iPhone版のショートメール「メッセージ」サービスには、SMS/MMS/iMessageの3つがあります。今回は、iPhoneのメッセージそれぞれの違いと、メッセージが送れない際の原因と対処法を一挙にご紹介します。メッセージが送れない時に是非試しましょう。
iPhone版のショートメールサービス「メッセージ」ですが、「SMS」「MMS」「iMessage」の3種類があり、1つの「メッセージ」というインターフェイスから、宛先や文字数、携帯キャリアや設定などの条件により自動的にiPhoneが判断し、どれかで送られます。
今回は、iPhoneのメッセージが送れない場合の原因や対処法をご紹介します。まず、【SMSの場合】ですが、SMSとはShort Message Service(ショートメッセージサービス)の略で、Androidや従来の携帯のショートメールのように、相手の電話番号宛にテキスト(文字)のみでメッセージのやり取りを会話形式でするサービスを指します。
iPhoneでSMSが送れない場合の原因は何でしょうか。また、どんな対処法があるのでしょうか。
まずあげるのは、一度に送れるSMSの文字数制限です。メッセージの文字数が全角で70文字(半角で160文字)を超えていないか確認しましょう。iPhoneでは、1つのメッセージが全角70文字を超えるとSMSは送れないため、端末の設定によりMMSとしてメッセージが送信されます。
ただし、後ほどご紹介しますがMMSが使えないDOCOMOやMMSの設定が済んでいないiPhoneでは70文字を超えると送信できません。メッセージが長くなる時は、1つのメッセージが全角で70文字に収まるよう、複数回に分けて送信するようにしましょう。
次に、件名を入力していないか確認しましょう。SMSは文字のみのやりとりのため、件名を入力するとSMSではないと判断され、SMSが送れない状況になります。その場合、MMSが有効なiPhoneではMMSとして送信されます。
MMSとは、Multimedia Messaging Service(マルチメディア・メッセージング・サービス)の略で、SMSと違い相手のメールアドレス向けに送信されるメッセージサービスです。ただし、仕様上MMSが使えないDOCOMOのiPhoneではMMSとしても送れないため、エラーになります。
DOCOMO以外の端末でも、MMSが有効になっていない場合は送れないため、エラーになります。メッセージの作成画面で、件名を入力せずに送信するようにしましょう。
また、SMSやMMSが送られると、iPhoneのメッセージ画面上で緑色の吹き出しが表示されます。対して、青色で吹き出しが表示される場合は、「iMessage」という別のメッセージサービスになり、iMessageはiPhoneユーザー同士のみ利用できます。
最後に、写真や動画などのデータを添付していないか確認しましょう。お伝えしているように、SMSは文字のみのサービスなので、写真や動画などデータを添付した時点でSMSではなくなるためです。どうしても写真や動画などを添付して送りたい場合は、MMSか相手がiPhoneユーザーであればiMessageで送りましょう。
また、DOCOMOの端末ではMMSが使えないため、送り先がiPhoneユーザーでなければ、LINEやメッセンジャーなど、他の方法で送るしかありません。従来のショートメールのように、文字のみで70文字以内のメッセージをやり取りできるのがSMSだと理解しましょう。
次にご紹介するのは、【MMSの場合】においてiPhoneでメッセージが送れない原因と対処法です。お伝えしたとおり、MMSとはマルチメディア・メッセージング・サービスの略で、送信先のメールアドレス(キャリアメールのみ)に向けてメッセージを送受信するサービスです。このMMSがiPhoneで送れない原因や対処法をあげていきます。
まずは、キャリアでDOCOMOを利用している場合です。既述の通り、DOCOMOのiPhoneはMMSに対応していません。そのため、MMSが送れない場合は、相手がiPhoneユーザーであればiMessageで、相手がiPhoneユーザーでなければEメールやLINEなど他の方法で送るしかありません。
DOCOMOのHPにて、「MMS(マルチメディアメッセージングサービス)機能には対応しておりません。」と明記されています。文字だけであればSMSか、写真や動画などデータも送受信したい場合は、LINEやメッセンジャー、またDOCOMO・au・ソフトバンクユーザーであれば「+メッセージ」というメッセージサービスで対応可能です。
ちなみに、格安SIMのiPhoneの場合も、キャリアメールが利用できないため、MMSサービスは利用できません。
次に、MMSメッセージを有効にしているか確認しましょう。MMSを利用するためには、iPhoneの「設定」でMMSを有効にする必要があります。iPhoneのメッセージ機能は、相手の電話番号宛に送信する【SMS】と、iPhoneユーザーのApple ID宛に送信する【iMessage】がベースです。
そこへ、相手のEメールアドレス宛にメッセージを送信できる【MMS】機能をiPhoneに与えるために「設定」でMMSを有効にします。この設定をしていない場合は、宛先にメールアドレスを選んでもMMSが送れないため、下のようなエラー表示になります。
このエラーメッセージにあるように、メールアドレス宛にメッセージを送るために、iPhoneの「設定」アプリを開きMMS機能を有効にします。
「設定」から「メッセージ」→「SMS/MMS」と進み、「MMS」をオンにすればOKです。ただし、DOCOMOユーザーの場合、この設定はありません。
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