2023年05月01日更新
古いAndroidを無理やりアップデートする方法!最新バージョンにできない機種や原因も
古いAndroidを使っている方の中には、無理やりアップデートする方法はないか探している方がいますが、無理やりのアップデートはおすすめしません。この記事では、古いAndroidを無理やりアップデートをおすすめしない理由と、どうしてもアップデートが必要な場合の対処法について解説します。
目次
- 1Androidのアップデートは無理やりでもやった方がいいの?
- ・AndroidのOSのバージョンが古くなると利用できないアプリが増える!
- ・無理やりアップデートする方法がないわけではない
- ・無理やりアップデートするとリスクの方が高い
- 2古いAndroidのアップデートを無理やりはできない理由とは?
- ・古いAndroidスマホはメモリの容量などのスペックを満たさない
- ・古いAndroidスマホは最新バージョンに必要な機能を搭載していない
- 3現在のAndroid機種が最新バージョンに対応しているか確認する方法
- ・手動で設定アプリからアップデートできるか確認する
- ・メーカーがアップデートのお知らせを公開しているか確認する
- 4どうしてもAndroidを無理やりでもアップデートしたいときの対処法
- ・海外版のOSをインストールする
- ・カスタムROMでバージョンアップする
- ・古いAndroidを無理やりアップデートするときの注意点
- 5古いAndroidが無理やりでもアップデートできない場合の原因とは?
- ・機種がOSやカスタムROMの対象外の可能性
- ・ストレージ容量が足りない
- 6古いAndroidを無理やりアップデートした場合の限界とは?
- ・スマホが動かなくなる可能性がある
- ・メーカー保証の対象外になる
- ・電波法違反になる可能性がある
- 7古いAndroidを無理やりアップデートする場合は全て自己責任で!
Androidのアップデートは無理やりでもやった方がいいの?
しばらく前までは、スマホは購入してから2年に1度買い替えるという方が圧倒的でした。しかし、スマホのバッテリーの性能がよくなり、4年以上使うという方も増えてきました。スマホを長く使うようになると、AndroidではOSが古くなってしまうという問題が生じます。
iPhoneでは多少古い機種でもOSのアップデートに対応できます。しかし、Androidでは端末の種類によってインストールできるOSの種類が限られてしまいます。古いAndroid端末には基本的に最新のOSは入りません。
そこで、古いAndroidスマホに無理やり最新のAndroid OSをインストールする方法はないか探している方もいるようです。この記事ででは、AndroidのOSの最新版へのアップデートは無理やりにでもやったほうがいいのか解説します。
AndroidのOSのバージョンが古くなると利用できないアプリが増える!
AndroidのOSのバージョンは「11.1.2」と言った感じで数字で付けられます。最初の数字がそのOSの種類を表すもので、メジャーアップデートによって変わっていきます。2番目と3番目の数字はセキュリティ面での修正などの小規模なアップデートを表しています。
Androidの端末は利用できるOSの種類が限られていて、Android7用に発売された端末には、Android8やAndroid9を入れることは基本的にできません。Android7を使っているのであれば、Android7向けの小規模アップデートしかできないのです。
しかし、アプリは最新のOSに対応するように開発されます。古いAndroidを使い続けていると、使えないアプリが増えてしまいます。
無理やりアップデートする方法がないわけではない
とはいえ、無理やりAndroidのOSをアップデートする方法がないわけではありません。「どうしてもAndroidを無理やアップデートしたいときの対処法」でお伝えするように、古いAndroidの端末に、無理やり新しいAndroidのOSをアップデートすることも可能です。
無理やりアップデートするとリスクの方が高い
しかし、Androidを無理やりアップデートすると、リスクの方が高くなります。「Androidを無理やりアップデートした場合の限界とは?」でお伝えするようなリスクの方が高いので、基本的にAndroidを無理やりアップでデートすることはおすすめできません。
古いAndroidのアップデートを無理やりはできない理由とは?
