2020年11月21日更新
Androidのバージョンアップは無理やりできる?古いスマホの限界についても解説!
古いAndroidを使っている方の中には、無理やりバージョンアップする方法はないか探している方がいますが、無理やりのバージョンアップはおすすめしません。この記事では、古いAndroidを無理やりバージョンアップすることはできない理由について詳しく解説します。

目次
- 1Androidのバージョンアップは無理やりでもやった方がいいの?
- ・AndroidのOSのバージョンが古くなると利用できないアプリが増える!
- ・無理やりバージョンアップする方法がないわけではない
- ・無理やりバージョンアップするとリスクの方が高い
- 2Androidのバージョンアップを無理やりはできない理由とは?
- ・古いAndroidスマホはメモリの容量などのスペックを満たさない
- ・古いAndroidスマホは最新バージョンに必要な機能を搭載していない
- 3どうしてもAndroidを無理やりバージョンアップしたいときの対処法
- ・海外版のOSをインストールする
- ・カスタムROMでバージョンアップする
- 4Androidを無理やりバージョンアップした場合の限界とは?
- ・スマホが動かなくなる可能性がある
- ・メーカー保証の対象外になる
- ・電波法違反になる可能性がある
- 5Androidを無理やりバージョンアップする場合は全て自己責任で!
Androidのバージョンアップは無理やりでもやった方がいいの?
しばらく前までは、スマホは購入してから2年に1度買い替えるという方が圧倒的でした。しかし、スマホのバッテリーの性能がよくなり、4年以上使うという方も増えてきました。スマホを長く使うようになると、AndroidではOSが古くなってしまうという問題が生じます。
iPhoneでは多少古い機種でもOSのバージョンアップに対応できます。しかし、Androidでは端末の種類によってインストールできるOSの種類が限られてしまいます。古いAndroid端末には基本的に最新のOSは入りません。
そこで、古いAndroidスマホに無理やり最新のAndroid OSをインストールする方法はないか探している方もいるようです。この記事ででは、AndroidのOSのバージョンアップは無理やりにでもやったほうがいいのか解説します。
AndroidのOSのバージョンが古くなると利用できないアプリが増える!
AndroidのOSのバージョンは「7.1.2」と言った感じで数字で付けられます。最初の数字がそのOSの種類を表すもので、メジャーアップデートによって変わっていきます。2番目と3番目の数字はセキュリティ面での修正などの小規模なアップデートを表しています。
Androidの端末は利用できるOSの種類が限られていて、Android7用に発売された端末には、Android8やAndroid9を入れることは基本的にできません。Android7を使っているのであれば、Android7向けの小規模アップデートしかできないのです。
しかし、アプリは最新のOSに対応するように開発されます。古いAndroidを使い続けていると、使えないアプリが増えてしまいます。
無理やりバージョンアップする方法がないわけではない
とはいえ、無理やりAndroidのOSをバージョンアップする方法がないわけではありません。「どうしてもAndroidを無理やりバージョンアップしたいときの対処法」でお伝えするように、古いAndroidの端末に、無理やり新しいAndroidのOSをバージョンアップすることも可能です。
無理やりバージョンアップするとリスクの方が高い
しかし、Androidを無理やりバージョンアップすると、リスクの方が高くなります。「Androidを無理やりバージョンアップした場合の限界とは?」でお伝えするようなリスクの方が高いので、基本的にAndroidを無理やりバージョンアップすることはおすすめできません。

Androidのバージョンアップを無理やりはできない理由とは?
Androidを無理やりバージョンアップすることは、できないことはなくても、おすすめはできない理由には次の2つの理由があります。
古いAndroidスマホはメモリの容量などのスペックを満たさない
CPUやメモリ、ストレージなどの技術は年々進化していて、スマホの部品は年々小型化しながら高性能化しています。5年前には考えられなかったようなハイスペックなスマホが、驚きの価格で購入できるようになっています。
AndroidのOSもスマホの物理的なパーツのスペックの向上に合わせてバージョンアップしています。最新の端末のスペックでよ余裕で動作するようにAndroidのOSはバージョンアップしているのです。
しかし、古いAndroidの端末は、発売された当時のスペックのままです。メモリやCPUなどの性能が、バージョンアップしたいAndroidのスペックを満たさない場合もあります。スペックを満たさないスマホに無理やり最新のAndroidを搭載しても、不具合が生じてしまいます。
古いAndroidスマホは最新バージョンに必要な機能を搭載していない
また、新しいAndroidの端末には技術の進化に伴って、新しい機能が搭載されていきます。当然、AndroidのOSも新しい端末に搭載される機能を使いこなすための仕様にバージョンアップされます。
古いAndroid端末には、新しい機能は搭載されていません。最新バージョンのOSにバージョンアップしたとしても、古いAndroid端末には機能の限界があり、OSの機能を全て使いこなせません。

