2019年06月18日更新
Wi-Fiの電波が届く距離は?無線ルーターからの電波範囲を広げる方法も解説!
Wi-Fiの電波が届く距離はどれくらいかご存じでしょうか。Wi-Fiの電波が届く距離は障害物の有無で大きく変わります。そこで、電波の範囲を広げたいと思っている人も多いと思います。今回は、Wi-Fi電波の距離とWi-Fiの範囲を広げる方法をご紹介します。
目次
Wi-Fiの電波が届く距離は?
Wi-Fiの電波の範囲を広げたいと思っている人は、Wi-Fi機器のスタンダードモデルでどれくらいの距離まで通信できるのか知りたい人も多いのではないでしょうか。実際に自分で試してみることで性能をチェックできますが、これからWi-Fi機器を購入しようとしている人は製品の商品ページで届く範囲の目安を確認できます。まずはじめに、Wi-Fiの範囲を広げるために、無線LANルーターが通信できる距離と距離が伸びない原因となる障害物についてご説明します。
ルーターによって様々
Wi-Fiで飛ばせる電波の距離は、無線LANルーターの性能によって様々です。価格が高くて高性能なルーターであれば通信範囲が広いですが、障害物の有無も影響するので届く距離は保証・断言ができないのが現状です。あくまでも、製品紹介の電波の距離は目安ということを覚えておきましょう。一般的に人気がある無線LANルーターであれば最高距離を出せる可能性はありますが、価格が安く性能が低いルーターではWi-Fiの距離は伸びません。
目安は2階くらいまで?
Wi-Fi機器に記載されている目安は、一戸建ての階数・マンションの部屋数で表されています。Wi-Fi無線LANルーター平均的な距離は「一戸建てでは2階」まで、「マンションでは3LDK」です。しかし、家の構造で壁が多かったり、鉄筋製では電波が遮断されると距離は短くなります。Wi-Fi機器は上下左右に電波を飛ばすので、1~2メートル以上の高さで中央に置くのが良いとされています。
家に使われる建材で、金属を含む床暖房や断熱材の壁や鉄筋コンクリートは電波を遮ります。また建材以外にも、済んでいる人間も中程度の影響を及ぼし、木材・窓ガラスでも小程度の影響を与えます。ルーターの近くに水槽を置いている人は、水でもWi-Fiの電波を通しにくくします。ルーターの周りに障害物が多いほど、通信が不安定になります。
遮蔽物がなければ300メートル届くことも
Wi-Fiの電波は室内に遮蔽物が多数あると100メートルも届きません。直線距離で遮蔽物がない場合には、50~300メートル届くこともあります。屋外では50~100メートルと言われるルーターですが、遮断物がないと300メートルもWi-Fi無線LANルーターが届くこともあります。製品にも寄りますので実際に届く距離は公式サイトを確認してましょう。ルーターを置く場所も壁などで遮らないところに設置しましょう。
Wi-Fiの電波が届いている距離や範囲を知る方法
Wi-Fiの電波が届く距離は室内であれば100メートル以内ですが、遮断物でもっと短くなります。よって、電波の範囲を広げるためには、まず先に、自分のWi-Fi機器が実際にどれくらい電波が届けることができるのか確認する必要があります。
Wi-Fi電波受信マーク(扇マーク)で調べる
スマホやPCでWi-Fiを使っていると「扇マーク」が確認できますが、この扇マークで実際に電波の通信距離を測ることができます。扇の数は3~4本ありますが、曲線の本数が多いほど電波が強いことを表しています。扇を見ながら、室内を移動して確認してみましょう。もし、曲線が1本であれば、そのポイントは電波が弱くWi-Fi電波の距離の限界であると判断できます。
スマホアプリで測定する
電波状況を可視化できるアプリ「Wi-Fiミレル」をご紹介します。このアプリは電波状況を可視化できるので、電波の強度をデータにしてくれます。室内で電波の強度の高低を調べることができます。アプリの使い方は、以下のリンクからダウンロードして、接続するWi-Fiを選択します。Wi-Fiのセットアップは必須です。