Androidを無理やりアップデートすることは、できないことはなくても、おすすめはできない理由には次の2つの理由があります。
古いAndroidスマホはメモリの容量などのスペックを満たさない
CPUやメモリ、ストレージなどの技術は年々進化していて、スマホの部品は年々小型化しながら高性能化しています。5年前には考えられなかったようなハイスペックなスマホが、驚きの価格で購入できるようになっています。
AndroidのOSもスマホの物理的なパーツのスペックの向上に合わせてアップデートしています。最新の端末のスペックでよ余裕で動作するようにAndroidのOSはアップデートしているのです。
しかし、古いAndroidの端末は、発売された当時のスペックのままです。メモリやCPUなどの性能が、アップデートしたいAndroidのスペックを満たさない場合もあります。スペックを満たさないスマホに無理やり最新のAndroidを搭載しても、不具合が生じてしまいます。
古いAndroidスマホは最新バージョンに必要な機能を搭載していない
また、新しいAndroidの端末には技術の進化に伴って、新しい機能が搭載されていきます。当然、AndroidのOSも新しい端末に搭載される機能を使いこなすための仕様にアップデートされます。
古いAndroid端末には、新しい機能は搭載されていません。最新バージョンのOSにアップデートしたとしても、古いAndroid端末には機能の限界があり、OSの機能を全て使いこなせません。
現在のAndroid機種が最新バージョンに対応しているか確認する方法
無理やり古いAndroidを最新バージョンにアップデートするのはあまりおすすめしません。現在お使いの機種が、最新バージョンに更新できるかどうか、確認するにはどうしたらいいのでしょうか。
現在使っているAndroidが最新版にアップデートできるかどうかを確認する2つの方法を解説します。
手動で設定アプリからアップデートできるか確認する
Androidは更新情報があれば、手動で設定アプリから最新バージョンへのアップデートができます。
Androidは機種によって手動アップデートの方法が異なりますが、設定アプリ内の「ソフトウェア・アップデート」や「バージョン」などで、Androidの更新情報があるかどうかを確認できます。
現在使っている機種に対して最新バージョンへの更新情報があるかどうかを確認して、更新できるようならアップデートを実行しましょう。
メーカーがアップデートのお知らせを公開しているか確認する
Androidのアップデートは、Androidのプログラムを提供しているGoogleから配布されているのではなく、スマホを製造販売しているメーカーから提供されます。
現在使っているAndroidのメーカーのホームページで、スマホの製品情報を調べると、更新情報も記載されています。使っている機種が最新のバージョンに対応しているかどうか、メーカーのホームページで確認してみましょう。
どうしてもAndroidを無理やりでもアップデートしたいときの対処法
それでもどうしてもAndroidを無理やりアップデートしたい時の対処法には次の二つの方法があります。
海外版のOSをインストールする
お使いのAndroid端末が海外でも発売されていて、日本よりも海外の方が発売時期が遅い場合には、海外版には新しいAndroidが搭載されていることがあります。その場合なら、その端末で新しいOSが動作するということなので、海外版のOSにアップデートしても基本的に問題ありません。
しかし、海外版のAndroidをインストールする場合には、端末の中のプログラムの書き換えが必要です。端末が起動しなくなる可能性があります。
カスタムROMでバージョンアップする
カスタムROMとは、メーカーが用意したAndroidのOSではなく、有志がカスタマイズして公開しているAndroidのOSです。Androidはオープンソースなので、カスタムROMの公開も可能です。
カスタムROMとして公開されているAndroidを使ってアップデートすることは可能です。しかし、AndroidのROMのインストールに失敗して、スマホが壊れてしまうリスクも大きいのでおすすめはできません。
古いAndroidを無理やりアップデートするときの注意点
古いAndroidを上記の方法で無理やりアップデートするときの注意点です。
インストールするOSやカスタムROMが機種に対応しているか確認
公開されているOSやカスタムROMが、全てのAndroidの機種に対応しているわけではありません。それぞれ、対応できる機種が限られます。ダウンロードしてAndroidスマホにインストールする前に、OSやカスタムROMが機種に対応しているかどうかを確認しましょう。
スマホの日時設定が正しいか確認
スマホの日時設定やタイムゾーンの設定が間違えていると、最新版のAndroidへのアップデートができないことがあります。スマホの設定アプリの「システム設定」から時刻設定とタイムゾーンの設定に間違いがないか確認しましょう。
時刻設定は自動で、タイムゾーンは日本にいるのなら日本にしておくのがおすすめです。
パスワードを控えておく
海外製のOSやカスタムROMを使って無理やりアップデートすると、強制起動の後でGoogleアカウントへのログインを求められます。端末内に保存していたパスワードなどは全て消去されてしまうので、GoogleアカウントへのログインIDとパスワードはメモするなどして控えておきましょう。
バックアップを必ず取る
海外製のOSやカスタムROMを使って無理やりアップデートすると、端末内に保存されていた情報は全て消去されてしまいます。必ず、画像や動画などのファイルやGoogleの設定情報などはバックアップを取ってから、アップデートを実行しましょう。
Wi-Fiに接続してアップデートする
モバイルデータ通信では無理やりのアップデートが進められないことがあります。スマホをWi-Fiに接続した状態でアップデートを実行しましょう。
充電しながらアップデートする
無理やりアップデートを実行するときには、バッテリーを大量に消費します。充電器に接続せずに実行すると、100%に近いバッテリーの状態から始めても、アップデート後には0%に近くなっているということもあります。
アップデートの途中で充電切れしてしまうと、端末が再起動しなくなる可能性もあります。必ず充電器に接続した状態でアップデートを実行しましょう。
古いAndroidが無理やりでもアップデートできない場合の原因とは?
