2019年09月25日更新
iPhoneでウイルス感染/検出警告が急増!偽物の見分け方など対処法を解説!
iPhoneでウイルス感染やウイルスを検出したという警告が表示される事例が相次いでいます。AppleではiPhoneはウイルス感染しにくいスマホだとアナウンスしてしますが、警告が画面に出る原因はどういったものなのでしょうか。この記事では対処法など見ていきます。
目次
- 1iPhoneにウイルス感染の警告?偽物の可能性を考えよう!
- ・iPhoneはAndroidに比べてウイルスに強いスマホ
- 2iPhoneにウイルス感染の警告?本物の感染と偽物の見分け方
- ・感染が本当だった時の症状
- ・偽物の表示の場合はAppleセキュリティからの警告など
- 3iPhoneのウイルス感染の警告が本物の時には?
- ・iPhoneがウイルス感染する原因
- ・感染してしまった場合の対処法
- ・感染を防ぐための対処法
- 4iPhoneのウイルス検出の警告が偽物の可能性が高いときには?
- ・偽物の警告の目的
- ・偽物の警告が表示された場合の対処法
- 5ウイルス検出の警告も怖くない!iPhone用のウイルス対策アプリおすすめ!
- ・Lookout: モバイルセキュリティ
- ・ノートン モバイルセキュリティ
- ・ウイルスバスター モバイル
- 6iPhoneにウイルスの警告が表示されたら本物か偽物か見分けよう!
iPhoneにウイルス感染の警告?偽物の可能性を考えよう!
ここ最近、iPhoneの画面にスマホがウイルスに感染した、ウイルスを検出した、という警告表示が出るという事例が相次いでいます。iPhoneはPCやAndroidスマホと比べるとウイルス感染しにくいスマホといわれていますが、現実にはウイルス感染で被害にあった事例もあります。
しかし、ウイルス感染やウイルス検出の警告が、画面の表示されるだけで実は偽物の警告だった、ということもよくあります。この記事ではiPhoneに表示されるウイルス感染、ウイルス検出の警告が本物か偽物か見分ける方法と、ウイルス感染したり、警告が画面表示されたりした場合の対処法についてみていきましょう。
iPhoneはAndroidに比べてウイルスに強いスマホ
現在流通しているスマホといえばiPhoneとAndroidですが、iPhoneはAndroidよりもウイルスに強いスマホだといわれています。まずはその理由についてみていきましょう。
Apple社のアプリの審査がGoogleよりも厳しい
スマホがウイルス感染する最も多いルートはアプリです。ウイルスに感染したアプリのインストールを許可してしまうことで、スマホの中にウイルスの侵入を許してしまい、ウイルス感染させてしまいます。ユーザーがウイルス付きのアプリのインストールを許可してしまったら、どんなにスマホの内部で対策を行っていても感染を防ぎきれません。
その点、AppleのAppストアの方がGoogleプレイストアのアプリの審査よりも厳しいことで知られています。Appleと同じようにGoogleも厳しい検査をしていることを謳っています。しかし、実際にはAppleほど審査が厳しくなく、公式ストアからインストールしたアプリからのウイルス感染が後を絶ちません。
一方でApple社はGoogleの何倍もの厳しい、Apple独自の基準での審査を行っています。そのために、Appleでの審査を嫌って、Android向けのアプリしか出していない会社もたくさんあります。Apple社の厳しい目がAppleのスマホであるiPhoneをウイルス感染から守っています。
iPhoneそのものにウイルス無効化の機能も搭載
Apple社ではアプリの審査を厳格にしているだけではなく、iPhoneにウイルスを無効化させる機能も搭載しています。そのためにApple社のiPhoneはウイルスによる被害がAndroidスマホやPCに比べると格段に少なくなっています。
しかし、どんなにApple社がiPhoneにウイルス対策を施しても、ユーザーがApple社の想定を上回る使い方をしてしまうことでiPhoneがウイルス感染してしまいます。実際にはiPhoneでもウイルス感染の被害が報告されていることは忘れないようにしましょう。
iPhoneにウイルス感染の警告?本物の感染と偽物の見分け方
