Googleマップの位置情報がおかしい!現在地が違う・ズレる原因と対処法を解説!
位置情報を確認するためのGoogleマップで表示された現在地がおかしいことがあります。それではGoogleマップを開いている意味がありません。そこで今日はGoogleマップの現在地が違う・ズレるといった位置情報がおかしい場合の原因と、その対処法を解説します。
目次
Googleマップの位置情報の仕組みと現在地が違う・ズレる不具合の原因
現在地の確認や目的地までの経路チェックなど、仕事でもプライベートでもGoogleマップは大事なツールとして手放せないものとなっています。そんな大事なツールのGoogleマップで表示される現在地の位置情報がおかしいことがあります。
位置情報の仕組み
どうしてGoogleマップの現在地が違う・ズレるなど違いが生じる原因は何なのかをお話しする前に、まずはGoogleマップの位置情報はどこからどうやって情報を得て表示されているのか、その仕組みをお話しします。位置情報の仕組みが分かると、おのずと主な原因、されにはその対処法が分かるからです。
GPS
現在地の特定といえば、まず一番に挙げられるのがGPS(グローバル・ポジショニング・システム)です。当初はアメリカの軍事用とで開発されましたが、GPS技術を高めようというアメリカ政府の決断により、民間にも使用を解除され現在に至ります。日本では、20007年4月からすべての3G携帯に原則としてGPS機能が搭載されるようになりました。
GPSは地球を周回している人口衛生から人口衛生の位置情報とその位置情報を発信した時刻を基に経度と緯度(=現在地)を割り出しています。そしてその割り出した経度と緯度を地図に当てはめることでユーザーは自分の現在地を確認することができます。
さらにスマホの場合、A-GPS(アシスト・グローバル・ポジショニング・システム)というGPSを補佐する機能も搭載されています。具体的には、GPSは地球から遙かかなたにある人工衛星と通信するため時間がかかったり、屋内では通信が難しくなるという弱点があります。そこで、A-GPSとしてスマホの基地局からのデータを補助として使うことでGPSの弱点を補っているという仕組みです。
Wi-Fi
Wi-FiはスマホやPCを使用する側が電波を受信するためだけのものではありません。GoogleやApple(=プラットフォーマー)は、Wi-Fi機器だけが持っているMACアドレスと位置情報を紐付けたデータベースを作り上げています。Wi-Fiはあまり遠くには届かないため範囲が絞りこめ、また、GPSが弱いとされている屋内や地下でも通信できるので、より正確な現在地が分かります。
IPアドレス
IPアドレスはネットに接続するために必ず必要なものですが、IPアドレスから住所を割り出す、という話を聞いたことがあるでしょう。つまり、Googleマップはネットに接続して利用するものですので、現在地の割り出しも可能ということです。IPアドレスから分かる情報は、位置情報に限ってあげると、大陸・国・地域・町・経度・緯度・郵便番号となっています。
経度と緯度が分かれば、GPSのように地図に当てはめることで現在地を表示できることになります。
位置情報の精度
スマホの方がPCよりもGoogleマップの位置情報を表示する精度は高いと言えます。精度の具体的な数字としては、Googleマップのサイトに位置情報の誤差はGPSの使用で誤差20m以内、A-GPSの利用で最大誤差数千m以内とあるように、そもそも100%正確には表示されず、多少の誤差が生じると明記されています。
位置情報がおかしい原因
GPSやA-GPS、Wi-Fi、IPアドレスと現代技術を駆使しているといっても過言ではない位置情報の表示がおかしい、違う・ズレるといった現象は何が原因で起きるのでしょうか。通常GPSは4つ以上の衛星からの電波で経度・緯度を特定するとお話ししましたが、その電波がしっかり受信できないとそれが原因で正確な現在地の測定ができなくなります。例えばビル街ではスマホの電波自体が届きにくくなりがちです。
位置情報も背の高いビルが邪魔をしてGPSからの情報が届きずらくなります。本来4つ以上のGPSから情報を得るものが、数が足りないことが原因で正確な情報を割り出すことができなくなります。
スマホのGoogleマップの位置情報がおかしい時の対処法
スマホでGoogleマップを開いた際に現在地が違う・ズレる時、どうしたらよいか対処法を挙げていきます。
GPS設定の確認
一番最初の対処法として確認するのが、GPS設定の確認です。スマホではアプリそれぞれに権限を与えています。アプリへの権限とは、アドレス帳へのアクセスへのアクセスを許可する、電話番号の発信を許可する、メディア・ファイルへのアクセスを許可する、そして位置情報へのアクセスを許可するなどです。位置情報サービス(iPhone)/位置情報(Android)をオンにしないとスマホは現在地を表示することができません。
