2019年03月20日更新
iTunesの保存先を外付けHDDに移行!PCでバックアップデータ管理!
iTunesのデータを外付けHDDで管理すれば、バックアップとして使えるので便利です。ここではMac/Windowsごとに、iTunesのデータを外付けHDDに移行する方法をご紹介します。万が一に備えて、大事なデータをバックアップしておきましょう。
目次
iTunesデータを外付けHDDで管理するメリットとデメリット
iTunesのデータをPCの内部ストレージから外付けHDDに移行すると、どうなるのでしょうか。まずはiTunesのデータを外付けHDDで管理するメリットとデメリットをご紹介します。
外付けHDDでバックアップデータの管理するメリット
外付けHDDでiTunesのデータを管理するということは、それ自体がバックアップデータということです。PCの故障や不具合があった場合、内部ストレージに入っているデータが破損したり消去されたりする恐れがあります。iTunesなどのデータを外付けHDDに保存しておけばそういった心配はありません。
他にもiTunesのデータを外付けHDDに移動すると、以下のようなメリットがあります。
別のPCでも使用できる
外付けHDDは別のPCでも使用できるので、PCを複数持っている方には便利です。PCを買い換えた場合でも移行作業の手間がかかりません。また、外付けHDDは持ち運びできるため、いろいろな場所で使用できます。外付けHDDはUSBメモリやSDカードに比べて大容量なので、他人に音楽データを渡す際も外付けHDD1台を貸すだけでOKです。
PCのストレージを使用しない
近年のノートPCの内部ストレージは、HDDより処理速度が速いSSDが主流です。しかしSSDは高価なので、多くのPCの容量は128GBから256GBほどしかありません。PCの内部ストレージが少ない場合は、音楽や動画などをたくさん保存すると、容量が足りずOSのアップデートができない可能性があります。
このような状態を防ぐには、iTunesなどのデータを外付けHDDに移動すれば、内部ストレージを消費せずに済みます。OSやソフトウェアはSSD、音楽・写真・動画などはHDDと、使い分けるといいでしょう。
外付けHDDでバックアップデータの管理するデメリット
外付けHDDでiTunesを管理すると、いいことばかりではありません。iTunesのデータを外付けHDDで管理すると、iTunesを起動する際に必ず外付けHDDを接続しなければなりません。
しかしこのデメリットさえ我慢すれば多くのメリットを享受できます。外付けHDDを接続すると使用できるUSB端子が減るので困る、机にスペースがないため物を増やしたくないといった方以外は、外付けHDDでの管理を推奨します。
iTunesの保存先を外付けHDDに移行!【Mac】
外付けHDDでiTunesのデータを管理すると、どれだけのメリットがあるかご理解いただけたでしょう。それでは、まずはMacでiTunesの保存先を外付けHDDに移行する方法をご紹介します。移行作業は簡単で、データ量にもよりますがそれほど時間はかかりません。
外付けHDDに移動する手順
iTunesのデータを外付けHDDに移行する前にフォルダを整理したい方は、後述の"iTunesのフォルダを整理する"項目をご覧ください。MacでもWindowsとほぼ同じ手順で整理できます。
まずはDockから"Finder"を開き、"iTunes"フォルダを表示しましょう。"iTunes"フォルダは"Macintosh HD">"ユーザー">"ユーザー名">"ミュージック"の順に選択すると表示できます。
"iTunes"フォルダを表示したら、それを外付けHDDにドラッグ&ドロップしましょう。右クリックでコピー&ペーストしても構いません。iTunesのデータ量が多いとコピーに時間がかかります。
外付けHDDにiTunesのデータをコピーしたら、"Option"キーを押しながら"iTunes"を起動しましょう。.すると"iTunesライブラリを選択"と表示されるので、"ライブラリを選択"をクリックし、先ほどコピーした外付けHDDに入っているiTunesフォルダを選択しましょう。
これでiTunesのデータの読み込み先が、内部ストレージから外付けHDDに変更できました。
iTunesの保存先を外付けHDDに移行!【Windows】
WindowsのPCからiTunesの保存先を外付けHDDに移行するには、Macに比べてやや手順が多いため複雑に感じるかもしれませんが、それほど難しくありません。