iPhoneにウイルス感染やウイルス検知の警告が表示されたり、ウイルス感染を疑う動作をしたりしたときには、まずは本物のウイルス感染か、偽物のウイルス感染や検出の警告なのか見分けなければいけません。こちらでは警告が本物か偽物か見分ける目安をお伝えします。
感染が本当だった時の症状
iPhoneが本当にウイルス感染した時には次のような症状がiPhoneに出ます。iPhoneをウイルス感染させる目的は、iPhoneのユーザーの個人情報を抜き取ることか、金銭的な利益を得ることです。そのために次のような症状が出ます。
勝手にiPhoneのアプリが開いて動く
起動させていないはずなのに、勝手にiPhoneのアプリが開いて動くことが頻繁に起こるときにはiPhoneがウイルスに感染している可能性があります。使っている人がどんな場所にいるのか知るために、カメラを起動させて勝手に撮影や録画を初めて、画像や動画を送信することがあります。
カメラアプリの場合には、うっかり手で触れて起動してしまうこともあります。しかし、本当に何もしていないのに勝手にiPhoneのアプリが開くことが頻繁に起こる場合にはウイルス感染を疑いましょう。
アプリを動作させていないのに急に重くなる
アプリを起動させたり、バックグラウンドで動作させていないのに、急にスマホが重くなることがあります。アプリを自動アップデートしている場合などもありますが、そういった心当たりもない場合には、ウイルス感染を疑いましょう。
連絡帳のデータやカメラアプリの画像、Apple IDの登録情報をバックグランドで勝手にウイルスが送信している可能性があります。バレないようにアプリを起動させずに行うことがほとんどですが、iPhoneのCPUやメモリのスペックは利用するのでiPhoneは重くなります。注意しましょう。
突然ポップアップが頻繁に表示されるようになる
ブラウザやアプリを開いていたら、頻繁に余計なポップアップが表示されてもおかしくはありません。しかし、アプリもブラウザも開いていないのに、ポップアップが頻繁に表示されるようになったら、それはウイルス感染が原因の可能性があります。
偽物の表示の場合はAppleセキュリティからの警告など
iPhoneやiPhoneのバッテリーがウイルス感染したとかウイルスを検出したとかいう警告表示が偽物の場合には、一つだけ大きな特徴があります。それはその警告表示が表示される画面が必ずブラウザ上であるということです。
SafariでもGoogle ChromeでもiPhoneやiPhoneのバッテリーが感染したという警告は、ブラウザに表示された場合には、ほぼ100%偽物と考えていいでしょう。偽物の表示にはどのような警告表示があるのか見ていきましょう。
ウイルスに感染しましたという警告
iPhoneの偽物のウイルス感染やウイルス検出の警告は「ウイルスに感染しました」「ウイルスを検出しました。」という警告です。Googleのページや日本郵政のページとそっくりなデザインのページで表示されることがあります。
このような表示がされる場合には、ウイルス対策アプリへのリンクが貼られています。タップしないように気を付けましょう。
意味不明のシステム通知
意味不明なシステム通知が届くこともあります。ブラウザの画面上に「システム通知 iOSデバイスに関する重要なお知らせです」といった通知が届き、やはりアプリのダウンロードを促されます。
バッテリーが感染していますという警告
バッテリーに関する偽のウイルス感染通知も多く報告されています。バッテリーに関しては「バッテリーがウイルスに感染しています」「ウイルス感染によってバッテリーが損傷しました」と表示されます。
実際にそのようなときにはバッテリーが厚くなっていることがあり、手で持ってiPhoneを操作していると本当にバッテリーにトラブルが起きているのではないかと心配になります。
iPhoneでもAndroidスマホでもPCでも何らかの用途で使っているとCPUやメモリを使うので、電気が通電してバッテリーが発熱します。使う時間が長かったり、CPUをフル稼働させるような使い方を続けていると、通電する量が増えるのでバッテリーに負荷がかかり発熱量も多くなります。これはバッテリーの通常の反応です。
バッテリーは長期間使い続けることで劣化していきます。しかし、ウイルス感染でバッテリーが損傷したり、バッテリーにウイルスが感染することはあり得ません。バッテリーに関するウイルス感染の警告も偽の警告なので安心しましょう。
iPhoneのウイルス感染の警告が本物の時には?
