スマホがウイルス感染したらどうなる?感染の警告画面の原因と対処法を解説!
ウイルス感染の警告がスマホに表示される事例が多発しています。本当にウイルスに感染したのか、ウイルス感染への罠なのか判断は難しいものです。そこで今日はスマホがウイルスに感染したらどうなるのか、現れる症状や、ウイルス感染の警告画面の原因と対処法について解説します。
目次
- 1スマホがウイルス感染したらどうなる?現れる症状とは
- ・ウイルス感染した場合に現れる症状
- ・ウイルス感染と警告画面が出る場合
- 2スマホがウイルス感染する原因
- ・公式サイト以外からのアプリのインストール
- ・不審なサイトへのアクセス
- 3スマホがウイルス感染した場合の対処法
- ・本当にウイルスに感染したのか確認する
- ・ウイルスの原因と思われるアプリをアンインストール
- ・落ち着いて対処することが大切!
- 4スマホがウイルスに感染しないための予防法
- ・知らないアプリをインストールしない
- ・知らないサイトにアクセスしない
- ・パソコンに接続して使う場合はパソコンのウイルスにも注意!
- ・セキュリティアプリをインストールしておく
- 5スマホがウイルス感染してしまっても落ち着いて対処しよう
スマホがウイルス感染したらどうなる?現れる症状とは
もし大事なスマホがウイルスに感染したらどうなるのか、どのような症状がでるのか知っておけば、慌てて被害を拡大させることなくウイルス感染に対処できます。そこでまずは実際にスマホがウイルスに感染したらどうなるのか、見ていきましょう。
ウイルス感染した場合に現れる症状
スマホがウイルスに感染したらどうなるのか具体的な症状を挙げていきます。ですが、それら症状が現れたからといって必ずしもウイルスに感染が原因とは限らず、他の事が原因でも同じような症状は現れることがあります。
また、逆にウイルスに感染したら必ず紹介する症状が現れるというわけでもありません。スマホに何か不具合が起き、その症状から原因と対処法を探る際に、その一つにウイルス感染も考えられるという捉え方をしておきましょう。
身に覚えのないメールがスマホに届く
身に覚えのないメールが届くという症状は、ウイルスに感染させるためだけに送信されてくるだけではありません。ウイルスに感染しても不審なメールが届くこともあります。また、自分では添付した覚えがないファイルが送信メールに添付されている場合は、すでにウイルスに感染している可能性が高いといえます。
もし、友人などからのメールに不審なファイルが添付されている場合は、すでに友人のスマホがウイルスに感染しており、ウイルスが勝手にウイルスファイルを添付している疑いがあります。
データ通信の使用量が増えている
普段通りの使い方をしているはずなのに、データ通信の使用量が増えている場合、バックグラウンドで勝手にソフトやプログラムが起動しており、個人情報データの送信を行っている場合があります。また最近ではマイニングウイルスという、仮想通貨の採掘(マイニング)に勝手にスマホが使われいる場合もあります。
スマホの動きが重くなる
「データ通信の使用量が増えている」と関連しますが、重いデータの送受信が原因でスマホの動きが重くなります。ただし、スマホの動きが遅くなるという症状の原因はウイルス感染だけではありません。例えばキャッシュが溜まり過ぎてスマホの容量を圧迫している場合もスマホの動きは重くなります。
キャッシュを削除してもスマホの動きが鈍い場合はウイルス感染の可能性もあるという事です。
カメラが勝手に起動している
気づいたらカメラが勝手に起動しているという症状は、事例は少ないですが、原因の一つとして盗撮を目的としたウイルス感染が考えられます。知らないうちにスマホを触っていしまっていたことが原因のほとんどではありますが、置きっ放しにしているスマホのカメラが勝手に起動していたらウイルスの感染を疑いましょう。
ウイルス感染と警告画面が出る場合
スマホの画面が、「あなたの〇〇(スマホの機種)は〇個のウイルスに感染しています」といった内容のウイルス感染の警告画面に切り替わり、場合によっては一定の間隔でバイブが鳴たり、画面が反転したりすることがあります。そして警告画面には「今すぐウイルス駆除のアプリをインストールしてください」や「今すぐウイルスを駆除」、「今すぐ修復する」といったリンクボタンが表示されています。
偽の警告である可能性が高い