NetSpotを使用する
PCで「NetSpot」を使って電波の強度を可視化できるソフトです。インストールして、自宅の無線LANルーターの距離を計測することができます。計測する場合は、持ち運びできるノートPCなどがお勧めです。
Wi-Fiの電波範囲を広げる方法
自宅にある無線LANルーターの飛距離の計測ができたら、室内のWi-Fiの電波範囲を広げていきたいと思います。Wi-Fiの強度が強いほど通信速度は速くなるので、ルーターの向きを変えたり、遮断物を取り除く、中継機を購入するなどで通信距離を調整していきましょう。
Wi-Fiルーターの向きを調整する
Wi-Fiルーターにはアンテナが付けられていますが、外付けのアンテナと内蔵アンテナのタイプがあります。外付けのアンテナであれば、アンテナの向きを調整することで、電波が弱い部屋にWi-Fiを届けることができます。アンテナの向きは、「アンテナを立てた場合は水平方向」に電波が広がり、「アンテナを倒した場合は垂直方向」に電波が飛びます。アンテナの向きに電波が伸びるわけではないので注意が必要です。
遮蔽物を取り除く
Wi-Fiルーターのアンテナの向きを変えたならば、遮断物が少ない場所に設置します。棚の中や電子レンジ・水槽の横、金属製の物で隠すと、電波が通りにくくなります。電波の距離を広げるには、見晴らしの良い場所・電波を届けたい場所に近いところにおきましょう。
Wi-Fiルーターの2.4GHz帯の周波数は、電子レンジと同じですので干渉して電波が弱くなります。電波は金属・水に吸収されやすい特性があることも知っておきましょう。
Wi-Fiルーターを高い位置に設置する
Wi-Fiルーターの周辺に遮断物を置かないことと同様に高さも重要です。全方位に電波が飛ぶので、1~2メートルほどの位置に設置するのが良いでしょう。部屋の角・床などに置くと、端まで電波が届かなくなります。全方位の電波を使用できなくなります。
中継機を導入する
Wi-Fiルーターのアンテナの向きを変えて高い位置に置いても、電波が弱い場合には中継機で電波の範囲を広げることができます。中継機とは、密閉性のあるトイレや電波が届きにくい2階などに電波を経由する役割をします。上記でWi-Fi環境が改善しない場合には、中継機を導入するとどこでも快適な通信速度を使用することができます。
Wi-Fiルーターを性能の高いものに変更する
中継機を購入するのではなく、Wi-Fiルーター自体を高性能なルーターに買い替えることで距離を広げる方法があります。高性能な無線LANルーターで距離が伸びたと思えます。無線LANルーターが故障した場合には電波の距離が短くなったり、最悪の場合はWi-Fiが使用できなくなります。
Wi-Fiの電波範囲を広げられるルーター
Wi-Fiの電波の距離を広げる方法は、中継機を導入したり遮蔽物を取り除くことをご説明しました。ここでは、Wi-Fiルーターのアンテナの向きが自由に向きを変えられるルーターと高性能なルーターをご紹介します。
可動式アンテナ付きモデルのルーター
可動式アンテナが付いているルーターをご紹介します。以下のサイトから商品ページに飛ぶことができますが、アンテナが4本付いており、全方位に電波をカバーしてくれます。内蔵タイプでは自由に向きを変えることができないのが、アンテナでは自在に変えることができます。
ハイスペック・ハイモデルのルーター
アンテナ内蔵タイプのルーターをご紹介します。内蔵タイプで、高性能ハイモデルで、電波範囲が広いです。スタンダードモデルよりも、平均距離一戸建て2階までやマンション3LDKまで届く可能性があります。
Wi-Fiの無線ルーターをよく知って電波範囲を広げよう!
Wi-Fiの無線ルーターの電波が届く距離と電波の距離を広げる方法をご紹介しました。そもそも、取り除くことができない遮蔽物には中継機を導入したり、どうしても届かない場所には高性能なルーターを使用するなど工夫次第で距離を広げることができます。