どうしてもAndroidを無理やりバージョンアップしたいときの対処法
それでもどうしてもAndroidを無理やりしたい時の対処法には次の二つの方法があります。
海外版のOSをインストールする
お使いのAndroid端末が海外でも発売されていて、日本よりも海外の方が発売時期が遅い場合には、海外版には新しいAndroidが搭載されていることがあります。その場合なら、その端末で新しいOSが動作するということなので、海外版のOSにバージョンアップしても基本的に問題ありません。
しかし、海外版のAndroidをインストールする場合には、端末の中のプログラムの書き換えが必要です。端末が起動しなくなる可能性があります。
カスタムROMでバージョンアップする
カスタムROMとは、メーカーが用意したAndroidのOSではなく、有志がカスタマイズして公開しているAndroidのOSです。Androidはオープンソースなので、カスタムROMの公開も可能です。
カスタムROMとして公開されているAndroidを使ってバージョンアップすることは可能です。しかし、AndroidのROMのインストールに失敗して、スマホが壊れてしまうリスクも大きいのでおすすめはできません。

Androidを無理やりバージョンアップした場合の限界とは?
Androidを無理やりバージョンアップすることには限界があります。どのような限界があるのか解説します。
スマホが動かなくなる可能性がある
Androidの端末は、あらかじめインストールされているOSに最適化された機能が搭載されています。端末に搭載されている以上のスペックを要求されるAndroidにバージョンアップしてしまうと、スマホが壊れてしまい動かなくなる可能性があります。
また、バージョンアップの作業自体に失敗して、スマホが壊れてしまう可能性もあります。スマホの端末の限界を超えたバージョンアップはおすすめできません。
メーカー保証の対象外になる
スマホを無理やりバージョンアップすると、メーカーの保証の対象外になります。通常のソフトウエアアップデートで実行されるアップデート以外にOSを書き換えるアップデートやバージョンアップ、バージョンダウンは、全てメーカーの保証対象外となります。
Androidは、Googleが開発したコードをそのままスマホに乗せているわけではありません。各メーカーがOSに手を加えて、自社で開発している端末に最適化させています。
メーカーが独自に手を加えたAndroid以外のOSをインストールしてしまったら、バージョンアップでもバージョンダウンでも、メーカー保証の対象外になってしまいます。メーカー保証期間内でも保証を受けられなくない点は、無理やりバージョンアップすることの限界だと言えます。
電波法違反になる可能性がある
スマホなどの電波を使って無線通信をする機器は電波法によって定められている技術基準適合証明を取得する必要があります。製造元のメーカーが電波法の範囲内で行うアップデート以外のバージョンアップをすると、技術基準適合証明の適応外となってしまい電波法違反を問われてしまいます。
まだ、技術基準適合証明の適応外のスマホを使ったということで罰せられた人はいませんが、今後はどうなるかわかりません。Androidを無理やりバージョンあぷpすること限界には、法律的な限界もあることを覚えておきましょう。

Androidを無理やりバージョンアップする場合は全て自己責任で!
この記事では、Androidのバージョンアップを無理やりできるのか、無理やりのバージョンアップの限界とはどのようなものがあるのかお伝えしてきました。海外版のOSをインストールするなどの、無理やりバージョンアップする方法がないわけではありません。
しかし、基本的に自分で無理やりバージョンアップしたAndroidは国内では法的に使えない点に注意しましょう。使いたいアプリが古いスマホで使えない、という場合には、無理やりバージョンアップすることを考えるのではなく、最新機種への買い替えを検討することをおすすめします。