2019年05月22日更新
Windows10のMicrosoftアカウントとローカルアカウントの違いと切り替え方法を解説!
Windows10のマイクロソフトアカウントとローカルアカウントの違いと切り替え方法について解説します。マイクロソフトアカウントとローカルアカウントの違いを理解して使い分けることで、Windows10をより快適に利用しましょう。
目次
Windows10のマイクロソフトアカウントとローカルアカウントの特徴
Windows10には「マイクロソフトアカウント」と「ローカルアカウント」の2つのアカウントがあります。普段、あまり意識することはありませんが、改めてこれらのアカウントの違いについて解説します。
マイクロソフトアカウントとは?
マイクロソフトアカウントとは普段、Windows10にログオンする時に使用しているものです。Windows10を最初に起動させたときに初期設定として登録した方も多いかと思います。マイクロソフトアカウントは、OutlookやOneDriveといったマイクロソフト社が提供するサービスを利用する際に必要になります。
ローカルアカウントとは?
ローカルアカウントとは、Windows10より前のWindowsPCでログオンに使用しているアカウントです。一台のPCの中に複数のローカルアカウントを作ることができ、ローカルアカウントを切り替えることで一台のPCを複数のユーザーで使い分けることができます。
Windows10のマイクロソフトアカウントとローカルアカウントの違い
アカウント毎の違いは主に5点ある
マイクロソフトアカウントとローカルアカウントとの違いは主に5つあります。それぞれの項目について、アカウントごとの違いを解説します。
ユーザー名の設定
ローカルアカウントではユーザー名を自由に設定することができます。一方、マイクロソフトアカウントでは、アカウント名がそのままユーザー名になります。マイクロソフトアカウントはユーザー名を隠すことができず、他のユーザーに公開されてしまうため、個人の特定につながりやすいユーザー名で登録している方は変更することをお勧めします。
Windowsの設定の同期
同じマイクロソフトアカウントを利用している限り、異なるPC間でもWindowsの設定が同期されます。Windowsの設定とは、壁紙やマウス、キーボードの設定等を指します。設定が同期されるため、PCが変わっても同じ環境でPCを使うことができます。ローカルアカウントは個々のPCでのみ設定されるアカウントのためWindowsの設定は同期されません。
マイクロソフトのサービスとの連携
マイクロソフトアカウントを利用してPCにログオンしていると、OutlookやOneDriveといったマイクロソフト社が提供するサービスを利用する際にサインインが不要になります。ローカルアカウントを利用してログオンしている場合でも、サービスを利用する際にマイクロソフトアカウントでサインインする必要があるだけで、サービスを利用することは可能です。
マイクロソフトストアアプリのインストール
マイクロソフトアカウントでログオンしているPCでは、マイクロソフトストアアプリで提供されている全てのアプリをインストールすることができます。ローカルアカウント利用している場合でも、無料で提供されているアプリをインストールして利用することは可能です。
情報流出リスク
情報流出リスクはマイクロソフトアカウントの方が高いと言えます。マイクロソフトアカウントの情報はマイクロソフトのサーバーにも保存されており、サイバー攻撃によって情報が流出し、被害を受ける可能性があります。マイクロソフトアカウントはマイクロソフトによって厳重に保護されていますが、情報流出リスクが無いとは言えません。
ローカルアカウントは個々のPCで管理され、インターネット上に情報を保存しないため、情報流出リスクは低いと言えます。
それぞれのアカウントを使用するメリット
マイクロソフトアカウントとローカルアカウントにはそれぞれメリットがあり、利用者がWindows10を利用する状況によって使い分けることで、それぞれのアカウントの強みを最大限活かすことが可能です。
ローカルアカウントのメリット
ローカルアカウントを使用するメリットとして、情報流出リスクが低い点が挙げられます。ローカルアカウントの情報はマイクロソフトのサーバーに保存されず、個々のPCで管理されるため、オフラインでも利用することができます。
マイクロソフトアカウントのメリット
