Macの日本語入力の切り替えができない対処法!かな文字入力するには?
Macの日本語入力の切り替えができないときの対処法を解説します!Macキーボードの基本的な操作を確認して問題が解決できないときは、日本語入力プログラムの設定を再確認します。Macの日本語入力プログラムはいつでも設定可能です。
目次
- 1Macで日本語入力に切り替える方法
- ・Apple標準のJISキーボードを使っているなら
- ・それ以外のキーボードを使っているなら
- ・デスクトップのメニューバーからの変更も可能
- 2Macで日本語入力に切り替えができない!
- ・日本語入力プログラムが入力ソースにあるかチェック
- ・入力ソースに日本語入力プログラムがない場合の追加方法
- ・日本語IMEのインストール方法
- 3Macで日本語入力できないのは「変換学習」が原因の場合も
- ・変換学習をリセットしてみる
- 4それでもMacで日本語入力に切り替えができない場合は
- ・com.apple.HIToolbox.plistファイルを削除してみる
- 5Macで日本語入力に切り替えができなくても落ち着いて!
Macで日本語入力に切り替える方法
今回はMacのテキスト入力作業の日本語入力切り替えについて解説します。Macのキーボードが基本的にアルファベットを基調として配列されている以上、日本語のかな入力(ひらがな・カタカナ)を行うには変換が必要です。
Macのキーボードで日本語のかな入力(ひらがな・カタカナ)変換行う際は、Mac標準JISキーボード(Mac公式日本語キーボード)とそれ以外のMacキーボード(例えばUSキーボード)で操作方法が違います。
Apple標準のJISキーボードを使っているなら
Mac標準のJISキーボードを使っている場合、基本的な操作で日本語のかな入力(ひらがな・カタカナ)変換が可能です。
「かな」キーでひらがな入力に切り替え可能
Mac標準のJISキーボードの「かな」キーを押せば、ひらがな入力に切り替えが可能です。「Shift」キー + 「かな」キーを押せば、カタカナ入力に切り替えが可能です。
また、Mac標準のJISキーボードは「かな」キーと「英数」キーがそれぞれ独立して用意されているため、単純にキーの使い分けで切り替えができるのが特徴です(Windowsの場合は1つの変換キーで「かな」と「英数」を切り替えます)。
また、Mac標準JISキーボードの、「かな」キーと「英数」キーがそれぞれ独立しているメリットは、変換するのを忘れて打ち込んでも後から変換キーを2回連続で押すことで文字変換ができることです。
例えば「英数」モードで「mama」と入力した後に「かな」キーを2回連打すると「ママ」と変換されます。逆に「ママ」と入力した後に「英数」キーを2回連打すると「mama」と変換されます。この「変換キー2回連打」のテクニックはとても便利です。
Caps lock キーを使う方法
Mac標準JISキーボードの、「かな」キーと「英数」キーを使う方法以外に、「Caps lock」キーを使う方法があります。「Caps lock」キーのオン・オフで「ひらがな」「英字」の入力モードの切り替えができるように設定できます。設定の方法は、まず、Mac画面左上のメニューバーから「アップルマーク」→「システム環境設定」を開きます。
「システム環境設定」のウインドウ内の「キーボード」をクリックします。
「キーボード」のウインドウ上方にあるタブから「入力ソース」を選ぶと、画面中央に「Caps lockの動作」という項目があります。プルダウンをクリックするとメニューが表示されるので「オフの時英字を入力」を選びます。
このように設定することで、「Caps lock」がオンのときは「ひらがな」、オフのときは「英数」の入力モードに切り替えが可能です。Windowsの変換キーの仕様と同じですが、「Caps lock」キーの位置が左下にあるのでWindowsの変換キーよりは指が届きやすく使いやすいかもしれません。
また「Caps lock」キーはオンのときはランプがつくのでオン・オフの状態を確認しやすいという点もメリットです。
ローマ字入力を変更する