古いAndroidを海外製のOSやカスタムROMを使っても、無理やりのアップデートができない場合があります。どのような方法を使っても無理やりのアップデートができない場合の原因は次の2つが考えられます。
機種がOSやカスタムROMの対象外の可能性
海外製のOSやカスタムROMは、それぞれ対応機種があります。アップデートしたい機種が、対象外の機種であった場合には、無理やりのアップデートも不可能です。
ストレージ容量が足りない
ストレージの空き容量が足りなくて、OSやカスタムROMをインストール出来ない場合もあります。低スペックな古いAndroidでは、もともとのストレージ容量がとても少ないものも多く、現在の最新版のAndroidのシステム要件のストレージ容量に合わないものあります。
そのようなAndroidは無理やりのアップデートも難しいので注意しましょう。
古いAndroidを無理やりアップデートした場合の限界とは?
Androidを無理やりアップデートすることには限界があります。どのような限界があるのか解説します。
スマホが動かなくなる可能性がある
Androidの端末は、あらかじめインストールされているOSに最適化された機能が搭載されています。端末に搭載されている以上のスペックを要求されるAndroidにアップデートしてしまうと、スマホが壊れてしまい動かなくなる可能性があります。
また、アップデートの作業自体に失敗して、スマホが壊れてしまう可能性もあります。スマホ端末の性能の限界を超えたアップデートはおすすめできません。
メーカー保証の対象外になる
スマホを無理やりアップデートすると、メーカーの保証の対象外になります。通常のソフトウエアアップデートで実行されるアップデート以外にOSを書き換えるアップデートやバージョンアップ、バージョンダウンは、全てメーカーの保証対象外となります。
Androidは、Googleが開発したコードをそのままスマホに乗せているわけではありません。各メーカーがOSに手を加えて、自社で開発している端末に最適化させています。
メーカーが独自に手を加えたAndroid以外のOSをインストールしてしまったら、バージョンアップでもバージョンダウンでも、メーカー保証の対象外になってしまいます。メーカー保証期間内でも保証を受けられなくない点は、無理やりアップデートすることの限界だと言えます。
電波法違反になる可能性がある
スマホなどの電波を使って無線通信をする機器は電波法によって定められている技術基準適合証明を取得する必要があります。製造元のメーカーが電波法の範囲内で行うアップデート以外のバージョンアップをすると、技術基準適合証明の適応外となってしまい電波法違反を問われてしまいます。
まだ、技術基準適合証明の適応外のスマホを使ったということで罰せられた人はいませんが、今後はどうなるかわかりません。Androidを無理やりアップデートすることの限界には、法律的な限界もあることを覚えておきましょう。
古いAndroidを無理やりアップデートする場合は全て自己責任で!
この記事では、Androidのアップデートを無理やりできるのか、無理やりのアップデートの限界とはどのようなものがあるのかお伝えしてきました。海外版のOSをインストールするなどの、無理やりバアップデートする方法がないわけではありません。
しかし、基本的に自分で無理やりアップデートしたAndroidは国内では法的に使えない点に注意しましょう。使いたいアプリが古いスマホで使えない、という場合には、無理やりアップデートすることを考えるのではなく、最新機種への買い替えを検討することをおすすめします。