スマホのウイルス対策の必要性とおすすめの無料セキュリティアプリを紹介!
スマホのウイルス対策ソフトは必要ないという声もありますがそんなことはありません。スマホでもウイルス対策は必要です。この記事ではスマホでウイルス対策が必要な理由をお伝えした上で、無料で使うことができるおすすめのセキュリティアプリをご紹介します。
目次
- 1スマホのウイルス対策ソフトは必要ない?
- ・スマホ開発会社はセキュリティ対策は必要ないとの見解も
- ・スマホのウイルス対策ソフトは必要?不要?
- 2スマホをウイルス感染させる目的とは?
- ・個人情報の抜き取り
- ・盗撮・盗聴
- ・遠隔操作
- ・端末を壊す
- 3スマホがウイルスに感染したら?
- ・ブラウザに表示されるウイルス感染は単なる脅し
- ・本当にスマホがウイルスに感染した時の症状
- 4スマホのウイルス対策アプリは無料でも安心?選び方とは
- ・無料のものはウイルス対策に偽装しているアプリも多い
- ・無料アプリは本当に信頼のおけるものを選ぶ
- ・無料版と有料版の違い
- 5スマホのおすすめウイルス対策無料アプリ
- ・AVL
- ・Avast
- ・カスペルスキー セーフブラウザ
- 6スマホもウイルス対策が必要!
スマホのウイルス対策ソフトは必要ない?
スマホにセキュリティアプリを入れようかどうしようか、迷っている人もいることでしょう。スマホにはウイルス対策ソフトが必要ない、という声もあります。
しかし、実際にはスマホがウイルスに感染したり、セキュリティ面での攻撃に遭ってしまい被害をこうむったり、ということが起きています。スマホにウイルス対策ソフトは必要ない、というのはどういうことなのか見てきましょう。
スマホ開発会社はセキュリティ対策は必要ないとの見解も
現在使われているスマホはiPhoneとAndroidです。iPhoneを開発しているApple社も、Androidを開発しているGoogle社もどちらもスマホにはセキュリティ対策ソフトは必要ない、という見解を出しています。
その理由というのは、どちらも基本的なシステムの設定で、万が一ウイルスに感染したアプリがスマホに入り込んでしまっても、基本的なシステムや他のアプリ、重要なファイルに影響が及ばないように設計しているから、というものです。
iPhoneもAndroidも、セキュリティ面での対策として、サンドボックスというシステムを取っています。これは全てのアプリで利用するプログラムやファイルは、そのプログラムが保存されているフォルダの中だけに保存されて、フォルダの外には絶対に流出しない、というシステムです。
例えばLINEというアプリで利用しているプログラムや画像などのファイルは、LINEというアプリのフォルダの中にすべて格納されて、他のアプリには絶対に影響しないように設計されている、というのがサンドボックスの仕組みです。
このサンドボックスの機能がしっかりと機能していれば、確かにスマホでのセキュリティ対策アプリは必要ないのですが、実際にはそのようなわけにはいかないのが現実です。
スマホのウイルス対策ソフトは必要?不要?
実際に、スマホでのウイルス対策は必要なのか、Apple社やGoogle社の見解のように不要なのか、どちらなのか考えてみましょう。
スマホはネットワークの繋がった端末の1種類である
スマホやPCに悪い影響を与えるウイルスやマルウエアというのは、外部からやってきます。スマホやPCの中で勝手に生成されるのではありません。ウイルス感染の被害というのは、現在でもPCでは毎日のように頻発していますが、そのウイルスというのは現在はほとんどがネットワークからPCに入り込んでしまいます。
スマホもPCと同じように、世界レベルのネットワークに繋がっている端末です。どんなにシステム的な対策をしていても、その裏をかいて入ってくることは防ぎようがない部分があります。セキュリティ面での対策もしてく必要があります。
サンドボックスでは防げない部分もある
Apple社やGoogle社がセキュリティ対策として挙げているサンドボックスという仕組みですが、これはスマホを使う人がアプリの共有を許可してしまうと何の意味も持たなくなります。アプリの中には、写真ギャラリーや連絡帳へのアクセスの許可を求めてくるものがありますが、中にはそのアプリの機能には必要ないアプリの許可を求めてくる場合があります。
例えばカメラアプリでは、位置情報は必要かもしれませんが連絡帳は必要ないでしょう。不必要なアプリへのアクセスを求めてくるというのは、何らかの意図を持っているということを示しています。それがそのアプリにウイルスを侵入させることである可能性もあるのです。
システム的にセキュリティ対策をしても、ユーザー側の利用の方法で、いくらでもウイルスがスマホに入り込んでしまう余地があるのです。
スマホを狙ったウイルスは増えている
実際にスマホを狙ったウイルスは増えているのが現状です。発見されているスマホのウイルスの99%以上がAndroidを対象にしたものですが、iPhoneのウイルスも全くないわけではありません。
Appストアの方がGoogle Playストアよりもアプリの審査が厳しいために、公式に配布されているアプリからiPhoneにウイルスが入り込む余地が少ないのですが、Appストア以外の場所でアプリをダウンロードしたり、脱獄したりしたiPhoneがウイルス感染することはかなり頻繁に起きています。
Androidスマホは、Google Playストアで配布されているアプリがウイルスに感染していることもあります。Google Playストアで配布されているアプリだからといって、安心はできません。信頼できる発行元のアプリを厳選する必要があります。近年ではGoogle Playストアの審査の甘さにつけこんだアプリが増えています。
また、画像やビデオなどのファイルに乗ってウイルスが入り込むことはiPhoneでもAndroidでも当然あります。ウイルスによるスマホのセキュリティを狙った攻撃が増えていることから、スマホでのウイルス対策ソフトはなくてはならないものだといえるでしょう。
スマホをウイルス感染させる目的とは?