ここからはiPhoneが実際にウイルスに感染してしまった場合の対処法についてみていきましょう。
iPhoneがウイルス感染する原因
まずはiPhoneがウイルス感染する原因についてみていきます。iPhoneにはアプリがウイルス感染をしても、ほかのアプリに影響を及ぼさないように対策が取られています。
しかし、次のような原因と、自分でウイルス感染しているアプリに位置情報や連絡帳などの他のアプリの利用を許可してしまった時には、ウイルス感染の被害を防ぐことはできません。あらかじめ次のような原因はiPhoneを利用するうえで絶対に避けるようにしましょう。
悪意のあるフリーWi-Fiを使ってしまった
iPhoneがウイルス感染する原因にはフリーWi-Fiの利用があります。街中には誰でも自由に使えるフリーWi-Fiが設置されている場所がたくさんあります。マクドナルドなど設置者の身元が確かな場合には良いのですが、誰が設置したのかわからない身元不明のフリーWi-Fiもあります。
身元不明のフリーWi-Fiの場合、悪意のある目的で設置している場合があります。Appleがどれだけ真剣にウイルス対策を行っていても、ユーザーが接続を許可してしまったら、Wi-Fiの電波に乗せてネットワーク上のデータ情報としてウイルスを紛れ込ませることはとても簡単になってしまいます。
Wi-Fiの電波に乗せて悪意のあるプログラムを送り込むことを目的に設置しているフリーWi-Fiが現実的にあり、ウイルス感染の原因になっています。設置者の身元がよくわからないフリーWi-Fiは利用しないようにしましょう。
Apple以外の非正規の場所から悪質なアプリをインストールした
iPhoneがウイルス感染した原因が非正規のアプリをインストールしたことの場合もあります。iPhoneはApple社の正規のアプリストアであるAppストアからしかアプリをインストールできません。しかし、知識がある人が操作すれば、正規の場所ではないところからでもアプリをインストールできます。
Appストアのアプリは99.9%安全ですが、非正規なアプリは安全かどうかはわかりません。非正規のアプリをインストールしたことが原因で悪質なプログラムがiPhoneの中に入り込んでしまうことがあります。
脱獄した
脱獄が原因でウイルス感染することもあります。Apple社はiPhoneを正規の方法でしか使えないように設定しています。正規の方法以外の使い方ができるようにする設定方法を脱獄といいます。脱獄すると、iPhoneの基本的なセキュリティ機能が使えなくなります。Apple careも利用できなくなります。
脱獄して、正規の使い方ではない使い方をしたことが原因で、iPhoneがウイルス感染することがあります。
PCからの感染
PCが原因でウイルス感染することもあります。PCがウイルス感染している場合、PCにLightningケーブルを接続したことでiPhoneも感染してしまうことがあります。
iPhoneでPCを信頼できる端末にすると、自由に同期をしてデータのやり取りができてしまうようになってしまいます。その状態でウイルスをPCから送り込まれてしまったらどうしようもありません。
感染してしまった場合の対処法
iPhoneがウイルス感染してしまった場合の対処法についてみていきましょう。
セキュリティアプリのウイルス検査で駆除
ウイルス対策アプリをインストールしている場合には、まずはウイルス検査を行いましょう。iPhoneにウイルスチェックをかけることで、iPhoneの中のウイルスを対策アプリが検出して駆除してくれます。
最悪の場合は端末の初期化
ウイルスチェックをしても、スマホの動作がおかしい場合には、端末の初期化をするしかありません。この場合に、バックアップをウイルス感染よりも前に取ってあればいいのですが、取ってない場合にはバックアップを取るべきなのかどうか難しいところです。
というのは、ウイルスチェックによって完全に駆除できていればいいのですが、駆除していない場合にはウイルスの情報もバックアップされてしまい、復元後に再び感染する恐れも否定できないためです。そのような事態に陥らないためにも、こまめにバックアップは取っておきましょう。
買い替えが必要になることも
初期化しても挙動不審な場合もあります。そうなるともう買い替えるしか対処法がありません。高額な出費になってしまいますが、これ以上被害を広げないためにはやむを得ない対処法です。
感染を防ぐための対処法
iPhoneがウイルス感染しないようにするための対処法を見ていきましょう。
アプリやOSは常に最新版を
ウイルスは常にOSやアプリのプログラムの脆弱性をついてアップデートしています。それに対抗して、Apple社もアプリ開発者もアップデートを日々行っています。アプリやOSのアップデートは、ウイルス製作者たちとのいたちごっこで行われているといってもいいでしょう。
アプリやiOSのアップデート情報があったら、すぐにインストールしてアプリやOSは常に最新の状態に保っておきましょう。
脱獄は絶対にしない
脱獄をして非正規のアプリをインストールしないことが、ウイルス感染を防ぐためには大切なことは言うまでもありません。
フリーWi-Fiは利用しない
身元が分からないフリーWi-Fiも利用しないほうが無難です。どうしても利用せざるを得ない場合には、Wi-Fiからの脅威からスマホを守る機能があるウイルス対策ソフトを利用することをお勧めします。
ウイルス対策アプリを入れる
Apple社はiPhoneにウイルス対策ソフトは必要ないという見解ですが、実際にはウイルス感染した事例があります。信頼できるウイルス対策ソフトをiPhoneに入れて、1週間に一度程度ウイルスチェックをかけるようにすれば対処法として安心です。
画面ロックは必ずかける
ウイルス感染の原因が誰かに勝手にiPhoneを操作されてしまって、悪意のあるウイルスを送り込まれてしまうこともあります。画面ロックはかけて、第三者が操作できないようにしておきましょう。
iPhoneのウイルス検出の警告が偽物の可能性が高いときには?
