2019年11月12日更新
【Mac】ユーザー名の変更・確認方法!管理者権限が消える対処法も解説!
Macのユーザー名の変更・確認方法を解説します!Macのユーザー名を変更する際は、大事な確認ポイントがあります。また、Macのユーザー名を変更した後に、管理者権限が消えるなどトラブルが起こった時の対処法についても説明します。
目次
Macのユーザー名を変更するには?
Macのユーザー名を変更したいと思ったことはありませんか?複数のMacやPCを所持しているためユーザー名を統一したい、Macを譲り受けたので自分特有のユーザー名に変更したいなど、状況に応じてユーザー名の変更を考える局面があるはずです。今回はそんなニーズに応えて、Macのユーザー名の変更方法を解説します。
ユーザー名を取り扱うときは、確認しておきたい基本的なポイントがあります。このポイント如何によっては、取り扱いが全く異なるので注意が必要です。ユーザー名に関する勘違いしやすい確認ポイントについては後述します。
アカウントが破損してログインできなくなる事も
Macのユーザー名を変更するにあたって気を付けたい点が、変更手順を間違うとユーザー名(ユーザーアカウント)が破損する恐れがあるということです。ユーザー名(ユーザーアカウント)が破損するとMacにログインできなくなります。
こうしたリスクを考えて、念のためユーザー名(ユーザーアカウント)を変更するときは、大事なデータファイルのバックアップを取ることをお勧めします。
Macのユーザー名を変更する前に
Macのユーザー名を変更する前に、1点確認しておく点があります。ユーザー名と一言でいっても、状況によって違うものを示している場合があります。
ユーザーの名前を確認する
ユーザーの名前を確認するときに、Macの名称として表示される名前と、Mac自体のIDとして表示されるアカウントがあります。
アカウント名とフルネーム(表示名)がある
Macには2つの名称設定があることを憶えておきましょう。「〇〇のMac」というようにMacの表立った名称として使用される表示名と、MacのIDとしてログインするときに使用されるアカウント名があります。
この表示名とアカウント名を状況に合わせてどちらもユーザー名と呼ぶことがあります。混同しやすいので、ユーザー名を求められたときはどちらを指しているのかよく確認しましょう。
Macのユーザー名の変更方法
今回はMacのIDとしてログインするときに使用される、アカウント名の変更方法を解説します。
別の管理者アカウントでログイン
Macのアカウント名を変更する場合は、一度ログアウトして別の管理者アカウントでログインし直す必要があります。別の管理者アカウントがない場合は新規で作成します。
新規の管理者アカウントの作成
新規の管理者アカウントを作成する場合は、「アップルマーク」→「システム環境設定」を選択します。
「システム環境設定」のウインドウが開くので「ユーザーとグループ」を選択します。
開いたウインドウの左下にある「鍵マーク」をクリックします。
ユーザー確認のポップアップが表示されるので、パスワードを入力して「ロックを解除」をクリックします。
「ユーザーとグループ」のウインドウの左下にある「+」マークをクリックし、新規アカウント情報を入力すれば、新規アカウントを追加できます。
ログイン後、ユーザフォルダへ移動
別の管理者アカウント(新規で作成した場合は新規アカウント)で再ログインしたら、Finderのウインドウを立ち上げて、Mac画面左上のメニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」をクリックします。
表示されたポップアップに「/ユーザ」と入力して「移動」をクリックします。
アカウント情報が保存されている「ユーザ」フォルダに移動します。フォルダの中には、今ログインしている別の管理者アカウントと、今回名称を変更する元アカウントのフォルダがあります(ログインしている別の管理者アカウントのフォルダアイコンは「家マーク」で表示されます)。
先にホームフォルダの名前を変更
変更する元アカウントのフォルダ名を変更します。ここで変更するフォルダ名が元アカウントの新しいアカウント名になります。
アカウント名を変更
元アカウントのフォルダ名を変更したら、「アップルマーク」→「システム環境設定」を選択します。
「システム環境設定」のウインドウが開くので「ユーザーとグループ」を選択します。
開いたウインドウの左下にある「鍵マーク」をクリックします。
ユーザー確認のポップアップが表示されるので、今ログインしている別の管理者アカウントのパスワードを入力し、「ロックを解除」をクリックします。
ウインドウ左のユーザー一覧から今回名称を変更する元アカウントを選択し、右クリックで表示されるメニューから「詳細オプション」を選びます。
開いた「詳細オプション」のウインドウ内で、アカウント名とホームディレクトリの末尾の文字列(/Users/〇〇〇)を、前述で変更した新しいアカウント名(ユーザーフォルダにつけた新しいフォルダ名)に変更します。変更後、「OK」をクリックして設定完了です。
変更後のアカウントでログイン
設定が終了したら、一度Macの電源を落とし、名称変更したアカウントでログインします。無事にログインできればユーザー名(アカウント名)の変更は完了です。
Macのユーザー名の変更を失敗した時
Macのユーザー名変更を失敗したときの対処法を解説します。
管理者が消えたらどうする?
