MacでWord(ワード)を無料・有料で使う方法!Windows版との違いも解説!
WordはWindows専用で、Macでは使用できないと考えておられますか。実は、MacでもMicrosoft社のWordを使用できます。今回は、Apple社のMacでどのようにMicrosoft社のWordを使用できるのかをご紹介します。
目次
- 1MacでWord(ワード)を無料で使うための条件
- ・無料でMicrosoftのアカウントを作成
- ・使うパソコンがインターネットにつながっている
- 2MacでWord(ワード)を無料で使う方法
- ・Microsoftにサインインする
- ・空白のブックを新規作成をクリックする
- 3MacでWord(ワード)を有料で使う方法や料金
- ・Microsoft Office Home & Student 2019 for Mac
- ・Word 2019 for Mac
- ・Office 365 Solo
- ・Office 365 ProPlus
- 4MacでWord(ワード)の無料版と有料版の違い
- ・ページの向きを変えれる
- ・表のセル塗りつぶしができる
- ・グラフ要素の追加と変更
- ・変更履歴の記録と閲覧
- 5MacでWord(ワード)を使う場合とWindows版との違い
- ・オプション設定の違い
- ・環境設定の違い
- ・リボンメニューの構成
- 6自分に合わせたWord(ワード)を使おう
MacでWord(ワード)を無料で使うための条件
当然のことながら、Apple社はMicrosoft社とライバル社であり、それゆえApple社とMicrosoft社の製品の間に互換性はありません。しかし、Windowsの代わりにMacでOffice Word(ワード)を使用したいという要望が、これまで世界中のユーザーから多く上がっていました。それで、Microsoft社は、Mac対応のOffice Wordを開発しました。
Mac対応のOffice Word(ワード)とはいえ、Apple社の製品であるMacを使用してMicrosoft社のWord(ワード)を起動させるためには、満たさなければならない条件があります。これからそれらの条件について説明します。
無料でMicrosoftのアカウントを作成
Office Wordの本来の対応OSであるWindowsの代わりに、Apple社のMacでOffice Word(ワード)を使用するために満たすべき1つ目の条件は、Microsoftアカウントを作成し、ログインすることです。料金は掛かりません。もしまだMicrosoftアカウントをお持ちでないなら、以下の手順でご自分のアカウントを開いてください。
まず、マイクロソフトアカウントURLにアクセスします。画面に表示される、「Microsoftアカウントでサインイン」を選択します。
その後「アカウントをお持ちではない場合、作成できます。」を選択し、「次へ」と進みます。
アカウントの作成画面です。「新しいメールアドレスを取得」を選択し「次へ」に進みます。
「@outlook.com」と表示されます。その左側にご自身の希望するアカウント名を入力してください。そして「次へ」に進みます。
パスワード作成画面です。ご希望のバスワードを入力し、「次へ」に進みます。
向かって画面中央左に、10の数字とアルファベットの組み合わせが出てきますので、それらを「表示されている文字を入力してください」に入力します。
アカウント作成はこれで終了しました。
使うパソコンがインターネットにつながっている
Office Wordの本来の対応OSであるWindowsの代わりに、Apple社のMacでOffice Word(ワード)を使用するために満たすべき2つ目の条件は、ご使用のMacがインターネットに接続されていることです。
このMicrosoft無料Office Word(ワード)ソフトはインターネット上で起動するもので、通常Microsoft社がWindows搭載のパソコンに有料で提供している、Microsoft Office Word(ワード)のCD-ROMをインストールすることによって起動させるものではありません。
今のところ、インターネット接続に代わり、Office Word(ワード)を無料で使用する方法はありません。
MacでWord(ワード)を無料で使う方法
Microsoft社は現在、無料のOfficeソフトを提供しています。冒頭でも説明しましたが、Microsoftアカウントを所有し、インターネット接続環境が整っていれば、料金を払うことなく、誰でもWindowsの代わりに、Apple社のMacでOfficeソフトを使用できます。
これから具体的に、Microsoft社の無料Office Word(ワード)ソフトをApple社のMacでどのように起動させ、使用できるかを説明します。
Microsoftにサインインする
