2019年05月29日更新
iPhoneでメッセージ(SMS/MMS)を送れない原因と対処法を解説!
iPhone版のショートメール「メッセージ」サービスには、SMS/MMS/iMessageの3つがあります。今回は、iPhoneのメッセージそれぞれの違いと、メッセージが送れない際の原因と対処法を一挙にご紹介します。メッセージが送れない時に是非試しましょう。
目次
- 1iPhoneでメッセージを送れない原因と対処法【SMSの場合】
- ・文字数が70文字を超えていないか確認する
- ・件名を入力していないか確認する
- ・写真や動画などのデータを添付していないか確認する
- 2iPhoneでメッセージを送れない原因と対処法【MMSの場合】
- ・キャリアでDOCOMOを利用している場合
- ・MMSメッセージを有効にしているか確認する
- ・iMessageが無効になっているか確認する
- ・添付ファイルを削除してから再送信する
- ・メールアドレス宛になっているか確認する
- ・時間をあけてから再送信する
- 3iPhoneでそれでもメッセージ(ショートメール)が送れない場合
- ・iPhoneを再起動する
- ・ネットワーク設定をリセットする
- 4iPhoneでメッセージが送れない時は対処法を試そう!
iPhoneでメッセージを送れない原因と対処法【SMSの場合】
iPhone版のショートメールサービス「メッセージ」ですが、「SMS」「MMS」「iMessage」の3種類があり、1つの「メッセージ」というインターフェイスから、宛先や文字数、携帯キャリアや設定などの条件により自動的にiPhoneが判断し、どれかで送られます。
今回は、iPhoneのメッセージが送れない場合の原因や対処法をご紹介します。まず、【SMSの場合】ですが、SMSとはShort Message Service(ショートメッセージサービス)の略で、Androidや従来の携帯のショートメールのように、相手の電話番号宛にテキスト(文字)のみでメッセージのやり取りを会話形式でするサービスを指します。
iPhoneでSMSが送れない場合の原因は何でしょうか。また、どんな対処法があるのでしょうか。
文字数が70文字を超えていないか確認する
まずあげるのは、一度に送れるSMSの文字数制限です。メッセージの文字数が全角で70文字(半角で160文字)を超えていないか確認しましょう。iPhoneでは、1つのメッセージが全角70文字を超えるとSMSは送れないため、端末の設定によりMMSとしてメッセージが送信されます。
ただし、後ほどご紹介しますがMMSが使えないDOCOMOやMMSの設定が済んでいないiPhoneでは70文字を超えると送信できません。メッセージが長くなる時は、1つのメッセージが全角で70文字に収まるよう、複数回に分けて送信するようにしましょう。
件名を入力していないか確認する
次に、件名を入力していないか確認しましょう。SMSは文字のみのやりとりのため、件名を入力するとSMSではないと判断され、SMSが送れない状況になります。その場合、MMSが有効なiPhoneではMMSとして送信されます。
MMSとは、Multimedia Messaging Service(マルチメディア・メッセージング・サービス)の略で、SMSと違い相手のメールアドレス向けに送信されるメッセージサービスです。ただし、仕様上MMSが使えないDOCOMOのiPhoneではMMSとしても送れないため、エラーになります。
DOCOMO以外の端末でも、MMSが有効になっていない場合は送れないため、エラーになります。メッセージの作成画面で、件名を入力せずに送信するようにしましょう。
また、SMSやMMSが送られると、iPhoneのメッセージ画面上で緑色の吹き出しが表示されます。対して、青色で吹き出しが表示される場合は、「iMessage」という別のメッセージサービスになり、iMessageはiPhoneユーザー同士のみ利用できます。
写真や動画などのデータを添付していないか確認する
最後に、写真や動画などのデータを添付していないか確認しましょう。お伝えしているように、SMSは文字のみのサービスなので、写真や動画などデータを添付した時点でSMSではなくなるためです。どうしても写真や動画などを添付して送りたい場合は、MMSか相手がiPhoneユーザーであればiMessageで送りましょう。
