2019年03月25日更新
Windowsのペイントに代わるMacのペイントソフトは?おすすめのお絵かきソフトを紹介!
Macのペイントソフトは様々な種類があります。Mac購入後、どのソフトが良いか悩んだ方も多いと聞きます。今回はMacで使用できるおすすめのペイントソフトのご紹介をします。それぞれの特徴もまとめますので、気になるソフトを試してください。
目次
Macにペイントはある?
Windowsには標準で「ペイント」が画像編集ソフトとしてインストールしています。「Windowsペイント」は多機能ではありませんが、簡単なトリミング、文字入力、図形描写、お絵かきのできる、動作の軽い優秀なソフトウェアです。残念ながらMacにはペイントはインストールされていません。別途ペイントソフトをMacに導入する必要があります。
Windowsのペイントに代わるMacのペイントソフトは?
Macで使えるペイントソフトは様々ですが、デフォルトの機能でも画像編集ができます。簡単な編集程度であればデフォルト機能である「プレビュー」を使用しましょう。プレビューを使った描画の方法や、Windowsとの違いをご紹介します。
Macのデフォルト機能プレビューでも描画ができる
Macのデフォルト機能である「プレビュー」を画像閲覧のみで使用している方も多いと聞きます。プレビューには描画機能もあり、Macに特別なソフトをインストールせず使用できます。動作も軽いため簡単な編集はこちらをおすすめです。プレビューでは文字、手書き、矢印、直線、四角や円形、吹出しを使用できます。
手順は以下のようになります。
- メニューから「マークアップバー」を表示する。
- ツールバーから描画したい形を選択する
Macのプレビューで空のファイルを作成する方法
Macのデフォルト機能である「プレビュー」はファイルの新規作成ができません。そのため、白紙画像を用意する必要があります。手順としては以下のようになります。
- 白背景のウインドウを用意する。ワードファイルなど白紙のものがおすすめです。
- 範囲指定でスクリーンショットを撮影(command + shift + 4)する。
- プレビューを開き、「クリップボードから新規作成」を選択
これで背景が白の画像がプレビューに表示されます。最初から白画像に別名をつけてMacに保存しておけば、次からの作業が楽になるのでおすすめです。
Windowsのペイントとの違いは?画像ファイルにしか作図できない
Macのデフォルト機能である「プレビュー」でもWindowsのペイントと似たような使い方ができるとご紹介しました。Windowsのペイントの違いは1つです。それは「既存画像もしくはクリップボードに保存された画像しか描画編集できない」という点です。しかし上で説明した白紙画像をMacに保存しておけば、ほぼ使い勝手に差はありません。
Macでは簡単な図形描写などでは特殊なソフトを必要とせず、Macのデフォルト機能であるプレビューで対応できます。
Macで使えるフリーのペイントソフト
Macのデフォルト機能である「プレビュー」ではペイントと同じような操作できます。しかし、Macには便利なフリーソフトも多く、プレビューと比べて機能も豊富です。おすすめのお絵かきソフトと特徴や欠点などをまとめます。
おすすめのお絵かきソフトの紹介
Macで使用できるおすすめお絵かきソフトはすべてフリー、つまり無料で使用できます。お絵かきソフト全てに共通することですが、最初はWindowsのペイントなどと比べて操作が難しい点が挙げられます。機能が豊富であるため、操作できる項目も多いため、時間をかけて慣れるよう努力が必要です。
GIMP
Macで使用できるフリーソフトとして、最初に紹介するのはお絵かきソフトは「GIMP」です。このソフトは有料ソフトと比較しても遜色ない機能があり、一部の機能については有料ソフトにもないため、フリーお絵かきソフトの中でも特におすすめです。
GIMPのメリットとデメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
低スペックなMacでも使用可能 レイヤー機能やグラデーション機能など有料ソフトに見劣りしない性能 |
CMYKに非対応であり、印刷向けではない。 |
ほぼデメリットはないと言えます。印刷向けではないソフトですが、あくまでプロが使用するレベルの問題であり、個人利用であれば気にする必要はありません。ソフト選びに迷ったら最初に試していただきたい、おすすめのフリーソフトです。
FireAlpaca
次にご紹介するお絵かきソフトは「FireAlpaca」、GIMPにも劣らないフリーソフトです。頻繁にソフトの更新が行われており、様々な機能の追加があります。
FireAlpacaのメリットとデメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
