Windows10のインストールメディアをUSBメモリで作成する方法!

Windows10を再インストールする必要があるときに、必要になるのがインストールメディアです。インストールメディアはUSBメモリ作成することができます。この記事ではWindows10でUSBメモリにインストールメディアを作成する方法についてみていきましょう。

Windows10のインストールメディアをUSBメモリで作成する方法!のイメージ

目次

  1. 1USBメモリのWindows10インストールメディアが必要な時とは?
  2. PCが不調の時の再インストールのため
  3. Windows7からアップグレードしたいとき
  4. 2USBメモリでインストールメディアを作成する前に準備すること
  5. USBメモリの用意
  6. ネットに接続したWindows PC
  7. 3Windows10のインストール用USBメモリを作成する方法
  8. インストール用ファイルをダウンロード
  9. ファイルを実行してインストールメディアを作成
  10. 4インストール用USBメモリを使ってWindows10をインストールする方法
  11. インストールディアのUSBメモリをPCに挿入
  12. ブートメニューを起動
  13. USBメモリをブートディスクとして設定
  14. ガイドに従ってWindows10をインストール
  15. 5USBメモリからWindows10をインストールするときの注意点
  16. クリーンインストールになるのでバックアップは必要
  17. アップグレードの時にはPCのスペックに注意
  18. デバイスドライバのセットアップが必要になることも
  19. 6Windows10の再インストール用にUSBメモリを作成しておこう!

USBメモリのWindows10インストールメディアが必要な時とは?

Windows10をインストールするためのインストールメディアをUSBメモリに作ることができます。USBメモリでWindows10のインストールメディアが必要になる場合とはどんな時があるのでしょうか。

PCが不調の時の再インストールのため

Windows10のPCを使っていると、何かと不具合が起こることがあります。いろいろと設定をしたり、不要なファイルを削除したりして、対応をしても不具合が直せないときには、Windows10のOSから再インストールしなくてはいけないことがあります。

Windows10のPCが不調で再インストールが必要になったときに、インストールメディアが必要になります

Windows7からアップグレードしたいとき

Windows7のMicrosoftからのサポート終了期限まであと1年を切りました。無料でアップデートできる期限は終わったと思っている人も多いようですが、USBメモリのインストールメディアがあるとまだ無料でアップグレードすることができます。

Windows7やWindows8.1から無料でWindows10へアップグレードするときにも、インストールメディアが必要になります。

インストールメディアはUSBメモリではなくISOイメージファイルでも作ることができますが、ISOファイルの場合にはISOファイルを作成した上で、DVDに書き込む手間が二重にかかります。USBメモリへの作成の方は直接作ることができるので手間がISOファイルよりもかからないというメリットがあります。

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USBメモリでインストールメディアを作成する前に準備すること

USBメモリでWindows10のインストールメディアを作成する前に準備することを見ておきましょう。

USBメモリの用意

まずはインストールメディアを作成するUSBメモリを用意します。USBメモリは8GBか16GBのものを用意しましょう。中身は空にしておきます。バックアップ用などに使っているUSBメモリは使わずに、中身をすべて消去してもいいもUSBメモリを選びます

Windows10をインストールするためのファイルの容量が大きいので、8GBよりも容量が小さいUSBメモリではインストールメディアを作成することができません。

また、16GBよりも容量が大きいUSBメモリは、大容量にするために内部の構造が16GBまでのものと違う場合があります。その構造の違いでインストールメディアの作成に失敗することがあるので、容量が大きいものでも16GBまでにします。

Microsoftが推奨しているのは8GBのUSBメモリです。16GBのUSBメモリでは使わない容量がもったいないので、8GBでいいでしょう。

ネットに接続したWindows PC

インストールメディアを作成するためには、まずはMicrosoftのホームページからメディアを作成するための準備ファイルをダウンロードします。最初にダウンロードするのはインストールメディアを作成するための準備プログラムを動かすためのファイルで、インストールメディアの作成を始めてから、実際のWindows10のインストールファイルがダウンロードされます。