ウイルスをアプリや動画ファイルや画像ファイルに仕込んで、スマホをウイルス感染させるのは、いったいどんな目的をもって行っていることなのか、ウイルスを配布している犯人たちの目的には次のものがあります。
個人情報の抜き取り
まずはスマホに保存されている個人情報を抜き取ることを目的としている場合があります。スマホに保存されている連絡帳の情報やLINEなどのSNSアプリの友達情報を抜き取ったり、銀行口座やクレジットカード情報を抜きとったりします。
連絡先などの情報は、スパムメールやスパムメッセージを送るために利用します。銀行口座やクレジットカード情報は、不正利用して金銭を引き出すために利用します。実際に、金銭的被害も出ているので気を付けましょう。
盗撮・盗聴
スマホに忍び込ませたウイルスを使って、カメラを勝手に起動したり、盗聴アプリや盗撮アプリをスマホの中に勝手にインストールしたりします。スマホを持っている人の生活を盗撮したり、盗聴したりすることで、スマホの持ち主のプライベートを侵害します。
遠隔操作
スマホを遠隔操作することもあります。勝手に有料のアプリをダウンロードされたり、特定の電話番号へ電話を掛けられたりすることがあります。実際に、アプリが課金されていたり、高額の通話料を請求された、という被害も起きています。
端末を壊す
端末を壊したり、勝手にロックを設定して、持ち主が使えないようにするウイルスもあります。ロックを解除するために金銭を要求された、という被害も起きています。
スマホがウイルスに感染したら?
スマホがウイルスに感染したらどのような症状が出るのか、ここから見ていきましょう。
ブラウザに表示されるウイルス感染は単なる脅し
まず、ブラウザでネットサーフィンをしているときに「ウイルスに感染しています」というページに入ってしまうことがあります。これは実際にはウイルス感染をしたわけではないので安心しましょう。このページが表示される理由は、Webページに表示される広告に、このようなページに飛ばすコードが仕込まれているためです。
ウイルスに感染したような勘違いをさせるページに飛ばしますが、実際にはウイルス感染は起きていません。単なる脅しです。ただし、このようなページからダウンロードさせようとしているセキュリティアプリには、ウイルスが仕込まれている可能性があります。絶対にダウンロードしてはいけません。
このようなページが表示された場合には、ブラウザのページをタブ表示にして、すぐにそのページを閉じてしまいましょう。そうすれば何の問題もなく、スマホを使い続けることができます。
本当にスマホがウイルスに感染した時の症状
本当にスマホがウイルス感染した時には次のような症状が起きます。
カメラなどのアプリが勝手に起動する
スマホがウイルスに感染したら、カメラやボイスレコーダーなどのアプリが勝手に起動することがあります。これは盗撮や盗聴をするためや、スマホを遠隔操作するために起きる現象です。何も操作していないのに、勝手にアプリが立ち上がっている場合には、ウイルス感染を疑いましょう。
データ通信量が突然増える
スマホがウイルスに感染すると、ウイルスを仕込んだ犯人にスマホから得たデータを送っている場合があります。テキストデータであれば大した通信量にはなりませんが、盗撮した画像や動画を送っている場合には、データ容量も大きくなります。
また、遠隔操作されている場合もデータ通信を使っています。身に覚えがないのに、データ通信量が急に増えた場合には、ウイルス感染を疑いましょう。
スマホの動きが重くなる
バックグラウンドで勝手にアプリが動いていたり、勝手に犯人と通信したりしている場合には、スマホのCUPやメモリなどのスペックをその分だけ使っています。いつもと同じように使っているはずなのに、スマホの動きが妙に重くなったと感じた時には、ウイルス感染を疑いましょう。
入れた覚えがないアプリがインストールされている
スマホのウイルスの中には、アプリをインストールするものもあります。身に覚えがないアプリが勝手にインストールされている場合には、ウイルス感染の可能性があります。また、自分がどんなアプリをインストールしたのかは、しっかりと整理して普段から管理しておくことも大切です。
保存してあるはずのデータが消える
スマホがウイルスに感染すると、遠隔操作によって保存してあるファイルを勝手に操作されることがあります。画像やメールなどが覚えがないのになぜか消えている場合には、遠隔操作によって削除された可能性があります。
スマホのウイルス対策アプリは無料でも安心?選び方とは