Microsoft社の無料Office Word(ワード)ソフトをWindowsの代わりにMacで起動させるために、まず、以下のURLにアクセスします。
https://office.live.com/start/Word.aspx?omkt=ja-JP
Microsoftアカウント画面が立ち上がりますので、ご自身の所有するMicrosoftアカウントを入力し、「次へ」に進みます。
Microsoftアカウントのログインをするためパスワード画面に変わりますので、パスワードを入力し、「サインイン」に進みます。
Office Word(ワード)オンライン画面が立ち上がります。
空白のブックを新規作成をクリックする
Office Word(ワード)オンライン画面が立ち上がると、画面向かって左上に「空白の文書を新規作成」が表示されますので、それを選択します。この「空白の文書を新規作成」画面を使用して、通常Microsoft社のWindowsを搭載したパソコンで行われるOffice Wordの作業を、Windowsに代わりApple社のMacで行えます。
「空白の文書の新規作成」画面は、通常のWindows版Office Word(ワード)画面と類似しています。
MacでWord(ワード)を有料で使う方法や料金
無料Office Word(ワード)ソフトだけでなく、Microsoft社は現在、Apple社のMac対応の他のOffice製品を販売しています。基本的に全て有料で料金がかかります。Office Word無料版に代わり、有料版もぜひ試したいと思われるでしょうか。
あるいはWindows版Office Wordの代わりに、Mac対応のOffice Wordを試し、使い勝手、機能性の違いなどを確認したいと思われるでしょうか。これから現在入手可能なMicrosoft社のWord(ワード)製品、およびその料金について説明します。
Microsoft Office Home & Student 2019 for Mac
Microsoft Office Home & Student 2016 for Macは販売店、およびインターネットで購入することができます。このMicrosoft Office Home & Student 2016 for Macパッケージ版には、英数字のPINとプロダクトキーが梱包されています。これらのPIN、およびプロダクトキーを使用し、インターネットを介してインストールします。
このMicrosoft Office Home & Student 2016 for Macパッケージ版には、Excel、PowerPoint、OneNote、およびOneDriveが含まれています。Microsoft Office Home & Student 2016 for Macパッケージ版の料金は、23,800円(税別)となっており、インストール可能なMacの台数は1台です。
Word 2019 for Mac
Microsoft社は、Apple社のMac用のWord 2016 for Macパッケージ版を販売しています。この製品は、Microsoft社のオンラインストアから料金を払い入手できます。Word 2016 for Macパッケージ版の料金は、12,744円となっており、インストール可能なMacの台数は2台です。
Office 365 Solo
Microsoft Office 365の登場以前は、永続ライセンスが主流でした。しかし、永続ライセンスとは言え、新しいバージョンのOfficeが販売されると買い替えが必要となり、料金が掛かりました。そしてOfficeのサポート期間が終了すると、そのバージョンOfficeは使用できなくなりました。
それでMicrosoft Office 365から、永続ライセンスに代わり、サブスクリプションが採用されました。1年間、または1ヶ月間単位で料金を払ってMicrosoft Officeを使う契約を交わすスタイルに代わったということです。
Office 365 Soloは家庭向きとして販売されており、サブスクリプション購入の年間契約をした場合、月々の料金は1,274円です。インストール可能なMacの台数は2台です。
Office 365 ProPlus
Office 365 ProPlusは、法人向けに販売されているソフトウェアで、サブスクリプション購入の年間契約をした場合、月々の料金は1,300円です。インストール可能なMacの台数は5台です。
Office 365 Solo およびOffice 365 ProPlus双方に当てはまることですが、どちらの製品も、Apple社のMacだけでなく、Microsoft社のWindows搭載のパソコンでも利用できるというメリットがあります。また、Office 365の利用を停止する際、アンインストールをする必要はなく、代わりにOffice 365のマイアカウントサイトにアクセスし、「非アクティブ化」をします。