Windows10のインストールファイルの容量は大容量ファイルになるので、インターネットの接続状況によってはかなりの時間がかかります。良好なインターネット環境で接続したPCで、USBメモリのインストールメディアを作成しましょう

Windows10のインストール用USBメモリを作成する方法

USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法についてみていきましょう。

インストール用ファイルをダウンロード

まずはMicrosoftのホームページからインストール用のファイルをダウンロードしましょう。こちらのリンクからMicrosoftのWindows10のダウンロードページへ入り、「ツールを今すぐダウンロード」をクリックしましょう。

USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法

ファイルを実行してインストールメディアを作成

ダウンロードしたファイルをクリックして実行しましょう。ファイルをクリックしてからしばらく待つと、ライセンス条項への同意を求められるので「同意する」をクリックします。

USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法

またしばらく待っていると、「実行する操作を選んで下さい」と出るので「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択して「次へ」をクリックします。

USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法

「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」を確認します。「このPCにおすすめのオプションを使う」からチェックを外すと、変更することができます。しかし、ライセンスキーを確認できるエディションにしか再インストールすることができないので、32bitのPCを64bitのPCにする、といったことはできません。

他のPCにインストールする可能性がある場合には、アーキテクチャで「両方」を選ぶと32bit版と64bit版を両方インストールできるメディアを作成することができます。

USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法

「次へ」をクリックすると使用するメディアを選ぶ画面に移ります。今回はUSBメモリにインストールメディアを作成するので「USBフラッシュドライブ」を選択します。

USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法

「次へ」をクリックするとWindows10のインストールメディアを作成するUSBメモリを選択する画面になります。USBメモリのドライブを選択して「次へ」をクリックします。

するとWindows10のインストールファイルのダウンロードと、USBメモリをインストールメディアへの作成が始まります。USBメモリをインストールメディアに作成するのには時間がかかるのでしばらく待ちましょう。PCで他の作業をすることは可能です。

USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法

インストール用USBメモリを使ってWindows10をインストールする方法

作成したWindows10のインストール用のUSBメモリをWindows10をインストールする方法についてみていきましょう。

インストールディアのUSBメモリをPCに挿入

電源を一度切ったPCにWindows10のUSBメモリを挿入しましょう。

ブートメニューを起動

インストールメディアのUSBメモリを挿入したPCの電源を入れます。Windows10が起動する前に、ブートメニューを立ち上げます。ブートメニューに入るためには、電源を入れて画面が真っ黒なうちにブートメニューを立ち上げるためのキーを押します。

ブートメニューを立ち上げるためのキーはPCのメーカーによって違います。「ESC」「F1」「F2」の場合が多いので、メーカーのホームページなどで確認しましょう。

USBメモリをブートディスクとして設定

ブートメニューを立ち上げたら、USBメモリをブートディスクとして設定します。USBメモリをブートディスクに設定する方法は次の通りです。

まずは上のタブからキーボードの左右の矢印キーで「Security」を選択します。上下のキーで「Secure Boot Control」でEnterキーを押して「Disable」を上下キーで選択してEnterキーを押します。

左右のキーで「Boot」のタブを開いて、上下のキーで「Launch CSM」でEnterキーを押します。上下キーで「Enable」を選択したらEnterキーを押します。左右キーで「Save&Exit」のタブに移動し、「Boot Override」でUSBを選択します。

shiftキーを押しながら一度PCをシャットダウンさせた後、ESCキーを押しながらPCを起動します。すると起動デバイスを選択できるので、USBを選択するとUSBメモリからPCが起動します。USBメモリに作成したインストールメディアからWindows10のインストールが始まります。

ガイドに従ってWindows10をインストール

あとはガイドに従ってWindows10をインストールしていきましょう。ライセンスへの同意を求められたり、再起動を求められたりすることがあるので、その都度指示通りに作業していけばUSBメモリからWindows10をインストールすることができます。

USBメモリからWindows10をインストールするときの注意点

USBメモリからWindows10をインストールするときには、いろいろと注意しなくてはいけない点があります。ここからはUSBメモリからWindows10をインストールするときの注意点についてみていきましょう。