スマホのウイルス対策をするために、最も効果的な対処法はセキュリティソフトをスマホに入れることです。しかし、セキュリティソフトの多くが、年間5千円程度の利用料金がかかることから、経済性の面から躊躇している人も多いのが実情です。
しかし、スマホ用のウイルス対策アプリの中には、無料で配布されているものもあります。無料のセキュリティソフトというのは安心できるものなのか、選び方のコツはどんなものがあるのか、見ていきましょう。
無料のものはウイルス対策に偽装しているアプリも多い
Appストアで配布されているアプリは、Apple社による厳格な審査を通り抜けているものばかりなのでこのようなことはありません。しかし、Android向けのアプリを配布しているGoogle Playストアで配布されている無料のセキュリティソフトの中には、ウイルス対策アプリに偽装しているものも多いので注意が必要です。
Google Playストアのセキュリティソフト部門で第1位を取っていたアプリが、実はセキュリティ効果が全くない偽アプリだった、ということも現実にあります。Google Playストアで配布されている無料のセキュリティアプリを調べてみたところ、偽物のアプリが35個も見つかった、ということもありました。
偽装したアプリやソフトの中には、ただ広告収入を目的としているだけで、そのアプリ自体が実害を及ぼすものではない場合もあります。しかし、セキュリティソフトだと信じて安心していた人にとっては、その行為そのものが害悪といってもいいものです。
また、無料のアプリやソフトの中には、ウイルスやマルウエアを仕込んでいるものもあります。セキュリティアプリだと安心させて、悪さをするソフトをスマホに忍び込ませる卑劣な手口を使ってくるのです。無料のセキュリティソフトをインストールするときには、本当に信頼のおけるものを選ぶことが大切です。
無料アプリは本当に信頼のおけるものを選ぶ
本当に信頼のおける無料のセキュリティアプリを選ぶためにはどうしたらいいのか、その方法をお伝えします。
第三者評価機関の評価のあるものを
AppストアやGoogle Playストアで配布されている無料のセキュリティアプリには、必ず開発者のホームページがあります。そちらを見てみると、信頼性の高いアプリはどのような評価がされているアプリなのか、ということが記載されています。
第三者機関による高い評価を受けている、ということが記載されていて、その第三者機関が本当に信頼のおけるものであるのなら、そのセキュリティアプリは信頼がおけるものといえるでしょう。第三者機関による評価についての記載がないアプリは、信頼性が乏しいアプリです。ダウンロードしないように気を付けましょう。
無料版と有料版の違い
スマホのウイルス対策アプリの無料版と有料版にはこのような違いがあります。
無料版は広告が入る
無料版のウイルス対策アプリには広告が入ります。広告がアプリに表示されるのが、煩わしいと感じる人も少なくありません。
しかし、確かな効果のあるセキュリティアプリを開発するためには、優秀なエンジニアが時間と手間をかける必要があり、膨大なコストがかかります。無料版ではユーザーからそのコストを回収することができないので、広告を表示することでコスト回収に努めています。
無料版は機能に制限がある場合も
次にご紹介する無料でも信頼性の高いおすすめのウイルス対策アプリには、すべて有料版もあります。有料版と無料版の機能を比べた時に、有料版では使える機能が無料版では使えない場合もあります。あくまでも無料版というのは、必要最低限の機能だけを公開していることもあります。
無料版でもウイルスなどの悪意のあるプログラムのスマホへの侵入を防ぐことは十分にできます。しかし、有料版であれば当然付いている、ファイヤーウォールや、パスワード管理などの機能がなかったり、電話やメールによるサポートを受けることができなかったりします。
その点に不安を感じる場合には、多少コストをかけても、有料版を使ったほうがより高いレベルでスマホをウイルスから守ることが可能になります。
スマホのおすすめウイルス対策無料アプリ
この記事の最後に、スマホにおすすめのウイルス対策の無料アプリをご紹介します。この3つのおすすめアプリはどれも世界的に高い評価を受けているセキュリティアプリです。あなたのスマホを強力に守ってくれる効果を持つアプリなので、ぜひスマホにインストールして使ってみましょう。
AVL
Androidにおすすめのウイルス対策アプリには「AVL」があります。無料で配布されているセキュリティアプリの中でも、特に高いセキュリティ効果を誇るアプリだということで、各方面からおすすめされています。