実は、このウイルス警告画面は「フェイクアラート」と呼ばれる偽の警告であることが殆どです。実際の偽の警告画面とあわせてこの警告文通りに対処したらどうなるか、また、偽の警告を受信したらどうしたらよいのか対処法も紹介します。
iPoneで偽の警告の場合、表示される警告画面は上画像のようなものがほとんどです。偽の警告が見分けるポイントは「〇個のウイルスに感染している」と個数が書かれている、日本語に違和感がある、の2点です。特に右側の警告はどのユーザーへもアレンジを加えていない同じ警告文が送られているので、分かりやすいでしょう。
この警告画面の指示に従ってタップしたらどうなるかというと、ウイルスセキュリティアプリのインストール画面へジャンプするのがほとんどですが、場合によっては、タップしたらいきなり何かのダウンロードが始まる場合や、事例は少ないですがセキュリティアプリをインストールするためのレジスター画面が開く場合もあります。何もタップしたりせず警告画面を閉じるのが唯一の対処法といえます。
Androidスマホの場合、偽の警告はiPhoneと比べて多種多様ではありますが、Googleのロゴが表示された上の画像のような偽警告が一番多く報告されています。実際にGoogleでエラーが発生した際に表示されるロボットのイラストが信ぴょう性を高めていますが、この画面のウイルス警告は100%偽の警告、フェイクアラートです。
偽警告か見分け方は「〇個のウイルスに感染している」と書かれている、日本語に違和感がある、警告画面はGoogleなのに、アドレスがGoogleではない(上画像)など、どれか一つでも当てはまれば偽メールです。
この警告に従ったらどうなるかというと、ウイルスセキュリティアプリのダウンロード画面へジャンプすることがほとんどです。対処法ですが、こちらもiPhoneの時と同じく何もせずにすぐ画面を閉じること以外に対処法はありません。今後もアプリのダウンロード画面にジャンプするとは限りません。とにかくすぐにこの画面を閉じるましょう。
また、警告文が英語の場合はそれだけで偽の警告ですのでそのまま閉じましょう。右側の偽のウイルス警告画面を見て何か気が付くことはないでしょうか?この項目の最初に紹介したiPhoneの偽警告とそっくり同じ文面です。画面をタップしてしまうとどうなるかというと、iPhoneやAndroidの場合と同様に、セキュリティアプリのインストール画面にジャンプすることがほとんどです。
英語版偽警告も対処法は画面をすぐに閉じる以外にありません。
スマホがウイルス感染する原因
スマホがウイルスに感染したらどうなるのか、また偽警告の見分け方を紹介しました。続いては、どうしてスマホがウイルスに感染してしまうのか、原因を見ていきましょう。
公式サイト以外からのアプリのインストール
iPhoneの場合、アプリのインストールはApp Storeからしかできませんが、Androidの場合、公式アプリストア「Playストア」以外にAndroid向けアプリをWebやDVD、USBで配布することが禁止されておらず、簡単に入手出来てしまいます。Androidスマホのアプリを公式アプリストア以外からインストールすることは、アプリのインストールと同時にウイルスのインストールも行ってしまう可能性が高く、大変危険です。
不審なサイトへのアクセス
不審なサイトとは、代表的なものでは、セキュリティ証明書を持っていないサイトです。また有名企業の名前を謳っているのにURLにその会社名が入っていないものも偽サイトの疑いがあります。
スマホがウイルス感染した場合の対処法
実際にスマホがウイルスに感染してしまった場合には、どうしたらよいのか、対処法を紹介していきます。
本当にウイルスに感染したのか確認する
ウイルスに感染した際の対処法の前に、本当にスマホがウイルスに感染してしまっているのか確認する必要があります。なぜならお話ししたように、偽のウイルス警告「フェイクアラート」の可能性があるからです。本当にウイルスに感染したかの確認は、それぞれの公式サイトからウイルス対策ソフトをインストールしてスマホをスキャンします。
ウイルスの原因と思われるアプリをアンインストール
ウイルス感染が分かり、ウイルススキャンでウイルスを排除できたとしても、原因をはっきりさせなければいけません。スマホのアプリ一覧を確認し、覚えのないアプリがインストールされていないか、また、公式ストア・公式サイト以外からインストールしたアプリがある場合はそれらをアンインストールします。
落ち着いて対処することが大切!