一般的なMacユーザーは、日本語入力はローマ字入力を使用すると思いますが、高齢の方などはキーの一文字押しで「かな入力」を行いたい場合があるかもしれません。キーの一文字押しとは、キーボード上に印字されているかな文字で文字を入力することです。
キーの一文字押しで「かな入力」を行いたい場合は、同様にMac画面左上のメニューバーから「アップルマーク」→「システム環境設定」を開きます。
「システム環境設定」のウインドウ内の「キーボード」をクリックします。
「キーボード」のウインドウ上方にあるタブから「入力ソース」を選びぶと、画面中央に「入力方法」という項目があります。プルダウンをクリックするとメニューが表示されるので「かな入力」を選びます。これで、キーの一文字押しで「かな入力」を行えるようになります。
他に使えるショートカットキー
他に使えるショートカットキーとして、「Control」キー + 「Shift」キー + 「J」キーを押すと「ひらがな」、「Control」キー + 「Shift」キー + 「K」キーを押すと「カタカナ」、「Control」キー + 「Shift」キー + 「;」キーを押すと「半角カタカナ」、「Control」キー + 「Shift」キー + 「:」キーを押すと「英字」に変換されます。
それ以外のキーボードを使っているなら
Mac標準のJISキーボード以外のキーボード(USキーボード)を使っている場合は、操作が違います。
「Commandキー」と「スペースキー」を同時に押す
Mac標準のJISキーボード以外を使っている場合は、「Command」キー + 「スペース」キーを押せば、ひらがな入力に切り替えが可能です。カタカナ入力に切り替える場合はもう一度「Command」キー + 「スペース」キーを押します。ひらがな入力とカタカナ入力の切り替えを交互に繰り返します。
他に使えるショートカットキー
Macの日本語かな入力(ひらがな・カタカナ)に使えるショートカットキーは他にもあります。「^」キー + 「↑」キー + 「J」キーを押すと「ひらがな」、「^」キー + 「↑」キー + 「K」キーを押すと「カタカナ」、「^」キー + 「↑」キー + 「;」キーを押すと「英字」に変換されます。いずれもUSキーボードで使えるショートカットキーです。
キーボード管理ツールを使う
USキーボードを使っている多くのMacユーザーが、Macの日本語かな入力(ひらがな・カタカナ)の変換で利用しているツールがあります。「Karabiner」というツールです。このキーボード管理ツールを使うと、自分の任意のキーを「かな」キー・「英数」キーに割り当てられます。
このキーボード管理ツールを使って、自分の使いやすいキーに「かな」キー・「英数」キーの機能を付加すれば自分にとって最も理想的な変換キーの環境を設定できます。ただ、短所としては、割り当てたキーの本来の機能が使えなくなるということです。そのため自分にとって使用頻度が少ないキーを選ぶという条件の制限があります。
また、「Karabiner」は比較的、機能が充実したツールなのでそれなりにアプリが重く、Macに負担をかける可能性があることも懸念される点です。「Karabiner」を試してみたいと思う人は一度検索してみてください。無料でダウンロードできるダウンロードページが用意されています。インストールも簡単です。
デスクトップのメニューバーからの変更も可能
Macの日本語かな入力(ひらがな・カタカナ)の切り替えは、デスクトップのメニューバーからの変更も可能です。Mac画面右上のメニューバーにある「フォントアイコン」を右クリックして、表示されるメニューから日本語かな入力を選択できます。
デスクトップのメニューバーにフォントアイコンが表示されない場合
デスクトップのメニューバーにフォントアイコンが表示されない場合は、システム環境設定で表示設定できます。まず、Mac画面左上のメニューバーから「アップルマーク」→「システム環境設定」を開きます。
「システム環境設定」のウインドウ内の「キーボード」をクリックします。
「キーボード」のウインドウ上方にあるタブから「入力ソース」を選ぶと、ウインドウ下方に「メニューバーに入力メニューを表示」という項目があるのでチェックを入力します。これで、デスクトップのメニューバーにフォントアイコンが表示されるようになります。
Macで日本語入力に切り替えができない!