2013年には特に優秀なセキュリティ対策ソフトに送られる「The AV-TEST AWARD FOR BEST PROTECTION 2013」を受賞しているという実績もあるソフトです。
このソフトの特徴は、しっかりとウイルススキャンをしてくれるのに、動作がとても軽いということです。有料のウイルスソフトの中には、バックグラウンドで動いていると、スマホのスペックをかなり使ってしまい、動作が重くなってしまう、というものも少なくありません。
こちらのアプリは無料でも決してそんなことはなく、ウイルススキャンも短時間で終わります。軽くて、使い勝手がいいのに、しっかりとスマホを守ってくれる、確かな効果を持つアプリです。
ただ、残念なことに日本語に対応していません。英語版のみとなります。何か困ったことがある場合のヘルプページも英語のみの対応なので、英語が苦手な人には何かあったときにきついかもしれません。
口コミについて
口コミでは、無料なのにウイルスを高い割合で検知して駆除してくれるという点を評価しているものがあります。複数のウイルスアプリを入れている場合、もう片方では検知しなかったウイルスを、AVLが検知できた、という声もあります。
Avast
Androidにおすすめのウイルス対策アプリには「Avast」があります。こちらのアプリも世界的に高い評価を受けているおすすめアプリの一つです。チェコのAvast Softwareが開発して販売しています。有料版もありますが、家庭用での非営利使用に限り無料でのソフトウエアの配布も行っています。
無料版のセキュリティ効果に対する評価はほぼAVLと同じにも関わらず、現在まで日本語版が発表されていないAVLとは違い、Avastは早い段階から日本語版がリリースされています。英語に不安を感じているAndroidユーザーはこちらをおすすめします。
無料にもかかわらず、盗難対策や電源管理機能、ファイヤーウォールなど多くの機能を備えています。日本語で使える安心感で、大切なスマホを守りたい、という人におすすめのアプリです。
口コミについて
口コミでは日本語対応していて、無料でここまでの機能が使えるのなら、何も文句を言うことはできない、という声があります。PCでも無料版を使っていて、確かな安心感を感じているのでスマホにも入れている、という声もあります。
アバストを入れているおかげで、長くスマホを使っていても何もトラブルなく過ごせている、という声もあります。動作も軽くて使い勝手がいいという声もあります。
カスペルスキー セーフブラウザ
最後にご紹介するのは、iPhone向けのおすすめセキュリティアプリの「カスペルスキー セーフブラウザ」です。Apple社は基本的にiPhoneにはセキュリティアプリが必要ない、という立場からウイルス対策ソフトをAppストアで配布していません。カスペルスキー セーフブラウザはウエブサイトを安全に閲覧できるブラウザアプリということで配布されています。
iPhoneにはAndroidと比べてウイルスが入り込みにくいのは確かですが、Webページに悪意のあるコードが仕込まれていた場合に、防ぐことができないこともあるので、ぜひこちらを入れることをおすすめします。
カスペルスキーというのは、世界的な評価機関で何年も連続してセキュリティ効果1位の評価を獲得しているロシアの会社です。確かなセキュリティ効果なのに、動作が軽いということで、PCなどでも人気が高いおすすめなセキュリティソフトです。
口コミについて
口コミではPCで使っていて安心感があるので使っているという声があります。動作もサクサクと軽くて安心して使える、という声があります。
ただ、広告などが多いページを閲覧しようとすると、セキュリティ効果が高すぎて、ページが進まなくなる、といった声もあります。仕事用で使うには問題ないけれども、プライベート用では使いにくいという声もあります。
スマホもウイルス対策が必要!
この記事ではスマホのウイルス対策についてみてきました。iPhoneは脱獄したり、Appストア以外のサイトからアプリをダウンロードしたりしなければ、セキュリティ面での心配はそれほど大きくはありません。しかし、AndroidはGoogle Playストアで配布されているアプリにも偽アプリが多いので注意が必要です。
ご紹介したおすすめアプリは無料でも十分にウイルス対策ができるアプリです。ぜひ今すぐにでもインストールして、あなたの大切な情報が詰まっているスマホをウイルスから守ってください。