外付けHDDに移動する手順
Windowsの場合は、2つ方法があります。どちらのやり方も簡単ですが、方法2は若干手間が少ないのでおすすめです。
iTunesのフォルダを整理する
iTunesのフォルダは長年使用しているときちんと整理されず、中身が煩雑になることがあります。外付けHDDにiTunesのデータを移動する前に、フォルダを整理しましょう。"iTunes"を開いて"環境設定"をクリックしてください。
"詳細環境設定"の"詳細"タブをすると、"[iTunes Media]フォルダを整理"とあるので、そこにチェックを入れて"OK"を押しましょう。これでiTunesのフォルダが整理されます。
iTunesで使用するメディアファイルのコピーをすべて[iTunes Media]フォルダに保存すると、iTunesのデータの保存先を外付けHDDに移行した際、他のサイトで購入したものも含めたすべてのメディアフォルダを外付けHDDに保存できます。"iTunes"のトップ画面の"ファイル"から"ライブラリを整理"をクリックしましょう。
"ライブラリを整理"画面で"ライブラリを統合"にチェックを入れ、OKをクリックしてください。これですべての音楽ファイルがiTunesフォルダにまとまります。
iTunesのデータを外付けHDDに移動させる:方法1
それではiTunesのデータを外付けHDDに移動させる方法の1つ目を説明します。iTunesのフォルダ整理ができたら、使用する外付けHDDに"MUSIC"フォルダを作成しましょう。自分が分かればいいので、他の名称を付けても構いません。これでiTunesのデータを移動する準備が整いました。
iTunesのデータはCドライブの"ミュージック"フォルダに格納されています。フォルダの名称は使用しているPCによって多少異なります(Music/マイミュージックなど)。この"ミュージック"フォルダを右クリックして"プロパティ"をクリックしてください。
"プロパティ"を開いたら"場所"タブをクリックし、"移動"を選択しましょう。フォルダを選択する画面が出るので、先ほど作成した外付けHDDの"MUSIC"フォルダを選び、"OK"をクリックします。これでiTunesのデータ移行は完了です。すべてのデータが外付けHDDに保存されました。
きちんと外付けHDDに保存できているか確認するには、"iTunes"を起動して、"設定"を開き、"詳細"タブをクリックしましょう。"[iTunes Media]フォルダの場所"が外付けHDDになっていれば問題ありません。内部ストレージのままであれば、外付けHDDに変更しましょう。
iTunesのデータを外付けHDDに移動させる:方法2
2つ目の方法はMacと同じように、iTunesのフォルダを外付けHDDにコピーするやり方です。ドラッグ&ドロップで外付けHDDにiTunesのフォルダをコピーしましょう。そのあと、"Shift"キーを押しながらiTunesを起動してください。
すると"iTunesライブラリを選択"という表示が出るので、外付けHDDのiTunesフォルダを選択しましょう。読み込み先が外付けHDDに変更されれば移行作業は完了です。
iTunesの保存先を外付けHDDに移行する際の注意点!
iTunesの保存先を外付けHDDに移行する際に、ひとつだけ注意しなければならないことがあるので、しっかり確認しましょう。
iTunesフォルダを移行しただけではダメ
Mac/Windows共に、ただiTunesフォルダを外付けHDDに移行しただけだとiTunesを起動しても内部ストレージから読み込むため、外付けHDDに移行した意味がありません。必ず読み込み先を外付けHDDに設定しましょう。
iTunesの読み込み先を外付けHDDに変更するには、"詳細設定"から変更するか、"Option"や"Shift"を押しながらiTunesを起動ましょう。
内部ストレージに保存されているiTunesフォルダを使用しない場合、容量を空けるためにそのフォルダを削除しておくといいでしょう。フォルダの削除は、右クリックして"削除"を選択すればOKです。
iTunesの保存先をを外付けHDDに移行しよう!
iTunesの保存先をを外付けHDDにすれば、バックアップデータとして使えるのでとても便利です。MacでもWindowsでも簡単に外付けHDDに移行できるので、万が一に備えて外付けHDDにバックアップを取っておきましょう。
外付けHDDにデータを移行した後、忘れずにiTunesの読み込み先を外付けHDDに変更してください。これをしないと外付けHDDで管理できません。