また、DOCOMOの端末ではMMSが使えないため、送り先がiPhoneユーザーでなければ、LINEやメッセンジャーなど、他の方法で送るしかありません。従来のショートメールのように、文字のみで70文字以内のメッセージをやり取りできるのがSMSだと理解しましょう。
iPhoneでメッセージを送れない原因と対処法【MMSの場合】
次にご紹介するのは、【MMSの場合】においてiPhoneでメッセージが送れない原因と対処法です。お伝えしたとおり、MMSとはマルチメディア・メッセージング・サービスの略で、送信先のメールアドレス(キャリアメールのみ)に向けてメッセージを送受信するサービスです。このMMSがiPhoneで送れない原因や対処法をあげていきます。
キャリアでDOCOMOを利用している場合
まずは、キャリアでDOCOMOを利用している場合です。既述の通り、DOCOMOのiPhoneはMMSに対応していません。そのため、MMSが送れない場合は、相手がiPhoneユーザーであればiMessageで、相手がiPhoneユーザーでなければEメールやLINEなど他の方法で送るしかありません。
DOCOMOのHPにて、「MMS(マルチメディアメッセージングサービス)機能には対応しておりません。」と明記されています。文字だけであればSMSか、写真や動画などデータも送受信したい場合は、LINEやメッセンジャー、またDOCOMO・au・ソフトバンクユーザーであれば「+メッセージ」というメッセージサービスで対応可能です。
ちなみに、格安SIMのiPhoneの場合も、キャリアメールが利用できないため、MMSサービスは利用できません。
MMSメッセージを有効にしているか確認する
次に、MMSメッセージを有効にしているか確認しましょう。MMSを利用するためには、iPhoneの「設定」でMMSを有効にする必要があります。iPhoneのメッセージ機能は、相手の電話番号宛に送信する【SMS】と、iPhoneユーザーのApple ID宛に送信する【iMessage】がベースです。
そこへ、相手のEメールアドレス宛にメッセージを送信できる【MMS】機能をiPhoneに与えるために「設定」でMMSを有効にします。この設定をしていない場合は、宛先にメールアドレスを選んでもMMSが送れないため、下のようなエラー表示になります。
このエラーメッセージにあるように、メールアドレス宛にメッセージを送るために、iPhoneの「設定」アプリを開きMMS機能を有効にします。
「設定」から「メッセージ」→「SMS/MMS」と進み、「MMS」をオンにすればOKです。ただし、DOCOMOユーザーの場合、この設定はありません。
iMessageが無効になっているか確認する
次に、iMessageが無効になっているか確認しましょう。iMessageとは、iPhone(iPad)ユーザー間でのみ利用できるメッセージサービスで、Apple ID(メールアドレス)宛に文字や写真や動画などのデータを送受信でき、文字数や容量制限も一切ありません。
MMSはEメール宛にメッセージを送信しますが、相手がiPhoneユーザーの場合、その宛先のメールアドレスがApple IDも兼ねるため、MMSをオンにしてもiMessageが優先的に送られます。iMessageではなくMMSでやり取りしたい場合は、iPhoneの「設定」からiMessageを無効にする必要があります。
iPhoneの「設定」から「メッセージ」→「iMessage」と進み、横のボタンをオフにしてiMessageを無効にします。
添付ファイルを削除してから再送信する
次に、写真や動画など添付ファイルがある場合は、添付ファイルを削除してから再送信してみましょう。ショートメールやSMSとの違いのひとつに、MMSでは写真や文書などのファイルを添付して送信できる点がありますが、メッセージでMMSを送れる容量には上限があります。
ご覧のように、iOSのバージョンによっても送信可能な容量が決まっており、送信については、iPhone5以降は最大2MB、iPhone3G/3GS/4/4Sでは最大300KBとなっています。受信についてはiOS4.0以降であれば、全機種最大2MBとなっています。
送信時には、こちら側の送信可能容量の上限もありますが、送り先の相手側の容量制限もあるのを忘れないようにしましょう。MMSで添付ファイルを送る場合は容量に十分注意して、送れない場合は、いったん添付ファイルを削除してから再送信しましょう。
メールアドレス宛になっているか確認する
