iPad用無料CADアプリのおすすめ9選を紹介します。おすすめCADアプリを利用すれば、設計図面の作成や製図がiPadでできるようになります。おすすめのiPad用CADアプリのスペックをチェックして、自分のニーズに合った便利なCADアプリを見つけてください。
今回はiPad用のおすすめ無料CADアプリ(作図・製図アプリ)をレビューします。設計業・製造業ではCADアプリ・ソフトは欠かせないツールですが、現在はiPad用として、十分仕事の現場で利用できるスペックを持つCADアプリが多数提供されています。
iPad用の無料CADアプリを紹介するにあたっては、「設計図面の確認」「製図・図面の作成」「データの共有・管理」「データのダウンロード」「2D・3Dに対応」の5つの用途別に分けて紹介します。
まずは「設計図面の確認」で利用できるiPad用のおすすめ無料CADアプリ(作図・製図アプリ)から紹介します。
初めに紹介するのは、これまで端末に限らず多くのユーザーに親しまれてきたCADソフトの定番である「AutoCAD」です。PCソフトとしては長年世界中で利用されてきた「AutoCAD」ですが、iPad用としてもCADアプリとして提供されています。
iPad用としての「AutoCAD」は無料版・有料版が用意されており、無料版では基本的に2DのCADデータ閲覧・計測のみの機能限定利用になります。また、Dropbox・Google Drive・OneDriveなどの外部クラウドストレージサービスと連携できる機能があります(「AutoCAD」のサービス提供元でもクラウドストレージサービスの用意があります)。
有料版では作図(製図)・編集・データ共有が利用できる機能として加わり、月額540円で利用できます。また、iPad用「AutoCAD」ではさらに上位有料版が用意されており、月額2160円で100 GBの専用ストレージ容量(ファイルサイズ上限は40MB)を利用できます。
iPad用「AutoCAD」を利用すれば、iPadで図面を現場に持ち込めるので、現場の確認作業などは紙媒体の図面がなくても十分に行えます。iPad用「AutoCAD」はオフラインで図面の閲覧もできるので、一度読み込んでおいて、オンライン時に図面データを更新するといやり方もできます。
「DWG FastView」は無料でCADデータ作成(製図)・閲覧・編集できる機能が装備されています。DWG FastViewの特徴は2DのCAD図面・設計図だけでなく、3DのCAD図面・設計図にも対応している点です。2Dと3Dの閲覧モード(ビューモード)の表示切り替えができるので、図面閲覧に重宝します。
また、「DWG FastView」では図面・設計図を出力できる画像形式が豊富です。PDF・BMP・JPG・PNGなどの一般的な画像形式に加え、OCF・DWG・ DXFなどの画像形式にも対応しています。CAD図面データをPDF・BMP・JPG・PNGに変換して、図面サイズ・縦横向き・カラーなどを調整して保存・共有できます。
他の機能としては、Dropboxなどの外部クラウドストレージサービスと連携できる機能を持ち、メールへのファイル添付も容易に行えます。
「DWG FastView」を利用するときは特にユーザー登録は必要ありません。また作業はオフラインでも可能なので、オフラインで作図してiPad上のローカルストレージに保存するという使い方ができます。「DWG FastView」の基本的な機能は図面ビューワーですが、無料でありながら図面サイズに制限がないCAD図面の作図が可能である点が大きな特徴です。
「TouchJW v2」はJW-WINで製図した図面・設計図を閲覧できるCADアプリです。JWW図面(JW-WINで製図した図面・設計図)の距離・面積の計測を行えます。
ちなみに、JW-WINとは、WindowsOSが台頭する前の世代のDOS版の世代からCADソフトとして広く利用されていた「JW-CAD」をWindowsOSでも利用できるようにアップデートしたツールです。
また、「TouchJW v2」は、線・矢印・雲形囲いなどの8種類の図形とテキストを図面に埋め込む、アノテーションデータの編集が可能です。作成したアノテーションデータはPDFで出力できます。
「ARES Touch」は、DWG図面のほか、JWW・SXFなどの図面形式にも対応しています。無料版の機能は基本的にデータ閲覧に限られます(多少、メモを添付できる機能あり)。
また、Dropbox・Google Drive・OneDriveなどの外部クラウドストレージサービスと連携できる機能があります。iPadにストレージの空き容量があれば、iPad内のストレージに図面ファイルを保存することもできます。
「ARES Touch」では、DWG図面であれば2Dだけでなく3Dの図面・設計図の閲覧にも対応しています。ビューワーはモデル空間とレイアウト空間の表示切替が可能で、簡単な注釈機能として、テキスト・引出線・雲マークなどを添付できます。
図面ファイルはDWGファイルで保存しますが、PDFに変換する機能が搭載されています。距離・面積の計測が可能です。
月額3500円の有料版では作図(製図)機能を利用できますが、14日間の無料お試しサービスが用意されています。
次に「製図・図面の作成」で利用できるiPad用のおすすめ無料CAD作図アプリから紹介します。
「CAD Pockets」は、無料でありながら図面作成・編集機能が多数搭載されているマルチ図面作成・編集アプリです。基本的にDWG図面ファイルの作成・編集が可能ですが、DWFまたはJPEG・PDFへの変換が可能です。2D・3D図面・設計図の閲覧が可能で、背景色の変更も行えます。ビューワーはモデル空間とレイアウト空間の表示切替が可能です。
「CAD Pockets」は、描画ツールや注釈ツールが充実しており、ブロック挿入・雲マーク・ブラシなどの多彩な機能を利用できます。また、テキスト検索機能が装備されており、文字列で図面上を検索することで、該当箇所・場所を迅速に探り当てます。
他には、Dropbox・Google Drive・OneDriveなどの外部クラウドストレージサービスと連携でき、音声注釈機能が搭載されています。
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