USBアダプタを使ったり、USBケーブルをPCに繋げたりして、iPadを充電したものの「充電していません」と表示され、充電できなかった経験はあるでしょうか。今回はiPadに「充電していません」という表示で充電できない6つの原因とその対処法を解説します。
iPadは現在、趣味や仕事、学業など幅広く活用されています。会社のカンファレンスではiPadを片手にビジネスマンが参加し、プレゼンテーションを披露するなど、今ではPC同様なくてはならないビジネスツールとして重宝されています。大学の講義なども、ノートやペンに変わってiPadで参加する大学生も日増しに増加しています。
家庭では、主婦がiPadを片手に料理のレシピを閲覧しながら料理をする姿が日常のシーンになり、子供たちはiPadでゲームを楽しみます。PCやテレビの前で過ごす時間よりもiPadと過ごす時間がますます長くなっています。
こんな日常生活の至る所で活用されるiPadですが、充電をしようとUSBアダプタで電源に挿したり、USBケーブルを使用中のPCに接続したりしても、「充電していません」と表示され、充電ができないという報告が、多くのユーザーから寄せられています。原因は一体何なのでしょうか。またどのような対処法があるのでしょうか。
iPhoneはいつも問題なく充電できるのに、なぜ同じApple製品のiPadは充電できないのか、きっと不思議に思われるはずです。事実、iPhoneの場合、充電速度が遅くなったり、すぐにバッテリーがなくなったりする、ということはあっても、充電できない、という苦情がユーザーから上がることはほとんどありません。
ではなぜ、同じAppleのiOSを搭載するiPadは充電できないことがあるのでしょうか。確認されている原因は6つあります。
1つ目はケーブルの接触が悪いこと、2つ目はiPadがフリーズしていること、3つ目はiPadのバッテリーが寿命であること、4つ目は純正の充電器ではないこと、5つ目は充電器が壊れていること、そして6つ目はiPadのLightningポートにホコリやゴミがついていることです。これからそれら6つの原因を1つずつピックアップして検証します。
iPadに「充電していません」という表示で充電できない1つ目の原因は、ケーブルの接触が悪いことです。充電に使用しているケーブルの接触が悪いために充電ができないことはよくあることです。純正のケーブルでも、長く使っていると根元のカバーが剥がれて中の線がむき出しになり、接触不良で充電できないことがあります。
またApple純正品ではないケーブルも、最初は問題なく充電できても、その後充電できなくなるケースもあります。その場合、新しく純正のケーブルを購入することをお勧めします。
iPadに「充電していません」という表示で充電できない2つ目の原因は、iPadがフリーズしていることです。フリーズするとは、利用中のアプリケーションや端末が正常に動作しなくなり、入力ができないことを指します。iPadがフリーズする原因は、iPadに落としたアプリとiPadとの愛称が悪く互いに衝突し合っていることです。
またiPad起動時にバックグラウンドで起動しているアプリやファイルが干渉していることも考えられます。その可能性が疑わしいなら、一度起動しているアプリを全て停止し、充電を行えます。
iPadに「充電していません」という表示で充電できない3つ目の原因は、iPadのバッテリーが寿命であることです。iPadはリチウムイオンバッテリーを使用しています。Appleの公式サイトによれば、iPadのリチウムイオンバッテリーは約1,000回充電することが可能です。毎日充電すれば3年は保つ計算になります。
iPadのリチウムイオンバッテリーの劣化が始まると、充電の無くなりが早くなるだけでなく、充電そのものができなくなる事もあります。現在、Apple Store直営店や正規代理店でiPadのリチウムイオンバッテリーを交換すると、11,400円かかります。大きな出費ですが大切な出費と言えます。
iPadに「充電していません」という表示で充電できない4つ目の原因は、純正の充電器を使用していないことです。純正品ではない充電器は安価であるために購入するユーザーも多いですが、iPadとの互換性に問題があるケースがあります。その場合、iPadを充電することはできません。
他社製充電器には2種類あります。Appleが定める互換性要件と性能基準を満たした「Made for iPhone」の表示があるものと、そうでないものです。「Made for iPad」表示があるものは、純正品に次ぐ信頼性はありますが、純正品が保つ互換性に比べると同じ品質とは言えません。
iPadに「充電していません」という表示で充電できない5つ目の原因は、充電器が壊れていることです。iPadを仕事や学校などに携帯する際、当然充電器も携帯するはずです。iPadを落として壊すこともありますが、それ以上に携帯中や、鞄から取り出した時に充電器を落とすことの方が多いのが現実です。
何度も充電器を落としたり、あるいは運悪く水の中に落したりすれば、充電器は故障し、充電はできなくなります。新しい充電器を購入して、充電する必要があります。
iPadに「充電していません」という表示で充電できない6つ目の原因は、iPadのLightningポートにホコリやゴミがついていることです。iPadを充電する際にケーブルをiPadのLightningポートに挿入しますが、ここにホコリやゴミが付いていると、充電できない場合があります。iPadのLightningポートにはカバーがありません。
毎日鞄の中にしまって運び、様々な環境下でiPadを放置すれば、ホコリやゴミが徐々に溜まり、ケーブルを挿し込む度に貯まったホコリやゴミはiPad内部に押し込まれます。ホコリやゴミがiPadのLightningポートの奥深くに入ってしまえば、掃除は極めて困難です。日頃からiPadのLightningポートの掃除を心がけましょう。
これまでiPadに「充電していません」の表示で充電できない原因を6つ考えました。これから具体的にiPadに「充電していません」の表示で充電できない時の対処法を考えます。全部で6つあります。1つ目はコンセントやケーブルの差し込みを確認することです。2つ目はiPadを再起動することです。3つ目は純正の充電器を交換してみることです。
4つ目はiPadのLightningポートにホコリやゴミがついていないか確認することです。5つ目はバッテリーの交換や修理を行うことです。そして6つ目はPCの高電圧USBポートを使うことです。それら6つの対処法を1つずつ検証します。
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