偽のウイルス警告画面で説明したように、いきなり「あなたのスマホはウイルスに感染しています!」、「あと〇秒であなたのスマホはウイルスに侵略されます」と表示され、バイブが鳴り出したりすれば誰でも不安に陥ります。焦って不安になるのも分かりますが、焦らせてアプリをインストールさせるのが偽警告の目的です。
また、実際にウイルスに感染してしまっているなら、なおさら正しい対処をするためにもまずは落ち着くことが大事です。
スマホがウイルスに感染しないための予防法
大事なスマホをウイルス感染から守るための、普段から気を付けておきたい予防法を紹介します。
知らないアプリをインストールしない
「スマホがウイルス感染する原因」でもお話ししましたように、iPhoneは公式ストアからしかインストールできないようになっていますが、Androidは公式サイト以外からもインストールができるため注意が必要です。ネット上には様々な便利そうなアプリが溢れかえっています。
ですがインストールという行為はウイルス感染と切っても切れない関係にあり、アプリをインストールする際に仕込まれているウイルスも一緒に取り込ませてウイルス感染させるのはネット犯罪者のお決まりのやり方です。便利そうだからという理由だけで知らないアプリをインストールすることはとても危険ですのでやめましょう。
知らないサイトにアクセスしない
アプリのインストールと関連しますが、ネット上で皆が使っていて評判の有名なアプリの場合、複数のサイトからインストールできるようになっているものが多くあります。たとえ有名で評価も高いアプリであっても、よく分からないサイトからインストールすると、実はアプリではなくウイルスファイルである恐れがあります。アプリは公式サイトからインストールしましょう。
また、URLの国別コードトップレベルドメインを参考にするのも良いでしょう。例えば、サイト自体は日本語なのに、URLの末尾が「.ru」(ロシア連邦)だったり、アプリの配布元は日本の会社のはずなのに国別コードトップレベルドメインが「.ac」(イギリス領アセンション島)であったりする場合は、まず怪しいと考えた方がよいでしょう。(ruや.acのすべてが怪しいという意味ではありません。)
パソコンに接続して使う場合はパソコンのウイルスにも注意!
スマホでは怪しいサイトにもアクセスしないし大丈夫だと思っていても思わぬところからウイルスに感染することがあります。それはパソコンです。例えば、パソコンがウイルスに感染しており、スマホをUSBでつなげて充填したらスマホまで感染した、USBメモリのデータをパソコンからスマホへと取り込んだら一緒にウイルスまで取り込んでしまった、という被害は沢山あがっています。
パソコンはメールでの添付ファイルのやりとりやソフトのインストール、USBメモリやDVDといった外部記憶媒体との接続など、スマホよりもウイルスに感染する可能性が高いといえます。パソコンのウイルス対策についてはMACとWindowsそれぞれ下記リンクで詳しく解説していますので参照してください。
セキュリティアプリをインストールしておく
どれだけ気を付けていても、怪しいサイトは開いてから気づく人も多いでしょう。これはパソコンもスマホも必須と言っても過言ではありませんが、セキュリティアプリは必ずインストールしておきましょう。セキュリティアプリをインストールしておいても100%ということはありませんが、何も対策していないよりはウイルス感染を防げます。
これも大事なことですが、セキュリティアプリは一度インストールしたからといってそのままにしてはいけません。こまめにアップデートをチェックし、常に最新の状態にしておくことが大事です。なぜならウイルスをはじめとするネット犯罪は日々複雑化しています。その日々複雑で高度化するウイルスの対策としてセキュリティソフトもウイルスの複雑化にあわせてより高度なプログラムとバグの修正が行われています。
インストールしたままでアップデートを怠っているとせっかくのセキュリティソフトが予防策とならないことが多くなりますので気をつけましょう。さらには複雑化するセキュリティアプリに対応できるよう、スマホのOSも常に最新にしておくことが大事です。
スマホがウイルス感染してしまっても落ち着いて対処しよう
サイバー犯罪者は常にウイルスに感染させようとあの手この手で罠をしかけてきます。ですがウイルス感染の予防策とウイルスに感染してしまった際の対処法を頭にいれておけば大事なスマホをウイルスの危険から守ることができます。どんなことをしたらどうなるのか、してしまったらどうすればよいのか、慌ててしまいがちですが、落ち着いて対処すればウイルスの被害は食い止められます。