次に、送信先がメールアドレス宛になっているか確認しましょう。MMSはEメール宛に送信されるメッセージサービスで、宛先がメールアドレスでないと送れないため、電話番号宛になっていないか確認しましょう。
また、宛先にメールアドレスを入れていても下のようなエラーメッセージが表示される場合があります。
このように、iPhoneの設定で「MMSメールアドレス」が登録されていないとMMSが利用できません。
上のエラーメッセージの「設定」をタップ、またはiPhoneの「設定」を開き、「メッセージ」をタップします。「MMSメッセージ」がONであることを確認し、「MMSメールアドレス」に自分のキャリアメールのメールアドレスを入力し、左上の「設定」で確定します。
ソフトバンクユーザーの方は、「@softbank.jp」と「@softbank.ne.jp」の2つのメールアドレスをお持ちですが、「MMSメールアドレス」には「@softbank.ne.jp」の方を登録します。「@softbank.jp」はMMSメールアドレスに登録できないため注意しましょう。
最後にiPhoneがホーム画面に戻るので、MMSを送受信できるか確認してください。
時間をあけてから再送信する
最後に、MMSサービスにはショートメールのように1日に送信できる送信件数に上限があります。そのため、1度に大量のMMSを送信した場合など、メッセージが送れない場合は、最大24時間ほど、時間をあけてから再送信しましょう。
こちらはソフトバンクの場合ですが、ソフトバンクのiPhoneユーザーの場合のMMSサービスでは、上記の表より24時間以内に送れる最大送信件数は500件までとなっています。ちなみに、SMSは1日に最大200件までです。
auユーザーの場合は、MMSの送信数制限はありませんが、サーバー容量や端末などにより保存容量が決まってくるため、後に残したいメッセージがある場合は、適宜クラウドサービスなどに保存するなど工夫が必要です。
また、DOCOMOもauも、SMSについては1日に最大200件までと送信数制限があるため注意が必要です。
iPhoneでそれでもメッセージ(ショートメール)が送れない場合
これらの対処法を試したうえで、iPhoneでそれでもメッセージ(ショートメール)が送れない場合は、どのような対処法があるのでしょうか。次にご紹介します。
iPhoneを再起動する
まず試して頂きたいのが、iPhoneを再起動することです。SMSの利用に必要な料金プランがあり、端末の設定も問題ないにもかかわらず、メッセージが送れない場合はiPhoneが一時的にエラーをおこしている可能性が高いため、iPhoneを再起動してエラーをリセットします。
iPhoneの再起動は、端末横の「スリープボタン」を長押しし表示される「スライダー」を右にスワイプして電源をいったん落とします。電源がOFFになったら、再度「スリープボタン」をAppleロゴが表示されるまで長押しすればOKです。
ネットワーク設定をリセットする
次に試していただきたいのが、ネットワーク設定をリセットすることです。SMSは電話回線や4G電話回線、MMSやiMessageについてはモバイルデータ通信やWi-Fiなどインターネットを介して送られるため、アクセス集中や4G回線の境界などの影響を受けます。
他の要因を試してもなおメッセージが送れない場合は、端末のネットワーク設定をリセットすることで、4G電話回線網への接続や自宅などのWi-Fi接続設定をリセットしてネットワーク関連のエラーを解消させます。
iPhoneのネットワーク設定をリセットの手順は、端末の「設定」→「一般」→「リセット」と進み、「ネットワーク設定をリセット」をタップすればOKです。”ネットワーク設定のリセット”をすると、Wi-Fi接続のパスワードや、Bluetooth接続のペアリング設定などが全てリセットされます。
ネットワーク設定のリセット後、再度これらの接続設定をしてエラーが解消されたか確認しましょう。
iPhoneでメッセージが送れない時は対処法を試そう!
今回は、iPhoneでメッセージが送れない時の原因や対処法をSMS・MMSそれぞれの場合でご紹介しました。iMessageについては詳しく触れませんでしたが、Apple IDを持つiPhoneユーザー同士で端末の「設定」でiMessageをONにしていれば文字数や容量制限もなくメッセージの送受信ができます。
この機会に覚えて、iPhoneでメッセージが送れない時はこれらの対処法を試しましょう。