再度利用したい時は、再びOffice 365マイアカウントサイトにアクセスし、IDとパスワードでサインインし、アクティブ化するだけです。
MacでWord(ワード)の無料版と有料版の違い
料金が掛からないのであれば、当然その方がいいはずです。無料でOfficeアプリを楽しめるなら、それに超したことはないでしょう。しかし詳細を知らずに、早々に結論を下してしまうのではなく、無料版と有料版との間にはどんな差別化があり、どんなサービスの違いがあるのかをまず確認したほうが、自分に合った正しい結論を引き出せるはずです。
それでこれから、Office有料版と無料版の間にはどんな違いがあるのかを説明します。Office有料版には、当然無料版にはないサービスがあります。そのサービスの違いも説明します。
ページの向きを変えれる
Mac用のOffice Word(ワード)の無料版と有料版の違いの1つ目は、有料版ではページの向きを変えれますが、無料版では変えれないことです。無料版で印刷の向きの変更を試みると「プレミア機能 Office365でこの機能やその他の機能を使えます」が表示されます。
表のセル塗りつぶしができる
Mac用のOffice Word(ワード)の無料版と有料版の違いの2つ目は、表を書くことはできても、有料版では表のセルを塗りつぶせますが、無料版では塗りつぶせないことです。無料版で表のセル塗りつぶしを試みると「プレミア機能 Office365でこの機能やその他の機能を使えます」が表示されます。
グラフ要素の追加と変更
Mac用のOffice Word(ワード)の無料版と有料版の違いの3つ目は、表を書くことはできても、有料版ではグラフ要素の追加と変更ができますが、無料版ではグラフの作成機能そのものがありません。「挿入」を選択すると有料版では「グラフ」が表示されますが、無料版では表示されません。
変更履歴の記録と閲覧
Mac用のOffice Word(ワード)の無料版と有料版の違いの4つ目は、表を書くことはできても、有料版では変更履歴の記録と閲覧ができますが、無料版ではできないことです。無料版で変更履歴の記録と閲覧を試みると「プレミア機能 Office365でこの機能やその他の機能を使えます」が表示されます。
MacでWord(ワード)を使う場合とWindows版との違い
デザイン性という観点から言えば、Apple社のMac版Office Word(ワード)もWindows版Office Word(ワード)も違いはほとんどない、と言っていいほどなので、使用していて違和感はほとんどないと思われます。しかし、そこはライバル社であるApple社とMicrosoft社。両者の間に完全な互換性はありません。機能や操作方法には、やはり違いがあります。
それでこれから、Mac版Office Word(ワード)とWindows版Office Word(ワード)の間に存在する違いを説明します。
オプション設定の違い
オプション設定とは、編集タスク、文書の表示、印刷の基本設定、その他をカスタマイズするための詳細設定のことです。Windows版のOffice Word(ワード)の場合、このオプション設定を選択することにより、各種の設定をします。オプション設定は「ファイル」を選択し、「Word(ワード)のオプション」から詳細設定を行えます。
環境設定の違い
Apple社のMac版Office Word(ワード)の詳細設定は、Windows版のOffice Word(ワード)とは異なります。「オプション設定」の代わりに、「環境設定」を選択して行います。「環境設定」を行うには、「Word」を選択し、その後「環境設定」に進みます。
リボンメニューの構成
Office Word(ワード)を開くと、画面の一番上に表示される一連のツールバー、つまりリボンメニューは、作業に必要なコマンドをすばやく見つけるためのものです。
Windows版Office Word(ワード)とMac版Office Word(ワード)との間に、このリボンメニューのデザイン性やメニュー項目の違いはほぼありませんので、両方を使い比べても違和感を感じることはほとんどありません。
しかしリボンメニューの構成にはわずかながら違いがあります。「ホーム」メニューを例として取り上げて説明します。Windows版で「フォント」や「段落」の詳細設定は、リボンメニュー下部に表示されるダイアログによって行いますが、Mac版は、メニュー画面から「形式」に進み、「フォント」または「段落」を選ぶよう構成されています。
自分に合わせたWord(ワード)を使おう
Mac版Office Word(ワード)無料、有料版、またWindows版Office Word(ワード)無料、有料版と、Office Word(ワード)ソフトには入手可能な幾つかの選択肢があります。しかし大切なのは、自分の目的やニーズに合ったものを選ぶことです。