マイクロソフトアカウントを使用するメリットとして、異なるWindowsPCの間で設定を同期することが可能である点が挙げられます。使用するPCを変更する際に、マイクロソフトアカウントを使用することで、いつでも自分のお気に入りの設定を呼び出すことが可能です。
また、マイクロソフトが提供するサービスを利用する際にはマイクロソフトアカウントが必須のため、それらのサービスをストレス無く利用することが可能です。
Windows10のマイクロソフトアカウントとローカルアカウントを切り替える方法
ここでは、Windows10でマイクロソフトアカウントからローカルアカウントへ切り替える方法と、ローカルアカウントからマイクロソフトアカウントへ切り替える方法について、それぞれ紹介します。ローカルアカウントを使用する際にはインターネット環境は必要ありませんが、マイクロソフトアカウントへ切り替える際にはインターネット環境が必要なので、注意してください。
マイクロソフトアカウントからローカルアカウントへの変更手順
まずは、マイクロソフトアカウントからローカルアカウントへ切り替えるための変更手順について紹介します。画面左下の「Windows」マークをクリックしてスタートメニューを開き、歯車マークの「設定」をクリックしてください。
「Windowsの設定」画面が表示されるので、「アカウント」をクリックしてください。
「ユーザーの情報」が表示されるので、「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリックしてください。
ローカルアカウントへ切り替える際には、現在ログオンしているマイクロソフトアカウントからログアウトする必要があります。そのため、まずはマイクロソフトアカウントのパスワードを入力してください。
マイクロソフトアカウントのパスワードを入力すると、下記のような画面になります。ここでは、「ユーザー名」「パスワード」「パスワードの確認入力」「パスワードのヒント」をそれぞれ入力します。「ユーザー名」はログオンの際に表示される名前で、好きな名前を入れることができます。
最後に、「サインアウトと完了」をクリックすることで、マイクロソフトアカウントからサインアウトし、新しく作ったローカルアカウントでログオンすることができます。このとき、保存していない作業があったら、「サインアウトと完了」をクリックする前に忘れずに保存してください。
この後、自動的にマイクロソフトアカウントからサインアウトし、ローカルアカウントでログオンします。
ローカルアカウントからマイクロソフトアカウントへの変更手順
つぎに、ローカルアカウントからマイクロソフトアカウントへ切り替えるための変更手順について紹介します。マイクロソフトアカウントへ変更する際にはインターネット環境が必要です。
まずは、画面左下の「Windows」マークをクリックしてスタートメニューを開き、歯車マークの「設定」をクリックしてください。
「Windowsの設定」画面が表示されるので、「アカウント」をクリックしてください。
「ユーザーの情報」が表示されます。「ユーザー名」の下に「ローカルアカウント」と記載されていれば、現在ローカルアカウントでログオンしている、ということを意味しています。「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリックしてください。
「自分用にセットアップする」という画面が表示されたら、自分のマイクロソフトアカウントのメールアドレス、電話番号、Skypeのいずれかを入力してください。
この時、自分のマイクロソフトアカウントを持っていない場合、「作成しましょう!」をクリックすることでマイクロソフトアカウントを作ることができます。詳しい手順については下記のページを参考にしてください。
マイクロソフトアカウントのメール、電話番号、Skypeを入力した後は、パスワードを入力します。
最後に、現在ログオンしているローカルアカウントのパスワードを入力します。
ローカルアカウントからマイクロソフトアカウントへ変更する手順は以上です。この後、機種によっては「PIN」の登録や「Windows Hello」の登録といったものが続くことがありますが、画面の指示に従って操作していけば問題ありません。
Windows10のマイクロソフトアカウントとローカルアカウントを使い分けよう
マイクロソフトアカウントとローカルアカウントには細かな点で違いがあります。これらの違いを理解した上で、Windows10を利用するスタイルに合わせてアカウントを使い分けましょう。