【Mac】hostsファイルを書き換える方法!編集した設定が反映されない対処法は?
Macユーザーの皆さんは「hostsファイル」という機能をご存知でしょうか?今回はこのMacの「hostsファイル」を書き換える方法と、hostsファイルを編集したにもかかわらず、設定が反映されない場合の対処法についてご紹介していきます。
目次
- 1hostsファイルとは
- ・IPアドレスとホスト名の対応を記述したファイル
- 2Macのhostsファイルを書き換える方法〜テキストエディット〜
- ・Macのhostsファイルがあるフォルダを開く
- ・hostsファイルを別の場所にコピーして編集する
- ・編集したhostsファイルを元のフォルダに上書きする
- 3Macのhostsファイルを書き換える方法〜ターミナル〜
- ・ターミナルを起動させる
- ・viでhostsファイルを書き換える
- ・書き換えたhostsファイルを上書き保存
- 4Macのhostsファイルを書き換える方法〜アプリ〜
- ・Hosts.prefpaneをダウンロードする
- ・hosts設定を行う
- 5Macにhostsファイルの設定が反映されない原因と対処法
- ・hostsの設定情報が合っているか確認する
- ・DNSのキャッシュをクリアにする
- 6Macのhostsファイルを書き換えてみよう
hostsファイルとは
日頃Macを使っているユーザーの皆さんは、「hostsファイル」という機能をご存知でしょうか。Macには様々な機能が備わっていますが、Macのこの「hostsファイル」という機能は、意識して使おうとしない限り、なかなか耳にする機能ではありません。まずはMacの「hostsファイル」とはどんな機能なのかを確認していきます。
IPアドレスとホスト名の対応を記述したファイル
Macの「hostsファイル」とは、ホストIPとアドレスの対応を記述したファイルのことです。普段インターネット上では、DNSサーバがドメインとIPの紐づけを行なっていますが、hostsファイルの設定を優先するため、自分の端末のhostsファイルを変更することで、DNSで解決のできないサーバに、ドメイン名を使ってアクセスできるようになります。
Macのhostsファイルを書き換える方法〜テキストエディット〜
Macのhostsファイル機能を確認したところで、早速Macのhostsファイルを書き換える方法をご紹介していきます。まずはhostsファイルを「テキストエディット」で編集する方法をご紹介していきます。
Macのhostsファイルがあるフォルダを開く
早速お持ちのMacを起動させましょう。Mac画面上部のFinderのメニューバーから「移動」をクリックし、メニューの中の「フォルダへ移動」をクリックしましょう。フォルダへ移動をクリックし、そこで「/private/etc」と入力することで、hostsファイルが設定されている場所のフォルダが開きます。
hostsファイルを別の場所にコピーして編集する
次に、Macのhostsファイルを別の場所にコピーし、hostsファイルを編集していきます。今回はhostsファイルの編集がわかりやすいよう、Macのデスクトップ上の場所にhostsファイルをコピーしました。コピーした方のhostsファイルを、mac標準のテキストエディタで開きましょう。
hostsファイルを開いたら、hostsファイルの一番下に、「IPアドレス+半角スペース+ホスト名(ドメイン名)」を入力し、hostsファイルを保存します。
編集したhostsファイルを元のフォルダに上書きする
最後に、編集したMacのhostsファイルを元のフォルダに上書きをします。
「管理者の名前とパスワードが必要です」というメッセージがMacの画面上に表示されるので、名前とパスワードを入力し、認証をおこなってください。認証を進めると、「新しい項目で置き換えますか?」というメッセージが画面上に表示されるので、「置き換える」をクリックしましょう。
この流れに沿って設定をすることで、hostsファイルの設定が反映されるようになります。hostsファイルの設定が反映されているのかを確認するため、ブラウザを再起動して確認してみましょう。
Macのhostsファイルを書き換える方法〜ターミナル〜
次に「ターミナル」でhostsファイルを編集する方法をご紹介していきます。ターミナルの使い方に慣れているユーザーの方は、この「ターミナル」という機能を使って、hostsファイルを編集することをおすすめします。
ターミナルを起動させる
早速ターミナルを起動させましょう。ターミナルを起動させるには、アプリケーションをクリックし、ユーティリティを選択します。メニューの中から「ターミナル」を選択し、クリックします。もしくは、Launchpadから入り、「その他」を選択し、メニューの中から「ターミナル」を選択しましょう。なお、下の画像はLaunchpadからターミナルを起動する場合のものです。
viでhostsファイルを書き換える