位置情報サービス/位置情報をオンにするには、iPhoneの場合、設定>プライバシー>位置情報サービスの順にタップしていきます。位置情報サービスをオンにした上で、どのアプリに対して位置情報の取得を許可するかそれぞれのアプリを開いて設定していきます。
Androidの場合は機種によって若干違いますが、設定>セキュリティと画面ロック>プライバシー>位置情報の順にタップするとオン・オフのボタンまでたどり着けます。
位置情報のモードを高精度にする
Androidスマホには位置情報の精度を「高精度/バッテリー節約/GPSのみ」の3段階から設定できるようになっています。この3段階のなかから「高精度」をタップするだけで、GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークとすべての手段を使って位置情報を取得するように設定が可能です。
iPhoneで位置情報を高精度にしたい場合、Androidのように位置情報の精度を選べるようにはなっていません。そのためスマホの設定を変えることで、位置情報の精度を上げていきます。まずはスマホの日時設定です。5分前行動をするために、あえてスマホの時間を5分繰り上げている人は多くいますが、時間の誤差はGPSの経度・緯度の割り出しに誤差を生んでしまいます。
そこでまずは「日付と時間」を「自動設定」に設定変更します。続いて大事なネット環境ですが、これは次項「インターネット環境の改善」でお話しします。
インターネット環境の改善
位置情報を得るには、ネット接続が必須です。位置情報をオンにしても、電波が弱いとGPSからの正しい情報を得ることができません。インターネット環境を改善することが次の対処法となります。
建物の外に出る
GPSで人口衛生からの信号を受信するのに、建物は情報を受け取るのに障害となります。とくにビルなどコンクリートの建物は受信の妨げとなりますので、建物の外に出るというのもネット環境を改善させる対処法の1つです。
Wi-fiを使う
位置情報を高精度にするためにWi-Fiを使うことはとても有効な対処法です。なぜならWi-Fiが位置情報確認のための現在地絞り込みに使われるからです。
スマホの再起動
ネット環境や通信を見直す次は、スマホ自体の不具合を疑いましょう。スマホはサイズこそ小さいですが、PCと同じくらい高性能な精密電子機器と言えます。色々なプログラムが画面に見えないところで動作しているため、バグから誤作動を引き起こすことも頻繁にあります。
フリーズしてしまったり何か誤作動を起こしている場合は、再起動することで絡み合ったプログラムが一旦リセットされますので、Googleマップの位置情報が違う以外にも、スマホの再起動はどんなエラーでもまず行う対処法と覚えておきましょう。
アプリを再インストール
スマホのアプリで不具合が起きた場合、再インストールも効果のある対処法です。先ほどスマホの再起動でお話ししたように、スマホの内側では複雑なプログラムが絡み合っています。スマホ内の他のアプリが正常な場合は、おかしい動きをするアプリだけを再インストールすることで、解決することがあります。スマホの再起動と合わせてアプリの再インストールはスマホの不具合を解決させる確率の高い対処法です。
スマホのコンパスを調整
コンパスとは子供の頃に一度は触れたことのある、北と南を指示してくれるあのコンパスです。Googleマップにはそのコンパスモードといいう機能が搭載されています。Googleマップのコンパスを調整るする方法はiPhone・Android共に同じです。
まずはスマホのGoogleマップを開き、「現在地を表示」ボタンをタップすると、「コンパス」のアイコンに切り替わります。
Googleマップの表示をコンパスに切り替えたら、現在地として表示されている青い「●」をタップします。画面が切り替わるので、左下にある「コンパスの調整」をタップします。
コンパスの調整方法が表示されます。(実際の画面は動画です。)画面に従って、スマホを持ったまま8の字を3回描き、完了をタップします。これでGoogleマップのコンパスの調整は完了です。
iPhoneの場合
Googleマップのコンパス以外に、iPhoneにはデジタルコンパスが標準搭載されています。Googleマップを開いて、現在地が違う・ズレるといった位置情報がおかしい場合は、このデジタルコンパスをまず調整すると改善されるようです。
iPhoneのデジタルコンパスの調整方法は、まず設定>プライバシー>位置情報サービスの順にタップします。「位置情報サービス」がオンになっているか確認後、「コンパス」をタップします。あとはスマホの指示に従って、画面を傾けて円に沿って赤いボールを転がせばデジタルコンパスの調整は完了です。
Androidの場合
Androidスマホの場合、iPhoneのようにコンパスは標準搭載されていません。もしiPhoneのようにGoogleマップを開いていなくてもコンパスを使ってGPS・A-GPSの調整が行いたい場合は、別途アプリをPlayストアからダウンロードして入手します。おすすめはユーザーから高評価を得ている「GPS Status&Toolbox」です。
PCのGoogleマップは位置情報がおかしい?