Macのユーザー名を変更した後、「うまくログインできない」、「パスワードが無効」、「管理者権限がなくなった」などの症状が発生した場合はアカウントが破損した可能性があります。
ルートユーザーとしてログイン
破損したアカウントを管理者権限のあるアカウントとして復活するには、ルートユーザーとしてログインし、仮アカウントを作成して破損したアカウントの情報を上書きする方法があります。
ルートユーザーから新しく管理者ユーザーを作成する
ルートユーザーとしてログインするには、シングルユーザモードを使います。Macの電源を入れた後、「Command」キー + 「R」キーを同時押しします。「MacOSユーティリティ」の画面が立ち上がるので、画面メニューの「ディスクユーティリティ」を選び、使用しているHDDを選択してメニューバー上の「ファイル」→「マウント」をクリックします。
管理者パスワードを求められるので入力し、ディスクユーティリティを終了します。次に、メニューバーから「ユーティリティ」→「ターミナル」をクリックします。
「ターミナル」が表示されると、「ターミナル」のウインドウ内に「localhost:/ root#」と表示されているので、「/sbin/mount -uw /」を入力して「Return」キーを押します。次に「rm /var/db/.AppleSetupDone」を入力して「Return」キーを押します。最後、再起動のコマンド「reboot」を入力して「Return」キーを押します。
ルートユーザーから管理者権限をつける
Macが再起動すると、通常のインストール後の初期設定のオリエンテーションが始まるので適宜情報を入力してログインします。その後前述の、新規の管理者アカウントを作成する手順と同じように、「アップルマーク」→「システム環境設定」→「ユーザとグループ」より仮の管理者アカウントを作成します。
仮の管理者アカウントを作成したら、右クリックより「詳細オプション」をクリックし、開いた「詳細オプション」のウインドウ内で、アカウント名とホームディレクトリの末尾の文字列(/Users/〇〇〇)を、復活させたい元アカウント名に変更します。変更後、「OK」をクリックします。
仮の管理者アカウントを復活させたい元アカウント名に変更した後、アカウント情報が保存されている「ユーザ」フォルダに移動します。フォルダの中にある仮の管理者アカウントのフォルダを削除します。その後、改めて復活させた元アカウント名で再ログインし、元アカウントが無事に復活しているか確認します。
Macのユーザー名を変更する時は注意が必要
Macのユーザー名を変更する時は注意が必要です。ユーザー名を取り扱うときは、まず、表示用の名前かアカウントの名前かをよく確認します。表示用の名前はいつでも変更でき、修正も簡単ですが、アカウントの名前を変更するときは細心の注意を払って作業しましょう。ケアレスミスがあると、アカウントが破損し、ログインできなくなる恐れがあります。
Macのアカウント名を変更する際は、可能であれば重要データのバックアップを取っておくのが賢明です。また、新旧のユーザーデータを区別するのであれば、アカウント名は変更せず、新規アカウントを作成して、新しいユーザーとして新規アカウントで作業を管理するというやり方もあります。
いずれにしろアカウント名の変更はトラブルを起こす可能性を否定できないので、できることならアカウント名を変更せずに済む方法を模索するのが良いでしょう。