クリーンインストールになるのでバックアップは必要

USBメモリからWindows10をインストールする方法は、クリーンインストールになります。クリーンインストールというのは、PCのデータをいったんすべて消去して、0からすべて書き換えてしまうインストール方法です。

Windows7からのアップグレードの場合には、データを残したままWindows10をインストールするアップグレードも選択することができます。しかし、Windows10の調子が悪くて再インストールする場合には、0からOSを書き換えてしまうしかありません。

クリーンインストールの場合には、PCの中のデータは全て消えてしまうので、バックアップは必ず取っておく必要があります。また、アップグレードの場合にも、データを残したままのアップグレードに失敗してデータがすべて消えてしまうこともあります。

必ずWindows10をインストールする前には、外付けHDDなどPCの外のバックアップ用のメディアにバックアップを取るようにしましょう。

バックアップはWindows10の標準機能で行うと簡単

Windows10を再インストールする前のバックアップ方法にはいろいろな方法がありますが、Windows10や7に標準搭載されている機能を使って行うと簡単にできます。外付けHDD等、バックアップするPCの外部のメディアを接続したら、Windows10ならスタートボタンから歯車マークをクリックしてWindows10の設定を表示します。Windows7ならコントロールパネルを開きます。

Windows10なら「更新とセキュリティ」から「バックアップ」に、Windows7ならコントロールパネルから「バックアップする」に入ります。するとそちらからバックアップの設定ができます。

USBメモリからWindows10をインストールする方法

こちらの記事にWindows7のバックアップ方法が詳しく解説されているので参考にしてみてください。

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アップグレードの時にはPCのスペックに注意

Windows7やWindows8.1のPCにWindows10をUSBメモリからクリーンインストールする場合には、PCのスペックに注意しましょう。PCのスペックによってはWindows10のインストールに必要な要件を満たしていない可能性もあります。必ず事前にWindows10がインストールできるPCかどうか確認してからWindows10のインストールをはじめましょう。

Windows10のインストールに必要なPCのスペックは次の通りです。
プロセッサ:1 ギガヘルツ (Ghz)以上のプロセッサまたは システム・オン・チップ(SoC)
RAM:32 ビット版では 1 GB、64 ビット版では 2 GB
HDDの空き容量:32 ビット版 OS では 16 GB、64 ビット版 OS では 32 GB
グラフィックス カード:DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー)
ディスプレイ:800x600

メーカーのホームページで機種ごとにWindows10へのアップグレードが可能かどうか公開している場合もあります。自分でよくわからない場合には、メーカーのホームページで確認したり、サポートセンターに問い合わせてみたりしましょう。

デバイスドライバのセットアップが必要になることも

クリーンインストールで再インストールすると、デバイスの設定もすべてリセットされてしまいます。場合によってはデバイスドライバのセットアップが必要になる場合もあります。必要なデバイスはWindows10にも標準搭載されていますが、使っているものによってはメーカーから提供されているデバイスではないとうまく動かないものもあります。

特にグラフィックボードやサウンド、無線LANなどはWindowsに標準搭載されているドライバではなく、メーカー提供のデバイスを利用するものもあります。メーカーから提供されているドライバが必要なものは、1つずつセットアップしていきましょう。

Windows10の再インストール用にUSBメモリを作成しておこう!

この記事ではWindows10のインストールメディアをUSBメモリに作成する方法と、USBメモリからWindows10をインストールする方法についてみてきました。PCを使っていると、いつ何が起こるかわからないのが正直なところです。万が一ウイルス感染した場合などは、クリーンインストールで再インストールするしかない場合もあります。

事前にインストール用のメディアをUSBメモリに作っておけば、万が一のことを考えた場合、安心できます。ぜひこの機会にUSBメモリにWindows10の再インストール用のメディアを作成して、何が起きても大丈夫なように備えておきましょう。それと同時にバックアップもこまめに取っておけば安心です。

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