2019年11月12日更新
【Mac】クリーンインストール方法!OSを初期化して再インストールするには?
Macを使い続けていると動作が遅くなったり、空き容量が少なくなったり不具合が発生します。対処方法の1つは、Macのストレージを初期化して最新のOSを再インストールするクリーンインストールです。この記事ではmacOSのクリーンインストールの手順を解説します。
目次
Macのクリーンインストールとは
Macを長年使用していると動作が遅くなったり、原因がわからずアプリが使えなくなったり、最悪の場合は起動できなくなってしまう経験をします。そういう不具合からアプリや大事なデータを守るためにも定期的なMacのOSメンテナンスが必要になります。
メンテナンスには不要なアプリやファイルを削除したり、不具合が発生した後に復旧できるようにデータのバックアップを実施したりします。その中で最大のメンテナンス方法がMacのクリーンインストールになります
OSを初期化して再インストールする
クリーンインストールはMacを初期化することで、Macに保存されているOSやアプリや書類等を消去しMacをまっさらな状態にして最新のOSをインストールする方法です。
メリット
メリットは不要なファイルを削除することで、Macの読み書きのスピードが向上されます。定期的なOSやアプリのアップデートにより不要なファイルが増えたり、使い続けることによりキャッシュやゴミなど増えたりすることによるMacのストレージの容量を圧迫している不要になったファイルを削除できます。
またMacにインストールされている不要なアプリを整理できます。クリーンインストール後には必要なアプリをインストールする必要があり、その時に必要なアプリを取捨選択してインストールすることでシンプルなシステムになりストレージの容量の節約になります。クリーンインストール後はMacの状態が安定しているため、問題が発生しても対策が比較的簡単になります。
クリーンインストールを実施することで、macOSの不要なファイルをなくしストレージの容量を増やしたり必要で安全なアプリを厳選しMacにインストールしたりすることで安全で安定しているPC環境を整えてることが大事です。
デメリット
デメリットとしては、再度使える状態に復帰するまでに時間がかかることです。バックアップ、初期化、OS・アプリの再インストールと手順が多く、ひとつひとつの手順に時間を要します。再インストール中にエラーが発生するとはじめから作業をしなければなりません。想定外のトラブルが発生するリスクがクリーンインストールにはあります。
Macのクリーンインストールの事前準備
Macにクリーンインストールを実施する前には事前に準備する手順があります。手順を間違うとデータが喪失しますのでご注意ください。クリーンインストールは自己判断で実施し時間がかかっても慎重に作業することが重要です。
バックアップを取る
クリーンインストールはMacのストレージ内のデータを全削除しインストールします。そのためにクリーンインストールを実施する前に必ずバックアップを取っておきましょう。外部ハードディスクを用意しTime Machineを使ってバックアップを取ります。
普段からTime Machineで定期的にバックアップを実施されていれば大丈夫ですが、バックアップを実施されていなければ、Time Machineを手動でバックアップ取りましょう。
メニューバーにあるTime Machineのアイコンをクリックします。
「今すぐバックアップを作成」をクリックすると、バックアップが開始されます。
OSを最新バージョンに更新
バックアップと同様に重要な手順が使用しているMacのOSが最新バージョンに更新されているか確認することです。必要であればすぐApp Storeの「アップデート」でOSのアップデートを実施してください。OSのアップデートを実施したなら再起動し、Macの動作に問題がなければ念のためもう一度Time Machineを使いバックアップを取りましょう。
Macのクリーンインストール方法
クリーンインストールには出荷時の状態に戻す再インストールの方法と、自分のMacに対応している最新のOSをインターネットを介してインストールする方法があります。セキュリティを考えても最新のOSをインストールする必要があるので後者の最新のOSをインストールする手順を説明します。
リカバリモードでMacを起動
クリーンインストールを実施するにはMacの電源を一度落とし、リカバリーモードでMacを起動する必要があります。クリーンインストールでリカバリモードの起動方法は「Command」キーと「R」キーを押しながら電源ボタンを押します。
Appleのロゴが表示されたらキーから指を離します。macOSのユーティリティが起動されます。
ドライブを初期化
クリーンインストールを実施するので「ディスクユーティリティ」を選択しドライブを初期化します。
ディスクユーティティのサイドバーで消去するディスクを選択し、「消去」ボタンをクリックし必要事項を入力します。「名前」はディスクの名前になります。「フォーマット」はフォーマットの方式を選択します。デフォルトでは互換性のある方式が表示されます。「方式」は「GUID パーティーションマップ」を選択します。「消去」をクリックすると初期化が始まります。
MacOSをクリーンインストール
初期化が終了すればmacOSユーティリティにもどり「macOSを再インストール」をクリックします。
「続ける」をクリックし、案内に従いインストール先のディスクを選択し、「インストール」をクリックします。インストールがはじまり、実施後再起動し初期画面が表示されます。
地域が表示され、「日本」を選択します。
キーボードの入力環境を選択します。
使用するWi-Fiネットワークを指定して、パスワードを入力します。
「このMacに情報を転送」ウインドウが表示されます。今回はクリーンインストールを実施するので「今は情報を転送しない」を選択します。
「コンピュータアカウントを作成」ウインドが表示され、必要事項を入力します。ここで重要なのは「フルネーム」と「アカウント名」をバックアップした古いフルネームとアカウント名を使用しないこと。同じものを入力すると新しい環境へそのまま移せなくなります。
引き続き「エクスプレス設定」、「ファイルをすべてiCloudに保存」、「FileVaultディスク暗号化」の各ウインドウが表示されます。各ウインドウの設定で必要であればチェックボックスにチェックをつけて「続ける」をクリックします。「Macを設定中」ウインドが表示されれば設定の入力が終了です。完了すればデスクトップ画面が表示されます。これでMacのクリーンインストールが完了されました。
データの復元
macOSのクリーンインストールを完了すれば、次はバックアップしたデータをクリーンインストールしたMacにデータを復元する作業になります。復元するには「移行アシスタント」アプリを起動します。
「続ける」を選択します。
コンピューターの「ユーザー名」、「パスワード」を入力します。
「移行アシスタント」ウインドが表示され「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」を選択します。
MacもしくはTime Machineのデータが保存されているボリュームが表示されるのでクリックして「続ける」をクリックします。
Time Machineのパスワードを入力すると転送する項目が表示されます。「続ける」をクリックするとデータの復元作業がはじまり、作業が終了すれば自動で再起動され作業が終了します。
クリーンインストール後もMacの調子が悪い場合
クリーンインストールを実施しても不具合が改善しないなど、クリーンインストール前と同じ場合は不具合の原因もバックアップ・復元された可能性があります。そのときは手順が増えてしまいますがTime Machineでのバックアップ・復元をせず、再度OSをクリーンインストールをおこなって個別にアプリをインストールしましょう。
その場合は「書類」や「写真」や「iTunes」などのアプリのデータはそのままファイルをコピーする方法で、データを他のストレージにバックアップして個別に復旧する方法を実施しましょう。
Macのクリーンインストールは時間のある時に行おう!
macOSのクリーンインストールについて解説してきました。事前に用意しておく事ことやOSのインストールの手順が多く、気軽に実施できることではありません。しかし、長年使用していくうちに発生する不具合やたまってきた不要ファイルが積み重なり不具合の原因を探すことが困難になります。そこでクリーンインストールを実施することでPCをリセットできます。
macOSの大幅なアップデートの後や、長年同じ不具合で悩んでいるユーザーは是非時間をつくってアプリやデータのバックアップを作成して、macOSのクリーンインストールをおすすめします。