これまではスマホのGoogleマップの現在地が違う・ズレるといった位置情報がおかしい場合の対処法を説明してきました。スマホではGPS、A-GPSの設定確認やネット環境の見直しで位置情報の改善を対処法として紹介しましたが、PCにはGPS機能はほとんどついていません。そのためPCではIPアドレスを元に現在地を割り出しています。IPアドレスからの現在地の割り出しは、GPSより精度が劣ります。
これがPCのGoogleマップの位置情報が違う・ズレる原因で、不具合とは関係なく位置情報の違いやズレが生じます。では、PCの場合、位置情報を改善させるにはどうしたらよいのでしょうか。
PCでGoogleマップの現在地を正確に表示する方法
PCでGoogleマップの位置情報が違う原因はGPS機能が搭載されていないからだとお話ししました。では、PCのGoogleマップで正確な現在地を表示させるにはどうしたらよいか、具体的な対処法を紹介していきます。
スマホのロケーション履歴をオンにする
PCの対処法なのに、どうしてスマホなのかと思うかもしれませんが、Googleにはサービスの1つとしてロケーション履歴というものがあります。このロケーション履歴を使って、スマホのより正確な現在地情報をPC側で読み取ればよいということです。まずはiPhoneとAndroidそれぞれのスマホでGoogleのロケーション履歴をオンにする方法を紹介します。
iPhoneの場合
まずGoogleマップを開き、「Ξ」をタップし、Googleメニューを開き、右上にある「歯車」マークをタップします。
「個人的なコンテンツ」をタップすると、「ロケーション履歴」が開きますので、一番上をオンにします。
Androidの場合
Androidスマホでは、設定>セキュリティと画面ロック>位置情報の順にタップします。位置情報のページでは、一番上が「オン」になっているのを確認してから、「Googleロケーション履歴」をタップします。
Googleアカウントの選択ウインドウが開きますので、アカウントを選択し、「OK」をタップします。ロケーション履歴までたどり着けました。これを「オン」にすればスマホ側の設定は完了です。
PCでGoogleにサインイン
スマホ側のロケーション履歴をオンにしたあと、PCでロケーション履歴で選択したアカウントと同じアカウントでサインインし、Googleマップを開きます。右下にある現在地を表示のアイコンをクリックすると現在地が正しく表示されます。GPS機能を搭載していないPCでは、この対処法が有効です。
それでも表示がおかしい場合
上記のロケーション履歴をオンにしてもGoogleマップの現在地が違う・ズレる場合、まずはPCのGoogleマップを更新してみましょう。それでも現在地がズレる場合は以下の方法を行いましょう。
ブラウザの再起動
スマホと同様に、PCのバグや誤作動、読み取りエラーなどはっきり原因が分からないエラーに対しては端末の再起動が一番の解決方・対処法といえます。再起動させることでPC内で動作しているプログラムを一旦リセットさせることで正常に動作することが多くあります。
ロケーション履歴の確認
PCを再起動しても現在地がズレる場合、ロケーション履歴に位置情報が送信されていないことが原因と考えられます。スマホのロケーション履歴を一度オフし、再度オンにしてみてから再度PCでGoogleマップを開いてみましょう。
ブラウザの位置情報の許可設定を初期化
これまで紹介した対処法でも現在地の表示が改善されないようなら、PCのブラウザの位置情報の設定を一度オフにしてみましょう。
Chromeの場合
右上の「Google Chromeの設定」>設定>詳細設定>サイトの設定と順にクリックします。
「位置情報」をクリックし、ウエブアドレスの中からGoogleを探してクリックし、「位置情報」をブロックします。Googleのサイトで位置情報をブロックしたままではGoogleを使う際に支障があるので、念のために一度PCを再起動させてから、再度位置情報を有効にしましょう。
もし、「コンテンツの設定」に「現在地」という項目がある場合は、それをクリックして開き、Googleのウエブアドレスの行にある「ゴミ箱」をクリックします。
MacでGoogleマップをアプリ化している場合
iPhoneより画面の大きいMacのPCでGoogleマップを見たいために、GoogleマップをFluidを使ってアプリ化している場合は、Macの位置情報を無効にさせます。
Macの位置情報サービスを無効にする手順です。メニューバーの「アップル」>システム環境設定>セキュリティとプライバシーの順にクリックし、プライバシーのタグを開きます。左下にある「鍵マーク」をクリックします。
パスワードを要求されますので、入力してから「ロックを解除」をクリックし、「位置情報サービスを有効にする」の✔を外します。ポップアップで注意が表示されますので、「オフにする」をクリックします。位置情報サービスが無効になったままではMacで位置情報が確認できませんので、一度PCを再起動させてから再度、位置情報サービスを有効にしましょう。
Googleマップの位置情報がおかしい時は対処法を順に試そう
どれだけGPSやA-GPS、Wi-Fi、IPアドレスと様々な情報から位置情報を得ているGoogleマップではありますが、遙かかなたの人口衛生から情報が送られてくるのですからおかしい事も起こり得ます。違うからといって焦らず、今日紹介した対処法を落ち着いて順に試していきましょう。