ペアレンタルコントロールとは?デバイス別に子どもを守る機能・制限方法など解説!
子どもを持つ親は、子供に持たせるスマホやPCにペアレンタルコントロールを設定する必要があるといわれていますが、ペアレンタルコントロールとはいったいどの様なものなので、どのように設定すればいいのか、という事について詳しく解説します。
目次
ペアレンタルコントロールとは?
PCやスマホを子どもに使わせることには、さまざまな危険性が潜んでいます。スマホやPCを自由に使えるようにしていたために、ネット上で見ず知らずの人と子どもが知り合いになったことで、犯罪に巻き込まれる例が後をたちません。
スマホやPCはこれからの世界を子どもたちが生きていくためになくてはならないツールの1つです。しかし、大人のような力もなく知識もない子どもたちをインターネット上の危険から守るためには、大人がスマホやPCの機能をある程度制限しなくてはいけません。
子どもにスマホやPCを使わせる時にはペアレンタルコントロールというのを設定するように推奨されています。この記事では、ペアレンタルコントロールとはどういったもので、どのように設定するのか、という事について詳しく見ていきましょう。
子どもが安全にPCやスマホを使えるようにする機能
ペアレントコントロールとは、子どもが安全にPCやスマホ使えるようにするための機能です。具体的には、スマホやPCの次のような機能を制限することで、子供をインターネット上にある危険性や、スマホやPCの使い過ぎから守ることができる機能です。
使用時間を制限する
PCやスマホが子どもにとって害になる理由の一つに、スマホやPCの使い過ぎがあります。中には、スマホ中毒やネット依存、ゲーム依存に陥ってしまい、治療が必要になるほどひどい症状になる場合があります。そういったことを防ぐために、ペアレンタルコントロールではスマホやPCの使用時間を制限することができます。
1回にスマホやPCを続けて使う時間を制限したり、夜使える時間を制限したり、といった機能がペアレンタルコントロールにはあります。
不適切なアプリやWebサイト・スマホの機能を制限する
子どもがスマホやPCを使う危険性の1つには、インターネットを利用することがあります。子供が閲覧する駅では無いWebページやアプリへアクセスしたり、見ず知らずの人と知り合ったりする危険性があります。
ペアレンタルコントロールでは、子どもにとっては不適切なアプリやWebサイトへアクセスを制限したり、親以外の人にスマホの位置情報が発信できないようにスマホの機能を制限したりする機能があります。
ペアレンタルコントロールのPCでの設定方法
ペアレンタルコントロールのPCでの設定方法について見ていきましょう。Windowsの設定方法と、Macの設定方法をそれぞれ解説します。
まずは子ども専用のアカウントを作る
家族で共有でWindowsやMacなどのPCを使う場合には、家族それぞれが別々のアカウントを作ることが一般的です。大人は使っても大丈夫だけども、子供には機能を制限したい場合には、子ども専用のアカウントを作って、そちらのアカウントにペアレンタルコントロールをかけるようにしましょう。
Windows10でのローカルアカウントの作成方法はこちらの記事を参考にしてください。
ペアレンタルコントロールを設定する
子ども専用のアカウントを作ったら、ペアレンタルコントロールを設定していきます。WindowsとMacそれぞれのペアレンタルコントロールの設定方法について見ていきましょう。
Windowsでの設定方法
Windowsでのペアレンタルコントロールの設定方法です。まずはWindows10の「設定」を開いて「アカウント」>「家族とその他のユーザー」と進み、「家族のメンバーを追加」をクリックします。
「お子様または大人を追加しますか」という画面で「お子様を追加する」にチェックを入れて、子どもが使っているメールアドレスを入力します。
次の画面に進んで、子どもを家族のユーザーとして追加できたら、招待状が子どものメールアドレスに送られます。メールアドレスからMicrosoftアカウントにサインインして、アカウントの設定を行ったらWindows10にサインインできるようになります。
子どものアカウントをWindows10に追加したら、「オンラインで家族の設定を管理」をクリックします。
すると子どものアカウントを管理できる画面に入ります。
「使用時間」をクリックすると、このように子どもがWindows10にログインして使える時間を設定できます。
「コンテンツの制限」をクリックして、子供の年齢を設定すると、その年齢にふさわしくないアプリやサイトをブロックしてくれます。
Macでの設定方法