UIが見やすく直観的に操作できる 集中線、パース定規がある ペンタブでの利用しやすい 3D対応している |
広告がソフト起動時に必ず表示される GIMPと同様にCMYK非対応 |
FireAlpacaはGIMPと比べても、UIが非常に見やすくお絵かきソフトに慣れていない方でも使い方が分かります。GIMPが使いにくい方におすすめのフリーソフトです。
PaintBrush
PaintBrushは先に紹介した2種類のお絵かきソフトよりも、Windowsペイントに近い機能のフリーソフトです。特殊な画像処理が必要ない方におすすめです。
PaintBrushのメリットとデメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
機能が少ないため、動作が軽い UIがシンプルで使いやすい |
レイヤー機能がない ブラシの種類が少ない |
PaintBrushは平面のお絵かきだけできれば良い方におすすめのフリーソフトです。子供でも使用できる直観的なUIは魅力の1つと言えます。Macを購入したばかりで操作全般に慣れていない方にもおすすめです。
Paint 2
最後にご紹介するお絵かきソフトは「Paint2」です。名前の通りほぼWindowsのペイントと同様の機能があります。Windowsのペイントと似たソフトが使いたい方にはおすすめです。
Paint2のメリットとデメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
UIがWindowsのペイントに似ているため分かりやすい レイヤー機能がある |
機能拡張が有料である 全機能を利用するPaint Proの購入が必要である |
Windowsのペイントと同じ操作性を求めるならPaint2がおすすめです。Paint Proの機能を制限したお試し版ではありますが、簡単な描画程度であれば十分使えるフリーソフトです。
Macで使える有料のペイントソフト
Macで使える有料のペイントソフトを2つご紹介します。有料ソフトは機能が充実していますが、その分コストが高く簡単に試せるものではありません。また操作も難しいため、専門的職業の方でなければフリーソフトの利用をおすすめします。
Macを使ってイラスト関係のお仕事をされている方は、有料ソフトを選びましょう。有料ソフトはCMYKにも対応しており、印刷した際の画質が高い点も特徴です。
Photoshop・Illustrator
有料の画像編集、描画ソフトとして最も有名なAdobe社が提供する「Photoshop・Illustrator」です。Illustratorはイラストやポスター作製等描画機能に優れています。またPhotoshopは画像の編集機能に特化しています。無料体験版もありますので、一度そちらを試して必要に応じて購入を検討してください。
PhotoshopのIllustrator違いは以下のようになります。
Photoshop | Illustrator |
写真編集や加工に特化している エンボス加工など立体的な処理ができる 描画機能はないため、単体でロゴ作成は難しい |
イラスト作成やテキストに特化している ロゴ作成など細かい作業の際も画質が低下しない 画像に特殊な加工はできない |
PhotoshopとIllustratorは2種類利用にて、描画から画像編集までできます。2つのソフト同時利用には月額2000円程度コストがかかりますので、使用頻度など十分に考慮してください。
CLIP STUDIO PAINT
4年連続でグラフィックソフトの売上1位を獲得しているCLIP STUDIO PAINTです。マンガ、イラスト、アニメーションと様々な領域で使用されている実績もあり、使い方を解説したWebサイトも数多くあります。
操作の難しいペイントソフトですが、CLIP STUDIO PAINTに関しては情報収集が非常に容易であり、使いこなすための時間はそこまでかかりません。
CLIP STUDIO PAINTは線画ベースのイラストに強く、その点が評価されシェアNo.1になっています。購入価格も5000円であり、PhotoshopとIllustratorを購入するより安価で収まります。写真の編集機能はPhotoshopに劣ります。ペイント機能を重視する方であれば、ソフトの使いやすさ、豊富な機能で、有料のペイントソフトとして最もおすすめです。
Macでのペイントは使いやすいソフトをインストールしよう
Macでは様々なペイントソフトの選択肢があります。その中でも無料ソフトであれば「GIMP」、有料ソフトであれば「CLIP STUDIO PAINT」がおすすめです。それぞれのソフトの機能やUIを調べて、使いやすいソフトを選びましょう。