ターミナルを開いたら、最初に「sudo vi /private/etc/hosts」と入力し、hostsファイルを書き換えましょう。hostsファイルを書き換えると、パスワードの入力を求められるので、ログイン中のアカウントのパスワードを入力しましょう。
hostsファイルの書き換えを始めようとすると、下の画像のような画面が表示されます。この画面で「i」を入力すると、画面の一番下に「– INSERT –」と表示され、hostsファイルの書き換えるための入力モードになります
書き換えたhostsファイルを上書き保存
書き換えたhostsファイルを上書き保存しましょう。hostsファイルの書き換えが完了したら、「esc」キーを押します。その後に「:wq」と入力することで、hostsファイルの設定が上書き保存されます。
書き換えたhostsファイルを確認したい場合は、ブラウザを再起動しましょう。再起動することで、設定したhostsファイルを確認できます。
Macのhostsファイルを書き換える方法〜アプリ〜
最後に「アプリ」でhostsファイルを編集する方法をご紹介していきます。Macには、無料で使える「Hosts.prefpane(通称『Hosts』)」というアプリがあります。無料で簡単にhostsファイルを書き換えられるため、この方法でhostsファイルを書き換えることをおすすめしています。
Hosts.prefpaneをダウンロードする
アプリを使ってhostsファイルを書き換えるために、まずはHosts.prefpaneをダウンロードしましょう。
「Download here」からこのアプリをダウンロードします。アプリのダウンロードが完了したら、圧縮ファイルを開き、アプリをインストールしましょう。アプリのインストールに成功すると「環境設定」の場所に「Hosts」が追加されます。このアプリが追加される場所は「アプリケーション」の場所ではないので、追加場所に関しては注意してください。
hosts設定を行う
アプリのダウンロード、インストールが完了したら、早速hosts設定を行っていきましょう。「hosts」のアプリを開くと、下の画面のような画面が開きます。鍵アイコン上に表示されている「+(プラス)」をクリックすると、IPアドレスとホスト名を追加入力できます。また、画面中の鍵アイコンを使って、ロックや解除の設定ができます。
これまでに「テキストエディト」「ターミナル」「アプリ」を使ったファイル書き換え方法をご紹介してきましたが、この「hosts」アプリを使って書き換えるのが一番簡単な方法です。しかし、このアプリの最終更新が現在2019年の時点で7年前と、相当昔になってしまっています。今のところ、機能に関しては問題なく使えますが、更新されない限り、いつかは他の代用のアプリが必要になってきます。
今のところ、このアプリの代用候補アプリは「gasmask」というアプリです。
使いやすいと個人のブログで紹介している方をネット上で見かけることはありますが、現在のところ、ご紹介した「hosts」が使えてる状況なので、こちらのアプリを使うことをおすすめします。
Macにhostsファイルの設定が反映されない原因と対処法
Macにhostsファイルの設定が反映されない場合の原因と対処法をご紹介していきます。Macにhostsファイルの設定が反映されない原因として考えられるのは、以下の2点です。
- 設定した情報の間違い
- DNSのキャッシュの問題点
上記2点のhostsファイルが反映されない原因ごとに、hostsファイルの対処法をご紹介していきます。
hostsの設定情報が合っているか確認する
Macにhostsファイルの設定が反映されない場合の原因として考えるのは、まずはじめに「設定した情報の間違い」が挙げられます。hostsファイルに設定した情報が間違いなく入力されているのかを今一度確認してみましょう。
また、hostsファイルの書き換えにアプリを使っている場合は、見逃してしまいがちな点ですが、改行コードなどが「utf-8のLF」になっているかどうか、といった「文法の問題」をチェックしてみましょう。
DNSのキャッシュをクリアにする
Macにhostsファイルの設定が反映されない場合の原因として考えるのは、「DNSのキャッシュの問題点」が挙げられます。Macにhostsファイルの設定が反映されない場合の大抵の原因が、このDNSのキャッシュに問題があると言われています。
DNSのキャッシュをクリアにするには、以下のコマンドを打ちましょう。
このコマンドを打つことで、DNSのキャッシュをクリアにできる場合もありますが、うまくクリアできない場合もあります。例えば、Google Chromeを使っている場合は、Google ChromeのDNSのキャッシュがあるらしく、その場合は「chrome://net-internals/#dns」というコマンド入力すると、キャッシュしてると思われるDNSの情報が出てきます。
Macのhostsファイルを書き換えてみよう
今回は、Macのhostsファイルを、三つの方法で書き換える手順をご紹介してきました。それぞれのhostsファイル書き換え方法を試してみて、皆さんに一番合った書き換え方法を見つけ、Macのhostsファイルを書き換えていきましょう。