Macの場合の設定方法について見ていきましょう。Macでは管理者のアカウントでログインしたら、Appleメニューの「システム環境設定」の「ペアレンタルコントロール」をクリックします。すると、そのMacを使っているユーザーが一覧で表示されるので、ペアレンタルコントロールをかける子供のアカウントを選択します。
「ペアレンタルコントロールを適用」をクリックすると、「アプリ」「Web」「人々」「時間制限」「その他」のタブが表示されて、どのように利用を制限するのか設定することができます。
ペアレンタルコントロールのスマホでの設定方法
WindowsとMacの設定方法の次は、スマホでの設定方法を見ていきましょう。iOSとAndroidの両方で設定方法を解説します。
子どもにスマホを渡す前に設定しておく
スマホの機能を覚えて使いこなすのは、大人よりも子供の方が早く、子供に渡してしまった後ではペアレンタルコントロールを設定するのは難しくなります。子供にスマホを持たせる場合には、スマホを渡す前にペアレンタルコントロールを設定しておくことが大切です。
設定方法
スマホでのペアレンタルコントロールの設定方法を、iOSとAndroidの両方それぞれ見ていきましょう。
iPhone・iPadのiOSの設定方法
iPhoneとiPadで使われているiOSでのペアレンタルコントロールの設定方法は次の通りです。まずはiPhoneやiPadのiOSの「設定」を開いて「スクリーンタイム」>「コンテンツとプライバシーの制限」と進みます。
iOSの「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにしたら、iTunesやAppストアでの購入や、利用できるアプリ、コンテンツに制限をかけることができます。
Androidはアプリごとに制限を!
AndroidスマホにはiOSのようなAndroidの設定からスマホ全体にペアレンタルコントロールをかける機能は、Androidの標準機能としては搭載されていません。ただし、メーカーによって標準機能としてペアレンタルコントロールを搭載している機種が販売されている場合もあります。
子供にAndroidスマホを持たせる場合には、「キッズスマホ」などの最初からペアレンタルコントロールが搭載されている端末を購入して持たせることをおすすめします。一方で大人でも使えるスマホを持たせる場合には、アプリごとに機能を制限することをおすすめします。
例えば子どもが利用することが多いYouTubeの場合には、YouTubeアプリの中の「設定」から、「全般」を開くと「制限付きモード」を設定できます。こちらは、子どもにとって不適切な内容の動画を表示しないように制限する機能です。
このように、ペアレンタルコントロールを個別に設定できるアプリをAndroidでは設定してから子どもにスマホを渡すようにしましょう。
Googleファミリーリンクがおすすめ!
また、GoogleではAndroidスマホを子どもに持たせる時に、大人が適切な利用を管理できるようにするための「Googleファミリーリンク」というアプリを配布しています。Googleファミリーリンクの使い方はこちらの記事で詳しく紹介しているので、こちらの記事をご覧ください。
ペアレンタルコントロールを利用する上での注意点
ペアレンタルコントロールを利用する上では、注意しなくてはいけない点があります。こちらでは、その注意点について見ていきましょう。
子どもが勝手に解除できることも
スマホやPCの使い方を覚えるのは、朝の方が大人よりもずっと早いものです。友達同士で情報交換をしたり、自分でインターネットで調べたりして、ペアレンタルコントロールを解除する方法を見つけ出してしまう子供も少なくありません。
スマホやPCにペアレンタルコントロールを設定してから大丈夫だとは思わずに、定期的に親が利用履歴を確認して、子どもの使い方を監督するように転がっきましょう。
利用する場合には子どもも納得の上で!
また、ペアレンタルコントロールを使う場合には、子どもとしっかりと話し合いをした上で、子どもも納得した上で使うようにしましょう。子供が納得した上で、ペアレンタルコントロールをかけたiOSやAndroidのスマホやPCを利用するのであれば、自分で解除できたとしても解除することはないでしょう。
子どもがペアレンタルコントロールをかけられることに納得できていないと、どうしても反発して解除したくなってしまいます。ペアレンタルコントロールは子どもと話し合いをした上で導入することをおすすめします。
ペアレンタルコントロールで子どもを守ろう!
この記事では、ペアレンタルコントロールとはどのようなもので、どのように設定すればいいのかということを、WindowsやMacなどの端末別に見てきました。ペアレンタルコントロールは子どもを守るためにもとても大切なものです。ぜひ、子供にPCやスマホを使わせる場合には、ペアレンタルコントロールの設定も確認してみましょう。