Macで日本語入力の切り替えができないときの対処法について解説します、
日本語入力プログラムが入力ソースにあるかチェック
Macで日本語入力の切り替えができないときは日本語入力プログラムが入力ソースにあるかチェックしましょう。Macには多数の言語プログラムが搭載されていますがこれら言語プログラムを管理する「入力ソース」に日本語入力プログラムが登録されていないと日本語入力の切り替えができません。
日本語入力の切り替えができないときは、なんらかの原因で日本語入力プログラムが入力ソース内で認識されていない可能性があります。
日本語入力プログラムが入力ソース内で認識されているか確認するには、まず、Mac画面左上のメニューバーから「アップルマーク」→「システム環境設定」を開きます。
「システム環境設定」のウインドウ内の「キーボード」をクリックします。
「キーボード」のウインドウが開いたら、ウインドウ上方のメニュータブで「入力ソース」をクリックします。キーボードの入力ソースが表示されるので、左側に表示されている言語一覧に「日本語」があるか、また画面中央の「ひらがな」にチェックが入っているか確認します。
入力ソースに日本語入力プログラムがない場合の追加方法
入力ソースの言語一覧に「日本語」がない場合は、新たに「日本語」を追加する必要があります。入力ソースの言語一覧に「日本語」を追加するには、キーボード画面の「入力ソース」タブを選んで、画面左下にある「+」マークをクリックします。
表示された言語メニューから「日本語」を選択し、右の欄にある「日本語アイコン」を選択して「追加」をクリックすると、キーボードの入力ソースに「日本語」が追加されます。
日本語IMEのインストール方法
日本語IMEがMacにインストールされていない可能性がある場合は、Googleが提供しているIMEダウンロードページ(google.co.jp/ime/)から日本語IMEをダウンロード(インストール)できます。
インストーラーがダウンロードされるので、インストーラーをダブルクリックしてインストール画面を立ち上げます。「続ける」をクリックします。
次にインストールの確認画面が表示されるので「インストール」をクリックします。
次に、インストール後、Google日本語入力を有効にするか聞いてくるので「続ける」をクリックします。
インストール終了の画面が表示されるので「閉じる」をクリックします。
Mac画面右上のツールバーで「フォントアイコン」をクリックするとGoogle日本語入力(日本語IME)がダウンロードされていることを確認できます。
Macで日本語入力できないのは「変換学習」が原因の場合も
Macで日本語入力の変換ができない場合は、「変換学習」の設定が原因の可能性もあります。「変換学習」とは、日本語入力プログラムが普段のユーザーの日本語入力・漢字変換などを記録して言語入力のパフォーマンス向上に役立てる機能ですが、この記録データの不具合で日本語入力の変換ができなくなることがあります。
変換学習をリセットしてみる
他の対処法を試しても、Macで日本語入力の変換ができない場合は、「変換学習」をリセットすると正常に日本語入力の変換ができるようになる場合があります。「変換学習」をリセットするには、キーボード画面の「入力ソース」タブで「日本語」を選び、中央画面を一番下までスクロールして「変換学習」の項目の「リセット」をクリックします。
「変換学習」をリセットすることで、ユーザーのこれまでの日本語入力関連の履歴記録が消去され、また初めから記録されます。
それでもMacで日本語入力に切り替えができない場合は
上記の対処法を試しても、Macで日本語入力の切り替えができない場合は、入力ソースの登録情報を記録しているファイルを一旦削除することで改善することがあります。
com.apple.HIToolbox.plistファイルを削除してみる
入力ソースの登録情報を記録しているファイルは「com.apple.HIToolbox.plist」ファイルといいます。このファイルは削除しても再度生成されるので、一旦削除しても心配はありません。
「com.apple.HIToolbox.plist」ファイルを削除するには、まず、「Finder」を起動させてMac画面左上のメニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」を選択します。
開いたポップアップに「/ライブラリ」と入力し、「移動」をクリックします。
移動した「ライブラリ」フォルダ内の「Preferences」フォルダを選択し、その中に保存されている「com.apple.HIToolbox.plist」ファイルを削除します。削除後、日本語入力の変換が正常に行えるか確認しましょう。
Macで日本語入力に切り替えができなくても落ち着いて!
Macで日本語入力の切り替えができなくても、まずは落ち着いて、キーボードの基本的な操作確認を行いましょう。キーボードの種類によって日本語かな入力(ひらがな・カタカナ)の変換キーが違います。キーボード操作に問題がなければ、キーボードの日本語入力プログラムの設定を確認しましょう。
日本語入力プログラムの設定が整えば、大抵は正常に日本語かな入力(ひらがな・カタカナ)が行えるようになります。もし日本語入力プログラムの設定を行ってもうまくいかないときは、「変換学習」のリセット、「入力ソース登録ファイル」の削除を試みてください。
日本語かな入力(ひらがな・カタカナ)の変換がうまくいかなくても、何かしらの対応策はあるので、基本的な確認作業から順番に行いましょう。