iPhoneのウイルス検出の警告が偽物の可能性が高いときの対処法についてみていきましょう。
偽物の警告の目的
iPhoneの画面に偽物のウイルス検出の警告を表示させることには当然原因があります。その原因とは次のような犯人たちの目的です。
有料アプリをインストールさせて課金させること
偽のウイルス検出の警告を画面に表示する目的は、有料アプリをインストールさせて課金させて、金銭を得ることです。アダルトサイトギャンブルサイトなどを利用している人の場合には、簡単に偽のウイルス検出の警告を信じてしまって、課金することが少なくありません。金銭的な目的が、このような画面表示の最も大きな目的です。
セキュリティアプリへの誘導が多い
セキュリティ警告からの誘導なので、セキュリティアプリへの誘導がほとんどです。iPhoneはAndroidとは違い、Appストアからしかアプリをダウンロードできないので、Appストアかアプリの公式ストアに誘導されて、セキュリティアプリを購入させられます。
Androidでは偽のウイルス対策効果がないアプリを購入させられる例もありますが、iPhoneではApple社の審査が厳しいので偽物のアプリがAppストアにラインナップされている危険性はありませ。しかし、本来は必要ないものを買わされてしまいます。
偽物の警告が表示された場合の対処法
偽物の警告がiPhoneの画面に表示されてしまった場合の対処法についてみていきましょう。
画面はすぐに閉じる
ブラウザの画面に表示されたウイルス感染の表示はほぼ100%偽物です。そのブラウザの画面をすぐに閉じれば何も起こりません。ウイルス感染がブラウザに表示された場合には、ブラウザが戻れなくなりますが、綴じることは簡単にできます。ブラウザの画面の閉じ方はSafariの場合にはSafariで開いている画面の右下の四角をタップします。
するとこのように開いているブラウザの画面が折り重なるような表示になります。この状態で左にスワイプするとその画面を閉じることができます。すぐに閉じるという対処法は忘れないようにしましょう。
個人情報をその警告画面から送信しない
もしもリンクをタップしてしまった場合、メールアドレスなどの個人情報は絶対に入力してはいけません。メールアドレスや名前や住所を入力してしまったら、犯人グループのリストに掲載されてしまい、迷惑メールや迷惑ダイレクトメールが増えてしまいます。
アプリをダウンロードしない
アプリのダウンロードを促されても、絶対にダウンロードしてはいけません。Appストアのアプリであれば危険性はないと思いますが、不正なやり方でダウンロードさせようとしていることには間違いありません。後々どのような問題が起こるかわからないので、絶対にアプリのダウンロードはしないでおきましょう。
念のためにウイルスチェックもかけておく
念のためにウイルス対策アプリのウイルスチェックもかけておきましょう。偽の警告であれば特に何もおこならないはずですが、念には念を入れておいたほうが安心です。
ウイルス検出の警告も怖くない!iPhone用のウイルス対策アプリおすすめ!
Apple社はiPhoneにはウイルス対策アプリは必要ないという見解を取っていますが、実際にiPhoneがウイルス感染が報告されてから、iPhone用のウイルス対策ソフトもいろいろと発売されるようになりました。この記事の最後に、iPhoneでおすすめのウイルス対策ソフトをご紹介します。
Lookout: モバイルセキュリティ
iPhoneでおすすめのウイルス対策アプリには「Lookout: モバイルセキュリティ」があります。こちらのアプリには、安全なWi-Fi接続を教えてくれる機能が搭載されています。どうしても街中でフリーWi-Fiを利用せざるを得ない人にはおすすめなアプリです。
ノートン モバイルセキュリティ
iPhone用のおすすめのウイルス対策アプリには「ノートン モバイルセキュリティ」もあります。ノートンはセキュリティアプリの中では歴史が長く、信頼性は抜群に高いアプリの一つといってもいいでしょう。iPhoneの中に入っている情報を守り、外からやってくる脅威をしっかりとガードしてくれるアプリです。
ウイルスバスター モバイル
iPhone用のおすすめのウイルス対策アプリには「ウイルスバスター モバイル」もあります。こちらもウイルス対策ソフトとしては歴史が長く信頼性の高いアプリです。日々進化して巧妙化しているネット詐欺の手口を研究し続けて、iPhoneを守る力を常にアップデートし続けています。
iPhoneにウイルスの警告が表示されたら本物か偽物か見分けよう!
この記事ではiPhoneにウイルス感染やウイルス検知の警告が出た場合の原因や対処法についてみてきました。iPhoneのブラウザに表示されるウイルス検知の警告のほとんどは偽物と考えて大丈夫です。しかし、iPhoneがウイルス感染している事例もあることから、ウイルス対策も行っておいたほうが無難です。
万が一ウイルスに感染してしまうと、アプリやデータの消失や、買い替えといった損失が起こる可能性があります。この記事ではご紹介しませんでしたが、Appストアを探すと無料で使えるウイルス対策アプリもいろいろとあります。ぜひウイルス対策を万全に行って安心してiPhoneを使えるようにしていきましょう。