかありません。お使いのPC自体を一旦初期化もしくはクリーンインストールしてから再度アップグレードを試しましょう。
Windows7や8.1を初期化する
お使いのPCを初期化し、真っさらな状態でWindows10へアップグレードします。PCに入っている必要なデータや外部メディアなどは必ずバックアップを取り、避難させましょう。
Windows10を新規にクリーンインストール
クリーンインストールとは、アプリやハードディスク、パーシティリティを一度消去した後に再度インストールすることです。一旦Windows10のインストールデータも含むPC内を全て消去し、再度Windows10をインストールしましょう。こちらも、事前にPC内のデータなどのバックアップを忘れないでください。
Windows10のアップグレードに失敗した時は焦らず対処法を試そう
Windows10のアップグレードに失敗すると、その原因やエラー表示の理由を探したりその対処に追われて思わぬ時間を割いてしまいます。しかし、必ずアップグレードができない原因がどこかにあります。
Windows10のアップグレードに失敗した時は、慌てず考えられる原因を1つずつ潰していきましょう。